「奴隷失格ね……」
涼宮ハルヒは床に横たわっていた。ハルヒは革のボンテージを着ていたが、そのボンテージにハルヒの性器を隠すはずの部分はすでに無かった。
ハルヒの性器を隠すはずのボンテージの革の下着は、ハルヒが先程脱いで、床に投げ捨てられていた。
「俺は奴隷失格か?」
キョンがハルヒの呟きに尋ねた。キョンの姿はボクサーパンツをはいているだけの姿だった。
「そうよ、勝手に女王様の机をあさるなんて……奴隷失格だわ……」
ハルヒが床に横たわったまま答えた。キョンはその言葉を聞きながら、先程まで革の手錠に拘束されていた手首をさすっていた。
「その上、勝手に拘束を解くなんて……死刑よ……」
ハルヒは床の上からキョンのことを睨みながら言った。キョンはハルヒの視線に苦笑し、ハルヒへと近づいていった。
キョンはしゃがみこみ、ハルヒの顔を見つめた。ハルヒとキョンの目が合った。しかし、ハルヒは目が合うと、一瞬で目をそらした。
「ハルヒ、俺は奴隷失格らしいな」
キョンはハルヒの顔を見ながら言った。
「……さっきもいったじゃない。失格よ」
ハルヒが答えた。ハルヒは床に投げ捨てた革の下着を見つめていて、キョンの顔を見ようとはしなかった。
キョンはハルヒの言葉に少し目をつぶり、考え込むようなそぶりを見せた。数瞬たち、目を開けてハルヒを見た。そして、言った。
「お前の奴隷失格なら、お前の主人になろうと思うんだが?」
キョンはハルヒの顔を見つめながら言った。ハルヒはキョンの言葉に顔を上げ、キョンの顔を見た。
「……冗談でしょ?」
ハルヒの視線は床の上からキョンの目へと移っていた。
「本気だ」
ハルヒの言葉にキョンが答え、ハルヒの目を見つめ返した。
「……なんで、奴隷失格だからって主人になろうなんて考えるのよ」
ハルヒが少し、睨むようにキョンを見た。
「……俺、実はSなんだ。……駄目か? ハルヒ」
キョンはハルヒの目を見つめながら、言った。
ハルヒはキョンの目を見つめつづけた。キョンも何も言わず、ハルヒの目を見つめつづけた。やがてハルヒは負けたように、目をそらした。
「……一回、一回だけよ。一回だけキョンの奴隷になってあげる。……それで私を満足させられたら考えてあげるわ」
ハルヒの言葉にキョンの口元はにやりと歪み、キョンは床の上に寝ているハルヒの腰に手を回し、を抱き起こした。
「なっ、何するのよ、いきなり」
ハルヒがいきなり腰に手を回され、抱き起こされ、驚き、言った。
「何時までも、床に寝てるわけにもいかんだろ」
キョンの言葉にハルヒは、何も言わずにキョンに身を任せた。キョンはハルヒを抱き起こすと少し黙ったあと、ハルヒを抱きしめた。ハルヒは驚いた表情になった。
「本当にいいのか? ハルヒ……」
キョンはハルヒを抱きしめながら、言った。ハルヒは黙って、キョンの背中に手を回し、言った。
「……満足させなさい。命令よ」
キョンはハルヒを抱きしめながら苦笑した。そして、ゆっくりとハルヒからはなれた。ハルヒが少し名残惜しそうにしたのには、キョンは気づかなかった。
キョンはハルヒを、三角木馬を置くために、部室の隅に避けてあった椅子に座らせた。そして自分はハルヒが自分で使うため、用意していた道具箱をあさった。
ハルヒは椅子に座ってキョンの後姿を見ていた。キョンはまだ下着のみの姿だった。ハルヒはそんなキョンの姿を見て笑った。
しかし、ハルヒもボンテージ姿で、その上、性器を隠すはずの下着はハルヒが自分で脱いでいた。ハルヒはそのことに気づき、顔を赤くした。
「ハルヒ」
キョンがハルヒに言った。ハルヒは顔を上げ、キョンを見た。キョンは麻縄を持っていた。ハルヒはその縄を見て、つばを飲んだ。
キョンの口元は縄を見てつばを飲んだハルヒを見て、また少し歪んだ。
「そのボンテージを脱いでくれないか? ハルヒ」
キョンがハルヒに言った。ハルヒはキョンの目を見つめた。
「それは命令かしら?」
ハルヒが訊くとキョンはゆっくりと頷いた。ハルヒはキョンの目をもう一度見た。そして、自分の体を締め付けているボンテージの背中の紐に手をかけた。
ハルヒの着ていたボンテージは背中の紐でサイズを調整するタイプのもので、脱ぐためには全部の背中の紐をほどかなくてはいけなかった。
ハルヒの手がするすると、ボンテージの背中の紐を一番上から緩めていった。少しずつボンテージに締め付けられていたハルヒの体が楽になっていった。
そこで、ハルヒはキョンを見た。キョンは先程までハルヒの座っていた椅子に座り、ハルヒを見つめていた。
ハルヒは一番上の紐を今度はほどいた。ハルヒはそこでまた、キョンの顔を見た。そして、一つ一つ、ゆっくりと一番下まで紐を順順にほどいていった。
ハルヒはボンテージが床に落ちないように脇をしめていた。
「……ハルヒ、俺は脱げと言ったんだ」
キョンはハルヒに言った。ハルヒは少しずつ脇を緩めていった。肌とボンテージの革の間の摩擦力がボンテージの重さに耐えきれなくなったとき、ボンテージは床に落ちた。
ハルヒはただ棒立ちで床を見つめていた。キョンがゆっくりと立ちあがり、手に麻縄を持ち、ハルヒに近づいた。
「ハルヒ、縛るぞ」
キョンはハルヒに確認を取った。ハルヒは床を見つめたまま何も答えなかった。
「ハルヒ?」
キョンが名前を呼ぶとハルヒはゆっくりと顔を上げた。
「……本当に私を縛りたいの?」
ハルヒはキョンの目を見つめていた。キョンはハルヒの目を見つめ、答えた。
「あぁ、縛りたい」
ハルヒは答えた。
「……いいわよ」
ハルヒの肌は少し、湿って、ピンク色になっていた。キョンはそのハルヒの肌に縄をかけた。そして、ハルヒを縛っていった。
ハルヒはキョンが縄をハルヒの肌の上を滑らすたび、「んっ」と声をあげた。
キョンはハルヒの腕を後ろ手に縛り上げた。ハルヒの胸は腕を後ろに縛られたことによって、強調された。そして、キョンはその強調された胸の上と下にも縄を通した。
ハルヒの胸は上から、下から搾り出され、その先端を尖らせていった。キョンがその先端を見て、その上に縄を滑らせた。
「ひう!」
ハルヒは声をあげた。キョンは何度もハルヒの胸の上に縄を滑らせた。そのたびにハルヒは声をあげた。
キョンはハルヒが肩で息をするようになると胸の上に、いたずらに縄を滑らすことを止めた。
「ハルヒ、足を広げろ」
キョンがハルヒに命じた。ハルヒは肩で息をしながら答えた。
「はぁはぁはぁ……わかりました」
ハルヒは右足を上げ、右にずらし、左足を上げ、左にずらした。ハルヒの両足は肩幅より少し大きい程度に開かれた。
キョンはハルヒを見て何も言わずに、縄束を振り上げ、ハルヒの尻に振り下ろした。
「ひゃん!」
ハルヒは声をあげた。鞭ほどの痛みがあるはずもない縄束だったが、ハルヒは振り下ろされた縄束に声をあげた。
「もっとだ……」
キョンは少し低い声で言った。ハルヒはまた少し、足の間隔を広げた。キョンはそんなハルヒを見て、また縄を振った。
「ひぃん!」
ハルヒがまた声をあげた。
「もっとだ……」
キョンの声は先ほどより低かった。その言葉を聞き、ハルヒは今度は大きく、両足を広げた。
「そのまま、腰を下ろせ」
キョンがまた命令した。ハルヒはキョンの目を見た。
「上半身、縛られてるのよ? 座れるはず無いじゃない!」
ハルヒがキョンに言った。キョンは残った縄束を振り上げた。ハルヒは、ひっと声をあげ、体を丸めた。
「そのまま、腰を下ろせ。ハルヒ」
ハルヒはキョンから見下され、ストンと腰を落とした。キョンはハルヒの右の足首と右の太ももの間に縄を通した。
そして、足首と太ももを一つに縛り上げた。左の足首とふとももも同じように縛った。
ハルヒは手を後ろ手に縛られ、両足をそれぞれ一つにまとめられた。
キョンは縛り終え、全体のバランスや、縄の締め付けなどをチェックした。そして、満足したように頷いた。
「ハルヒ、どうだ? 俺の縛りは」
キョンはハルヒに訊いた。ハルヒは黙った。キョンはハルヒの顎を持ち、もう一度、どうなんだ? と訊いた。
「……思ってたほどへたじゃないわね……」
ハルヒはボソッと言った。キョンはその返答に満足した様子で、顎から手を離し、ハルヒの髪をなで始めた。
ハルヒは少しの間、何も言わず、うれしそうに髪をなでられていたが、次第にその表情は曇っていった。
「どうしたんだ? ハルヒ」
キョンはハルヒに訊いた。
「……そう言えばキョン、ポニーテールが好きなのよね」
ハルヒが言うとキョンは少し考え、言った。
「なぁ、ハルヒ。結局、お前は俺をご主人様として認めてくれるのか?」
ハルヒは何も言わず、頷いた。キョンはそんなハルヒを見て、微笑んだ。
「じゃあ、お前は俺の奴隷なんだから、そんなことを気にするなよ」
ハルヒはそう言われ、更に顔を曇らせた。
「……それでも、キョンには喜んでいて欲しいじゃない」