『スクライド』(s.CRY.ed)は、2001年7月から同年12月にテレビ東京系列、BSジャパンで放送されたサンライズ製作のテレビアニメ。全26話。

■概要

『無限のリヴァイアス』のメインスタッフによるオリジナルアニメ作品。カズマと劉鳳、生まれも価値観も何もかもが異なる二人の男を主人公とし、彼らのぶつかり合いを通した生き様を描いたバトルアクションである。

7月のアニメ放映より少し先駆け、『週刊少年チャンピオン』誌上で漫画版の連載も始められた。漫画版はアニメ版とキャラクターや世界観など基本的な設定は共有しているものの、ストーリーの展開は違い、特に中盤以降は完全にアニメと異なる展開となっている。詳細はスクライド (漫画)を参照のこと。また、小説版として番外編『新しき盟約』と『アフター』が2巻まで刊行されている。アフターは未完のままとなっていたが、2012年3月に完全版の発売が決定した。

放映から10年後となる2011年には「スクライド10周年プロジェクト」が発足。Blu-ray BOXの発売の他、TVシリーズ全26話を前後編に再構成し新作カットを追加、当時のキャストによる新規アフレコの行われたスペシャルエディション『スクライド オルタレイション』が発表された。イベント上映で公開され、前編「TAO」は2011年11月19日公開、後編「QUAN」は2012年3月10日公開予定。

「文化庁メディア芸術祭10周年企画アンケート 日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門において、自由記入欄で投票数の多かった作品の10位に選出された。

またこのアニメに出てくる幼女の声優はあの田村ゆかりである。

■ストーリー

21世紀初頭の近未来(本編開始より22年前)、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に自然現象ではあり得ないほどの原因不明エネルギーを放出して大規模な隆起が発生し、半径約20kmから30km・高さ240メートル以上にも及ぶ「ロストグラウンド」と呼ばれる大地が誕生した。首都圏全域の機能が失われ、政治・経済も長期にわたる停滞を続けることになった。
5年後、余力ができ復興した日本政府や国連からの援助によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人と崩壊地区の住人「インナー」という特殊な二層社会が形成される。
大隆起現象から8年(5.1chDVD-BOX付属ブックレットでは18年)後、ロストグラウンドは日本においての完全独立自治領連(むらじ)経済特別区域と認定される。その背景には、ロストグラウンド生まれの約2%の新生児に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始めたということがある。彼らは「アルター使い」や「ネイティブアルター」と呼ばれ、その中でも特に暴力や略奪を行う一部は「アルター犯罪者」と呼ばれるようになった。これに対して本土側はロストグラウンドにおける武装警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。
そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使い・カズマは、HOLYに所属するアルター使い・劉鳳と出会う。

■関連項目
最終更新:2012年01月09日 22:16