部屋には、裸の男が一人、縛られ、置かれていた。男は、口には猿轡がかませられ、目には目隠しがされていた。
また、男の腕は後ろで二縛られ、足も一くくりに縛られて、床に転がされていた。
男が縛られ、置かれている部屋は部屋は壁、床ともに一面、白色の部屋だった。その部屋を出入りできるドアはひとつだけだった。
そして、そのドアがゆっくりと開いた。ドアが開くと女が一人、その部屋に入った。女は水色と白のセーラー服を着ていた。
男はドアが開く音を聞き、何者かの足音に気づき、もがきだした。
「やめなさい」
その女が声を発した。男はその声を聞き、何かを言おうとしたが、猿轡に阻まれ、何も言えなかった。
その女が男に近づき、男の目隠しを外した。男は女の顔を見て、何かを確認し、そして、にらんだ。
女は男の顔を見ると微笑み、男の首の後ろに手を回し、猿轡を外した。猿轡には男の唾液が付いていた。
「……朝倉…涼子……」
男が女の顔を見上げながら、言った。朝倉涼子は、その言葉に微笑んだ。
「あまり、驚いてないようね。小泉くん?」
男、小泉一樹に、朝倉が言った。小泉は朝倉をにらみ続けながら言った。
「ええ、声で気づきましたから」
「あら? 流石ね」
朝倉は小泉ににらまれ続けていたが、そのことを気にしていないかのように言った。
「……何故、こんなことを?」
小泉が訊くと、朝倉は自分のあごに手をやり、少し考えるそぶりを見せた。
「何故かしら?」
「質問に、答えてもらえますか?」
朝倉が、質問で返すと、小泉は少しいらだったように言った。
「そうね……しいて言うなら退屈だったの」
「退屈?」
朝倉は小泉の言葉に微笑み、続けた。
「毎日毎日、涼宮ハルヒの監視を行うのに退屈しちゃったの。しかも私はバックアップ、派手な行動は取れない」
朝倉はそこまで言い終わると小泉の目を覗き込んだ。小泉は負けずに朝倉をにらんた。
「そこで、あなたを犯そうかと思って」
朝倉の言葉に小泉は、目を見開いて驚いた。朝倉は驚いている小泉に近づいた。いつの間にか朝倉涼子の手には鞭が握られていた。
小泉がその鞭に気づく前に、朝倉はその乗馬用鞭を振った。小泉はその痛みに片目をつぶった。そして、鞭に気づいた。
「あら? 声を上げないのね?」
「……組織でそれなりの訓練は受けてますから。まぁ、耐えられる、というだけですが」
朝倉はその言葉に微笑み、じゃあ、と言い、もう一度鞭を振るった。部屋に鞭が肉体を打つ音が響いた。
「痛みはあるのね?」
「……これは、必要ないことまでしゃべってしまったようですね?」
「小泉くん? お願いがあるの」
朝倉が床に座っている小泉の目線にまで、腰を下ろし、言った。
「なんでしょう?」
朝倉は、また、微笑み、言った。
「四つんばいになってくれない?」
「それは、僕を犯す。ということと関係があるのでしょうか?」
小泉は微笑みながら言ったが、目は朝倉をにらんでいた。
「そう、関係あるわ。今からあなたをこれで犯してあげる」
朝倉の手には、鞭と同様にいつの間にか男性の性器の形をしたものが握られていた。
「それは、笑えない冗談ですね……」
小泉が言った。小泉はいつの間にか汗をかいていた。
「さぁ、小泉くん。四つんばいになってくれる? 私があなたの処女を奪ってあげる」
朝倉がもう一度言った。その言葉に小泉は今までより強く朝倉をにらんだ。
「それはごめんですね。僕の処女は彼にささげるつもりなので」
終