FIND特徴量


2011年5月18日に,自動車技術会春季大会に参加してきました.

そこで,豊田中央研究所の方が発表されていた,FIND特徴量について報告します.
詳細は以下より.

[研究目的]
  • 歩行者を検出する
さらに,歩行者の移動方向を推定→横断中の歩行者は危険であると判断
    歩道を歩いている歩行者は安全なので無視する


[FIND特徴量] : HOG特徴量の改良

  • HOGのおさらい
HOGはセル内のエッジ勾配特徴量を記述している
一定領域の形状を記述できる
しかし,類似した物体に対しては誤検出してしまう
→頑健な検出精度を持つ特徴量が必要

  • HOGからの改良点
特徴量の取得まで行ってから調和平均により記述する
セルの二つの特徴同士を調和平均により新しく記述する
要素間の相関関係を特徴量化可能
対象の輪郭形状をより精緻に表現

  • 実験の結果,FIND特徴はHOGやCoHOGよりも高い精度を誇る

  • しかし,計算コスト,見え方の変化が問題視
→そこで,カスケード識別器を用いる
3段構造を取り,
最初の段では高速だが粗く,後段に行くほど処理は遅いが精密に識別する
最終ステップでは探索点が数十点となる

  • 学習方法としては,歩行者の向き別に学習し識別器を組み合わせている

[実験]
  • 精度検証
向き別の学習,カスケード構造をした方が効果的

  • 処理速度
カスケード構造有 250ms/frame
       無 30 s/frame


参考文献
後藤邦博,城殿清澄,木村好克,内藤貴志,"FIND特徴を用いたカスケード型識別器による歩行者検出および向き推定"自動車技術会春季大会学術講演前刷集,No.11-11 pp.17-20,2011.5



最終更新:2011年05月19日 12:54