要旨
巻頭言
人間は、障害物と戦う場合に初めて実力を露わにするため、大地という人間に抵抗するものから、人間の心について多くを知ることができる。大地を征服するためには人間に道具が必要だが、飛行機もこれにあたるので、これが人間を、人間の心という奇跡の解明に参加させることとなる。解決のためには、自分を完成し、心を通じ合うよう試みることが大切である。
一 定期航空
- ある一つの景観は、それを見る人の教養と、文化と、職能を通じて、はじめて意義をもちうるにすぎない。
- 職の法力が、一個の別世界を開く。
- 職業の強制する必要が、世界を改変し、世界を豊富にする。
- 自然界の大問題から遠ざけそうに思われる機械の利用が、いっそう厳しくそれらの問題と直面させる。
二 僚友
三 飛行機
四 飛行機と地球
飛行機は微妙な分析の道具でもある。例えば、地表の大部分が実は荒涼とした土地であり、そこに僅かの生命がぽつりぽつりと点在しているという、大地の真の姿を発見させる。また、文化を調査するにあたっても、人を物理学者・生物学者にさせるし、人間そのものを批判するにあたっても、宇宙的な尺度をもって見ることをさせる。
プンタ・アレナス
星空の下の卓布
人間の意識
家
五 オアシス
最終更新:2014年12月09日 01:15