++ゆきこ♪とむう♪++
ゆきこ♪ 「うわあぁぁーーーーん!!」
むう♪ 「え?ボクが泣かせたの?どうしたの?」(オロオロ)
ゆきこ♪ 「えーーーーん!!痛いよぉーーー!」
むう♪ 「痛いの?どこが痛いの?」
ゆきこ♪ 「歯が。歯が痛いねん!!」
むう♪ 「はあ?」
ゆきこ♪ 「歯が痛いーーー。」
むう♪ 「急に歯が痛いって言われても・・・。あ!そうだ。ここ
マスターンちの近くだ。
マスターに助けてもらおう。」
むう♪ 「
ゆきちゃんは、一体いくつアイス持ってんだよ。」
ゆきこ♪ 「まだあるで。うちがアイス持ってても溶けへんねん。女の子はお菓子いっぱい持ち歩いてんねん。」
マスター 「でも、ほんとにアイスなんか食べてないで歯医者さん行きなさいよ。」
ゆきこ♪ 「ごめんなさい。でも、うち
マスターと
むう♪の話聞いてたらめっちゃ眠なってきてん。アイスでも食べへんかったら寝そうやってん。」
マスター 「さっきのお薬、眠くなる成分が入ってるからね。今はどう?」
ゆきこ♪ 「痛みも眠気も治まってますぅ。」
むう♪ 「
ゆきちゃん、さっきハロウィーンの話、知ってるって言ったよね。」
ゆきこ♪ 「そやそや。あんな、うちが知ってるのは
氷の女王にたてついた栄光の勇者の話や。」
むう♪ 「その話がどう関係があるの?」
ゆきこ♪ 「うちな。
おばけの部屋のほかに
冷凍の部屋のアルバイトも掛け持ちしてるねん。」
むう♪ 「うん。それで。」
ゆきこ♪ 「それでな。そこの氷ポケモンに聞いた話やねん。氷ポケモンの間では有名な昔話らしいで。」
むう♪ 「だから、その昔話がどう関係するの?」
ゆきこ♪ 「その栄光の勇者ってのが連れてた従者が夢魔や。その夢魔、万聖節の前夜に召喚されたらしいで。」
むう♪ 「それだ。きっとそれだよ。」
マスター 「クスクス・・・。少し方向性が見えたみたいね。」
むう♪ 「ありがとうございます。ボク、その栄光の勇者ってのを少し調べてみます。」
マスター 「クスクス・・・。がんばってね。じゃあ、ひとつだけ注意しておいてあげる。虚ろな心は、悪魔に付け入られやすいから気をつけてね。クスクス・・・。」
むう♪ 「はい?・・・わかりました。気を付けます。」
マスター 「答えがわかったら教えて。じゃあ。」
むう♪ 「はい。じゃあまた、
マスター」
むう♪ 「虚ろな心って・・・。
マスターは何を言いたかったンだろ?」
ゆきこ♪ 「それより
むう♪、栄光の勇者ってのに直接会ってみるん?」
むう♪ 「直接会うって。中世の人間だよ。」
ゆきこ♪ 「うちらおばけやから、どこでも行けるやん。」
むう♪ 「あ。そうか。ボクら時間も場所も関係ないンだ。」
ゆきこ♪ 「うち、
むう♪と一緒に行きたい。」
むう♪ 「でも、
ゆきちゃんは歯医者さん行かなきゃ。」
ゆきこ♪ 「そんなん、帰ってきてからでも行ける。うち、
むう♪と一緒にいたいねん。」
むう♪ 「そう。じゃあ一緒に栄光の勇者に会いに行こう。」
ゆきこ♪ 「うん。」
(2009.9.16)
最終更新:2009年09月21日 12:49