それは突然訪れた。
宇宙人と未来人の全面戦争である。
総力戦の結果、両者の被害は甚大。
かつ、本当の勝者はいないという結末を迎えてしまった。
これは全知全能の宇宙人と、時の流れを操る未来人との一大スペクタクルである。
総力戦の結果、両者の被害は甚大。
かつ、本当の勝者はいないという結末を迎えてしまった。
これは全知全能の宇宙人と、時の流れを操る未来人との一大スペクタクルである。
それは宇宙人の家で開戦を余儀なくされた。
全ての戦争は神の悪戯である。
神に逆らう事はできず、そしてそれは偶然と言う檻の中で必然を持って行われる。
全ての戦争は神の悪戯である。
神に逆らう事はできず、そしてそれは偶然と言う檻の中で必然を持って行われる。
当然免れることなどできるはずもなく、その白色を帯びた円状の物体は目の前に置かれるのである。
その上には濃い赤色を湛え、奇妙な三角錐を保った物体が添えられている。
それはまさしく神の悪戯であった。
なぜ神はそのような甘美な物体を作られたのか。
しかし、それは目の前にあった。
そして、それをめぐる世界最高の知能戦が始まった。
その上には濃い赤色を湛え、奇妙な三角錐を保った物体が添えられている。
それはまさしく神の悪戯であった。
なぜ神はそのような甘美な物体を作られたのか。
しかし、それは目の前にあった。
そして、それをめぐる世界最高の知能戦が始まった。
(注、ただの罵り合いです)
――クソッ!
涼宮のやつケーキを適当に切りやがって!
これで大きいのを選んだらキョン君になんて思われるか!
でも、私これ大好きなのよ。
涼宮の野郎がよりによってこんなの買ってくるから!(みくる)
涼宮のやつケーキを適当に切りやがって!
これで大きいのを選んだらキョン君になんて思われるか!
でも、私これ大好きなのよ。
涼宮の野郎がよりによってこんなの買ってくるから!(みくる)
――ケーキのそれぞれの質量比は35%、25%、20%、10%、10%。
最大値と最小値の間に3.5倍もの開きがある。
これが選挙なら違憲に違いない。
チッ!
このケーキ、駅前のでとてもおいしいのに。
食べたい、食べたい、食べたい!
むしゃぶりつきたい!
でも、彼がどう思うか、それが心配だ。
でも、わたしはこの日のために大食いキャラクターを確立してきた。
きっと大丈夫に違いない。
35%、いや25%狙いでいくか?(長門)
最大値と最小値の間に3.5倍もの開きがある。
これが選挙なら違憲に違いない。
チッ!
このケーキ、駅前のでとてもおいしいのに。
食べたい、食べたい、食べたい!
むしゃぶりつきたい!
でも、彼がどう思うか、それが心配だ。
でも、わたしはこの日のために大食いキャラクターを確立してきた。
きっと大丈夫に違いない。
35%、いや25%狙いでいくか?(長門)
「それじゃあ食べようぜ。ケーキなんて久し振りだ」
――ああ、キョン君今日もカッコイイ!
なんて、感慨深げに振舞ってる場合じゃない。
不覚だった。
こんな日が来るとは。
わたしは可愛い癒し系キャラなのよ!
ここで大きいのを取ったらキャラが崩壊してしまう。
わたしのアイデンティティーが!
とにかく四分の一のやつを狙うのよ!(みくる)
なんて、感慨深げに振舞ってる場合じゃない。
不覚だった。
こんな日が来るとは。
わたしは可愛い癒し系キャラなのよ!
ここで大きいのを取ったらキャラが崩壊してしまう。
わたしのアイデンティティーが!
とにかく四分の一のやつを狙うのよ!(みくる)
――さっきからケーキばかり凝視してる乳牛の動向が気になる。
わたしは癒し系だからなんて思ってるんだろうが、お前は卑しい系だ勘違いするな。
本来、癒し系はわたしの役割。
乳牛のバカなんてどうでもいい、とにかく25%だ!
無難に行くんだ!
冷静になれわたし!
くそ!
昨日から冷却ファンの調子が悪いからこんなんになるんだ。
取り替えておけば!(長門)
わたしは癒し系だからなんて思ってるんだろうが、お前は卑しい系だ勘違いするな。
本来、癒し系はわたしの役割。
乳牛のバカなんてどうでもいい、とにかく25%だ!
無難に行くんだ!
冷静になれわたし!
くそ!
昨日から冷却ファンの調子が悪いからこんなんになるんだ。
取り替えておけば!(長門)
「あれ、皆さん食べないんですか? それなら僕からいただきますね」
そのときだった。
神の悪戯か、古泉は25%に手をつけたのであった。
その顔には不敵な笑みが漏れていたという。
神の悪戯か、古泉は25%に手をつけたのであった。
その顔には不敵な笑みが漏れていたという。
――ぎゃぁぁぁぁぁあっぁ! そのサイズはだめぇ!
大きすぎるぅ! いっちゃ、だめぇぇぇ!
くそぉぉっぉ!
不覚! 一生の不覚だ! ホモ野郎め! あとで嬲り殺してやる!
どうする?
狙うべき相手はあとは五分の一しか残されてない! 冷静になれわたし。
くそ! 顔が引きつって笑えない!(みくる)
大きすぎるぅ! いっちゃ、だめぇぇぇ!
くそぉぉっぉ!
不覚! 一生の不覚だ! ホモ野郎め! あとで嬲り殺してやる!
どうする?
狙うべき相手はあとは五分の一しか残されてない! 冷静になれわたし。
くそ! 顔が引きつって笑えない!(みくる)
――ある程度予想されたことだったが、手遅れだったか。
こうなったら20%を狙うしかない!
よし、決断後即実行だ!(長門)
こうなったら20%を狙うしかない!
よし、決断後即実行だ!(長門)
「朝比奈さんも長門も顔引きつってるぞ? どうしたんだ?」
「あ、えへへ。なんでもないですよ?」
「問題ない」
「あ、えへへ。なんでもないですよ?」
「問題ない」
――くそ、このままではキョン君フラグが!
でも、さっきのは可愛くできたな。
可愛いぞ、わたし!
それより横の宇宙人がやけに不穏な動きを見せてる、厄介だなこりゃ。(みくる)
でも、さっきのは可愛くできたな。
可愛いぞ、わたし!
それより横の宇宙人がやけに不穏な動きを見せてる、厄介だなこりゃ。(みくる)
――もらったぁぁdxだっぁ!(長門)
「あ、取り分けてやるよ」
――さすがわたしのキョン君! だーいすき!
でも、キョン君はわたしが大食いなんて思ってないから、もしかして?
まずい! これは!(みくる)
でも、キョン君はわたしが大食いなんて思ってないから、もしかして?
まずい! これは!(みくる)
――ああ、なんで彼はこういう時に優しいの? またエラーが溜まっていく……
乳牛め! 行動が遅いわ!
その無駄に大きい胸が行動の邪魔をしたか? 時代は貧乳よ!
これぞ人間が最適化された姿よ!(長門)
乳牛め! 行動が遅いわ!
その無駄に大きい胸が行動の邪魔をしたか? 時代は貧乳よ!
これぞ人間が最適化された姿よ!(長門)
「長門は甘いの好きだったか?」
「好き(あなたが)」
「朝比奈さんは好きでしたっけ?」
「大好きです(あなたが)」
「そっか、どうしよっかな?」
「好き(あなたが)」
「朝比奈さんは好きでしたっけ?」
「大好きです(あなたが)」
「そっか、どうしよっかな?」
――よし、これでなんとか情勢は返した。
隣の宇宙人は『好き』。
わたしは『大好き』。
つまりわたしのが大きい事はこれで確定したわ。
哀れまな板宇宙人、宇宙の果てで嘆くが良いわ!(みくる)
隣の宇宙人は『好き』。
わたしは『大好き』。
つまりわたしのが大きい事はこれで確定したわ。
哀れまな板宇宙人、宇宙の果てで嘆くが良いわ!(みくる)
――エラー発生。
乳牛のほうを先に聞いてくると思念体は判断したのだが!
こちらの情勢のが若干不利な気もする。
が、常に最悪のケースを考えて行動しているわたしには問題ない。
こうなったら奥の手だ!(長門)
乳牛のほうを先に聞いてくると思念体は判断したのだが!
こちらの情勢のが若干不利な気もする。
が、常に最悪のケースを考えて行動しているわたしには問題ない。
こうなったら奥の手だ!(長門)
「こうすれば良いのよ!」
「お、ハルヒナイス判断!」
「お、ハルヒナイス判断!」
そう、神は再配分を企てたのだ。
20%から5%を取り、15%を二つ作ったわけだ。つまり、
20%から5%を取り、15%を二つ作ったわけだ。つまり、
――ぎゃぁぁぁあーぁぁーx-あ! 最悪のケースが!
――ぎゃぁぁぁあーぁぁーx-あ! 最悪のケースが!
――ぎゃぁぁぁあーぁぁーx-あ! 最悪のケースが!
「でも、これじゃあ俺のが少ないな」
「それならこれでいいでしょ?」
「それならこれでいいでしょ?」
そういうと、ハルヒは一番大きなケーキの一部を切り取って、キョンの口へと運んだ。
「あ、ありがとう」
「いいのよ。あたしの一番大きいんだもん。あんたがかわいそうじゃない」
「ハルヒ、好きだ」
「なによこんなところで。………あたしもよキョン」
「いいのよ。あたしの一番大きいんだもん。あんたがかわいそうじゃない」
「ハルヒ、好きだ」
「なによこんなところで。………あたしもよキョン」
――( ゚д゚ )
――( ゚д゚ )
――あははっ! 滑稽だわ! あんた達甘いのよ。
最初からあたしの読みどおりよ!
全ては神の手の上よ。
ご膳立てご苦労様。あははっ!(ハルヒ)
最初からあたしの読みどおりよ!
全ては神の手の上よ。
ご膳立てご苦労様。あははっ!(ハルヒ)
かくして、宇宙人と未来人は敗北を喫した。
だが、その両者の手はガッチリと握られていたという。
だが、その両者の手はガッチリと握られていたという。
彼女達が神々と争うのをこのとき予想できたものはいなかった。
HAPPY END!