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Hybrid Child-ハイブリッド・チャイルド-





原作・イラスト: 中村春菊

キャスト:鳥海浩輔(葉月)×福山潤(小太郎)/諏訪部順一(瀬谷)×宮田幸季(ゆず)/井上和彦(黒田)×緑川光(月島)/近野真昼(子供時代の葉月)/西前忠久(重役)/早水リサ(少年時代の黒田)/木村はるか(少年時代の瀬谷)/升望(少年時代の月島)/よのひかり(女中)/伊丸岡篤(藩士)/原一夫(藩士)/魚建(隊員)/松本桜(子供)/小川幸代(子供)

発売日: 2005年4月22日  2,940円 (現在絶版)
収録時間: 78分12秒  トークあり

INDEX
01.第一話
02.第二話
03.第三話ー其の一
04.第三話-其の二
05.音声特典

発売元: マリン・エンタテインメントMMCC-3068ルボー・サウンドコレクション/ビブロススーパーBE×BOYコミック
脚本:椎名理生
録音制作:オムニバスプロモーション
音響監督:塩屋翼
音楽:中川孝
録音スタジオ:OPレクイエムスタジオ

初回封入特典:オリジナルしおり
マリン通販初回特典:B3告知ポスター、メッセージペーパー

評価
作品:★★★★★
キャスト:★★★★★

あらすじ:
この体、声、心 …私の全ては―――小太郎のものだ。
ハイブリッド・チャイルド―――機械でも人形でもなく、それは持ち主の愛情を反映して成長する、鏡。中村春菊の紡ぐ、時代オムニバスドラマ。
人工生命体―ハイブリッド・チャイルドである葉月とゆずが人間であるそれぞれの主人・小太郎、瀬谷へ抱く、深くて大きな想い。そして、ハイブリッド・チャイルドを制作した人形師・黒田の癒されぬ恋慕の情と、その友・瀬谷の苦しみ。人とハイブリッド・チャイルドの想いの連鎖が紡ぎ出してゆく、切なく胸震えるドラマをCDに。おまけ音声特典も収録。



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中村先生の作品で一番お勧め作品!そしてすべてのBLCDで私の一番お勧めです!
私は今までたくさんBLCDを聞いてきましたが、初めて泣きました。
BLと言うと『恋愛』がメインでほとんどが恋の駆け引きですが、コレは違います!
BLと言う読む人を限定してしまうのがもったいないくらい良いお話です!

一話目は小太郎と葉月のお話
始めはほのぼのと始まり、福山さんの可愛さに笑わせてもらいます。
そんなときに葉月が倒れて黒田のところに連れて行くのですが…。
黒田は三話目を聞いてからもう一度聞き返すと、こんなヤサグレたオヤジになってしまったのがよくわかりますが、初めて聞くとただのヤクザです(笑)
『月の雫』を探し回る小太郎の姿に本当に葉月が大切なんだと、『葉月でないとダメなんだ!』のセリフの深さを本当に感じます。
そして、最後のときに黒田と葉月の会話は本当に胸に刺さります。
『恋愛感情?好き?愛してる?そんな一時的で感傷的なものじゃない。この体、声、心。すべて小太郎が作り上げたものだ。私のすべては小太郎のものだ。』
このセリフの鳥さんの言い方にもう感動して涙が止まりません。
ここからはひたすら号泣。
小太郎の葉月を思う気持ちが本当に切ない。
葉月が最後に言う『ね?バカな人でしょ?』のセリフは本当にこの二人の絆の深さがわかるセリフだと思います!
最後は一年後、本当によかったと思える終わり方です。
三篇の中でこの作品が一番幸せな作品だと思います。

二話目はゆずと瀬谷の話。
宮田さんの『カステイラ』の発音がむちゃくちゃ可愛いです!
と言うかこの話は宮田さんの演技にものすごく感動します。
見つめているしかない子供のゆず、一晩で大きくなったゆず、エンディングの成長したゆず。
見事に演じ分けていて、本当にゆずの成長が聞くだけでわかります。
話としては瀬谷が襲われるまでゆずの無邪気な成長の話です。
瀬谷が襲われる理由は本当に受け入れないといけないのか考えさせられてしまいます。
お国のためにしたこと、でも、瀬谷自身が自分を受け入れられないどっちも理由がわかるため余計に切ない。
諏訪部さんが本当に優しい瀬谷を演じていて、瀬谷がどうして自分を許せない人間なのかをこっちも聞くだけでわかります。
個人的には『まぐわいましょう!』の後の『ま…まぐ?…え?』が可愛くて好きです。

三話目は黒田と月島の話。
もう、なんていうか和彦さんの演技に圧巻させられました。
『キャラクターに命を吹き込む』と言うことが本当に実感できます。
鳥肌ものです!
光さんの月島も諏訪部さんの瀬谷も本当にすばらしいです。
そして私はこのCDで一番好きな話です。
始めは三人の幼馴染の日常。
ハイブリッド・チャイルドの研究を始めたときの話です。
光さんの『ひよまんvV』の言い方が堪らない!
月島に黒田が喝を入れるシーンは私自身も怒られた気になります(笑)
ここの瀬谷が冷静に見てる感じが三人の関係を象徴してると思う。
あと、桜の枝を渡すシーンはなんて言うかこっちまで恥ずかしくなります(笑)
でも、後のシーンでこのシーンも切なくなる。
そして戦争が始まります。
二話で瀬谷の心の傷になった戦争。
勝てるはずの無い負け戦。
三人の運命がこの戦争で変わってしまいます。
出発前に黒田と月島の鉢巻交換のシーンは黒田の小細工が可愛くて可愛くて!
瀬谷もからかいたくなるよね。こんなの目の前でやられたら。
月島がすぐに紙を見てしまうのも月島からの黒田への想いが感じられると思います。
そして戦争が終わり、月島は切腹することに…。
黒田の怒りや、やりきれなさ。
体の痛みを抑えて只々月島の名前を呼びながら月島の元へ…。
このシーンの和彦さんの『月島』呼びが本当に切なくて胸に響いてきます。
月島の元へ着いた黒田。
月島は切腹前夜のはずなのに、いつもと変わらず逆に明るく晴れやかです。
それが黒田をとってもイライラさせます。
このシーンはもうすべてが切ない。
想いあってるのに最後まで二人は『好き』とは言わず『大嫌い』と言い続ける。
それがもう泣けて泣けてしょうがない。
『もういい。俺もお前も喋るな。』はこの二人にとって最初で最後の告白だったんじゃないかと思います。
和彦さんと光さんのやり取りは神がかっていて、二人の想いの深さを感じさせられました。
モノローグのセリフの一つ一つ、『何故泣く必要がある』のセリフがもう辛すぎます。
そして月日は流れて黒田は藩をやめて行方不明だった所へ瀬谷が訪ねていきます。
そこにいたのはすこしヤサグレた黒田と月島にそっくりのハイブリッド・チャイルドの試作機。
黒田の月島への愛情の深さがわかります。
そして、このCDで一番泣けるシーン。
試作機君が桜の枝を黒田に渡します。
ある言葉と一緒に…。
黒田がハイブリッド・チャイルドを作り続ける理由。
最後のモノローグまで胸に響いて切ないです。



本当に全体的にものすごくいい作品で、バスタオルくらい用意しないとやばいくらい泣けます。
私的にこのCDに限ってはフリートークはいらなかったんじゃないかと思います。
もしくは別CDにして欲しかったです。
切なく涙が止まらない状態で聞くと軽く福山さんのテンションがイラッとさせられます。
この時間のところに原作のおまけ漫画の雨の話を入れて欲しかったです。

原作もすばらしいのでぜひ原作とあわせて聞いて欲しい作品です。


↓原作
最終更新:2009年04月19日 00:22