「こっちももう、こんなに元気よね」
シーツの上から軽く握ってサワサワとさすってくる。
「ふぅ……くっ……やめろ、触るな」
布の擦れる摩擦ですぐにでもイッてしまいそうなのと、こいつにイカされる屈辱感から拒絶の声を上
げざるを得なかった。
「安心して。こっちはおあずけ。まだまだイカせてあげないんだから」
くつくつと笑う朝倉の口元にはハミ出した口紅のように俺の血の跡が付いている。まるで天使と吸血
鬼が共存してるような笑顔だ。
恐怖と癒し、痛みと快感、相反する感覚の応酬で焦らされ、俺は既にどうにかなりそうだ。
俺の喉元にナイフをひたりとはり付けた。
「おかしな考えは起こさないでね」
薄く血に染まった唇を俺の口に押し付け、朝倉の舌が力強く押し込まれてくる。
「ん、……うん、いい加減素直になったら?」
首元に押し付けられたナイフに圧力がかかった。言うことを聞かなければこのまま切り付けられるか
もしれないという恐怖で仕方なく、固く閉ざした唇の力を緩めると同時に朝倉の長い舌が爬虫類のよ
うに侵入してきた。
「そう、……いいわ、ん……うん……」
くぐもった呻き声と共に、朝倉の熱い唾液がダラダラと俺の喉元に流し込まれる。その一滴一滴がま
るで媚薬のように俺の身体を熱くする。
「もっと……舌を絡めて」
鼻に付く甘い香り、さらに、細い指で耳の穴を掻き回されるくすぐったい刺激と聴覚まで蹂躙され、思
考する余裕すら奪われていく。
「うん、……いいわ、その調子……ん……く、ぅんっ……」
必死で突き出してしまう俺の舌に朝倉の舌が複雑に何度も何度も絡みついてくる。
そして俺は、絶え間なく流し込まれる朝倉の唾液を飲みこみ続けた。
小さく息を切らしながら朝倉の唇がようやく離れたとき、俺の身体は異様に火照っていた。単なる性
的興奮とは違う、明らかに異常な感覚だ。一体どうしたというんだ?
「効いてきたみたいね」
何かしたってのか?
「わたしの口の中に予め媚薬を含ませておいたの。身体が熱くなってきたでしょ?」
ちくしょう、なんてこった。
「でもね、ちょっと誤算。わたしも少し飲んじゃったみたいなの。だから……わたしも身体が熱いの」
ブラを取り払った朝倉の大きな胸が、その眺めを堪能する間もなく俺の口に押し付けられた。
「舐めてくれる?」
媚薬による身体の疼きも手伝って、俺は朝倉の乳首を必死に咥え舌でころがした。
「んんっ、そう、いいわ……素敵」
空いてる方の乳房を自ら揉みしだきながら、悶え始める。
押し付けてくる強さで時折俺の歯が当たる度に、
「はんっ!……そのコリコリとした感触もたまらないのぉぉっ」
朝倉の身体がピクンと跳ねる。
俺だってもうたまらない。前進が疼ききってる。何とかしてくれ。
「そう、あなたも……」
「はぐうぅぅっ」
朝倉の指が俺の乳首を摘み上げた瞬間、痛みを伴った快感が背骨を突き抜けた。
「いいでしょ? いいでしょ」
キリキリと爪が俺の乳首に食い込んでいく。
「くぁああっ、痛い! そんなに強く……」
「でも、どんどん乳首が固くなってきてるじゃない? 感じてるんでしょ?」
「ぐぅぅぅ、し、しかし…………っっ」
爪で摘み上げられた乳首がの痛みとは裏腹に、それは快感となって否応なしに俺の下半身に信号
を送り続けている。
「あら大変、血が滲んできてるわ」
く……今さら何言ってやがる……
「うん、痛いの痛いの飛んでけーっ」
朝倉の舌先が俺の乳首をツーッとなぞった。
「ふぐぅあっっっ!」
軽くなぞられただけで全身がのけぞるほどの快感に襲われる。
「痛みで意識が集中してるから凄く感度が良くなってるのね。女の子みたいよ。……だってほら」
ジュルルーッと音を立てて吸い上げながらコロコロと舌で転がされる。
「どう? 痛みと快感とが混在するのって凄く気持ちいいと思わない?」
舌で弾かれる毎に鳥肌が立つような快感がはしり、その度に俺の下半身がピクピクと跳ねて、朝倉
の下腹をシーツ越しにノックしていた。
「ふふふ、元気なんだ」
くつくつと笑いながら再度ナイフを手に取ると、今度は俺のみぞおちの辺りを刃先でなぞる。
「ツゥッッ!」
鮮烈な痛みと共にみみず腫れのような傷が出来、血が滲み出す。
そんな痛みにも俺の下半身は全く落ち着こうとしない。恐らく先程の媚薬のせいだ。そして何よりも、
その傷口から染み出す血を舐め取るように這わされる、朝倉の甘美な舌の感触のせいだ。
「うーん、次は何処にしようかしら」
まるで子供がオモチャで遊ぶようにナイフを愛でながら、今度は脇腹に刃先が当てられる。
もはや今の俺には切られる痛みや恐怖よりも、その直後に這ってくる舌の艶めかしい感触を求め始
めていた。
痛みと快感、その二重奏が腹から臍周りへと徐々に下がっていく。
そして、ついに俺の下半身を覆っていたシーツが剥がされた。
「すごーい! お腹の上にヌルヌルの水溜まりが出来ちゃってるわよ。ほら……」
ネチャネチャと指で擦り付けながら
「こんなに濡れちゃって、女の子みたい」
情けないが、朝倉の吐息がかかるだけでも敏感に反応ちまう。
「こうされると気持ちいいんでしょ?」
俺の粘液を絡ませた指が裏筋をツー、と撫で上げた。
「はぅぅ……」
それだけで更に新たな粘液がトクンと溢れ出すのがわかる。
「うーん……、小さなお口がパクパクしてるわ。何か欲しいのかしら?」
ど、どういう事だ?
「わたしもおちんちん挿れて欲しくてしょうがないときはアソコの入り口がヒクヒクしちゃうのよね」
「お、おい! 何を考えてるんだ?」
「だ、か、ら……」
朝倉は自分の長い髪を数本まとめて口に含む。
「おまえ、まさか……、や、やめろ!」
「うんっ、暴れないでね」
俺の根本をしっかりと捕まえると、唾液でまとめられた髪の毛が鈴口にあてられた。
「やめろっ! それだけは、頼むからやめてくれっっ」
何とか逃れようとするものの、太ももの上に朝倉の全体重がかけられているし、手枷足枷が虚しく軋
むだけだ。
「下手に力まない方が良いと思うんだけどな」
艶やかで張りのある髪の毛が押し込まれた。
「ひぎぃぃぃいいいいっ」
尿道に焼け付くような痛みが走る。腰がガクガク震える。
「ほら、下手に動くと毛先が刺さっちゃうかも知れないわよ」
徐々に奥深く押し込まれていく。
「はぎぃぃっ、痛いっ、熱いッ! ふぐぅぁあッッッ……!」
脳に直撃する痛み。全身から冷や汗が噴き出す。
「そんなに嫌がってても、ここからはエッチなお汁が次から次へと滲み出てきてるわ」
「頼む! お願いだからやめてくれ! ぐぁっ……くぁぁッッ!」
内側からの強烈な刺激で否応なくビクビクと反応してしまう。
ツンッ、と根本の辺りに刺激を感じた。
「ふふ、奥まで入っちゃったみたい」
先っぽから奥まで続く異物感で、怖くて身動ぎできない。
「じゃーあ、中がこんなにヌルヌルなんだから、こぉんなことしてもいいわよね」
髪の毛を摘んでキリもみのように捻りだした。
「んぐぅぅぅッッ……!」
痛みの激しさに声も出ないくらいなのに、何故か疼きはエスカレートしていくようにビクビク跳ねる。
「おもしろーい! そんなに痛いのに感じてるんだぁ。じゃあ、こうしちゃおうかなっ」
尿道の中で髪の毛を細かく抜き差し始める。
「ひッ、ひぎぃぃぃぃッッッ!! 痛い! 痛い! やめてくれっ、くっ……ッッ」
全身が引きつるほどの痛みから逃れようと腰が徐々に引けていくが、それもすぐに足かせに阻まれ
て逃げ場を無くす。
「無駄なの。逃げられやしないんだから」
くそ、以前にも聞いた台詞だ。
「頼む! 頼むからもう……、ひぐぁッ、ぐぅッッッ!」
気が遠くなりかけたとき、
「そうね、わたしももう我慢できなくなってきたかも……」
そう言って髪の毛をゆっくりと引き抜かれた。
深く刺さった棘を抜かれるような痛みと共にペニスがビュルッと震え、同時に大量の透明な液が流
れ出る。
「あら、このネバネバ……血で赤く染まってるわね。なんか処女の女の子を犯しちゃった気分。ゾクゾク
するわぁ」
抜き取った髪を舐めながら怪しく笑う。
「じゃあ今度はわたしの番ね」
そう言って立ち上がり、パンツを脱ぎ始めた。
「見て」
広範囲にシミの付いた下着を俺の目の前にかざす。
「わたしももう、こんなにビショビショ。あなたに味わって欲しいな」
「う、あが……」
俺の口の中に押し込んできた。
蒸れた汗の臭いと甘美な臭いが口膣内に広がって俺の脳を刺激する。
ヌルヌルしたものが喉にいがらくひっかかり、むせそうになりながらも何とか舌で掻き分けて息をした。
「わたしのココもこんなにトロトロなんだから」
俺の股間の上に朝倉が膝立ちなり、自分のソコを指で広げて見せる。
その瞬間、透明な液がツーッと糸を引いて俺のペニスの上に落ちた。
「ほら、こんなにヒクヒクしちゃって……あなたのおちんちんを挿れたがってるの」
桃色に縁取られた秘部の内側が真っ赤に充血してイヤラシく蠢いている。
その光景を目の当たりにして、もうこれ以上はないと言うくらいに固く興奮していた俺のモノが更に膨
張したかのように感じた。
そして、その芯に残るヒリヒリした痛みが刺激を後押しする。
俺はもう真性の変態になっちまったのか……?
朝倉が腰を下ろしてきて俺の亀頭が秘部に押し当てられる。
「んぐぅ…………」
それだけで強い快感が襲う。
手で掴みクリトリスに何度も擦りつけられる。
「ふ、あぁぁぁぁっ! いいわ、感じちゃうぅぅぅっ」
のけぞる度に朝倉の粘液が流れ出し、俺にまとわりついてくる。
「いくわよ」
朝倉の身体が降りてくる。
入り口の僅かな抵抗感の後に俺のモノがにゅるんと飲みこまれた。
「ん……はあっっ、いいっっっ……」
朝倉が大きく吐息を漏らした。
熱くてヌルヌルした粘壁が全体を圧迫し、吸い込まれるように包み込んでくる。そして最奥の方で何
か固いものにコツンと当たったような感じがしたとき、朝倉が再度大きな吐息を奏でた。
なんて気持ちいいんだ……、これが女の中なのか。
ジッとしたままでも膣内の秘肉がヤワヤワと蠢いて刺激してくる。初めての感触、そして、とことん焦
らされたせいもあるのか、おれはもう、それだけでイッてしまいそうだ。
つ、つづくぅッッ