登録日:20??/??/??(日) ??:??:??
更新日:2023/03/23 Thu 00:14:17
所要時間:約 分で読めます
シロナガスクジラとは、哺乳綱偶蹄目ナガスクジラ科に分類される海洋哺乳類。クジラとしてはヒゲクジラに分類される。
現存する脊椎動物の中で最大のサイズを誇るとされている。
大きさ
その大きさは
全生物でも最大級。
成体は小さくても体長20m、最大記録だと
約33.6mという規格外のサイズを誇る。
この大きさを物で例えると、500系新幹線と同等かそれ以上で、最大サイズでは11階建てのビルに匹敵する。
この大きさなので無論体重も最も重く、80〜200tと地上最大の動物
アフリカゾウの10〜25倍、
人間の1300〜3300倍にもなる。
なお、先程比較に挙げた500系新幹線は1両あたり約40tなので、2〜5両分の数値となる。
生まれたばかりの赤ちゃんでも約7tという数値を叩き出し、
毎日約3〜4cmずつ体長が伸び毎秒約1gずつ増えていく。
赤ちゃんは1日に約400〜650リットルの母乳を飲み、成体は1日あたり4〜5tのオキアミを食べるという。
最近では16t食べるというデータもあるとか。
これだけ食べられて絶滅しないオキアミもすごい。
心臓だけでも約600kgもあり(なお一拍につき220リットルの血液を送り出す)、人間が中に入り込めるとか、一番太い血管は人間が泳ぐことができるなどの逸話を持つ。
2021年8月15日に放送された
トロピカル~ジュ!プリキュア24話のクイズ大会で「世界で一番大きい生き物はシロナガスクジラである。〇か×か」というクイズが出題され、
ローラが「シロナガスクジラの3倍は大きいダイオウイカの知り合いを知ってる」と×と答えたが、番組内ではシロナガスクジラで正解(○)だった。
問題で問われたのは
「世界最大の生き物」であり
「動物」ではなかったため、
巨大生物の項目でも触れられているとおり
アメリカに自生する高さ100mを超えるセコイアや、山全体を菌糸で覆い尽くせるオニナラタケの方が大きい、カツオノエボシの
触手は最大50mにもなり、シロナガスクジラよりも長い、などと物議を醸した。
まあどちらにしろ脊椎動物では最大なのは確かではある。
生態
分布は熱帯から寒帯にかけての外洋域。
カルフォルニアには沿岸部に生息する個体群も存在する。
食性はオキアミに特化しており、口には歯がなく繊維が板状となった器官があり、これでオキアミと水を分けてこしとって捕食する。稀にイワシを食べる場合もあり、それを食べる場合巨体に似合わない複雑な挙動を繰り返す。
繁殖様式は胎生で冬季に交尾を行う。妊娠期間は巨大な体にも関わらず人間より二回り長い程度の約350日ほどで、冬に低緯度地域で出産する。
巨体に違わず鳴き声の大きさも最大であり、800キロ離れた仲間ともコミュニケーションが取れる190デジベルの鳴き声を出せる。
寿命は70〜120年、最大120年と人間と同等かそれ以上である。
この大きさなので天敵は
シャチや武装した人間以外はほとんどいない。
人間との関係
いわゆるホエール・ウォッチングの対象とされることがある。
古くは遊泳速度が速く死骸が沈むことから捕鯨の対象とはされていなかったが、1860年代に捕鯨技術の発展により捕鯨の対象にされ、30万頭ほどいた個体数は乱獲により約1万頭に激減し、絶滅危惧種ENに指定されてしまう。
これを重く見た国際捕鯨委員会は1966年以降近縁種のピグミーシロナガスクジラを含む一切のシロナガスクジラの捕獲を禁止し、2018年時点では幼い個体を除くと5000〜15000頭ほどとされている。
2018年、神奈川県の由比ヶ浜に、体長約10メートルのシロナガスクジラが漂着した。大きさ的にこれは幼体が群れと逸れたものである可能性が高く、北太平洋北西での目撃例もあることから日本近海で生息している可能性もあるかもしれない。
関連キャラクター
- 最強のヤラネーダ 「トロピカル~ジュ!プリキュア」
追記・修正は地球最大になってからお願いします
最終更新:2023年03月23日 00:14