第一章
■□■□■
煙を巻いたように逃げた敵は僕の存在を否定した。
僕は改札口に立っている。なぜこの場所に立っているかというと、
僕は自分の存在を確かめなくてはいけない。現実を見なくてはいけない。隠されたこの世の真実を見に、僕は行かなくてはいけない。そう、僕が向かう先はこの世の果て。そこには僕自身が居る。
特に理由はないと思う恣意て。みんながやる事に興味を持てなかった。
僕が特別みんなと違うのかそんなことはないと思う。人並みに感動もするし、悲しみを感じたりもする。でも、そんな情景を一歩引いた所から見ていたのかもしれない。
人がやらない事をすれば良いのだ。人がやらないことをすれば失敗しても恥ずかしくない。みんなは僕を努力の人と認めるかもしれない。皆の関心を引くことなんて簡単なんだ。群れから外れる事をすればいいんだ。
目を閉じたとしても世界は変わらない、また現実がやってくるから・・
時間は迫っている
いつもやってくる
それは日常・・・
長年この時間に起きているせいか、多少寝る時間が変わっても定時に眠りから覚めるのだが、昨日の夜更かしを知っている義姉が、寝坊しないように心配をしているのか僕を夢の世界から起こす事を楽しんでいるのかは知らないがベッドの上に乗り、覆いかぶさる様に体を僕の上に乗せて、顔を近づけてくる。
「きんもーーーーーーーーーーーーー」
地域密着を謳った地銀に内定をもらってからは、何もなる気が起きず、だらだらと毎日を過ごしている。
そんな私を見かねた母は、遠まわしに学校へ通えと促す。遠まわしというのはこれでもいちおう地銀に就職を決めた私に、安易に皮肉を言えないのである。
とりあえず来年社会に出てくればいい。これが母の心情なのだ。
そんな僕の生活が変わったのは、いつからだろう・・・。
紛れもない、あの義姉のせいだった・・・。
最終更新:2006年07月02日 04:11