正の整数

に対して,

の正の約数の個数を

と表す.
このとき,任意の正の整数

について,
が成り立つことを示せ.

平面上において,
を満たす点

全体からなる領域を

とする.
このとき,

に含まれる格子点全体の集合と,
曲線
上にある格子点全体の集合は一致する.
各

について,曲線
上にある格子点の個数は

なので,

に含まれる格子点の個数は

である.
ここで,

に含まれる各格子点

について,

を満たす
点

全体からなる面積

の図形は

に含まれ,
またそれらの図形はどの相異なる

つも共有点をもたない.
よってそれらの図形の面積の和は

の面積以下であるから,
以上で示すべき不等式が得られた.(終)
最終更新:2015年03月21日 06:49