平成仮面ライダーバトルロワイアル@ ウィキ内検索 / 「時(いま)を越えて…」で検索した結果

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  • 時(いま)を越えて…
    時(いま)を越えて… ◆7pf62HiyTE 『ライダーの戦いはこの3日の内に決着を付けなければ全て終わるという事だ、お前達は願いを叶える事は出来ない』  神崎士郎は生き残った自分達にこう言い放った。元々仮面ライダーの戦いは願いを叶える為の戦いである。 『願いねぇ』  だが、自分にとってはそもそも願いなど考えた事もない。戦える相手と戦うだけだ。 『残ったライダーはオーディンを除いてお前達3人だ』  そう思った矢先、神崎は信じがたい事を口にした。 『待てよ、北岡はどうした?』  自分はそう聞き返す。 『ここに来なければ脱落と見なす。3人いれば十分だろう、始めろ! 最後の1人を決めろ』  だが、神崎は来なかった北岡秀一に構うことなく戦えと言い放つ。 『……やるか……戦...
  • ◆7pf62HiyTE
    ...、擬態天道 052 時(いま)を越えて… 浅倉威 056 3人×3人×3人(前編)3人×3人×3人(後編) 小野寺ユウスケ、橘朔也、日高仁志、ン・ダグバ・ゼバ、東條悟、北條透、名護啓介、海堂直也、擬態天道 059 Round ZERO ~ WORM INVASIVE 乃木怜司、金居、葦原涼 064 いつも心に太陽を(前編)いつも心に太陽を(後編) 城戸真司、津上翔一、小沢澄子、小野寺ユウスケ、ン・ダグバ・ゼバ、橘朔也、日高仁志 068 愚者の祭典への前奏曲(第一楽章)愚者の祭典への前奏曲(第二楽章)愚者の祭典への前奏曲(第三楽章) 霧島美穂、浅倉威、鳴海亜樹子、アポロガイスト、紅渡 069 究極の路線へのチケット 牙王 071 愚者のF/幕間劇愚者のF/野外劇 左翔太郎、紅音也、浅倉威、相川始 073 落ちた偶像 ~fool s festival~落ちた偶像 ~kuuga vs χ~...
  • 英数字の本編用語集
    ...ュ」が元ネタ。 時(いま)を越えて…に至っては、参加者である浅倉威の中の人の代表作の一つである「超光戦士シャンゼリオン」主題歌タイトルが元ネタ。 サブタイの元ネタをもっと知りたい場合はSSタイトル元ネタからご覧ください。 ※ただし、実際に書き手さんに聞いたわけではありません。
  • 仮面ライダー龍騎からの参加キャラ
    ...lLnDE 052 時(いま)を越えて… ◆7pf62HiyTE 057 仕掛けられたB/響き渡る声 ◆LuuKRM2PEg 068 愚者の祭典への前奏曲(第一楽章)愚者の祭典への前奏曲(第二楽章)愚者の祭典への前奏曲(第三楽章) ◆7pf62HiyTE 070 愚者の祭典 狂える蛇の牙 ◆LuuKRM2PEg 071 愚者のF/幕間劇愚者のF/野外劇 ◆7pf62HiyTE 076 橋上の戦い ◆7pf62HiyTE 097 眠りが覚めて ◆/kFsAq0Yi2 103 闇を齎す王の剣(1)闇を齎す王の剣(2)闇を齎す王の剣(3)闇を齎す王の剣(4)闇を齎す王の剣(5)闇を齎す王の剣(6) ◆/kFsAq0Yi2 108 進化 ◆nXoFS1WMr6 116 対峙(前編)対峙(後編) ◆.ji0E9MT9g 122 夢よ踊れ(前編)夢よ踊れ(後編) ◆MiRaiTlHUI 東...
  • 【第1回放送までの本編SS・投下順】
    ...、擬態天道 052 時(いま)を越えて… ◆7pf62HiyTE 浅倉威 053 強魔(前編)強魔(中編)強魔(後編) ◆LuuKRM2PEg ズ・ゴオマ・グ、津上翔一、桐生豪、照井竜、一条薫、間宮麗奈、桐矢京介、城戸真司、小沢澄子、三原修二、リュウタロス 054 閃光の刻 ◆Wy4qMnIQy2 北條透、東條悟、矢車想 055 強敵金カブ(前編)強敵金カブ(後編) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、乾巧、ゴ・ガドル・バ 056 3人×3人×3人(前編)3人×3人×3人(後編) ◆7pf62HiyTE 小野寺ユウスケ、橘朔也、日高仁志、ン・ダグバ・ゼバ、東條悟、北條透、名護啓介、海堂直也、擬態天道 057 仕掛けられたB/響き渡る声 ◆LuuKRM2PEg 霧島美穂、鳴海亜樹子、アポロガイスト、浅倉威 058 Jの男達/世界を守るために ◆LuuKRM2PEg 左翔太郎、相川始 05...
  • 【第1回放送までの本編SS・時系列順】
    ...、擬態天道 052 時(いま)を越えて… ◆7pf62HiyTE 浅倉威 054 閃光の刻 ◆Wy4qMnIQy2 北條透、東條悟、矢車想 夕方 NO. タイトル 作者 登場人物 043 太陽と天候 ◆LQDxlRz1mQ アポロガイスト 053 強魔(前編)強魔(中編)強魔(後編) ◆LuuKRM2PEg ズ・ゴオマ・グ、津上翔一、桐生豪、照井竜、一条薫、間宮麗奈、桐矢京介、城戸真司、小沢澄子、三原修二、リュウタロス 055 強敵金カブ(前編)強敵金カブ(後編) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、乾巧、ゴ・ガドル・バ 056 3人×3人×3人(前編)3人×3人×3人(後編) ◆7pf62HiyTE 小野寺ユウスケ、橘朔也、日高仁志、ン・ダグバ・ゼバ、東條悟、北條透、名護啓介、海堂直也、擬態天道 057 仕掛けられたB/響き渡る声 ◆LuuKRM2PEg 霧島美穂、鳴海亜樹子...
  • SSタイトル元ネタ
    ...風サブタイ 052 時(いま)を越えて… 超光戦士シャンゼリオンOP「OVER THE TIMES~時を超えて」 053 強魔(前編)強魔(中編)強魔(後編) 仮面ライダークウガ39話「強魔」 054 閃光の刻 機動戦士ガンダムSEED30話「閃光の刻」 055 強敵金カブ(前編)強敵金カブ(後編) 仮面ライダーカブト39話「強敵黒カブ」 056 3人×3人×3人(前編)3人×3人×3人(後編) 仮面ライダー555 6話「3人×3人」 057 仕掛けられたB/響き渡る声 仮面ライダーW風サブタイB=Bomb(爆弾) 058 Jの男達/世界を守るために 仮面ライダーW風サブタイJ=Joker(左翔太郎、相川始) 059 Round ZERO ~ WORM INVASIVE 仮面ライダー剣の前期OP「Round ZERO~Blade Brave」 060 不屈の魂は、この胸に 魔法少女リ...
  • 綺想曲♭もう一人のカブトと音也
    ...R 投下順 052 時(いま)を越えて… 050 Round ZERO ~KING AND JOKER 時系列順 052 時(いま)を越えて… 046 Kの名を胸に刻め/闇に消える光 門矢士 060 不屈の魂は、この胸に 038 風 天道総司 055 強敵金カブ(前編) 038 風 紅音也 060 不屈の魂は、この胸に 038 風 乾巧 055 強敵金カブ(前編) 046 Kの名を胸に刻め/闇に消える光 擬態天道 056 3人×3人×3人(前編)
  • Tを越えろ/苦悩
    Tを越えろ/苦悩 彼らがこのサーキット場に辿り着いたのは、おおよそ半刻ほど前のこと。 到着してすぐ、彼らは数エリアに跨がる広いサーキット場の全体をざっと見渡し、参加者が他にいないことを確認した。 理由は勿論、友好的な参加者を探しその協力を仰ぐことが最たるものだが、それだけではない。 彼らがこれからしようとしていることは、この殺し合いの場においては余りにも悠長かつ、 無防備な姿を長時間晒すことになるものだ。 その隙をつき襲撃してくる参加者の懸念を拭い、また万が一奇襲された際にも焦らず行動出来るよう、この施設について多くを知っておくことが必要不可欠だと考えられたのである。 果たしてその目論見が上手くいったかと問われれば、正直なところ、その成果はあまり芳しいものではない。 まず第一に確認したのは、友好な参加者、敵対する参加者どちらもいなかったこと。 心強い協力者...
  • 仕掛けられたB/響き渡る声
    ...第一楽章) 052 時(いま)を越えて… 浅倉威 068 愚者の祭典への前奏曲(第一楽章) 043 太陽と天候 アポロガイスト 068 愚者の祭典への前奏曲(第一楽章)
  • 動き出す闇
    ...沱 浅倉威 052 時(いま)を越えて…
  • Tを越えろ/疾走
    Tを越えろ/疾走 「さぁ、お前の罪を数えろ!」 いつもの言葉と共に走り出したジョーカーの跳び蹴りが、ベルデへ向かう。 だが怒りで見え透いたその狙いは容易に読まれ、直撃には至らず。 横に回避され難なく躱されるが、しかしそれではジョーカーの勢いは収まらない。 着地と同時に後ろ回し蹴りを放ち、ベルデの頭部をその右足が捉える。 呻きと共に後ずさった彼に、得意げな笑みで自身の優位をアピールすることも忘れない。 ダメージはともかく、ベルデにとってはその余裕ぶった態度が一番気に障ったのだろう。 苛ついたような舌打ちと共に、彼はデッキから一枚のカードを抜き取った。 ――HOLD VENT 発動した電子音声を受けて、ベルデの手に彼の専用武器であるバイオワインダーが装着される。 ヨーヨーを模したそれに大した感慨を抱くこともなくベルデが腕を振るえば、バイオワ...
  • 強魔(前編)
    ... 052 時(いま)を越えて… 投下順 053 強魔(中編) 043 太陽と天候 時系列順 053 強魔(中編) 042 三様 津上翔一 053 強魔(中編) 042 三様 ズ・ゴオマ・グ 053 強魔(中編) 048 嘆きの龍騎 桐生豪 053 強魔(中編) 048 嘆きの龍騎 城戸真司 053 強魔(中編) 048 嘆きの龍騎 小沢澄子 053 強魔(中編) 044 Rの定義/心に響く声 一条薫 053 強魔(中編) 044 Rの定義/心に響く声 照井竜 053 強魔(中編) 044 Rの定義/心に響く声 間宮麗奈 053 強魔(中編) 044 Rの定義/心に響く声 桐矢京介 053 強魔(中編) 040 Try-Action Delta form 三原修二 053 強魔(中編) 040 Try-Action Delta form リュウタロス 053 強魔(中編)
  • 閃光の刻
    ...ブ(前編) 052 時(いま)を越えて… 時系列順 043 太陽と天候 046 Kの名を胸に刻め/闇に消える光 北條透 056 3人×3人×3人(前編) 046 Kの名を胸に刻め/闇に消える光 東條悟 056 3人×3人×3人(前編) 046 Kの名を胸に刻め/闇に消える光 矢車想 060 不屈の魂は、この胸に
  • 【第4回放送までの本編SS・投下順】
    第4回放送までの投下順SS NO. タイトル 作者 登場人物 135 restart your engine ◆JOKER/0r3g 一条薫、名護啓介、左翔太郎 136 リブートpf答え、見つからず 紅渡 137 天の道を継ぎ、輝く勇気を宿す男 ◆LuuKRM2PEg 擬態天道、門矢士、キング 138 そしてゴングは鳴り響く ◆JOKER/0r3g 城戸真司、三原修二、間宮麗奈、リュウタロス、アークオルフェノク 139 The sun rises again 擬態天道、門矢士、キング(剣)、名護啓介、ネオ生命体 140 夢に踊れ(前編)夢に踊れ(後編) 城戸真司、三原修二、アークオルフェノク、間宮麗奈、乃木怜治(角なし)、リュウタロス、小野寺ユウスケ 141 愚直(前編)愚直(後編) ン・ダグバ・ゼバ、ラ・バルバ・デ、葦原涼、村上峡児、相川始、フィリップ 142 心の中の薔...
  • 【第4回放送までの本編SS・時系列順】
    第4回放送までの時系列順SS 朝 NO. タイトル 作者 登場人物 135 restart your engine ◆JOKER/0r3g 一条薫、名護啓介、左翔太郎 136 リブートpf答え、見つからず 紅渡 137 天の道を継ぎ、輝く勇気を宿す男 ◆LuuKRM2PEg 擬態天道、門矢士、キング 138 そしてゴングは鳴り響く ◆JOKER/0r3g 城戸真司、三原修二、間宮麗奈、リュウタロス、アークオルフェノク 139 The sun rises again 擬態天道、門矢士、キング(剣)、名護啓介、ネオ生命体 140 夢に踊れ(前編)夢に踊れ(後編) 城戸真司、三原修二、アークオルフェノク、間宮麗奈、乃木怜治(角なし)、リュウタロス、小野寺ユウスケ 141 愚直(前編)愚直(後編) ン・ダグバ・ゼバ、ラ・バルバ・デ、葦原涼、村上峡児、相川始、フィリップ 142 心の...
  • 主催者キャラ追跡表
    追跡表:主催側キャラ 死神博士@仮面ライダーディケイド NO. 作品名 作者 000 オープニング 074 第一回放送 ◆MiRaiTlHUI 113 第二回放送 ◆cJ9Rh6ekv. 134 第三回放送 ◆JOKER/0r3g 152 第四回放送 キング@仮面ライダー剣 NO. タイトル 作者 074 第一回放送 ◆MiRaiTlHUI 113 第二回放送 ◆cJ9Rh6ekv. 119 可能性の獣 ◆cJ9Rh6ekv. 121 全て、抱えたまま走るだけ ◆.ji0E9MT9g 126 ステージ・オブ・キング(1)ステージ・オブ・キング(2)ステージ・オブ・キング(3) 129 レクイエムD.C.僕がまだ知らない僕(1)レクイエムD.C.僕がまだ知らない僕(2)レクイエムD.C.僕がまだ知らない僕(3) 133 未完成の僕たちに(1)未完成の僕たちに(2...
  • 紅渡
    【名前】 紅 渡 【登場作品】 仮面ライダーキバ 【本名】 紅 渡(くれない わたる) 【異名/愛称/コードネーム】 渡(キバット、健吾、音也)  渡くん(素晴らしき青空の会関係者) おばけ太郎 【年齢/性別】 20歳/男性 【人称】 自分→僕 男性→苗字+さん 女性→下の名前+さん 音也→父さん キバット→キバット 【立場】 仮面ライダーキバにして、人間・紅音也とファンガイア・真夜のハーフ 【身体的な特徴】 175cm。茶髪。         基本的に厚着にマフラー。 【精神的な特徴】 気弱。そのため、対人関係はほぼ絶望的である。         親しい真柄の相手であっても、あまり自己主張をしない。         逆を言えば、優しい性格でもあり、「人の音楽を守るため」に戦う。 【技術/特殊能力】 仮面ライダーキバに変身できる。        ...
  • 魔王 が 動き出す 日
    魔王 が 動き出す 日 ◆LuuKRM2PEg 「とんだ目にあったな…………」 日の光に照らされた道を、一人の男が歩きながら呟いた。 その声からは、明らかな苛立ちが感じられる。 肩まで届く黒い長髪、暗闇のような色のロングコート、その下に纏われているスーツ。 全てが、漆黒で統一されている。 その格好からは、まるでこの世の全てを飲み込むような、禍々しい雰囲気を放っていた。 彼の名は、乃木怜司。 『カブトの世界』で猛威を振るっていた、宇宙より飛来した人間に擬態する生命体、ワームを率いる王。 「俺としたことが、油断したか……?」 自らと大ショッカーに対する苛立ちを感じ、舌打ちをする。 本来ならば、ワームの軍勢を率いて、人類に攻撃を仕掛けている最中だった。 忌々しいZECTが生み出した、マスクドライダーシステムの秘密を奪うために、エリアZに進撃。 そ...
  • 仮面ライダーWからの参加キャラ
    追跡表:仮面ライダーW 左翔太郎 21 NO. 作品名 作者 011 ゆれるH/守りたい世界 ◆LQDxlRz1mQ 030 Xの可能性/悲しみを背負い ◆LuuKRM2PEg 036 二人のジョーカー ◆MiRaiTlHUI 058 Jの男達/世界を守るために ◆LuuKRM2PEg 071 愚者のF/幕間劇愚者のF/野外劇 ◆7pf62HiyTE 078 決意の名探偵 ◆nXoFS1WMr6 087 This Love Never Ends♪音也の決意(前編)This Love Never Ends♪音也の決意(後編) ◆LuuKRM2PEg 096 Tを継いで♭再戦(前篇)Tを継いで♭再戦(後篇) ◆/kFsAq0Yi2 102 G線上のアリア/ファイト・フォー・ジャスティスG線上のアリア/チェンジ・アワー・フェイトG線上のアリア/インヘリテッド・ハイパーシステムG線上のアリ...
  • 仮面ライダークウガからの参加キャラ
    追跡表:仮面ライダークウガ 五代雄介 10 NO. 作品名 作者 012 笑顔とお宝 ◆BaIp17LTls 018 白の鬼札 ◆MiRaiTlHU 039 究極の幕開け ◆LuuKRM2PEg 063 草加雅人 の 仮面 ◆LuuKRM2PEg 073 落ちた偶像 ~fool s festival~落ちた偶像 ~kuuga vs χ~ ◆7pf62HiyTE 084 Round Zero ~Killing time ◆LuuKRM2PEg 088 太陽は闇に葬られん(前編)太陽は闇に葬られん(後編) ◆/kFsAq0Yi2 094 Dを狩るモノたち/共闘(前篇)Dを狩るモノたち/共闘(後篇) ◆/kFsAq0Yi2 109 ライダー大戦 Round Zero~WARBREAK S BELL(前編)ライダー大戦 Round Zero~WARBREAK S BELL(後編) ◆cJ9...
  • My name is
    My name is ◆LQDxlRz1mQ  彼の住む『カブトの世界』を象徴する東京タワーの下、その男は立っていた。  かつてそのタワーの下には天道総司という男が、まるでそこが世界の中心であるかのように堂々と立っていた。  高く人差し指をお天道様に突き上げて。  彼の姿を見れば、天道を知る者はその光景を思い浮かべるだろう。  ……しかし、違う。  彼は姿形こそ天道総司でありながら──その本質にある人格はまるで別人。  彼は天道に擬態した(本人は気づいていないが)ネイティブワームなのだ。  そして、同時に『もう一人のカブト』でもある。  彼の外見は、全て天道=カブトに準えたかのようなものだった。  名前も、素顔も。全てができそこないのコピー。  ただ、そんな彼でも天道を越えられるものがあった。  それは、日下...
  • ◆.ji0E9MT9g
    ◆JOKER/0r3g(元◆.JiOE9MT9g) 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 110 Kamen Rider Battride WarKamen Rider Battride War(2)Kamen Rider Battride War(3)Kamen Rider Battride War(4)Kamen Rider Battride War(5)Kamen Rider Battride War(6)Kamen Rider Battride War(7)Kamen Rider Battride War(8)Kamen Rider Battride War(9)Kamen Rider Battride War(10)Kamen Rider Battride War(11)Kamen Rider Battride War(12) 五代雄介、葦原涼、秋山蓮、乾巧、村上峡児...
  • Round ZERO ~KING AND JOKER
    Round ZERO ~KING AND JOKER ◆LuuKRM2PEg 『ブレイドの世界』における、あらゆる生命体の始祖たる怪人。 永劫の時を経て生きる不死の存在、アンデッド。 地球上で覇権を握るため、己と同属の存在を賭けて五十二体のアンデッドが、それぞれ戦いを繰り広げている。 統制者が管理する、バトルファイトという名目の戦い。 それはまるで、大ショッカーが生き残る世界を選定するこの殺し合いと似ていた。 しかし今は、二つのイレギュラーも存在する。 ジョーカーと言う名の、死神が。 そして、このライダーバトルにはたった一体だけ、アンデッドも参加させられている。 アンデッドの中でも、特に高い力と知恵を兼ね揃えている、十二体の上級アンデッド。 その中でも、王(キング)の称号が与えられた四人。 今ここにいるのは、その一角であるダイアスートのカテゴリーキング。 ギラ...
  • 『クウガ』と『アギト』
    『クウガ』と『アギト』◆LQDxlRz1mQ  疲労が、ただゴオマの体の動騒を奪っていた。  体の節々が自分のものではないかのように、立ち上がることもままならない苛つきを隠せなかった。  彼の属するグロンギという集団は、戦いと殺しがその人生といっても過言ではない。  そんな闘争本能に従えない彼に、価値は無いと言っていい。  それを自覚している以上、ゴオマはその「価値」を取り戻すための思考を始めた。  何をすべきか。  周りを見渡すが、使えそうなものは何もない。  外出の必需品である傘は手元にあるが──それを杖に立つことさえ、体は許さなかった。  彼に立ち上がるだけの力を与えようというものは、この場には無い。  そこで、デイパックの中を探る。先ほどの「ガイアメモリ」に体力を回復させる効果が無い──むしろ、それを奪うものであるというのは人でない彼にも理解ができた。 ...
  • G線上のアリア/リレーション・ウィル・ネバーエンド
    G線上のアリア/リレーション・ウィル・ネバーエンド ◆MiRaiTlHUI  光の速度すらも超越して、ハイパーカブトは時空を翔ける。  最早肉眼でも認識出来る程にタキオンの翼は眩く輝いて、羽撃たく度に時間を追い越して行く。  総司の目の前で繰り広げられる時間軸が、一瞬ごとに巻き戻されていた。とんでもない力だ。  これが天道とカブトの存在を最強たらしめた「ハイパー」の力なのかと認識するが、同時にこの身体に掛かる負荷も尋常ではない事に気付く。  たったの一秒でも時間を遡る度に、強烈な疲労と過負荷が総司の身体を苛んで、すぐにでも意識を喪失してしまいそうになる程だった。  だけれども、名護だって、翔太郎だって、どんな無理にも耐えて、何度も限界を越えて見せたではないか。自分がここで挫けてどうする。 (……だって、僕はもう、仮面ライダーなんだから)  だから、どんな苦...
  • ま行の本編用語集
    ま行の本編用語集 【三原の加護】 【三原の加護】  仮面ライダー555からの参加者である三原修二は、このロワでは特別な守りが働いているのではないかと噂されている。  三原は登場話において、マーダーであった桐生豪に狙われてしまい、危機に陥っている所をリュウタロスに救われた。ただし、参戦時期の都合からして彼は気弱な一般人でしかなく、リュウタロスの特訓を受ける羽目になってしまう。  その結果、他の参加者としばらく関わることはなかったが、他のエリアで繰り広げられていたどの乱戦にも巻き込まれることがなく、第一回放送を乗り越えることに成功した。唯一、合流したのは間宮麗奈だけだが、特にトラブルは起こっていない。  放送後、津上翔一や城戸真司と出会い、また753たちも病院に訪れて、一同は平和な時間を過ごす。多少のトラブルはあったものの、三原だけでなく三原と同行した参加者全員も戦闘...
  • G線上のアリア/インヘリテッド・ハイパーシステム
    G線上のアリア/インヘリテッド・ハイパーシステム ◆MiRaiTlHUI  レイと共に走りながら、翔太郎は半分割れたイクサの仮面の下で笑った。  こうして志を共にする仮面ライダーと共に同じ方向へ走ってゆくのが、今では随分と懐かしい事のように感じられる。実際には此処に連れて来られてからまだ一日と経過していないというのに。  今も何処かで戦っているのであろうフィリップの為、絶対に俺達の力で勝利すると約束した名護の為、そして何より、仮面ライダーの意地にかけて、翔太郎が負ける事は許されない。  例えどんなにボロボロにやられて身体一つになったとしても、食らいついてでも敵を倒す。その心そのものが仮面ライダーだと信じる翔太郎の心は、ボロボロにされればされる程に熱く燃え上がるのだ。  だけれども、自分の体力が底をつきかけているというのもまた事実。それが分かっているからこそ、此処から持久戦に...
  • 剣崎一真
    【名前】 剣崎 一真 【登場作品】 仮面ライダー剣 【本名】 剣崎 一真(けんざき かずま) 【異名/愛称/コードネーム】 仮面ライダーブレイド剣崎(橘、始、烏丸)剣崎君(栞、白井)剣崎さん(睦月、天音)ブレイド(キングその他数名のUDの皆さん) 【年齢/性別】 22歳 男性 【人称】 自分→俺 他人→名前呼び捨て目上の人→○○さん 烏丸→烏丸所長天音→あまねちゃん 【立場】 人類基盤史研究所「BOARD」所属 仮面ライダーブレイド 【身体的な特徴】 身長185㎝で体重は50㎏台とかなりの痩せ型。輪郭も縦に長め奥二重の目元はぱっちりというよりは鋭く涼しげな印象。若干長めオーソドックスなスタイルの茶髪(橘、北岡より明るく乾、城戸より暗め)ジーンズにロングTシャツなどのラフな服装が多い。ライディンググローブは青。右手首にスペードのマークが刻印されたクリアブルー(プラスチック製?)のキューブが連...
  • 新たなる思い
    新たなる思い  ◆LuuKRM2PEg 「そうか……お前が剣崎の最後を看取ってくれたのか。それなのにすまない、早とちりをしてしまって」 「別にいい……俺も一真のブレイバックルを奪われたから、お互い様だ」 「例えそうだとしても、剣崎だったら同じ選択を望んでいたはずだ。だから、気を落とさないでくれ」 「……大体わかった」  夜空の輝きに照らされた『E-5』エリアの草原で、門矢士は橘朔也の言葉に静かに頷く。剣崎一真の遺体が埋められた大地を見守りながら。  破壊のカリスマを自称した未確認生命体、ゴ・ガドル・バとの戦いの後で出会った朔也に全てを告げる。しかし士を責めるどころか、むしろその選択を認めていた。 「剣崎を眠らせる手伝いをしてくれてありがとう……せめてあいつの身体だけは無茶苦茶にされたくなかった」 「大ショッカーの奴ら……相変わらず悪趣味なことをしやがる」 ...
  • オープニング
    オープニング 世界とは、君が今生きているその世界一つだけではない。 現代に甦った超古代の戦士が、同じく甦った超古代の戦闘種族と戦った世界。 3人の仮面ライダーが、アンノウンと呼ばれる謎の生命体と戦った世界。 13人の仮面ライダーが、自らの願いをかけて相争った世界。 ライダーズギアを手にした若者たちが、人類の進化系オルフェノクと戦った世界。 生物の始祖たるアンデット達と戦い続けた男達の世界。 鬼となった人間と、人を喰らう化け物とが日夜鎬を削る世界。 天の道を往く男とその友が、人に擬態し社会に潜む宇宙生命体と戦った世界。 時の運行を司る列車と、その列車に乗り込んだ少年と騒がしい仲間たちの世界。 時代を越えて繋がった、人とモンスターの狭間で揺れ動いた父子の世界。 風の街に雷名轟く、二人...
  • 慚愧
    慚愧 ◆3ZewuHHQig  街灯の一つもなくただ暗い荒野を照らすには、蒼白く弱い星の瞬きはあまりに頼りなさすぎた。  苦しい息を継ぐ為に顎を上げた一条の視界に映った夜空の星々はぼんやりと霞み滲んでいた。  光が見えない。まるで今の状況のようだった。ただでさえ弱々しいぼけた光はあんなにも遠く、手を伸ばしても届きそうにはない。  視界がはっきりとしない。息を吸い込み吐き出す度に灼けるような痛みが胸を覆う。レンゲルに斬り付けられた脇腹からの出血の勢いは大分弱まり治まっていたが、多量の出血それに全身そこかしこに負った打撲の痛みから、一条の意識は朦朧として、気を抜けばすぐにも昏倒するだろう事が自覚出来た。  あまりいい状態ではない。いかに一条がタフネスとはいえ限度がある。だが、どうしても今意識を手放す訳にはいかない理由があった。  荒く息を吐いて一条は、すぐ脇の地面へと視線を戻し...
  • その力、誰の為に
    その力、誰の為に ◆MiRaiTlHUI  小野寺ユウスケは、これまで数々の世界を渡り歩いて来た。  仮面ライダークウガとして、数え切れない程の世界をその眼に刻んで来た。  そして、果てしない冒険の果てに辿り着いた世界は――ライダー大戦の世界。 「俺に戦えって言うのか? ワタルやカズマの様に……」  消え入るような声で、ぽつりと呟いた。  ユウスケ達があの世界に訪れた時には、既に手遅れだった。  世界の融合は更に加速。それぞれの世界が、世界の存続を賭けた戦争を開始していたのだ。  ブレイドの世界。ライダーはアンデッドと手を組み、キバの世界を排除しようとしていた。  キバの世界。人類とファンガイアによる統一が成され、ブレイドの世界を排除する為の戦いを開始していた。  それぞれの世界のライダーと怪人が、それぞれの世界を守る為に、殺し合い...
  • 強魔(後編)
    強魔(後編)◆LuuKRM2PEg ◆ 「しまった!」 照井と麗奈の方を見て、アクセルは狼狽する。 カプリコーンアンデッドが、京介変身体を振り切った事に。 彼はすぐさま、二人の元へ向かおうとする。 しかし、レンゲルがそれを許さなかった。 「フンッ!」 「ハアッ!」 「くっ!」 レンゲルラウザーと、コーカサスビートルアンデッドの持つオーバーオールが、立て続けに迫る。 何度も振るわれる二つの獲物を、アクセルは避けるので精一杯だった。 反撃を繰り出そうとしても、リーチの長さがそれを許さない。 「くそっ……!」 痛む身体を無理矢理起こしながら、照井は麗奈を庇うように立つ。 だが、カプリコーンアンデッドには関係ない。 相手はただの人間。しかも、負傷している。 あっさりと、横薙ぎに吹き飛ばした。 「ぐあっ!」 ...
  • 究極の目覚め(後編)
    究極の目覚め(後編) ◆LuuKRM2PEg ◆ 「あっ…………!」 目の前で繰り広げられる光景に、ダグバは目を見開く。 先程クウガが、自分に一撃を与えた。 今までのとは比べ物にならない程、重い攻撃。 そして奴の身体は、闇に包まれた。 エネルギーは暴風雨の如く、自分の肌に突き刺さる。 暴走した力は、周囲のあらゆる物を震撼させた。 大気を、大地を、廃墟を。 その中心地に立つクウガの姿は、瞬く間に変わっていった。 黄金色に輝く角は四本に増え、四肢と肩から突起が飛び出す。 厚みを増した鎧の至る所に、筋が生成。 そして最後に、瞳が漆黒に染まった。 ――聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん―― 「…………君も、なれたんだね」 ダグバは呟く。 その声には、喜びが込められていた。 目前に立つクウガ...
  • エレジー♪支えてくれるひと
    エレジー♪支えてくれるひと ◆Wy4qMnIQy2 「許せるかよ、こんなの……!」 外観も豪華な洋風の屋敷。その中にある広大な庭の芝生の上で、加賀美新は怒りを零した。 矛先はつい数分前、影山瞬が抗議をする間もなく殺された悲劇。 彼を殺した死神博士と名乗る男は、この場で互いに殺し合うことを命じた。 それがたった一つだけでも世界を守るための手段だという。 (だからって、あんな人を馬鹿にしてる奴らに従えるか) 「いらないから」なんて勝手な理由で人を殺し、さらに多くの命を互いに奪い合わせようとする大ショッカーという組織。 加賀美には、彼らがただ人の命と弄ぶ非道としか思えなかった。 心は奴らを決して許せないという怒りに熱く燃える。 (でも、奴らに逆らって世界が消えてしまったら……) しかし、現実に人の命が消えようとしているらしいことを考えると、心...
  • Round Zero ~Killing time
    Round Zero ~Killing time ◆LuuKRM2PEg 「成る程、既に三分の一が死んでいるのか」  D-8エリアに存在する『Wの世界』の園咲邸を模したような屋敷で、金居は静かに呟く。  時計の針が六時を越えた頃、突如としてこの屋敷に存在する全ての映像媒体が起動して、大ショッカーによる放送が行われた。そこで知った、死者の名前と『禁止エリア』なる存在。  誰が死んだかは、彼にとってはどうでもよかった。強いて言うなら同じ世界の住民である剣崎一真や桐生豪、乃木怜治が東京タワーで出会ったと言う霧島美穂に少し関心が向いたが、別にそこまで気にするほどではない。  それよりも、気になるのは禁止エリアによって行動がある程度制限されたことだ。何でもそこに向かうと、問答無用で首輪が爆発されるらしい。  しかもその中には、これから向かうはずだった病院があるE-4エリアまで...
  • Round Zero~Fallen King
    Round Zero~Fallen King 「クソ、あいつら……!」 ドサリ、と重い音を立てて、一人の男が平原へと落ちた。 自身の首から排出されたガイアメモリをキャッチすることも出来ず俯せに倒れた男は、見るからに満身創痍の風体を為している。 一張羅の赤いジャケットが汚れることすら厭わずに呻き、藻掻く彼の名はキング。 最もその姿と名のどちらもがコーカサスビートルアンデッドが人間世界に溶け込むため擬態した仮初めのものであり、偽りではあるのだが。 立ち上がることも出来ないまま、手だけを伸ばして何とかT2ゾーンメモリを掴み取った彼は、荒く呼吸をしてここはどこかと辺りを見渡す。 視線の先に見えるのは市街地、後方に見えるのは、先ほどまで自分がいたサーキット場。 しくじった、とキングは舌打ちする。 正直、ゾーンを使って仮面ライダーたちから逃げる時は無我夢中で、どこ...
  • 止まらないB/もえるホテル
    止まらないB/もえるホテル ◆N3gVt389NE 私、天美 あきらは突然殺し合いに参加させられました。見知らぬホテルで目を覚ました私はそこで大変なものを見てしまう。今、私の目の前には…悪魔がいる! ----- 1時間前 「これより諸君には、己が世界の命運を賭けて殺し合ってもらう」 私には目の前の老人が何を言っているのか、すぐには理解出来ませんでした。 …世界の命運……殺し合い…何一つとして現実味を感じません。 ようやく理解出来たのは、それから間もなくのこと…弾けとんだ男性の首。吹き出す血潮。 まやかしではない…現実の死… 魔化魍に襲われたわけでもない…ただの悪意によって人の命が奪われた。 その事実が私の心に届いたとき、やっと老人の言葉が嘘ではないと理解することが出来ました。 「最後に生き残るのはどこの世界か――戦わなければ生き残れない。抗うがいい、仮...
  • 師弟対決♭キミはありのままで(後編)
    師弟対決♭キミはありのままで(後編) ◆gry038wOvE 「サガーク――」  サガークが空を舞う。  それを見やった後に、名護は顔を顰めた。 「……渡君。一つルールを申し出たい!」 「ルール……? 構いませんが――」 「――そうか。それは、裸でぶつかり合う事だッ!」  そう言って渡のもとに突進した名護は、そのまま渡の左の頬に体重を乗せたパンチを叩き込んだ。  突然の一撃に、渡は困惑しながら吹き飛ばされ、倒れ転がる。 「あぐっ……!?」  それを見つめる名護の右の拳は震えを止めていた。  頬を抑えながら、意外そうな瞳で名護を見上げる渡の姿。  険しい瞳で渡を見下ろす名護の姿。  二人の目線がぶつかっている。  仲間から向けられるにはあまりに嫌な瞳だったが、今はそれが全く不快にならなかった。  自分の貫きたいもの...
  • 愚者の祭典への前奏曲(第一楽章)
    愚者の祭典への前奏曲(第一楽章) ◆7pf62HiyTE 【4 43】 「フランスの作曲家クロード・ドビュッシーは敬慕していたマラルメの詩である『半獣神の午後』に感銘を受け『牧神の午後への前奏曲』を作曲した。  後にこの曲に基づき『牧神の午後』というバレエ作品が作られ……  だからそんな事言っている場合じゃねぇぇぇぇぇぇ!!」 「キバット……さっきも似た様な事しなかったっけ?」 【4 55】  東京タワー、その真下には展望台に繋がる4階建ての建物フットタウンがある。  鳴海亜樹子、霧島美穂は各々の思惑を持ちながらその屋上から周囲の様子を伺っていた。  約30分程前、拡声器で参加者達に集う様呼びかけ、それに導かれるままに集った参加者達を仕掛けた爆弾で一網打尽にする為に。  殺し合いに乗った者、殺し合いを止めようとする者関係...
  • Jの男達/世界を守るために
    Jの男達/世界を守るために ◆LuuKRM2PEg F-5エリア。 ここには『555の世界』に存在する、高級マンションと酷似した建物が建てられていた。 オルフェノクで結成された世界的大複合企業、スマートブレインの所有物。 今は亡き木場勇治や、長田結花や海堂直也の住まいでもある。 そこのロビーで今、二人の男が体を休めていた。 戦いで蓄積された疲れを癒すために。 「本当に無事で良かったぜ、相川さん」 左翔太郎は、安堵の笑みを向けていた。 先程、カブト虫とよく似た怪人に襲われていた青年、相川始を助けた事で。 敵には逃げられたが、人の命を守れただけでも何よりだ。 こんな事を繰り返すなど、あってはならない。 木場勇治のように、誰かを守れないのは。 「……ジョーカーの男、何故俺を助けた?」 始は何処か警戒を含んだ瞳で、翔太郎を見つめる。 つい数時...
  • 太陽は闇に葬られん(後編)
    太陽は闇に葬られん(後編) ◆/kFsAq0Yi2 ◆ (……行ってくれたか)  そう天道は、走り去って行くファイズの背を心中で見送る。  当然逃がすまいとライジングアルティメットが掌を翳すが、天道はその前に立って我が身を楯に波動の速度を少しだけ遅らせ、ファイズが逃げ切る時間を稼ぐ。  カブトだった時は波動の中でも勢いの弱いところに何とか逃れていたが、今度は最も勢いの強い箇所に自ら飛び込んだのだ。全身から一気に力が消えて行く中、またも弾け飛びそうになるベルトを押さえながら、カイザは膝を着く。 (本来乾は、人の命の選択などできる奴ではないだろうな)  きっとそれは、自分達が人類を守る仮面ライダーである上で正しいことだ。その道を選び、傷つき倒れたとしても、自分達は歩み続けなければならない。  武器一つなく、スーツも装着者もとっくに限界の...
  • 心の中の薔薇
    心の中の薔薇  美しい朝焼けをバックに大型車が西へ向けて進んで行く。  G-4エリアの道路を走行するGトレーラーはこの短い時間の中で酷く損壊しながら、それでも搭乗者達を運ぶ役割を立派に果たしていた。  ダグバという規格外に過ぎる怪物と三度も接敵していながら、そのいずれの場面においても活躍した頑丈な装甲に救われた者は多く、搭乗者に安心感すら与えていた。  それは運転席に座るフィリップと、助手席に座る村上峡児にとっても例外ではない────数分前の出来事が無ければ。  死んだと思われていたダグバのあまりに突然な襲撃と、葦原涼の献身による死。何の前触れもなくワープしてきた、などという馬鹿げた能力まで発揮してきたダグバにはこのGトレーラーですら安全地帯とは呼べなくなっていた。  またいつ襲撃されてもおかしくはない────そんな緊張感からか、フィリップと村上の間には無言の...
  • 夢に踊れ(後編)
    夢に踊れ(後編) 「俺……一体……」 痛む身体を押して、ぼんやりと周囲を見渡せば、そこにあったのは確かに気を失う前自分がいた世界であった。 先ほどまで見ていたのは、一体何だったのだろうか。 夢だった……と断じるには、些か乱暴なようにも、真司は感じていた。 「城戸真司……生きていたんだな」 「生きてた……って」 麗奈の安堵を込めた声に、ふと何かに気付いたように真司はその懐に手を伸ばした。 先ほどあのオルフェノクに貫かれたはずの個所は、僅かな鈍痛の残るのみとなっている。 ほぼ反射的にその原因を探った真司は、瞬間何が自分の命を繋いだのか知ることとなった。 「これ……霧島のデッキ……」 いつの間に懐に収めていたのか、そこにあったのは衝撃に砕けバラバラになったファムのブランクデッキであった。 先ほどドラグシールドと龍騎の胸部装甲を砕いた...
  • 忘られぬmelody!
    忘られぬmelody! ◆.ji0E9MT9g  ——目を覚ますと、そこにあったのは見覚えのある白い天井だった。  最早安心感さえ覚えるそれを見て、左翔太郎はゆっくりと身体を起き上がらせた。  気怠げな身体、微睡む意識、それらを何とか制して彼は頭を振って状況を整理しようとする。  「そうだ……俺は、ダグバと戦って……」  そしてそれからすぐ、彼の眠気は吹き飛ぶ。  この会場で行われている凄惨な殺し合い。  気を失う前、自分はそれを楽しむイカレた男、ダグバと戦っていたはずだ。  奴の変身した金色のブレイドに自身も同じく変身し、突如現れた黒い仮面ライダーと協力して奴を打倒した、はずだった。  「思い出した……。その後あいつを追おうとしたところで変身が解けて、急に疲れが……」  ダグバは何のことなく使っていたが、自分にとってあの金色のブレイドは...
  • 防人(前篇)
    防人(前篇)◆/kFsAq0Yi2  橘朔也とヒビキの二人は、E-5エリアの道路を南下していた。  元々は、大ショッカーが仕掛けたこのふざけた殺し合いを止めるために仲間や協力者を探そうと行動していた。変身手段を持つ参加者が五人も集まり、二手に分かれたとはいえこれだけの仲間が居るのだ、その行き先は決して暗いものではなかったはずだった。  はずだった、のに――  あまりにも危険な参加者、ン・ダグバ・ゼバとの出会いにより、全ては急変した。彼により自分達は酷く傷つき、他にも危険人物だったとはいえ二人の参加者が命を奪われた。  その光景を目にした小野寺ユウスケは、ダグバと等しい力を持つクウガとなった。だがそれは、人々を護る自分達にあってはならない、憎悪に支配された存在。  もしも、その力が自分達に振るわれたら――橘はその恐怖のまま、黒きクウガの危険性をヒビキに説いた。 ...
  • 愚者の祭典への前奏曲(第三楽章)
    愚者の祭典への前奏曲(第三楽章) ◆7pf62HiyTE 【5 21】 「おい! 今の音は何だ!?」  キバットが何とかデイパックの中から這い出る。そして周囲を見渡すと、ハードボイルダーと亜樹子が倒れているのが目に入る。 「渡! まさか今お前……」  渡の傍ではサガークが飛んでいる。  そう、渡はガイが走るのを見つけ奇襲を仕掛けたのだ。  道路脇に潜みサガークを飛ばす、それに気を取られた隙を突いてジャコーダーによる鞭打を前輪に当てる。  それだけでバイクはバランスを崩し、上手く行けば転倒させる事が出来るという算段だ。  転倒しなくともバランスが崩れれば隙が出来る、そのまま畳み掛ければ良いという事だ。 「キバット族のキバットォ!」  その一方、ガイはキバットに対し呼びつける。 「テメェ、誰だ!」 「ふん、キバットがい...
  • Rider's Assemble(前編)
    Rider s Assemble(前編) その声を聞いて久しぶりに感じたのは、意外にも安堵だった。 記憶と寸分違わない穏やかで優しく、それでいて自然と背筋が伸びるような威厳を伴った不思議な声。 耳にこびり付いたそれは修二がずっと求めていたもので、だからこそこんな凄惨な状況で彼が話しているのが不思議で仕方なかった。 何度も何度も瞬きを繰り返しながら、修二は画面越しに話し続ける父の姿を見やる。 いつもと同じ服装、いつもと同じ視線。 けれど父が紡ぐ言葉だけは、決して修二の記憶のそれとは一致することはない。 困惑し、何度も内容を理解しようとする修二を待つことなく父の言葉は紡がれ続ける。 待ってくれ、待ってくれよ父さん。 心の中で呼びかけても、父は修二を待ってはくれない。彼の気持ちに気付いてはくれない。 そしていつの間にか、修二が自身の中の感情を整理し終わる...
  • G線上のアリア/チェンジ・アワー・フェイト
    G線上のアリア/チェンジ・アワー・フェイト ◆MiRaiTlHUI 「クソッ……俺にはどうする事も出来ねえのかよ!?」  そう言って銀のベルトに拳を叩き付ける翔太郎であったが、そんな事で状況が変わる事がないという事くらいは、翔太郎自身が一番理解している。  状況は絶望的だ。アームズ・ドーパントとの激戦を制した名護啓介は、最早戦える身体ではない。全身は傷だらけだし、蓄積された疲労の度合いは、まさしく満身創痍と言えるレベルなのだろう。  そんな名護にこれ以上無理をさせる訳にもいかない。となれば、今総司を救う事が出来るのは自分しか居ないと云うのに、その自分は変身制限によって変身すらままならないという体たらく。今こうしている間にも総司が変身したダークカブトは、ガドルにボロボロに傷め付けられているというのに……。  もう我慢ならぬと、生身で飛び出して行こうと立ち上がる翔太郎だが...
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