ベルリン ~ Berlin ~ 1日目
12時間の航行でミュンヘンに着いた。上海との時差は6時間、日本とは7時間になる。空港のロビーに設置されているコーヒーメーカーで一服。ざっと10種類ほどのコーヒーを淹れ分けられるようだ。エスプレッソ、カプチーノ、マキアート、…、そもそもこれほどコーヒーに種類があったのかと驚いた(いつも大抵ブレンドとアメリカンから選ぶ程度なので)。
ルフトハンザに乗り換える。30分程でベルリン着。機内から見えたベルリン郊外は、パステルカラーの赤屋根、道路、並木道、そして圧倒的な濃緑色。雨に塗れたビリジヤンだ。この緑の中に、ポツポツと赤色がある。
空港で6万円をユーロに替えた。1ユーロ157円。147円くらいのつもりだったのでかなり円安(手数料多め?)だった。空港からは市街地までバスが出ている。LXTバスでAlexzander Platzまで行き、そこから歩いて宿を探すことにした。バスの乗車券は購入後に「有効化」する必要がある。券売機や、バス内に備え付けの機会に乗車券を差し込むと、バチンと音とともに日付が印字される。
さて、バスを降りると、曇天のひんやりとした空気だった。秋のような感じだ。予め目星をつけておいたcircus hostelに空きがあったので、すぐに宿は決まった。昼食をホステルの周辺で探すが、ドイツならではの店があまりない。ピザ、ケバブ、タイ、バーガー等の看板が目に付く。仕方なく、Back Factoryという普通のパン屋で食べることにした。しかし、この普通のパンが感激の美味しさだった。バケットに切込みが入れられ、奥にバターやマヨネーズソースが塗られており、ハム、チーズ、野菜が挟んである。パン生地はほどよくしっとりとしており、パサついてもいないし、ベチャベチャでもない。歯でさっくりと食べられる。また、パイ生地のやつはカリカリとしていてこれも美味しい。
13時半。宿に荷物を置き市街へ出発する。Rosenthaler PlatzからUバーンでAlexzander Platzへ。駅は改札が無く、ホームまで自由に行ける。そしてホームに券売機がある。無賃乗車が多発しないのだろうか?
文字の読めない券売機で切符を買おうと四苦八苦しているところに、浮浪者風の男が近づいてきて「この切符を2ユーロで買わないか」という。券売機で買うと2.6ユーロなので少し安い。少し怪しいが、ものは試しに男から買ってみた(より正確には、男が切符を有効化してみせたので、まあいいかと思い買った)。何の問題も無くAlexzander Platzへ行けた。しかし、内心は冷や汗ものだった。なぜなら、電車に乗っている間に切符を調べてみると、どうやら使用済みの切符の日付を削り取って新品に見せかけていたらしいと分かったからである。駅員に見つからなくてよかった。
museums inselまで歩く。歩きながら、漸くヨーロッパにやってきたぞという気分になった。教会を見て、美しいなと思う。レンガのくすんだ赤、石の黄土色がかった灰色、金属の錆びた、白みがかったエメラルドグリーン、そして金の輝き。色は多くないが、適切に配色されていて、強い印象を与えると思った。
そして、聞いていた通り、街中に像が多い。TV塔前広場に噴水があり、その池に群像が配置されていて、これが見ごたえがある。中心に居るのはおそらくポセイドンで槍を掲げている。それを足が魚の鰭になっている妖怪たちが四方から持ち上げており、そこに蛇やオットセイらが水を吹きかけている。池の縁には裸婦が横たわっていて、池に水を注ぎ込んでいる。
また、大教会にも数多の像が設置されている。大教会の屋根や、壁に像があり、守護しているように見える。
博物館島は、川の中州に博物館や美術館が集合している。具体的にはPergamonmuseum、Altesmuseum、Neuesmuseum、Alte National Galerieである。
Pergamonは正面入り口が工事中であり、裏口から入る。入るまでに半時間ほど並んだ。出入り口の扉の横で、番人が人数をカウントしている。どうやら博物館内の人数を一定にするよう務めているようだ。
入って真っ先に驚いたのが、展示の大きさだ。まずバビロンの巨大なイシュタル門と、門へと続く通路が、巨大なホールを使って移築されている。
最終更新:2015年09月15日 02:15