視線推定技術


 コンピュータビジョン分やにおいて視線推定は,人がどこに注意しているかを知る上で重要な情報となります.広告のどこを最初に見てどのような順番で見ているのかや個人毎に異なる好みも分かるようになります.また,視線は人の心理状態を映す鏡となる場合もあります.集中していない時にはぼーっとして,同じところばかり見ていたり,興奮や緊張から視線が飛んでいたりしてどこを見ているか分からない場合などが考えられます.コンピュータが人間のことを理解するための大事な情報を取得するためにも,ロバストな視線推定が必要になるでしょう.

[視線推定に使われる技術]
頭部位置推定,顔検出:人物の頭/顔の形状をあらかじめ機械に学習させ識別器を用いて検出する手法,頭部/顔を楕円近似するなどモデルとして持っておき画像の中でそれらしい物体を頭と見なす手法などが挙げられます.

顔器官検出,視線推定:顔を検出した後に,目・鼻・口などから得られる特徴点を追っていくActive Appearance Model (AAM)などが代表的な例です.これにより目の位置を捉えたら白目/黒目の位置からどの方向を向いているのかを推定しています.どの方向を見ているかは,今のところ一般的にはあらかじめ目の状態と向きを対応づける処理(キャリブレーション)が行われています.

以下に参考となる動画像のリンクを載せておきます.

見てみると,正面顔はもちろん,斜めを見ている場合でも視線の推定ができています.

参考動画(youtube)
Gaze Tracking











最終更新:2011年05月01日 00:10