NERV本部 格納庫 暗闇の中で話す、招かれざる二つの影。古泉「ふふ、これが我々の計画の鍵となるモノ。EVA初号機ですか。それでは宜しくお願いしますよ?」薔薇水晶「・・・・・・お願いしますよ」
NERV内に警報が鳴り響く。ミサト「いったいなに!?」マヤ「格納庫に侵入者!・・・しょ、初号機を動かしています!」日向「パターン識別不能!地上へ上がって行きます!」冬月「奴等か・・・」ゲンドウ「あぁ。初号機は現時点を以って敵性と判断。零号機、参号機はこれを追撃せよ」ミサト「!?し、しかし・・・」ゲンドウ「かまわん。それと【電子の妖精】にも応援を要請しろ」
ナデシコ艦内長門「目標を確認。現在EVA二体と交戦中」ハーリー「NERVに侵入するなんて、犯人はいったい・・・?」長門「オモイカネは、MAGIシステムへの不正アクセスが原因と特定」真紅「どうやら敵は、なかなか手強いようね。青いのと黒いのがおされてるわ」ルリ「それでは、ディストーション・フィールドを展開しつつ、EVA二体を援護。対艦ミサイルで敵の動きを妨害して下さい」 ミサイルを回避し、参号機に詰め寄る初号機。トウジ「くそ!なんやねんコイツ!めちゃくちゃ速いやんけ!」手にした巨大な鉱物を参号機めがけて振り下ろす。 ――――ガキィィィン―――― 零号機の盾が攻撃を防ぎ、すかさず距離をとる初号機。薔薇水晶「・・・・・・邪魔」
トウジ「おおきに、綾波!この野郎、どこぞの馬の骨か知らんが頭きたで!」 初号機へと走り出す参号機。トウジ「くらえぇぇ!ゲキガァァァン・フレアァァァ!!!」――――ドォォォォン――――ものすごい砂煙の中、無傷の初号機。
NERV発令所日向「参号機沈黙。目標は未だ活動中です」リツコ「そんな・・・ありえないわ」冬月「彼はなんて叫んでたんだ・・・?」ゲンドウ「・・・知らん」
ナデシコ艦内長門「このままではレイ姉が危険」ルリ「・・・けど相手が早すぎて攻撃が当たりません・・・せめて動きを止めれれば・・・」 ―――パッ――― モニターに零号機からの通信がはいる。レイ「私が敵を捕まえる。その間に攻撃して」ルリ「!?出来ません!それじゃレイ姉が・・・」レイ「大丈夫、私は死なないわ。あなた達がいるもの」
真紅「・・・ルリ、貴女のお姉さんを信じなさい?今はそれしかないわ」長門「ルリ・・・レイ姉・・・」ルリ「・・・分かりました。絶対、死なないでください」レイ(コクリ)
初号機の攻撃を避け、後ろに回りこむ零号機。そのまま初号機を羽交い絞めにする。薔薇水晶「!?」
ルリ「・・・グラビティー・ブラスト・・・発射」
NERV発令所マヤ「目標沈黙。零号機パイロットは・・・生きています!良かったぁ・・・」冬月「・・・終わったか」ミサト「ふ~さすがに焦ったわ。パイロットの回収お願い、急いでね!」 ―――ビーッ!ビーッ!―――
ミサト「今度は何!?」日向「南西4キロの地点に巨大生命体が出現!パターン・オレンジですが、EVAと同じサイズです!」ミサト「モニターまわして!」 ―――ズシーン、ズシーン―――ミクル「え~と、み・み・みらくる・み・く・るんるん///」
ミサト「こ、これは一体・・・」
あ~気付いてる人もいるだろうが、ハルヒの奴がまた映画を作るとか言い出したのが、そもそもの原因だ。今回はNERVやネルガル重工の人達も巻き込んで、とんでもない作品に仕上がっちまった。最初は鶴屋さんの脚本で、シリアス路線の作品だったはずなんだが、ハルヒが手を加えたおかげで、滅茶苦茶だ・・・。それでも観たいって言うもの好きを、俺は止めたりしないさ。
古泉「ふっふっふっ、未来から来たウェイトレスを、改造手術によって巨大化させました。超電磁の力により、そのパワーは限りな」朝倉「あなたノリノリね・・・そろそろアジトに戻りましょ。閣下がお待ちよ」古泉「おや?【ミス・ヒグラシ】あなたも来ていたのですか」朝倉「・・・・・・」古泉「仕方ありませんね。まぁ我々の勝利は確定ですし、いいでしょう」古泉&朝倉「・・・我ら【めがっさ帝国】に栄光あれ!!」
ノリノリな古泉が気持ち悪いが、朝倉の役名は怖い程ピッタリだ。【めがっさ帝国】が、どこら辺にあるのか定かではないが。多分、南米あたりのとても陽気な国なんだろう。
マヤ「巨大ウェイトレス、尚も接近中!」翠星石「・・・みんな・・・」ミサト「いったいどうしたら良いの・・・・・」 ―――バタッン!!――― 扉が開きヨロヨロとハルヒが入ってきた。ハルヒ「・・・ごふぁ!うぅ・・・に、弐号機を出すのよ」日向「し、しかし弐号機はまだ完全では・・・」ハルヒ「地球を救うには、ぶるぁ・・・コレしかないわ・・・」パタッ 倒れこむハルヒに、あわてて翠星石が駆け寄ってく。ハルヒよ、その演技はやり過ぎじゃないか?
翠星石「コーチ!?」ハルヒ「・・・いい?翠星石、あんたとアスカは一人一人じゃ単なる【火】だけど、 二人合わされば【炎】となるのよ。【炎】となった弐号機は無敵だわ!!」・・・ガクッ。
翠星石「コーチ・・・翠星石はやるです!守ってみせるです!」
ミクル「み、ミクル・ブリーカー!」 街中のビルを何故かサバ折りで破壊していく巨大ウェイトレス。ミクル「ふんんっ・・・よいしょ、ふんんっ・・・ふぅ」・・・おっと、いかんいかん変な妄想に耽るとこだった。
ナデシコ艦内真紅「・・・困ったわね」長門「・・・・・・」ルリ「・・・相転移砲を準備してください」ハーリー「か、艦長!?落ち着いて下さ~い!」 落ち着いているようでも、やっぱり納得いかなかったようだ。そりゃそうさ、途中から完全にギャグだからな。 ―――でんで、でんで、でんで、でんで、でんで、でんで、でっ♪――― ―――だんだだ~ん♪だんだだ~ん♪だだだだ~ん♪――― BGMと共に、腕を組みながら真っ赤な機体が現れた。うむ、ここは迫力があって俺も胸を躍らすシーンだ。と思うんだが、雛苺&金糸雀によるBGMは脱力ものだ・・・。
アスカ「この弐号機が来たからには、好き勝手させないわよ!」翠星石「そうですぅ!ギタギタにして、宇宙のバックスクリーンまで飛ばしてやるから、覚悟しやがれですぅ!」
ミクル「ふぇ~、えっと、えっ~と、光になれぇぇぇ!!」 巨大ウェイトレスが、手にしていたピコピコハンマーを弐号機めがけて振り下ろす。 ―――ギィィィィィィン―――アスカ「くっ!いきなり仕掛けてくるなんて上等じゃない!けど、」翠星石「こちとら12000枚の特殊装甲と、nのフィールドがあるですぅ!」アスカ「ちょ、それあたしのセリフ!それにアンタ間違ってるわよ!ATフィールド!」翠星石「どっちだってイイですぅ」 ハンマーを払いのけ、体勢を立て直す弐号機。いまさらだが、ハルヒよ、前作のヒロインを悪役として、そのまま使いまわすのは正直どうかと思うぞ?
翠星石「アス姉!あれを使うですぅ!」アスカ「分かったわ!」翠星石「うおぉぉぉぉぉ!!」 勢い良く上空へとジャンプし、翠星石「スーパーッ!」アスカ「イナズマッ!」翠星石「キィィィィィィィック!!!」そのまま蹴りの体勢で、朝比奈さんへと急降下。
ミクル「え~と、うわぁやられました~」 ―――ドカァァァンッ!!――― 巨大なきのこ雲が立ち上り、煙の中から弐号機が現れる。アスカ「・・・これで終わったのね」翠星石「正義は勝つのですぅ」 ちょっと待て、いまいち納得いかん終わり方だがイイのか?大体、初号機を盗んだ理由とか、【めがっさ帝国】とか何も解決してないぞ。いいのかコレで・・・・・・ ―――――終―――――
鶴屋さん「あはははは☆いや~面白かったよ!バーンってズドーンってさ♪」ウリバタケ「セットに3ヶ月もかけたからな!ちなみに費用はアカツキ持ちだw」蒼星石「ジオラマ作るのも結構楽しかったよ」ハーリー「す、凄いですよ!伝説の必殺技を見事に再現しきってます!」
アスカ「あ~もう、恥ずかしいったらないわよ!」朝倉(そのわりには、随分熱が入っていたけど?)翠星石「アス姉は結構ノリノリだったですぅ」日向(この子もノリノリだったけどなぁ・・・)
雛苺「ヒナね、一生懸命歌ったの~」マヤ「ええ。とっても上手でしたよ(ナデナデ)」金糸雀「カナの方が、上手だったかしら!」ミサト「どっちも上手だったわよ~エライわね(ナデナデ)」薔薇水晶「(クィクィ)・・・・・・・私にも」リツコ「・・・・・(ナデナデ)」
みくる「あ、あの本当にコレ上映するんですかぁ?」冬月「残念だが仕方あるまい・・・」古泉「悲観することはありません。そこらの作品より、よっぽど良い出来ですよ」真紅「赤いのが勝つところくらいね。あとはどうかしら・・・」ハルヒ「何言ってんの!オスカーとか全部頂くに決まってるじゃない!」
ルリ「・・・あのハルヒさん?少しお話があるんですけど」レイ「それは次回作についてね」ルリ「え!?」ハルヒ「あ~それはまだ秘密だってば!なんでもないからね!」長門「今回の続編を準備中。次回はレイ姉が主役」ルリ「!?じゃあ途中でレイ姉の出番がなかったのは、布石だったって事ですか!?」長門「そう」ハルヒ「あ~!有希も喋っちゃ駄目だってのに・・・」ルリ(・・・私ってば・・・馬鹿です)
トウジ「ってことは、ワイが華麗に復活っちゅーわけか!」ハルヒ「あ、ソレは絶対ないわ」
ハルヒ「それじゃキョン!まずは、この映画の偉大さを伝える為に、シンジ君とジュン君とアキトさん?を連れてきなさ~い!」 やれやれ、果たしてハルヒが期待する反応を3人がしてくれるか疑問だが、ここは素直に従っとこう。そういやさっき、シンジ君の親父さんが何か持ってたが・・・まぁいい取りあえず行くとするか。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・青葉「・・・・・・・俺のシーンが全部カットされてる」orz
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