本編B-12

我らハロプロヘッポコ部! @ SSまとめ内検索 / 「本編B-12」で検索した結果

検索 :
  • 本編B-12
    その日の放課後、七人は何となく体育館に集まってダンス部の練習を眺めていた。 「ストーップ。もう一回そこやってみようか。」 既に引退した3年の和田や福田が優しく後輩たちを指導している。 現役部員たちは先輩の話を一言も聞き漏らさぬように真剣に聞き耳を立てる。 部長の譜久村、エースの鞘師、石田、竹内、高木。教室にいる時とは違う彼女たちの表情がとても輝いて見えた。 そんな彼女たちを羨ましげに観察しながらも、頭では皆同じことを考えている。そう全員が感じていた。 しかし誰一人打開策を見つけることが出来ず黙り込んだままだった。 その姿が傍目からは異様にうつったのであろう。ダンス部コーチの中島が声をかけてきた。 「キュフフ。どうしたのそんなところで七人も揃って暗い顔しちゃって。何かあった?」 中島に言ってどうなるわけでもない、なんてことをちらりと考えたりもしたが、誰かに話したかった。 これまでの出来事を七...
  • 【本編B】
    ... ▼本編B-11 ▼本編B-12 ▼本編B-13  
  • 本編B-11
    ... ←本編B-10 本編B-12→  
  • 本編B-13
    ...く。       ←本編B-12
  • 本編B-2
    「んあ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああーーーーー!!!」 中西と宮崎が学校へ着いてからおよそ一時間後、生田家では奇声が上がった。 都会の住宅街であればややもすれば警察が呼ばれる事態にでもなりそうかというほどの大音量。 しかし幸いな事に、ここは隣家まで数十メートルはあるような田舎町。 さらにこの事態も周囲の人間にとって見れば日常茶飯時である。 ああ生田が起きたのね。もはやそんな風にすら思わない日常の一コマ。 しかし生田にとって、今日は本物の一大事であった。 「忘れてた…。」 そう、忘れていたのである。とても大切な事を。 昨日、生田はあるきっかけでハロプロヘッポコ部発足を思い立った。 頭のなかでメンバーを選出、取り敢えず近くにいた中西に声をかけたのである。 その後、他のメンバーを探しながらこれからのことに思いを馳せていた。 要は単なる妄想であるのだが。その妄想から...
  • 本編B-10
    「か、勝田さん!?」 「りなぷー、いつの間に来とったと!?」 「ばくわら。前通りかかったら話聞こえちゃったから、えへ。それより道重先生、ハロプロヘッポコ部、私たちも…」 「あぁぁぁぁぁぁぁああああああ!ちょっと待ったああああああああ!それ、うちが言うと! 先生!うちらもハロプロヘッポコ部やります!やらせてください!」 勝田の登場には正直驚いたが、生徒達からそんな台詞が出るかもしれないということは予測していた。 予め用意していた答えを冷静に、敢えてゆっくりと話し始める。 「そうね。あなた達がそう言い出したくなるのもわからなくはないけど、今の学校の事情じゃ改めて始めるのは無理よ。 私たちの頃とは違って、葉廊高校は進学校。部活動よりも進学のためにしっかりと勉強しなさいっていうのが学校の方針。 今ある部活動だって余程の成績を納めていないがぎりは存続し続けることは不可能。それはみんなも知ってるでしょ...
  • 本編B-1
    へっぽこ部の朝は早い。…筈である。 生田から「明日から朝練やるけんね!」と強引に誘われ、中西は朝6時に集合場所とされる河川敷に来ていた。全く何をするかも聞かされていないが、生田の勢いにおされるがまま、いつもならまだ夢の中にいる時間、片道20分もかかる距離を自転車で走って来たのに。 …誰もいない。集合時間からもう45分も過ぎている。川に向かって石を投げるのにももう飽きた。 流石の中西でもこれはおかしいと思い始めた頃、土手の上を向こうから宮崎がいつもの様に困り顔で歩いてきた。 「ゆかにゃー、おはよぉさーん!」 「あ、かななん、おはよう。」 宮崎由加、葉廊高校へっぽこ部員の一人、と昨日生田から聞かされていた。 クラスは違うがおっとりとした雰囲気をもつ宮崎が中西は大好きである。 彼女が部員の一人なのであればきっと楽しい部活なのだろう。なんとなく中西はそう思ったりしていた。 「なぁなぁ、今日から練習...
  • 本編B-3
    整った顔立ち、割りと華奢な体つき。 そんな外見からはあまり想像がつかないらしいが運動神経は悪くない。 15分程度のランニングなどお手のものである。 今日も始業のチャイムと同時に教室に滑り込んだ。 まだ先生は来ていない。よし。 満面の笑みで教室に入るやいなや背後からの甘い声。 「あら生田。今日は早いのね。」 「ふふふ。道重先生、今日はうちの勝ちっちゃね!」 「勝ちじゃないわよ。いいから早く座りなさい。」 「は〜い。」 笑みをたたえたまま振り返らず軽い足取りで席につく。 声の持ち主、道重さゆみ。 生田の担任で音楽教師。なのに決して歌わないことで有名。 葉廊高校OGであるというのは聞いたことがある。 教師しておくにはもったいないほどの美貌の持ち主。 生徒からの人気は絶大だが、何だか謎を秘めたようなミステリアスな女性である。 男性ならそれだけでころっといってしまいそうな甘い声でのホームルームが始ま...
  • 本編B-9
    放課後、音楽室。 可憐な花が一輪儚げに咲くかの様に、道重はひとりピアノに向き合っていた。 譜面台に置かれた紙を見つめながら、ただぼんやりとメロディともつかない音色を奏でる。 そんな静穏な営みは総じて喧騒によって崩されるのが世の習い。 ぶち破らんばかりの勢いで開かれるドア。 「先生!来たっちゃ!」 溜息をふっとひとつついて、屈託ない笑顔を浮かべる生田に視線を移す。 後ろには少し申し訳なさそうに佇む飯窪もいる。 「ハロプロヘッポコ部の話、聞かせてくれっちゃ!」 若さって素晴らしい、そんな事が頭をよぎったが今考えることではないだろう。 「あら、ホントに来たの?しょうがないわね。じゃあちょっとだけお話ししようかしら。」 そう言ってから道重は言葉を選びながら話しだした。 そもそもハロプロヘッポコ部とはなにか。正式名称や発足の目的については黙っておいた。 別に彼女達に語らなくともいいことである。部員達...
  • 本編B-4
    ステージは眩い光に包まれていた。客席には数え切れぬほどの人、人、人。 数多の色のサイリウム、われんばかりのコール、恍惚の中に身を浸す。 イクタ!イクタ!ああ、自分はこんなにも多くの人に求められている。なんて幸せなの…。 「…さ…たさん…生田さん!起きてください生田さん!」 顔を上げると中西のしかめっ面があらわれる。 どうやら夢の中で夕べの妄想の続きをみていたらしい。そういえば寝てなかったしな。 うん、仕方ない。自分の中で納得したが中西までもが納得してくれるわけではない。 「何で朝来てくれへんかったんですか!それにそもそも何なんですかへっぽこ部って! 昨日聞いたメンバーの人達誰一人知ってへんやないですか!ちゃんと説明してください!」 「あーうん、はい、そうね…。」 夢の中の光景が心地よすぎて頭がまだよく回っていない。 あかない目を無理矢理開くと周りには飯窪、工藤、勝田、宮崎、植村の姿も。 ど...
  • 本編B-6
    放課後、生田の元に集ったのは飯窪、工藤、中西の3人だけだった。 あ、勝田もいた。4人だけだった。 「あれ宮崎さんとあーりーはどうしたと?」 「宮崎さんはバイトがあるそうです。あーりーはトジファーの世話をしなくちゃいけないって。」 事情通の飯窪が応える。 「トジファーってペット?犬?猫?」 「…トマトだそうです。」 「…あ、そ、そう。まあいいっちゃね。ってあれ、はるなんもバイトやっとんじゃなかったと?無理せんでええよ。」 「はい、そうなんですけど今日はお休みいただきました。ちょっと道重先生のお話に興味があったものですから。」 「なんだーはるなん、道重先生に取り行って良い大学推薦してもらおうとか思ってんじゃないの〜」 「うるさいな、どぅ。そういうことじゃないの!ただ、道重先生の話を私も聞いてみたいななんて思っただけ。」 「そんなこと言っちゃって〜、下心みえみえだし〜」 「ばくわら」 「うっさい...
  • 本編B-8
    翌朝、珍しく生田は早起きをした。 昨日聞けなかった話、ハロプロヘッポコ部に対する興味が抑え切れなかったようだ。 娘が早く起きたことに驚いた母が、「今日は雪かしら…」と呟いたのを聞かなかったことにして、早々に家を出る。 登校途中に出会う顔見知りのほとんどが怪訝な顔をしたのも多分気のせいだろう。 とにかく学校へと急いだ。教室に着くと既に飯窪の姿。 「おはようございます、生田さん。」 「おはよう、はるなん。今日は早いっちゃね、どうしたと?」 「私はいつもこんな感じですけど、生田さんこそどうしちゃったんですか?…今日は雪でも降るのかしら。」 またかよ。出来るだけ笑顔を崩さぬように答える。 「ハロプロヘッポコ部の話が気になってしょうがなかったけん、道重先生に朝から聞きに行こうと思ったと。」 「あら、生田さんもですか。私も今から聞きにいこうと思ってたんです。やっぱり気になって。」 本音なのか、それとも...
  • 本編B-5
    生田が話すにはどうやらこんなことの様だ。 葉廊高校には昔、へっぽこ部と言うものが存在していたらしい。 ただそれは、何らかの事情で廃部になってしまった。 けれどへっぽこ部では人生を変えるような素晴らしい体験ができる。 そんな部活動なんだから、ウチらが復活させないわけにはいかない。 よくわからない論理を展開させながら生田が力説する。 「それと、ただのへっぽこ部じゃないっちゃけんね。『ハロプロヘッポコ部』っちゃけん!」 生田の勢いに押されて押し黙っていた一同であったが、たまりかねた宮崎が口を開く。 「あのー生田さん、色々伺いたいことはあるんですけど、とりあえず『ハロプロヘッポコ部』と言う名前なんですが…」 「なにっちゃ?」 「ヘッポコについては確かに私たちならそう言われても仕方ないので良しとしましょう。 ハロについても葉廊高校を略してハロ高なんて呼ばれますからわかります。でも『プロ』ってなんです...
  • 本編B-7
    その晩、道重は考えていた。 嗣永の話、清水の事、そしてハロプロヘッポコ部の事。 「何かにすがりたいんでしょうね、今、キャプテン。 かなりのプレッシャーでしょうからねえ。初めての学校で、しかも母校であんな期待されちゃって。」 「それはそうかもしれないわね。」 「でね、ももたちにもよく言ってるんですよ。ハロプロヘッポコ部のお陰で勝てたって。もう何回聞いたかわかりません。」 「そんなこと…。あれは彼女たちの努力の結果でしょ。」 「そりゃそうですよ、当然です。見てきましたから。キャプテンの努力は。 でもねみっしげさん、確かにももたちも見てて思いましたもん。相乗効果っていうんですかね。 みっしげさん達が頑張った。ダンス部と喧嘩みたいなことしながらね。それにつられてダンス部も頑張った。 正直言うと羨ましかったですもん。なんて言うんですかね、良いライバル関係みたいな感じ。嫉妬しちゃいました。」 「確かに...
  • 本編A-12
    同じ頃、飯窪と宮崎は同じ電車に乗っていた 飯窪「天の川見えるといいね」 宮崎「そうですね、少し雲がありそうですけど」 飯窪・宮崎・和田はハロプロ天文部でもある 普段はLINEのグループトークで熱い話を展開している 飯窪「天の川って英語で“Milky Way”じゃないですか?」 「きらりん☆レボリューションの月島きらりを思い出すんです」 宮崎「あー久住小春さんが主人公のアニメですね」 「私も子供の頃ちゃお読んでたんで好きでした」 飯窪「アニメの曲とかも大好きだったなー、特にタンタンターン」 ※参照 MilkyWay タンタンターンhttp //youtu.be/_Jv4Mit0DLo 宮崎「所で天体望遠鏡組み立てられました?」 飯窪「うん、小田ちゃんに教えてもらったり、お父さんに聞いて無事できたよ」 「まだ月しか見れてないけど、天の川が見られるといいな-」 宮崎「いつか天文部で星を見に行きた...
  • メニュー
    メニュー トップページ (A)熱血!?ヘッポコ奮闘記編 【設定A】 【本編A】 【外伝A】 (B)学園編 【設定B】 【本編B】 【外伝B】 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル ここを編集
  • 本編A-13
    電車に揺られている生田はヘッドホンをし、湘南乃風を爆音で聞いていた 幸いにも車内には人は少なく、数えるくらいしか居ないので安心だ たぶん音漏れはしてないとだろうと周りを確認する空気が読める生田 この辺りはアップフロントの厳しい教育のおかげだろう、たぶん 胸ポケットに入れたスマホにLINEの着信が入る 内容を見て今日一のニヤけ顔でスクロールさせていた そう、生田の敬愛するガキさんこと新垣里沙からのメッセージだった 新垣:生田元気でやってる? 今録画してあった「スタジオパークからこんにちは」見てるよ 生田:見てくれましたか?うれしいです えりのどんな所が可愛かったですかー? 新垣:さゆみんの子供の写真可愛かったね 生田:えりはどうでしたー? 新垣:飯窪ちゃん泣いてたの可愛かったね 生田:えりの聞いてるんですけどー新垣さん 新垣:はいはい生田も可愛く映ってたよ 生田:やったー、ユースケさんもえり...
  • 本編A-11
    ヘッポコ部のジャージが出来たのが嬉しいのか、みんなジャージの上着を早速着ていた そしてエレベーターに乗り込み、会社の玄関まで談笑しながら歩いた 生田「ほんじゃまた明日!おつかれー」 迎えの車に向かう者、駅へ向かう者、それぞれ手を振って別れた 生田は会社の隣に有るコンビニに立ち寄っていた 奥の飲料コーナーで狙いを定めた商品を手に取りレジへ向かった そう、KAGOMEの全力野菜娘。である 生田「これ売れてますか?」 店員「まーそれなりに出てますね」 生田「これ私なんですよー ニヤ(・∀・)ニヤ」 あきらかに厄介な客である 接客マニュアルにも無い新しいパターンだ 店員「え?あーそうなんですかー」 初老の店員はグイグイ来る生田に苦笑いしていた 会社の隣の店でも自分の営業活動に熱心な生田さんであった 店員「あ、ありがとうございました」 小銭を募金箱に入れた生田は店を後にした 店から出てきた生田を見つ...
  • 【本編A】
    ▼本編A-1 ▼本編A-2 ▼本編A-3 ▼本編A-4 ▼本編A-5 ▼本編A-6 ▼本編A-7 ▼本編A-8 ▼本編A-9 ▼本編A-10 ▼本編A-11 ▼本編A-12 ▼本編A-13 ▼本編A-14 ▼本編A-15 ▼本編A-16 ▼本編A-17 ▼本編A-18    
  • 本編A-14
    車内アナウンス「新宿-新宿ーお降りの際はお忘れものにお気をつけください」 駅を降りた生田は、長いエスカレーターで地上に向かっていた その時、胸のスマホにLINEの着信が来た! 生田「あっ!新垣さんかも」 急いでロックを解除してスクロールした 生田「え?さくらちゃん?」 小田「生田さん今新宿に居ます?」 生田「なんでしっとー?」 小田「上から今見てますよ」 生田はスマホの画面から地上の方を見た そこにはベレー帽を少し横にかぶった小田さくらが居た エスカレーターで地上まで上がってきた生田は小田に話しかけた 生田「さくらちゃん何しとるん?」 小田「気付きませんでした?生田さんの隣の車両に居たんですよ私」 生田「おったんなら声掛けとーよ」 小田「スマホ見て何やら楽しそうにしておられたので、声かけにくかったです」 あのニタニタした新垣とのやり取りを終始観察されていた 小田「生田さん、これから少しお時...
  • 本編A-15
    小田「生田さん私も部に入部させてください!」 ビッグマックを片手に小田は大きな声で言った 生田「さくらちゃんがヘッポコ部に?」 「さくらちゃん何もヘッポコちゃうしー」 小田「私は選抜メンバーにも選ばれず、中途半端なんです」 生田「でもさくらちゃん歌もうまいし、ダンスも下手ちがうとー」 小田「でも私寂しいんです、同期に誰も居ないから…」 「みんなとワイワイ楽しくすごしたいんです」 ベレー帽を斜めにかぶり、オデコを出したデコサクは悲しそうに言った 生田「でもヘッポコ部は干されメンの集まりやけん、やっぱ無理たい」 「 14でも里保の次に重要なポジションやし、ヘッポコとは呼べんわー」 小田「やっぱり無理ですか… 残念です」 生田「でも見学に来るとかはよかよー、邪魔にならんけん」 小田「本当ですか?ヤッター」 食べかけビッグマック片手に立ち上がり、両手を上げて喜んだ 生田は11期に加入したての小田を...
  • 本編A-17
    生田は部室の前で仁王立ちして誰かを待っていた 生田「また遅刻するとー?いい加減えりも起こるちゃよー?」 またまた植村が電車を乗り過ごして遅れたようだ 植村「前の人が起こしてくれへんかったんです!」 結構な言い訳を生田に言い放った 生田「そんなことありえんやろー、なーゆかにゃん?」 宮崎「あーりーは天然さんだね」 鋭い細い目が宮崎をとらえた 植村「天然は由加や、うちは乗り過ごしただけで天然ちがう!」 植村は天然というワードに異常に反応するのは毎度のことである 生田「みんな揃っとるけん、これから基礎体力を上げるために走るに行くとよ」 中西「会社の近くで走れる所ってことは、芝公園とかですか?」 生田「ノンノン」 勝田「じゃー皇居ですか?あそこで走るの有名ですし」 生田「ノンノン」 工藤「生田さんもういい加減にしてくださいよ!真面目に練習しに来てるのに!」 早くも泣いている工藤を可哀想に思った生田...
  • 本編A-16
    昼下がりの渋谷ハチ公前、二人のメンバーが待ち合わせしていた 中西「ごめーん待った?暑いなー」 勝田「私も今来た所だよ」 待ち合わせの定番ハチ公前、大勢の人がたむろしている 現役アイドルの二人の顔は、全くと言って指さない、変装なしでも指さない、ハチ公は指す 中西「変装なしでもうちら全然ばれてへんよ、すごくない?りなぷー」 勝田「本当ばれないよね、和田さんや福田さんはすぐバレるのにね」 バレないことを自慢している2人は、さすがヘッポコ部に入るだけの事はある逸材?だ 勝田「お腹すいたから何か食べよ-、練習にはまだ時間あるから」 中西「ほなーお好み焼きか、たこ焼き食べて、その後マクドでシェイク飲もか?」 勝田「うん行こう行こう」 関西人の思いつくワンパターンなランチに、365日笑顔ガールの勝田は文句ひとつ言わずついてきた 炭水化物でお腹を満腹にした中西と勝田は、確執が噂されるスマイレージの近況につ...
  • 本編A-10
    生田「ここに居るメンバーって、えりとはるなん意外、DVDやら写真集だしとーよね?」 飯窪「あーそうなるんですかねー?」 生田「会長が言っとった需要があるってことっちゃろ?」 飯窪「その辺の基準が企業秘密ってことなんでしょうかね」 生田「何が足りんちゃろーね、えりやはるなんは」 気のせいかお互いの胸元あたりをチラチラ確認していた 生田「あーあー道重さんみたいに売れたかーっ」 背もたれが頭まで有るイスにもたれ、大きく背伸びした 飯窪「みなさん見えない所で努力されてると思いますよ」 生田「えりもこう見えて色々考えとるけんね」 特に何も考えてない生田さんが即答した ブログを書く時間は3分程度、伝わってこない中身の無い文章、オフは渋谷・原宿徘徊 売れるための努力なんて、何一つ前向きに行っていない生田さん ただ、努力は必ず報われるなんて思ってやっちゃダメって、どこかの師匠も言っていたのも事実 ※参照 ...
  • 本編A-18
    お揃いの赤いジャージを着たヘッポコ部のメンバーは準備体操を始めた コンサート前はいつも柔軟体操をしてるせいか、手慣れた様子で各自ストレッチなど行い、 二人一組で背筋を伸ばしたりと、珍しく真面目に取り組んでいた 生田「じゃー準備体操終わりっちゃ!」 首にかけた金属の笛を吹き、最近お気に入りのカワイコぶりっ子な声で叫んだ 生田「これからジョギングをスタートするっちゃけど、どこまで行く?」 飯窪「ここは荒川ですよ生田さん!荒川と言えばもちろん金八先生の撮影場所しか!」 工藤「ハルも上戸彩さんの出演したの見てました」 宮崎「あーっ見てましたー」 中西「うちも見てみたいです撮影場所」 植村「うちはイナバウアーの荒川静香しか知らん、金髪?」 勝田「あっ、ププに似てる犬が居る」 勝田の興味は散歩している愛犬似の犬にあるようだ 急いでスマホを取り出し地図アプリを起動する中西 中西「あっ、でも結構な距離あり...
  • 本編A-1
    譜久村「えりぽん起きて!起きて!ハロコンのリハ始まるよ!」 生田「うーん、うるさいよ聖!聞こえとーよ」 目を開いた次の瞬間、遠くからの鋭い視線に生田は凍りついた… そう、夏焼雅である 夏焼は鋭い視線のまま生田にまっすぐ近づいてきた 青ざめた生田の前でピタリと止まった夏焼はゆっくりと話しだした 「千奈美から聞いたんだけど、部活始めたって本当?」 生田は慌てて席を立ち挨拶した「おはようございます夏焼さん!」 続けて得意のニヤケ顔で、ハロステダンス部に対抗する『ハロプロヘッポコ部』設立の経緯を語った 夏焼「そうなんだ、私はハロステダンス部抜けたから困ったら言ってね」 生田「夏焼さんダンス部抜けたんですか?理由聞いていいですか?」 少し間を開けた後、夏焼は大きな目と白い歯で優しく笑い、長い黄金色の髪を揺らしながら稽古場へ向かっていった… 生田「夏焼さんも誘ったらヘッポコ部来てくれるかな?ねえ聖聞い...
  • 本編A-2
    開口一番、和田が生田に話しかけた 和田「えりぽんダンス部始めたんでしょ?りなぷーとかななんから聞いたよ」 生田「正確には今日から始める予定です、ねえ?はるなん!」 まるで双子のように和田と手をつないでいる飯窪に聞いた 飯窪「はい生田さん」 ヘッポコ部副部長という肩書の飯窪は、どこに行ってもサブ扱いである 和田「りなぷーもかななんも、すーっごくすーっごく楽しみにしてたからヨロシクね」 大きな黒い瞳と、口元の八重歯が見え隠れするキラキラした笑顔で生田に言った この自然な笑顔を生田が少しでも持ち合わせていれば、今の状況とは少し違っていたかもしれない 和田「所でえりぽん、前より筋肉ついた?」 生田「自分では分からないけど、この前矢島さんに言われました」 和田「私の好きな京都にある仏像さんも筋肉がすごいんだよーっ」 生田「仏像さん?京都?」 和田「仁和寺の二王門にある金剛力士って言うんだけど、南禅寺...
  • 本編A-9
    中西「生田さん生田さん、ドアの前に誰かいてますよ」 少し慌てたような足取りで生田に駆け寄った 生田「誰か居ると?」 ドア越しの人影に生田が尋ねた ガチャっとドアノブが回って扉が開いた! イスに座っていたみんなが、同じタイミングで一斉に立ち上がった! 全員「会長!おはようございます!」 会長と言っても、NOK(新垣さんを応援する会)の会長ではない、黄緑のキャップもかぶってない そう、泣く子も黙るアップフロント及び、ハロー!プロジェクト総指揮の山崎会長その人である そう、登場シーンのテーマ曲があるとするなら、この曲がピッタリだ! ※参照 Star Wars- The Imperial Marchhttp //youtu.be/-bzWSJG93P8 会長「会議でもしてるのかと前を通ったら、看板があったから気になって中へお邪魔したんだよ」 「ヘッポコ部って何する部なの?」 いつもは雲の上の存在で...
  • 本編A-8
    飯窪「可愛く完璧にダンスをこなすだけがアイドルじゃないんだよ?」 「どういう形であれ、皆様に楽しんでいただくのがプロなんです!」 「そんな頑張りをきっと誰かが見ていてくれて、それが評価につながるんです!」 モーニング娘。加入前から芸能活動をしていた、壇はうこと飯窪の言葉にはそれなりの説得力があった 工藤「それは分かるんですが… 私は少し恥ずかしいです」 真面目すぎるゆえ不器用な工藤には、飯窪のアドバイスは理解できないのである 飯窪「言わせてもらうけど、くどぅーはナルシストとなんだよ!、自分を美化し過ぎなんだよ!」 「だから自分の部屋に自分のポスターとか貼ったりするんでしょ?」 普段は優しい太鼓を叩く飯窪も、これでもかとあばれ太鼓を叩いていた 工藤「カチーン!はるなん!それはいくら何でも言いすぎだと思うよ!」 飯窪「でも一度も否定はしてないよね?ねえ?」 工藤「…」 ※参照 モーニング娘。 ...
  • 本編A-3
    普段は会議室に使われる部屋をヘッポコ部は部室として使わせてもらっている 余談だが後輩?のアプガと取り合いになっている事は言うまでもなく、社内でもアイドル戦国時代である 意気揚々と部室へ向かう生田は、鼻歌交じりでごきげんだった 生田「生田が部長でいいでスカ?♪ まじですかスカ!スカ!♪ どんな時でもポジティブで♪」 それにしてもこの生田さんノリノリである、歌割りの多かった頃の思い出が懐かしいようだ ※参照 モーニング娘。『まじですかスカ!』  http //youtu.be/t_JSBYL2wHo 安っぽいベニヤの看板がある部室の前に来ると、中から話し声が聞こえていた 生田「主役は遅れてやってくるぜ!」ドーン!とポーズを決め勢い良く扉を開けた! その頃、部室へ向かっている他の部員も1人居た 電車の中で居眠りしているその部員は、先輩鞘師と夢の国で遊んでいる夢を見ていた 夢はいつか覚めるものであ...
  • 本編A-5
    普段は穏やかな勝田が睨みつけている、だが全然怖くないむしろ笑顔に近い、恐るべしばくわら 不穏な空気が流れている間に、突然関西なまりの低い声が聞こえた 中西「生田さん和田さんと話してて遅れたんですよね?それ」 中西は生田の左手にある赤い本(あや著)を指さした 生田「あーこれ?和田さんに借りたんよ、仏像さんの話とか色々聞いたっちゃ」 中西「ほら、りなぷーあれから今までずっと和田さんと話してたんや」 勝田「えーーっ!あれからって2時間はあるよ?」 そう、生田はスマイレージが全員登場したあの後も、和田の話を胸元をチラチラ見ながら2時間聞いていたのだ 生田「和田さんの話よーわからんけど、真剣に話しとるけん最後まで聞かんと悪いっちゃろ?」 生田のくせに真っ当なことを言うなと言わんばかりにみんなうなずいた 飯窪「和田さんは誰に対してもいつも真剣なんです」 いつも良いタイミングで太鼓を叩いてくるはるなんで...
  • 本編A-7
    飯窪「ちよっといいですかー?」 少し遠慮ぎみに手を上げた飯窪は、半分歯を出し笑いながら答えた 飯窪「生田さんのハンドスプリングはカッコよくていいんですが、流行りのギャグを一つ入れませんか?」 生田「流行りのギャグ?例えばどれたい?」 飯窪「日本エレキテル連合の朱美ちゃんが言う『ダメよ~ダメダメ』ってご存じですか?」 生田「何それ?えりのマネやんエレキテルって」 エリキテルをポケモンからパクってる無知な生田が図々しく言い放った 飯窪「エレキテルは昔からある言葉でパクリではないと思いますが…」 「もちろんSEで『いいじゃ、ないのぉ〜』を前に入れます」 「ハンドスプリングの後、『ダメよ~ダメダメ』なんてアイドルとしては斬新だと思います!」 「ハローでは顔真似やトイレのマネなど有りますが、芸人さんの流行りのギャグなどはあまり無いと思います」 生田「でもえり汚れに見られん?うさぎ系女子を目指しとるけ...
  • 本編A-4
    この日の植村は単独で撮影があり、ハロコンのリハーサルには参加できなかった マネージャーくらい付いているだろうお前!との苦情には一切お答えできないのである 植村も生田も話さなければ、静止さえしていれば、絶世の美女なのである 赤羽根の駅につくまで植村はiPhoneで鞘師BDイベントの動画をYouTubeで見ていた ※参照 バースデーイベント2014 鞘師里保http //youtu.be/De4DUbXhktI 植村「あー来年も鞘師さんのバースデーイベントに参加したいなー」 ヘッポコ部の集合に遅刻している危機感など植村にはまったく無かった 社内アナウンス「次は赤羽橋駅、赤羽橋駅、お降りの際はお忘れ物のないようにご注意ください」 駅につくと植村はいつもの改札口に、小走りで向かった アップフロント本社に着くと非常階段で部室(会議室)に向かった 丁度部屋の前には生田がスーパー戦隊シリーズのようなポー...
  • 本編A-6
    飯窪「はーい、よろしいですか?」 少し遠慮気味に細長い蟹のような手を伸ばした 生田「じゃーはるなん!」 飯窪「えーっとこの前 The Girls Live でハロステダンス部さんが踊られてるのを見たんですけどー」 「何か私達が目標にするのはあれではないような気がしました」 生田「ガタメキラ踊りよったとね、ヘッポコ部は何を目指すと?」 飯窪「ハロステダンス部さんは各グループの精鋭ぞろいでエース級です、なのに…」 「なのにですよ、なぜガタメキラなんだろうって思いました」 「スポーツカーを集めて、ATで簡単なコースを1周走行しましたみたいな…分かりますか?」 太鼓持ちの飯窪には珍しく少し毒を吐いた、キアリーの回復呪文を使うまでもない軽い毒だ 生田「えり車のことよー分からんけん」 勝田「そのスポーツカーの中にF40入ってますか?ディアブロは誰ですか?」 異常に車の話に専門知識を入れてくる勝田だが、...
  • 【外伝A】
    ▼外伝1 ▼外伝2 ▼外伝3 ※作者さんは本編と違う方のようです。 ▼武道館編
  • 外伝3 『ヘポメンの日常』※作者さんは本編と違う方のようです。
    注 生田と飯窪は中身入れ替わっています 飯窪「みんな!よく走ったし、雷にも撃たれてお腹減ってないと?」 雷に撃たれてやる気が無くなったのか、飯窪の姿をした生田が練習を切り上げて晩御飯に行こうと言い出した。 一同「早っw」 工藤「ちょっ!生田さんやる気あるんですか!?」 少し走っただけなのに顔を真っ赤にしたチワワか早速噛みつく 生田「まぁまぁ、親睦を深めるのも大事だと思うよ」 植村「(-_-)zzz」 勝田「ばくわら!」 かななん「りなぷーとうえむーさんもこう言ってる事やし、行きましょう!」 宮崎「そうですね、どこに行きます?」 生田「もんじゃ焼きなんてどうですか?」 飯窪「うん!もんじゃがいいっちゃ!」 飯窪「みんな!もんじゃ焼きに生田ー!」 一同「サッサッ」 飯窪の姿をした生田の言葉を最後まで聞くことなくそれぞれ着替えを始める 生田が店に予約を入れていたので、到着後すぐに個室に案内された...
  • トップページ
    ハロプロ@おーぷん2ch掲示板  「我らハロプロヘッポコ部!」のSSまとめサイトです ▼現行スレ 【我らハロプロヘッポコ部!3ヘッポコ目】 http //hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1405346850/ ▼過去スレ 【我らハロプロヘッポコ部!2ヘッポコ目】 http //hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1404746128/ 我らハロプロヘッポコ部! http //hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1404131684/
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【クリスマス2021】高本彩花|ひなこい - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【カウンターサイド】リセマラ当たりランキング - カウサイ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOル...
  • @wiki全体から「本編B-12」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索