二人の轍に重なる影、希望の標


小さな影と孤独の魔女−モノローグ−


下水道の壊滅事件から2ヶ月。

私は突然出没した山羊を討伐したパーティの一員として冒険者の地位を与えられた。終始腰を抜かしていた記憶しかないけれど、ミラ曰く、『お前がいなければ倒せなかった。』らしいから、紆余曲折を経て冒険者ギルドに登録できたということで水に流すことにする。

そして現在に至る訳なんだけど・・




「くっ!毒だ、ルーナ!」

「わかったわ!《キュアボディ》!」

「身体が・・動かない!」

「麻痺ね!・・今治すわ!」

「Zzz」

「ちょ、ちょっと!寝てんの!?《キュアマインド》!」

「アー、メガミエナイナー。ココハドコー?」

「・・・・。」

「あっ!魅了だ!勝手に全裸に!勝手に手が尻に!」

「あなたわざとやってるでしょ!!」

「ナンノコトカナ?」

「(・・・ブチッ)」

「お、おい!悪かった!謝る!謝るよ!危ねぇ!両手鈍器振り回すな!」





正式にパーティを組むことになった私達は今日も平和に任務をこなしていた。
最終更新:2015年04月29日 20:55