NJM4580DD / 新日本無線

オーディオ用2回路入りオペアンプ

タイプ Bipolar
電源電圧 ±2~18V
GBW 15MHz
スルーレート 5V/us
開ループ利得 110db
消費電流 6mA
出力電流 50mA
オーディオ向け
ボルテージフォロア
オリジナルベンダー 新日本無線
現行品/廃止品 現行品

型番・記号の意味:
NJM - 新日本無線の製品接頭記号で、バイポーラ系ICにつけられる
4580 - 型番
D - PDIPパッケージ
D - 低雑音選別品

JRCがNJM4558、 NJM2068 などから改良して開発したオーディオ用のオペアンプで価格を問わず非常に多くの音響機器に使われているベストセラーです。

音は比較的フラットで良くも悪くも基準的です。低音部の締まりがあまり無いため全体的に少々平板な感じがしますが、高音域の伸びはなかなか優れているようです。そのためか、鳴らす音楽に元からノイズが混じっているとかなり目立ってしまいます。
SoundBlasterのノイズ除去機能をONにしたときの効果が、このオペアンプを使っているときはよく分かります。

試した50種類近いオペアンプの中で後段のプッシュプルのトランジスタを交換したとき最も変化がよく現れたのがこのNJM4580で、 2SC1815/A1015 2SD571/B605 を使うと高域の伸びがスポイルされてしまうようです。ずっと使ってきた 2SC1010/A578 もいまひとつでしたが、 2SC1845/A992 BC550/BC557 を使うと全体的な締まりの無さや高域の伸びが改善しました。

価格が安いこともあって音が悪い品種の代名詞みたいなイメージをもたれているのはちょっとずれているような?これはこれで良いです。

ちなみにレイセオン/TIのRC4580がオリジナルだというのは間違いで、RCはセカンドソースです。JRCのNJM4580のほうがオリジナルです。
レイセオンはかつて NJM2041 / 2043 、NJM4562のセカンドソースも作っていました。


新日本無線のOPAMP



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最終更新:2010年10月31日 04:10