しあわせを呼ぶ青い鳥

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更新日:2023/02/03 Fri 18:16:38
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「しあわせをよぶ青い鳥」漫画ドラえもん』のエピソードのひとつ。
初出は小学三年生1979年11月号で、てんとう虫コミックス第22巻、大全集10巻に掲載されている。

【あらすじ】

いつも通り先生とママに油を絞られ、その上、バツとして、今月おこづかいをなしにされてしまう。のび太は「世の中で、ぼくほど不幸な人があるだろうか」と嘆くが、ドラえもんは関係ないな顔をしながら漫画を読んでどら焼きを食べていた。

のび太は顔を真っ赤にし、聞いてるのかと怒鳴るが、いつものことだとドラえもんは一蹴する。するとのび太さらに大泣き。

ドラえもんの「じゃあ、こづかいもらえたらしあわせになれるの」という問いに、のび太は「今のところはね。こづかいくれるの!?」と乗り出してきたので、ドラえもんは「バカ!」と言いながらひみつ道具『「チルチルペンキ」と「ミチルあみ」』を出す。


このひみつ道具はペンキを吹きつけた青い鳥を家に持ち帰れば、15分間しあわせが訪れるというのである。

早速のび太は外に飛び出してカラスやスズメを見つけるが、「あまりかっこよくない」、やら「もう少し上品な鳥」などとわがままを言っためドラえもんに睨まれ、スズメにペンキをつけて青くしてみる。
そのスズメを家に持って帰ると、ママから「さっきはおこりすぎたわ。おこづかいあげるから、これからがんばってね」と言われた。

効果的面だと味を占めたのび太は「幸せを売る男」だと自称し、しずちゃんスネ夫に幸せにしてあげると言うが、「いま、しあわせよ」、「ハンサムで頭がよくて金もち」と言われてしまった。

続けて幸せにしてあげられそうな人を探しているとジャイアンを見つけ、「あっ、不幸そうな顔!! 不幸なのがいてよかった!」と口走ってしまい、ジャイアンから「ひとの不幸をよろこぶのか!!」と頭を殴られてしまう。

なぜジャイアンが不幸そうな顔をしていたかと言うと、歌の練習をしていたら、テープレコーダーが壊れたらしく、1時間以内に青い鳥を連れて来ないとおまえがすごく不幸になろぞと脅され、鳥を探していると広場の土管に一羽の鳥が停まっていたので、網で捕まえようとしたら土管の中にいた男性に網を被せてしまう。男性は借金取りに追われていて、1万円を借りただけなのに利息が増えて100万円をよこせと脅されているらしい。

のび太はその男性を助けるためにさらに鳥を探すが、誤って怖い顔をした男性にペンキを吹きかけてしまう。
のび太は必死に謝るが当然と言うべきか男性は怒ってのび太を執拗に追いかけ回す。
逃げている時に見知らぬ人の家に入り込んだが、それは先程の男性の家だった。
彼が怖い顔をした男性を見ると「借金取り!!」と叫ぶが、なぜか突然泣き出して

「ワ~ ワシは、なんてざんこくな悪いやつだったのだろう」

「金なんか返さなくていい」

と言って借用書を破り捨てて帰って行ってしまった。

その後ジャイアンに会うと、「おまえがけとばしたら、直ったよ」と感謝されるがのび太はジャイアンを蹴った覚えなどなく、チンプンカンプンな心境で帰宅したが、ドラえもんは、

青い借金()()のおかげだ!

と説明した。

登場したひみつ道具

「チルチルペンキ」と「ミチルあみ」

鳥に対して青いペンキを吹きかけて、その鳥を網で捕まえると、15分間だけ幸せになれる。
おこづかいを貰える程度のものから100万円の借金がチャラになるなど強弱はさまざまな模様。
ドラえもんの最後のセリフが正しいなら、理論上は100円ショップなりでちりとりを購入すればすぐに使うことができることになる。
まあ「ソノウソホント」「のぞみ実現機」「アトカラホントスピーカー」の劣化なのだが、それらを無しにすればかなり便利な道具ではある。

【アニメ版】

大山版 「しあわせを呼ぶ青い鳥」

1980年4月18日に放映された。

余談

  • 1万円を100万円にするには、法律のギリギリまで高い年利にしても約25年、遅延損害金の上限で計算しても約18年かかる計算になる。最後に男が自分を「残酷な悪いやつ」だと言っているあたり合法の可能性は皆無で、おそらく某企業を彷彿とさせる暴利であることはほぼ確実だと思われる。

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最終更新:2023年02月03日 18:16