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   『 朝比奈みくる蹂躙 』



「……さん」
「…………」
「……朝比奈さん」

 ── 誰?

「朝比奈さん、もう気が付いてるんでしょう?」
 こ、古泉君の声?
「いい加減目を開けたらどうです? もう睡眠薬はきれてる筈ですよ。いつまで寝たふりしてるんでしょうか?」
 ククク、と笑うような声が聞こえてくる。
「こ、古泉君? あ、あたしいったい──?」
 ぼんやりと視界が定まってくると、あたしの前には間違いなく古泉君がいた。しかも、いつもの爽やか二枚目
スマイルじゃなくて不敵な嫌味笑いで。
 そして自分の無理な姿勢に気が付き、ハッとした。
 か、身体が動かないっ? どうなってるの?

 朦朧とした意識が徐々にハッキリしてくる。

 どこかの地下室のような薄暗い部屋、全ての音を閉じこめてしまうようなコンクリートの壁、重苦しい鉄製の
扉が一つ。鼻を突く湿った埃の匂い。どうやらあたしはメイド服のまま両手は革ベルトでガッチリと縛られて天上
から吊されているみたい。足はなんとか床には着くけれど、やっぱり頑丈そうな革ベルトで床の金具にに固定
されているのが理解できた。

「なんなん何ですかこれは? 何でこんな所にいるんですか? ど、どうしてあたしは縛られてるんですか?
一体何を、」
「お静かに」
 古泉君の押し殺した声にあたしはビクッとした。
「以前からあなたの黄色い騒ぎ声は耳障りだったんですよ」
 そう言ってあたしの胸を鷲掴みしてくる。
「ふぇ、ひやぁああああっ」
 叫びかけた私の頬に平手が張り付いてきた。本気で撲たれた。
 一瞬目の前が真っ白になったかと思うと、口の中に錆臭い味が広がり、それは鮮血となって床に滴り落ちる。
「朝比奈さん、騒がないでいただきたいと言ったはずですよ」

 恐怖で身体の震えが止まらない。
「い、いったいどうしてこんなことするんですか? どうしてこんな……」
 古泉君はあたしの顎をクイ、と摘み上げると、冷徹な顔を近づけ、
「以前にも言いませんでしたっけ? 僕のいる『機関』と朝比奈さんのいる組織は必ずしも友好関係ではない、と」
 もう片方の手であたしの胸をまさぐりつつ彼は話を続けます。薄笑いを浮かべながら、
「そう、二つの組織は敵対関係になったんですよ。現在『機関』が接している未来人の組織の連中が、未来に対して
の優位性を持とう、とでも言うんでしょうきっと。朝比奈みくるを確保し、どのような手段をもってしても堕とせ、
という指令が僕の所に来たんですよ」
「そ、そんな、まさか……」
「あなたも世界を左右するような組織に身を置くなら、少なくともそれくらいの覚悟があって然りと思うのですが?」
「あ、あの、あたしは別にそんなつもりじゃ……」
「やれやれ、全く危機意識がないのですね、あなたという人は」
 言葉遣いは普段と変わらないものの、いつもと違って冷血な口調があたしの恐怖感を煽る。

 そしてあたしの股の間に膝を躙り入れて来た。
「何っ? はぅっ……や、やめて……」
「そうそう、言っておきますけど長門さんは助けに来ませんよ」
「ちょ、ちょっと、ふん……ぐっっ……」
「機関は他の勢力の情報統合思念体とも繋がりがありまして、彼女に気付かれないよう、障壁が張られています」
「こんなこと、す、涼宮さんが知ったら──」
「ハハッ、いったい誰が彼女に知らせると言うんです、まさかあなたが?」
「そ、それは……」
「その後世界がどうなってしまうか、よもや考えられないわけでもないでしょう? 同時に“彼”も然りです」
 確かにそうかもしれません。あたしは言い返す術がありません。

「でも、だからって古泉君がまさかこんなコトする人だったなん、」
 言いかけたとき、パシッ、とまた頬を張られた。
「痛いっ、や、やめて!」
 痛みと絶望感で涙が溢れてくる。必死に懇願するしかないの?

 あたしの口元に付いた血の後を舐めるように、彼のザラついた舌の感触が顎の方から這い上がってくる。
「ひぃ……」
 そしてあたしの唇を貪り始め、やがて彼の舌が口膣内を蹂躙してくる。止め処なく唾液があたしの中へ流れ込む。
「はぅ……んぐ、ん、んあ……」
 そのまま彼の舌をかみ切ってしまえば良かった……。でも、SOS団として一緒に過ごしていたときのことを思うと、
そんなことは出来なかった。あたしはこんなに酷い仕打ちをされてるというのに……。
 唇が離されると、間で唾液が糸を引いて光っているのが見えた。悔しい。

「いつも部室であなたの際どいシーンを見せつけられていましたからね。ずっとこうしたいと思っていたんですよ」
「で、でも古泉君は……あっちの趣味じゃなかったんですか?」
 彼の目が鋭い光でこっちを睨む。ひぁっ。
「これはこれは」と、両手を振りかざし、「あなたまでそのような誤解をしていたとは心外ですね。僕はホモでもゲイ
でもありませんよ。敢えて言うなら……“バイ”とでも言っておきましょうか」
 そ、そんなの、あたし的には余計にダメです。

 彼は一旦屈むと、側に置いてある黒いボックスの中から何か取り出す。裁ち鋏?
 それが放つ妖しい光を見せつけ、あたしの、涼宮さんが用意してくれたメイド服に切れ込みを入れ始める。
「ご心配なく。同じ衣装はいくらでも用意できますから」
 鋏はザクザクと下の方からスカート部分を斬り上げてくる。やがて太腿に無機質で冷たい金属の感触が……
「だ、だめぇ……」
「ほら、少しずつあなたの白い肌が露わになってきましたよ……おや? どちらかというと薄桃色がかっていますね。
もしかして、興奮して火照っているのでしょうか?」
「そ、そんなことないです……は、恥ずかしい……やめて下さいぃ……」

 いくら手足をバタバタしても、丈夫な革ベルトは全く緩む気配すらない。
 無機質な感触は下腹を通り、肋骨の間を這い上がり、胸骨にザクリザクリと布を裁ち斬る振動を与え、襟元まで
到達する。その刃先は喉の数センチ手前で止まった。
「動かない方が良いですよ。手元が狂ってあなたを刻んでしまうのは忍びないですからね」
 そう制してザク、と最後の一裁ちを入れた。メイド服は完全に左右に開かれ、あたしの下着姿が晒される。
首元に押し当てられたままのは刃物が怖くて声も出ない。
 あたしの胸元を凝視すると
「これももはや必要ないでしょう」
 ブラの隙間に鋏を入れ、無碍に切り落とされる。
「いやぁぁ……見ないでぇぇぇっ」
 あたしはもう、固く目を閉じて気現実逃避することが精一杯。

「素晴らしいバストです。この時間平面上で、あなたのこんなあられもない姿を見ることが出来る男は僕くらい
でしょうか?」
 彼の舌がチロチロとあたしの乳首を嬲り始める。擽るように弱く、下から弾くように、時には周辺から焦らすように。
吸い付き、甘噛みされ、転がされる……もう一方も掌で丁寧に撫で回す。……繰り返し、……交互に。
「はうぅ……くんっ……くはっ……」
 堪えようとしても耐えきれず呻き声が出ちゃう。
「こんなに堅くなってきましたよ」
「そんなこと、ふぅ……ん……んくっ……だ、だめ…そんな……」
 なんで? なんでこんな酷いことされてるのに感じちゃうの? あたしそんなダメな娘じゃない筈……。

 あ……でもダメ、どうしてそんなに上手なの……

 あたしのそんな思いが聞こえたかのように、
「僕はね、森さんに度々手解きを受けてますからね」
 胸を鷲掴みにして乱暴に揉みしだき始める。そして、捕まえたネズミをいたぶる猫のような目で、
「あなたを逝かせるのなんて造作もないことです。その気になれば何回でも……ね」
 あたしはどういう訳かその言葉を聞いて、身体がカーッと熱くなっていくのを感た。何故……。

 直後に乳首に強烈な刺激が。痛い! 何っ?
 慌てて目を開くと、あたしの両の乳首に洗濯バサミが。
「こんな趣向は如何でしょう?」
「嫌! 痛いですっ、やめてぇっ!」
「そう言う割りにはこちらの方は喜んでいるようですが?」
 下着の上から秘部をなぞられる。
「ひぇぁっ」
 思わず声が出てしまう。
 そこをなぞった指をあたしの目の前にちらつかせ、
「ほら、よく見てください。こんなにヌルヌルになってるじゃないですか」
 ククク、と卑屈に笑ってる。その指先からはイヤラシイ粘液が糸を引いてる。慌てて目を反らした。
「見たくないですっ」

 確かに、洗濯バサミに挟まれた乳首の痛みがジンジンとアソコに響いているのは感じてた。その証拠を
目の前に見せられて、あたしの顔が更に紅潮していくのが自分でもわかる。こんなにも恥ずかしいのに、
大きく開かれた両足は革ベルトに阻まれ、全く閉じることが出来ない。
「ほら、この洗濯バサミを捻ってあげると、」
「ひぎっ! だめっ、痛いっ、やめてぇ……」
「でも下の方は更に浸み出てきますね」
 繰り返し秘部を何度もなぞられる
「あぁっ、だめぇ……言わないでぇ……あぅっ……んんっ、痛いっ…イヤ……」
「痛いんですか、気持ちいいですか、いったいどっちなんです?」
「い、痛い痛い痛い痛い、痛いです! はやく取ってぇぇっ」
「ククク、相変わらず我が儘なお人だ。まあ、取ってあげましょうか」
 ようやくソレが外されてホッとしたのもつかの間、まだピリピリしている乳首をザラついた舌で躙られる。
「いっ! ひぎぃぃぃっ」
 痛みを伴った鋭い快感が乳房の奥まで貫いてくる。だめ、もう……、変になっちゃう……

 それでも、途切れそうになる理性をなんとか保ちながら、
「もうやめて下さいっ。あなたは、古泉君はそんなコトする人じゃありません!」
 精一杯の叫び。
 その言葉に、一旦あたしから離れた彼は前髪を指で弾きながら、思わせぶりにニヤッ、と白い歯を見せ、
「フフフ、あなたは今まで、正面から悪意を向けられたことはないのでしょうね。いつだって誰かに守られながら、
当の本人はぬくぬくと生きている、そんな人ですよ」
「何を言ってるの? 古泉君……」
「確かにあなたは、誰もが庇護欲をそそるようなタイプです。僕はね朝比奈さん。それが訓練されたものなのか、
あなたの本性なのか解りませんが、そんなあなたを見ると、心の底から虐めたくなってしまうのですよ」
 指先を自分の眉間にあてがいながら更に続けた。
「きっと閉鎖空間での神人退治も、僕の欲望の捌け口になっていたのかもしれません。……おっと、それは
あなたには見せたこと無かったですね」

「ともあれ」そして彼から発せられた、身も凍るような一言。
「未来から何の干渉もないということは、きっとこれも『規定事項』とやらではないですか?」

 私の中の微かな“希望”という言葉が、音を立てて崩れ落ちました。もう……、抵抗する気力も墜ちました。

「さて、世間話はこれくらいで終わりましょう」
 彼は後ろに回り、滑車の回るような音、あたしを吊っていたロープが緩んでくる。両足首は固定されたまま
閉じることは出来ずに跪いた体勢になり、あたしの顔が彼の股間の高さまで下がったところでロープが止まる。

 あたしは項垂れたまま。

 カチャカチャとベルトを外すような金属音が聞こえる。
「さあ、僕のも気持ち良くしてください」
 髪を引っ張られ、顎を強く掴まれ、だらしなく開かれているだろうあたしの口にソレが押し込まれてくる。
口の中で更に堅く怒張を増して、口の中いっぱいに占領される。
「どうです、僕のは?」
 ……どうでもいい。
 両手で髪を掴まれたまま、不作法に出し入れを続けられる。歯をたてやる気力もない。
「はうっ、んぐっ、ぐふっ……ぅあっ……ごふっ……」
 喉元にヌラヌラした物が貼り付いて窒息しそうになる。
「朝比奈さん、少しは舌を使ってください」
 ……そんなの無理。
 あたしは何度も込み上げる嗚咽に耐え続けた。止め処なく涙が溢れてくるだけだった。

「ふむ、まあ仕方ないですか。ちょっとした誤算でした。まあいいでしょう」
 あたしの口からそれを抜き去ると、後ろにまわる。
「でも“ここ”は先程よりも溢れてるようです」
 最後に残された一枚、その中心に指を突き立ててくる。
「ひぁっ」
 身体が反応して声が出る。悔しい。
「白い下着がグショグショに濡れて、中身が手に取るように透けて見えますよ」
「…………」
「これももう、邪魔だから取ってしまいましょう」
 ……やめて。
 ザク、と鋏の感触が伝わり、最後の一枚が無情に墜ちた。 ……見ないで。
「これはこれは、下の方も見事に栗色なんですね」
 ……先にキョン君に捧げておいて良かった。せめてもの慰め。
「まるで完熟メロンを切ったときのようにイヤラシイ汁が滴り落ちてますよ」
「…………」
「だんまり作戦ですか? そんな長門さんのような真似はあなたには似合いませんよ」
 さっきの黒い箱の中から何かを取りだしたみたい。

 ブゥゥゥゥン……

 低いモーター音が室内に響く。何?
「はたしてこれでも黙ったままでいられるでしょうか」
 音の主があたしの最も敏感な部分にあてられた。……!?
「ひぁっ? な、何なの? はうっ……んくぅっ……ひぐぅぅぅぅぅぅぅっ!」
 なんの前触れもなく一瞬の閃光のように登り詰める絶頂感。
「これは家庭用電動マッサージャーなんですよ。本来の目的以外の用途でこれほど活躍するものも珍しいですね」
 やたらと嬉しそうに語りながら押し当ててくる。
「はぁんっ、はぅっ、はっ、はっ、んぐっ……だ、だめっ、もう、もう、……んぅぅぅぅぅぅぅぅっ…………」
「おやおや、もう逝ってしまわれましたか。でも、お楽しみはこれからです」

 下腹に手を回し、一時も離すことなく、更にそれを押しつけてくる。
「んぁぁぁぁぁぁっ、ダメぇ、ダメです、そんな、くぁっ、ひぃゃあぁぁぁっ……んぐふっ……」
 容赦なく無感情に、冷徹に刺激が送り込まれてくる。頭の中で火花が何度も弾ける。
「ふぐぅぁぁあぁぁぁっ、ひぅぇえっ……も、もう、くひっ……許して、許してぇ……」
 いくら逝っても逃れられない。いくら暴れても逃れられない。悪戯に手足に擦傷痕が増えるだけ。
「だめ! また逝くっ、またイっっ、グぅぅぅぅぅぅぅぅ……っ、イヤぁぁぁああっっっ…………」
 まるで大津波に飲み込まれて掻き回されてるみたい。息も出来ない。
「やめてっ、お願い! もう、もうやめてぇぇぇっ……」
 数えるのもままならないほど、絶え間なく繰り返す絶頂。そして、

 ピシャァァアア……

 あたしのアソコから何かが噴き出した。慌てる声が聞こえる。振動が止まった。
「あ、朝比奈さん、お漏らしはいけませんね。……いや、ひょっとしてこれは潮吹きというやつですか?」
「ふぇぇ……んくっ……うぅぅっ」
 泣くしかなかった。涙と涎と鼻水できっとあたしの顔なんてグシャグシャ。
「お見事です朝比奈さん。そんなに喜んでいただけるとは僕も甲斐があるというものです。僕はあなたの喜んでる
姿が好きですからね」
 ハハハ、と心底楽しそうに笑ってる。
 もう既に、どう見ても以前の古泉君と同じ人だとは到底思えない。

「お陰で僕もそろそろ、我慢できなくなってましたので」
 荒い息遣い。両手でお尻を掴まれ、ソレがあたしの割れ目に押し付けられる。
「ひっ、嫌ぁああっ!」
 次の瞬間、

 バンッ!

 重そうな鉄の扉が荒っぽく蹴開かれた音がして、黒いスーツの女性が何人か駆け込んできた。
全員黒いサングラスをかけて高圧な雰囲気。そして古泉君の慌てる声。
「な、何ですかあなた達はっ? いったいどうして……」
 そのドアから一息遅れて入ってきた一人の女性。
「やあ、みくるっ、待たせてゴメンゴメン。ちょろーんと手間取っちゃってねっ」
「つ、鶴屋さぁん」
 あたしは一気に安堵に包まれ、鶴屋さんの胸に抱かれながら、一際大粒の涙がボロボロ流れ出していた。
「大丈夫みくる? 怖かったねー、よしよしっ。あたしが来たからにはもう大安心だよっ。今外してあげるかんねっ」
 
「さあっ皆の衆! みくるを解放して、それと、そいつをふん縛っちまいなっ!」
 号令一発、あたしは無事に下ろされ、古泉君は反抗する暇もなく鶴屋家の私兵団なのでしょうか? 黒スーツの
女性部隊に瞬く間に拘束され、憐れな姿を晒していました。
「僕としたことが、とんだ間抜けでしたね。あなたの存在をすっかり忘れていたとは……」

「さて古泉君」
 鶴屋さんは極悪海賊が獲物を見つけたときのような不敵な笑みを浮かべ、
「よくもあたしのみくるを泣かせてくれたねっ! 誰が何と言おうとこの代償はめがっっっっさ高く付くよっ」
 いえ、けっして笑ってない。鶴屋さんが笑ってない? こんな怖い顔をしてる鶴屋さんは初めて。
「あたしのお仕置きは厳しいよぉ!」
 百メートル先まで凍り付くかと思うほどの冷徹な視線に古泉君も、その……縮み上がってたようです。
「んじゃ、そいつをしょっ引いてっちゃって。よっろしくっ」

 ─────
「さあ、みくる。少しは落ち着いたかな? アイツはあたしがとっちめておいてあげるからねっ」
 手足が自由になったあたしは、改めて抱き付いて泣いていました。
「でも、よくここが……」
 あたしの時代からさえも見捨てられたのに、と言おうとして慌てて止めました。
 そう、鶴屋さんは知らないことなんですよね。
「ふふぅん、どうしてか訊きたいっ?」
 いつもの明るい顔でニカッと笑って
「みちるちゃんがウチに来たのさっ。『助けてください』ってねっ。そいで勝手に鶴屋家情報網フル稼働さっ」
「み、みちるですかぁ?」
「うん、そいでね、『全て大丈夫だから……と伝えてください』って。あと“長門ちゃんにも何かお願いするから”
って言ってたけど……、どういう意味にょろ?」
 みちる、そして長門さん──。そうですよね。……その時あたしは全て理解しました。
「ん、どした? みくる」
「あ、いえ、いいんです。わかりました」

 それに、あたしは見捨てられた訳じゃなかった。ただ、立ち回っていたのがあたしと殆ど変わらない『あたし』
だったからちょっと手間取っただけ。

「さ、みくる、とりあえずあたしのウチへ連れてくよっ。お風呂入って、傷の手当てもして、それからそれから……
あたしが全部引き受けちゃおうっ」

「……うん、ありがとう鶴屋さん」





終わり。
最終更新:2007年03月16日 12:46