TLC072AIP / Texas Instruments
広帯域・高出力電流 単電源OPAMP
2007年製
タイプ
BiCMOS
電源電圧
±2.25~8V / +4.5~16V
GBW
10MHz
スルーレート
16V/us
Vn
7nV@1kHz / 37nV@10Hz / Corner:120Hz
開ループ利得
98db
消費電流
3.8mA
出力電流
57mA
オーディオ向け
-
ボルテージフォロア
○
オリジナルベンダー
Texas Instruments
現行品/廃止品
現行品
型番・記号の意味:
TL - テキサスインスツルメンツ社の製品接頭記号
C - CMOS回路
072 - 品番(下1桁が回路数を表す。また下2桁の「7」はテキサスインスツルメンツ社のオペアンプでは低雑音のものに割り当てられることが多い)
A - 低オフセット選別品
I - (拡張)工業用温度範囲(摂氏-40~105度)
P - PDIPパッケージ
TLC072はBiCMOSプロセスで作られた精密・低雑音・広帯域の単電源動作可能オペアンプです(差動入力にPMOSを使い、残りはバイポーラですので本当はBiCMOSではなくBiMOSですね)。
型番の通り
TL072
を置き換えることで回路の性能向上が可能なように作られています。1回路版としてはTLC071が用意されています。
TL072と間違えないようにするためか刻印がC072AIとだけ書かれています。最後にAが付くものは低オフセット電圧の選別品です。
硬めのすっきりした音です。
OPA2604
に迫るスピード感が特徴と言えます。OPA2604は電源電圧が足りないと性能がかなり落ちますが、TLC072はもともと低電圧用ですから電池動作でも楽勝で動作します。騒音環境でも音が聞き取りやすく、静かなところでしっかり聞くのにも十分な音質が出せる上、消費電流が3.8mAと少なくて出力電流は57mAと大きいためポータブル用には大変優れた品種だと思いますが、いかんせん入手性が悪すぎます。こういう石は代替品が少ないのでもっと流通拡大を望みたいところですが…
テキサスインスツルメンツのOPAMP
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最終更新:2012年11月18日 04:48