LT1360CN8 / Linear Technology

50MHz,800V/μs OPAMP

2001年製
タイプ Bipolar
電源電圧 ±2.5~18V
GBW 50MHz
スルーレート 800V/us
Vn 9nV@1kHz / 46nV@10Hz / Corner:330Hz
開ループ利得 76db
消費電流 4mA x2
出力電流 30mA
オーディオ向け -
ボルテージフォロア
オリジナルベンダー Linear Technology
現行品/廃止品 現行品

型番・記号の意味:
LT - リニアテクノロジーの製品接頭記号
1360 - 型番
C - 商用温度範囲(摂氏0~70度)
N8 - PDIP8ピンパッケージ

LTが開発したスルーレート800V/μsecの超高速オペアンプです。高速品種は極めて不安定なものが多いのですが、LT1360には「C-Load™」という特殊な位相補償技術が搭載されており、そのためこの品種は汎用オペアンプを上回る安定性を実現しています。
シングル回路のため2つつないで使います。
一般的にはLT1360の2回路版であるLT1361をさらに高速化(50MHz→70MHz、800V/us→1000V/us)したLT1364が使われることがほとんどです。LT1364がこのシリーズの中で最も手に入りやすいからです。

音は金属質で冷たい感じですが、立体感と解像度はものすごいです。音を楽しく聞かせることよりもモニター的な徹底忠実再生を得意としているように感じます。ソースに雑音などアラがあると非常に目立ちます。良い音源と良いヘッドホンを持っているなら非常に良い音を鳴らしてくれそうです。

正確な音に聞こえはするのですが、裸利得は低くて76db程度、数字的には歪率などにおいて不利になる要素です。

ちなみにLT1364などと LM4562 OPA2604 OP275 等を比較して「LM4562は遅い」「OPA2604は遅い」と評価されることがありますが、オーディオ用には20V/μsecでも相当速いほうで、このような用途で800V/μsec、1000V/μsecというスルーレートがアドバンテージになることはありません。RC4558なんて1.2V/μsecでもオーディオ用には定番なのですから。

リニアテクノロジーのOPAMP



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最終更新:2010年10月31日 03:47