アスカ「ごめんねえ、いきなり」
ルリ「かまいませんよ。私も退屈でしたから」
ここはルリたちの家。暇を持て余したアスカが遊びにきているのだった。いまはアクションゲームに興じているようだ。
アスカがプレイしている横でルリがアドバイスを送っている格好だ。
アスカ「あ~!またやられたー!」
ルリ「竜巻はよけづらいですから、先にリーフシールドをとったほうがいいですよ」
アスカ「あいつも今のアタシの腕では難しいのよねー」
ルリ「E缶が大事ですね」
そんなこんなでひとしきり騒いだ後、一息入れることにした。ルリが入れた麦茶を一気に飲み干す。
アスカ「ぷはあ~!やっぱ暑いときはこれよねー!」
ルリ「その辺は同意です」
と、アスカが唐突に何か思い出した。
アスカ「そういえばアタシたちってこうやって話すの久しぶりよね?」
ルリ「…アスカさんとはこの家に来てから初めてお会いしましたけど?」
アスカ「何いってんのよ~!シンジやあなたのお姉さんもいたじゃない!」
ルリ「なんのことかわかりません。私、少女ですから」
アスカ「またまた~!かわいい部下の子もいたじゃん!」
ルリ「少女ですから」
アスカ「……ソウデスネ」
それ以降は会話がだいたい自分たちの姉妹のグチ大会になった。もっともほとんど話していたのはアスカでルリはあいづちが多かったけども。
そうこうしているうちに日は暮れ、夜が近くなる。
アスカ「あ、そろそろ帰らないと。いい加減二人とも帰ってくるわよね」
ルリ「うちも姉たちがそろそろ帰宅時間です」
アスカ「したらかえろっかな。ごめんね、今日はいきなりおじゃまして」
ルリ「いえ、楽しかったので。またどうぞ」
アスカ「ありがと」
ルリ「…レイ姉に会っていかないんですか?」
アスカ「いつも顔つきあわせてんだから休みくらいは会わないほうがいいわよ」
妹の前ではいつもの口調でいうのは我慢する。
アスカ「じゃあね!また!っても隣だけどね」
ルリ「はい、またどうぞ」
たまにはルリと遊ぶのもいいかなと思うアスカだった。
帰宅後、今日の出来事を二人に話すと翠がヤキモチを焼いたのは別の話し。