μPC816C / 日本電気

超低オフセット,低ドリフト,超低ノイズ,高速,広帯域・高精度演算増幅回路

1987年製
タイプ Bipolar
電源電圧 ±3~20V
GBW 25MHz
スルーレート 7.6V/us
Vn 2.7nV@1kHz / 2.8nV@10Hz / Corner:25Hz
開ループ利得 146db
消費電流 3.0mA x2
出力電流 30mA
オーディオ向け
ボルテージフォロア △ダイオード保護あり
オリジナルベンダー 日本電気
現行品/廃止品 保守品種

型番・記号の意味:
μP - NECの製品接頭記号(同社の商標「MICROPACK」の略)
C - バイポーラアナログIC
816 - 型番
C - PDIPパッケージ

NECの精密OPAMPです。
国産のオーディオ用に使えるOPAMPとしてはほぼ最高クラスの性能を持っています。
1980年代からあるOPAMPとは思えない性能です。最新の品種でもこれほどの性能を備えているものはほとんどありません。超ローノイズ、超ハイゲイン、100pFまでの容量性負荷のドライブ能力などあらゆる面で卓越しています。
2回路版はありません。

さて肝心の音です。まず透明感が明らかに高く、色々な楽器が非常にリアルな音で聞こえるのがわかります。ライブ音源など、会場の音の反響まで細かく拾っています。これはとても気に入りました。

ところが、非常に残念なことに保守品種となってしまったようです。
μPC816はDIPパッケージのものしかありません。NECはDIPパッケージを全廃するつもりのようで、そうなるとSOICパッケージ品の無いμPC816は恐らく廃品種となってしまうでしょう。
なんだか高性能なものからディスコンになっていっている気がします。


日本電気のOPAMP



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最終更新:2010年10月31日 04:24