プルルルルル プルルルルル
「はいもしもし涼宮です」
「あのー、 涼宮ハルヒさんでよろしいでしょうか」
「はいそうですがどなたでしょうか」
「こちらJR東日本なんですが…」
「JRがアタシに何の用なんでしょうか」
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「……アスカ、翠、ちょっと出掛けて来るわ
今夜は帰らないと思うから戸締りしっかりね」
「何よどこ行くのよハル姉」
「またキョン人間の所ですか」
「ええ… そうよ……キョンの所」
「どうしたですかハル姉元気無いですぅ」
「……キョンが! キョンが特急列車にはねられて死んだのよ!!」
「ちょ、ちょっと!! もう一度言ってハル姉!!」
「だからキョンが列車にはねられて死んだの! 何でか知らないけど千葉で! うっ…!!」 バタン
「…なんて事なのよ」
「いきなりそんな事言われても俄かに信じられないですぅ…」
「テレビで何か言ってるかもしれないわね」
ピッ
《…以上気象情報でした、ここで先ほど入ってきましたJR線ダイヤの乱れの情報です
外房線は午後5時55分ごろ、鴨川市小湊付近で安房鴨川発東京行の特急列車
「わかしお26号」が
線路上にいた野生のキョンとみられる小動物をはねた影響で現場に停車し、その影響で上下線3本が遅れ、
約150人の足に影響が出たという事です
「……なるほどキョンをはねたのは確かね」
「そもそもさっきの電話はホントに国鉄からだったですか」
「怪しいわね」
千葉支社「いえうちはそのような電話は掛けてません
そもそもそういう場合普通警察からまず連絡行くんで」
「「…さっきの電話は誰?」」