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 さすがに3年も付き合うとエッチな方面にも慣れや飽きが出てくるってのは本当だな。さっきまで俺の身体の下で一応喘いで見せていたハルヒは、今はもう軽くいびきをかいている。
「あーあ、色っぽくねえなあ…」
 俺はハルヒの頭の下敷きになって痺れ出した腕をそろっと抜き出し、あくびをひとつする。そろそろマンネリ打破を考えなけりゃならん。
 まずは研究だな。
 俺はベッドの下に転がり落ちていたTVのリモコンを拾い上げると、音量を極力落として『アダルトチャンネル(1)』に合わせた。なにやらそこら辺にいるちょっと可愛い程度の女の子が、
キャミソールにミニスカといういでたちで誰かの質問に答えていた…かと思うといきなり嘘っぽいオナニーシーンかよ。つまらねえな。
『アダルトチャンネル(2)』はどうだ。おお、こっちはすでにヘコヘコ中だが、さっき放出したばかりの俺には、その映像は何の威力もない。単に肌色と黒のモザイクが行ったり来たりしてるだけだ。うーん…。

 俺はハルヒが目を覚まさないように気をつけながら、アダルトチャンネルをあちこち切り替えてみる。何かねえのかよ。こう、ぐっとくるようなのがよ。
『アダルトチャンネル(5)』…ちょうど番組が1個終わったとこらしい。次は何だ。ほんの数秒砂嵐が流れた後、新しい番組が始まった。っておい、これはいわゆるSMか?
 画面の中では、首輪をつけた女が目隠しされて後ろ手に縛られ、壁の前に所在なげに立たされていた。男の声が画面に中に響く。
『お前は何で自分がこんな所にそんなかっこで立たされているのかが分かってるか?』
 女はその声に身体をピクッとさせて答える。
『わ…私は…淫乱な牝奴隷だから…です…』
 声が震えているのは果たして演技か、それともリアルな反応なのか。
 縛られた女は、男に突き飛ばされるように四つん這いにさせられ、髪を掴まれたまま男のモノを口に突っ込まれている。苦しそうなくぐもった声が漏れる。
ああ、いいねぇ。お高い我がハルヒ様は、こんなご奉仕はしてくれないぜ。

 番組は進む。女は、首輪に鎖をつけられ、四つん這いのまま犬のように部屋を這い回り、床に這い蹲るようにして男の足先を舐め、極太バイブをあそこに突っ込まれ、その上、鞭でビシビシ打たれて悶えている。
 はああ、SMか。凄い世界だな。このハルヒは、いくらマンネリ打破の手段だとしてもM役なんてやってくれないだろうな。藪はむやみにつつかないに限る。
 だが、俺は、画面を見つめるうち、そんな自分がどうも男として情けないんじゃないか? と思い当たり、俺だって男なんだぞ、本気を出したらハルヒなんて女は押さえつけて犯せるんだぞ…と妄想を膨らませ、そしてとうとう勃起してしまった。
 どうだ。幸運なことに、ハルヒは今、涎を垂らしながら寝てるじゃないか。ここで一発、俺が強い男なのだということを誇示すれば、今後、この関係も俺にとって有利に進むかもしれないじゃないか。女は誰でもM願望があると聞いたこともあるし、
画面の中の男も『お前は自分で選んで俺の奴隷になってるんだろう』と、縛られた女を踏みつけながら言っていたではないか。
 チャンスだ…

 俺はその辺を見回して、何か縛れるような物を探す。くそ、何もない。まずは手だけでも縛らないと無理だろう、でないと俺の方が蹴り倒されかねない。
ここは事前にあれこれ用意しないと駄目か…、…と諦めかけた時、俺はハメ殺しの窓の脇にぶら下がっている、カーテンを留める紐、なんて言うんだっけな、タッセル? が目に入った。
よし、とりあえずあれで手首は縛れるな。
 俺はそっとベッドを抜け出し、窓際からそれを2本外してきた。もちろん身体中を縛る長さはないが、ハルヒの細い手首を縛るには十分だろう。手首を縛られて、最初抵抗しつつもじょじょに従順になるハルヒを思い浮かべて、俺の口元には笑いが浮かんだ。
俺の隠れたSっ気にとうとう火が点いたか。待ってろよ、ハルヒ。お前は今日から俺の奴隷だ。

 俺はハルヒを起こさないように細心の注意を払いながら、やつの身体を横向きにさせた。そして両腕をこれまたそっと後ろに回す。下側の腕を後ろに回す時には、これ以上ないほどそっとそおおっと少おおおおしずつやった。
なにしろ、ここで起きられては元の木阿弥だからな。
 ハルヒは少し、眠い子供がぐずるような声を出したが、またそのまま寝入ってしまった。うへへへへ…俺は心の中で変態チックな笑い声を上げながら、ハルヒの白い手首をそっと縛る。
えーっと、あれだな、まず手首にグルグルと紐を回して、その後で2本の手首の間を割るようにするんだっけな。さっきのAVで覚えたばかりだ。紐の長さはギリギリだったが、なんとか団子結びに留めることが出来た。
「うーん…」
 その時、ハルヒが居心地悪そうに顔をしかめ、もぞもぞと動いた。…と、いきなり飛び起きて
「あんた何やってんのよ!!」
と寝起きとは思えない大声をあげた。ここで怯むな、俺。
 俺は一瞬息を呑んだが、それを悟られないようにしながらハルヒに言い渡す。
「俺の言うことを聞くんだ、ハルヒ」
 ハルヒの目が俺をぐっと睨む。こいつ、付き合ってる男をそんな目で睨むのかよ。その憎たらしくも整った顔を見ているうちに、俺の頭の中で何かが弾けた。

 俺はベッドの上に半身を起こして俺を睨みつけているハルヒの髪を掴み、その口に無理矢理俺のモノを突っ込んだ。
「おらおら咥え込むんだよ、奥までだ!」
「…!? ぐぼ…っ」
 さすがのハルヒも口に突っ込まれたままでは反論も出来ないな。ざまあみろ、だ。
ハルヒにはまだ、じたばたと脚で俺を蹴ろうとする元気はあるようだが、とりあえず俺のモノに噛み付こうとしない程度には従順であるらしい。よしよし。
 俺は今までにないほど興奮していた。ハルヒの前ではいつも摘み取られていた征服欲が全開だ。
無理矢理、喉の奥まで突っ込まれて嗚咽しているハルヒの顔を見ると、俺のモノはさらにいきり立った。くう、これこそ男のあるべき姿だぜ。

 俺はハルヒの口から、唾液でぬるぬるになったモノを引き抜くと、髪を掴んだままこう言った。
「どうだ、俺が本気になれば、お前なんかこうやって犯せるんだ」
「やめてよ! いい加減にし…」
 ハルヒが暴言を吐く前に、俺はまたやつの口を塞ぐ。どうだ、何も言えないだろう。
 そうやって何度も、口を犯しているうちに、さすがのハルヒもじょじょに大人しくなっていった。そうだそうだ。いい子だ。いつもそうしていればいいんだ。
 俺はハルヒに、四つん這いになるように命じる。ハルヒは、俺を一瞬、キッと睨んでから、のろのろと命令に従う。
後ろ手に縛られたままなので、ハルヒの顔はベッドに押し付けられる格好になった。いい眺めだ。
「ほら、尻を上げろ!」
「分かったわよ! いちいち命令しないで!」
 声には怒りが含まれているが、ハルヒは言われたとおりに尻を上げるではないか。やはり、女にはみんなM女願望があるってのも、あながち間違いじゃなさそうだ。
 俺は自分の目の前にさらされたその部分に指を差し込む。
「あああ…もっと優しくしてよ!」
 ハルヒが抗議の声を上げるが、知ったことか。
 俺はいつもの倍速の勢いで、ハルヒの内部を掻き回す。イヤよイヤよも好きのうちとはよく言ったもので、ハルヒの内部からはじんわりと分泌物が滲み出してくる。
 俺はたまらず、後ろからハルヒの中にいきり立ったモノをぶち込む。そして、縛った両手首を掴み上げて、その華奢な背中をぐいっと弓なりに引き上げる。
「おい、どうだ、縛られて犯される気分は」
「バカキョン! 許さないわ…」
 口ではそう言いつつも、ハルヒの内部はいつにも増して俺のモノに絡みつき、どうやらやつもそれなりに堪能しているらしい。そうだ、これこそマンネリ打破だ。
 俺は頭が真っ白になるほどの快感と征服欲に酔いながら、ハルヒを犯した。途中でハルヒの身体を膝で蹴り転がして表返しにすると、足首を掴んで高く上げさせ、さらにまた激しく突く。うおおおお。

「あぁ、キョン、お願い、中でいくのだけはやめて…」
 ハルヒが固く目を閉じたまま呟くように言った。おお、可愛いじゃないか。これからはいつもそんな風にお願いしろ。
 大人しくなったハルヒを見ていたら、俺の快感にターボがかかった。俺はまさに腰が抜けるほど強くハルヒの中を突きまくり、そして
「いくぞ…。口を開け!」
と命じると、その口の中に大量に放出した。さっき一度出したとは思えない量だ。我ながらすごいもんだ。
「はぁはぁ…」
 俺は激しい快感の後の乱れた息で、ハルヒの口からモノを抜き取る。すげえよかったぜ、ハルヒ。ここはひとつ、頭でも撫でて可愛がってやろう。
 しかし、その時、俺は否応なく気付くことになった。ハルヒがまるでネズミを狙う蛇のようにらんらんと目を輝かせて俺を見据えていることに。

 ハルヒは無言のまま、にっこりと悪魔の笑いを浮かべると、ベッドの上にすくっと立ち上がった。両手首を縛っていたタッセルはいつの間にか解けていた。え…。あれ?
 ハルヒはまだ無言だ。そして今まさに文字通り精も根も使い果たした俺の上に圧し掛かって俺を押し倒し、口を中途半端に半開きにして顔を近づけてくると、奇妙な声で言った。
「ねえ、くょん、きふひて!」
 げ…!! そこで俺は気付いた。それまでの快楽に満ちた脳がさーっと冷える。お、お前、その口の中…!
「やめ…! やめろ…。うわ…うわぁぁぁ…!」
 当然のように俺の叫びは無視され、がっちりとマウントされたまま…、ハルヒは俺の口をこじ開けた。
 生温い液体が俺の口に流し込まれてくる。それは、言うまでもなく俺が放出したものだ(多少は唾液で薄まっていただろうが、それが何の助けになるだろうか)。
「うがぁぁぁ!!」
 …ゴクリ…
 うわああ! 飲んじまったじゃねえか! お、お、俺の、俺の精液だぞ! これ! げええ!
 ハルヒは素っ裸のまま俺をまたぎ、仁王立ちになって言い放った。
「キョン、いったいどこでそんなくだらない遊びを覚えてきたわけ!? 私を手荒に扱うなんて…絶対に許さないわ! だいたいねぇ、さっき大人しいふりしたのも、作戦よ、作戦!!」
 あっけにとられた俺はと言えば、さっきまでの征服欲はどこへやら、今はどっちかと言うと恐怖とか、ビビリだとか、そんな情けない感情が頭の中でぐるぐる回ってる状態だった。
そして口の中にはまだヘンな生臭い味が充満している。うげえ、気持ちわりい…。
「何で人が寝てる間に縛ったりしたのよ!!」
 ハルヒは俺の腹をぐりぐりと足で踏みながら怒鳴る。
 神様ハルヒ様、俺のせいじゃない、あ、あのAVが悪いんだ…。
「何? あんた、この私を抱いても飽き足らず、くだらないAVなんかこっそり見てたってわけ!? 他の女に欲情してたわけ!!??」
「ひぃええええ…」
 どうやら藪を突付いて空手師範、かつK-1チャンピオンのアナコンダを叩き起こしてしまったようだ。

 その後、ハルヒが俺にきつい「お仕置き」を課したのは想像に難くないだろう。
例のタッセルは今度は俺の手首に巻かれ(ハルヒが俺に2本のタッセルを自分で繋ぐように命じたのだ。そうとも、俺は正座してタッセルを繋げたさ)、ビンタは飛んでくるわ、腹に膝蹴りは飛んでくるわ…、しまいには
「あんたこれから私を女王様と呼びなさい!」
とまで言い出す始末。どうやら俺は征服欲なんてもんは持たない方が無難だな。今頃気付いても遅いようだが。俺がSをやるより、よほどハルヒ女王様の方がサマになるってもんだ。やれやれ…。
 はあ、でもまあ、何にしても、これで当分はマンネリに陥ることもないか…。らんらんと輝く目で俺に往復ビンタを喰らわすハルヒは、心底女王様役を楽しんでいるようだった。
 あとは。
 俺が本当にMに目覚めてしまう前に、ハルヒ女王様がどうか一刻も早く飽きてくれることを七夕様に願うばかりだ。
最終更新:2007年03月19日 02:46