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「ねぇ、結局キョンは誰が本命なの?」
「本命って何の話だ?」
「珍しいな、国木田がそういう話を振るとは」
「誰が彼女なのかってことだよ。 というか一体何股かけてるんだい」
「そういう話か…何股も何も俺は彼女などいない」
「まあキョンのことだからそういうと思ってたけどね」
「じゃあよ、お前誰が一番好きなんだ? 涼宮か長門有希か朝比奈さんか」
「鶴屋さんや阪中さんや文芸誌に出てた彼女の可能性もありそうだねぇ」
「誰が一番と言われてもな…順位なんてつけてないぞ」
「じゃあ誰を一番彼女にしたい?どう思っているのか説明してほしいな」
「なんで俺がそんなことを言わねばならん」
「美女のことが気になるからに決まってるだろ。
吐かなければ朝倉が転校する前日のことを言いふらすぞ」
「朝倉が転校する前日のこと……おいそれはだめだ」
「ん? もしかして朝倉さんにまで手を出してたの?」
「気にするな。 あとそれはない」
「じゃあ名前の出た順に説明してもらおうか」

…仕方がねぇ谷口覚えてろ。まずハルヒはくやしいが一緒にいると楽しい。だけど疲れるんだよな。
それに放っておくと何をするか分からないから目を離せないんだ。
けどそれは恋愛感情というよりまるでやんちゃな妹に対するものだと俺は思う。

長門の場合は一緒にいると落ち着くんだ。あの無言空間も俺にとっては居心地悪くないしな。
あいつは何やっても完璧なんだけどハルヒとは別の意味で放っておけないんだ。
これも恋愛感情というより妹に対するものだと俺は感じている。

朝比奈さんに対しても恋愛感情というよりアイドルとかに向ける感情だな。
俺があのお方に恋愛感情を抱くなど恐れ多い。雲の上の存在だ。
ハルヒとも長門とも違う意味で放っておけない存在ではあるけどな。

「一人は性格が規格外だが、あの3人の美少女と一緒にいて恋愛感情がないなんてぬかすのかてめえ」
「そんなこと言われてもな。 彼女とかそういうのよりもむしろ家族に近い感覚なんだよ」
「日本での重婚は認められていないよ」
「そういう意味の家族じゃねぇよ!」
「まあ、とりあえずその三人は分かったよ。 キョンは他の周りにいる女性に対してもどう思ってるんだい?」
「だからなんで俺がそんなことを言わねばならん。 もう十分だろ」
「頭の中で思っているだけよりもたまには口に出した方が気持ちを整理しやすいんじゃない?」
「そんなこと言ってお前が楽しみたいだけだろ」
「今の言葉にも嘘はないよ」
「…そうかい。 まあ暇だし別にいいけどさ」

鶴屋さんは最高の先輩だ。
もしくは理想の姉といったところだろうか。
もし俺に姉がいたら鶴屋さんのような人であってほしいね。

阪中はまあ普通に少し仲のいいクラスメイトだな。
恋愛感情とかは今のところない。
ハルヒに友達ができて嬉しいと思ってるから妹の友達といったイメージだな。

ミヨキチは正真正銘妹の友達だ。
あの子は本当に小学生なのかと疑うほどに大人びているし確実に将来美人になる。
礼儀正しい良い子だし朝比奈さんのようになるんじゃないだろうかね。
とはいえ俺はロリコンじゃあない。

「まあそんなところだな」
「よくよく考えるとお前の周りは本当に美人が多いよな…殴っていいか?」
「まだ終わりじゃないよね。 この前廊下で生徒会の喜緑さんと話しているのを見かけたよ」
「なぁにぃ!? 喜緑さんと言えば朝比奈さんや鶴屋さんと肩を並べられるレベルの先輩じゃないか!」

あの人はただの先輩といったところだな。 ちょっと色々あって知らない仲ってわけでもないが。
常に微笑んでいるものの古泉と違って不快感がない。 たまに威圧感を感じるが。
恋愛感情というものを抱くほど仲がいいわけでもない。

「後は佐々木さん橘さん周防さんについてかな」
「なんでお前が橘や九曜を知ってるんだ?」
「この前偶然外で会ったんだよ。 その時に少し話し込んでね」
「本当に偶然なのか怪しいもんだが…余計なこと喋ってないだろうな」
「さて、どうだろうね。 佐々木さんも橘さんも周防さんもキョンについて熱心に聞いてきたよ」
「おい、俺が蚊帳の外だから詳しく説明をしろ。 可愛いのか?」
「はいこれプリクラ」
「プリクラ? 佐々木がそんなの撮るとは意外だな」
「佐々木さんは乗り気じゃなかったけどね。 橘さんが強引に誘ってきたんだよ。
将を射るにはまず馬からとか言ってたよ」
「あぁ、そういえば橘は普通の女子高生でもあったな…」
「こ…これは…!! 左からA+、AA+、A-!」
「左から橘さん、佐々木さん、周防さんだね。 ちなみに佐々木さんはキョンの元カノだよ」
「はあ…違うと何度言えばわか」
「キョン」
「なんだ谷口」
「どれだけの美人をたぶらかしてやがる! 絶対に殺す! 今すぐ処刑してやる! 一人でいいから紹介しろ!」
「五月蝿い黙れ。 落ち着いて死ね。 そしてお前に紹介してやるような奴はいない」
「独占欲の塊め…とりあえずその3人についても教えろ」

佐々木は親友だ。
向こうもそう言ってくれたしな。
中学3年の1年間だけだったとはいえずいぶん一緒に過ごしたしこちらからも文句はない。
一緒にいて楽しいし落ち着くしハルヒのような心配はいらないやつだ。
脳味噌の方が少し疲れるけどな。

橘は知らん。俺はあいつが嫌いだ。
面はそれなりにいいとは思うがあいつはダメだ。論外だ。

九曜に関しては何を考えているのかまるで分からん。
恋愛感情以前の問題で意思の疎通が困難だ。

「ふぅん。 まあ周防さんと意思の疎通が困難だっていうのは分かるかな。
けどキョンはツンデレの気もあるから橘さんに関してはまだ怪しいね」
「嫌いならその橘さんを紹介しろよ」
「あいつを紹介すると俺が色々と不利になるからダメだ」
「死ねばいいのに。 …で、結局誰を狙ってるんだ?」
「なんでそういう話になるかねぇ」
「じゃあ彼女にするならどういう子がいいんだい?」
「今までろくに考えたこともないな」
「死ねばいいのに」
「もしかして誰でもいいの?」
「なんでそうなる」
「死ねばいいのに」
「谷口うるさい」

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最終更新:2007年09月12日 22:25