涼宮ハルヒのVOC プロローグ
なんてことない1日だった。
長門の読書姿も。
朝比奈さんのメイド服とお茶も。
古泉の憎たらしい笑顔も。
しかしなんてことない1日も奴によってなんてことなく破壊されるのである。
分かるよな?
「みんなおまたせ―ーーーっ!!」
ハルヒの奴勢いよくドアを蹴破ってきやがった。
その手には紙袋が提げられていた。
「あ、こんにちはぁ」と朝比奈さん。
「こんにちは」にこやかに古泉。
「・・・・」これは無視しているわけじゃないぞ?ちゃんと会釈しているからな。
「よぉ」と無難な言葉をかける俺。
ハルヒはドアを乱暴に閉め、団長の机のパソコンを起動し始めた。
いつもなら「みくるちゃん!お茶!」という流れに行き着くのだが、今日は真剣にパソコンとにらめっこをしている。
ハルヒの持っている紙袋も気になったので声をかけてみる。
「なぁ、ハルヒ。その紙袋はなんだ?」
すると、ハルヒは喜色満面の笑みで
「聞いて驚きなさい!」全員がハルヒに耳を傾ける。
「初音ミクよ!!」
こうしてまた俺、いや、人類の迷惑が始まった。
最終更新:2007年11月25日 17:38