焦点距離
焦点距離が長ければ長いほど望遠、短ければ短いほど広角レンズになります。
標準レンズ
35mm版カメラでは50mm前後がその中間になるので、これを「標準レンズ」と呼びます。
ちなみにハーフサイズ・APSでは40mm前後、645版・6x6版では80mm前後、6x7・6x9版では120mm前後、シノゴで200mm前後が標準となります。標準レンズでは、遠近感が人間の目で見たのとほぼ同様になります。ここでは35mm版のカメラを前提に話を進めていきます。
望遠レンズ
75mm以上の焦点距離を持つレンズは望遠レンズになります。特に75~135mm位のものを中望遠、300mm~を超望遠と言います。
ある程度、または非常に狭い範囲を拡大して写して見せるレンズです。焦点距離が長くなると遠近感は失われていきます。また、ピント(被写界深度)が浅くなります。
広角レンズ
35mm以下の焦点距離を持つレンズを広角レンズといいます。特に24mm未満の焦点距離のレンズは超広角レンズと呼ばれます。
被写体を小さくする代わりに広い範囲を写しこみます。遠近感は短焦点になるほど誇張されます。ピントは深くなります。
※35~50mmの焦点距離を持つレンズを準広角ということがあります。
同じ場所からレンズを換えて写した例(MINOLTA SR-T101にて)
25mmレンズ(RMC TOKINA 1:4 f=25-50mm・25mmで撮影)
28mmレンズ(MC W.ROKKOR 1:3.5 f=28mm)
35mmレンズ(RMC TOKINA 1:4 f=25-50mm・35mmで撮影)
55mmレンズ(MC ROKKOR-PF 1:1.7 f=55mm)
100mmレンズ(MC ZOOM ROKKOR 1:5.6 f=100-200mm・100mmで撮影)
135mmレンズ(MC ZOOM ROKKOR 1:5.6 f=100-200mm・135mmで撮影)
200mmレンズ(MC ZOOM ROKKOR 1:5.6 f=100-200mm・200mmで撮影)
400mmレンズ(RMC TOKINA 1:5.6 f=400mm)
メインの被写体である電柱と、手前の家の屋根は狭い路地を挟んだ向かいなので、非常に近い距離にあります。しかし、広角レンズではこの二つの間にかなりの距離があるように見えると思います。標準55mmと比べるとよく分かります。
望遠では、背景が空なので遠近感の変化は分かりませんが、特に超望遠では非常に小さな範囲を拡大していることがわかると思います。
焦点距離と遠近感の変化の特徴がよく分かる写真を用意しました。
20mmレンズで撮影したものです。きわめて広い範囲が写ります。川越の狭い商店街ですが、古めかしい建物(銀行)はずいぶん遠くにあるように見えます。さらに3階建てですが高層ビルのように聳え立つ感じが出ています。遠近感が非常に誇張されるので、下から建物を仰ぎ見ると非常に高く見えます。また道路の向こうなどが遠く見えます。狭い空間が広く写るので、よくマンションの部屋などの広告にも使われます。
CANON FX + COSINA 1:3.8 f=20mm
400mmレンズによる写真です。道路に沿って並ぶ電柱が、どれも同じような大きさに写っているのが分かると思います。信号機も、それほど手前のものと後ろのものの距離が離れているようには見えません。背景の森林も近くにあるように見えます。ここでもし標準レンズを使うと、手前の信号機がやっと写ると言う程度でしょう。後ろに写っている物は、電柱はおろか背景の森林すら車の後ろに隠れてしまい、空が背景になります。
MINOLTA SR-T101 + RMC TOKINA 1:5.6 f=400mm
最終更新:2007年02月26日 18:43