「昭和55年、つまり今年は1980年か…」
夕暮れの町並みを、男がただ一人歩いていた。

「役割ロールに従うのなら、俺はUGMにいなければならないはずじゃねぇのか」
「しかし俺はUGMの隊員ではねぇし、それどころかUGM自体もねぇときた」

20年代最後の怪獣頻出期である1980年に、防衛隊が一切ないとは考えづらい。

「この世界は、一体なんなんだ…?」


立ち止まり、考え込む彼の傍らを、ある兄弟が走りさって行く。
「おーい!早くしろよ!ウルトラマン80が始まっちまうぜ!」
「待って!兄ちゃん!」

「おいそこの坊主、今なんて言った?」

男は兄弟に問う。

「僕たちいま急いでいるんです」
「いや、なんて言った聞きたいだけだ」
「だからウルトラマン80が始まるって…」

「まだ怪獣も現れてないのに、どうしてウルトラマン80が始まるってわかるのか?」

話を終わらせ、帰宅しようとする兄弟を、男の言葉が遮る。

「この人おかしいよ、テレビと現実の区別もついてないんだ」
「ああ、ほおって置いて帰ろうぜ」

呆れた顔をした兄弟は、男――アイハラ・リュウを無視するように、逃げるように走り去っていく。

「ウルトラマンのいない世界はあったんだな、本当に」

ミライから聞いたことがある。
ウルトラ兄弟と同じ名前の人物が人間として生きている世界があって、ウルトラマンはその世界のテレビ番組。そんな世界で、戦った事があると。

「ちょっと!私の事をさっきから無視しないでくれる?」
元の世界での話を思い出し、余韻に浸っているところを、彼のサーヴァントが遮る。

「あいにく俺は生意気なガキは嫌いだ」
「なんですって?」

喧嘩腰で答えるリュウに対し、彼のサーヴァント――陽炎は言い返す。

「なんならここで契約を――」

「でもな、お前も深海棲艦ってーのから地球を守ったんだろ」

「私はそんな目的で艦娘になったわけじゃ――」

いい続ける陽炎の話を遮り、リュウは語り続ける。

「俺の仲間だってそうさ。部隊が壊滅して、入って来たのはただの一般人ばかり。でもな、仲間を、地球を守るために自分にやれることは何でもしてたぜ」

「俺の仕事も地球を守る事だ。俺は今まで何度も命を懸けて戦って来た」

「だから俺は世界を踏みにじるこの下らない戦争が大嫌いだ。お前もそいつらと同じだと、俺は信じている」

そう答えると、リュウは再び歩き始める。

「この世界は人間が守らなければならない。だが、協力してくれる奴がいるなら話はベツだ」

「待ちなさいよ!まだ話は終わってない!」

その後姿を、陽炎は追いかける。
聖杯戦争という悪夢から、人々を守るために。


【クラス】
 アーチャー

【真名】
陽炎@艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!

【ステータス】
 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運C 宝具EX

【属性】
 秩序・善

【クラススキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。

【保有スキル】
艦娘:A
彼女は人間であり、また陽炎型駆逐艦一番艦「陽炎」である。
水上では有利な判定を得、ステータス以上の力を発揮することが可能。

適応力:A
どんな環境下に置かれてもどれだけ適応できるかを示す。
極端な拘束下でなければ、自らのできる最善を積極的に行動に移すことが可能。

【宝具】
「親愛なる仲間たち(フォーティンス・デストロイヤーズ)」
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大補足:-
かつてアーチャーが率いていた部隊――第十四駆逐隊の仲間たち。アーチャーとは強い絆で結ばれている。
アーチャーは彼女達を統制する事が可能だが、彼女達にも意思があるため、必ずしもうまく動くとは限らない。

【人物背景】
第十四駆逐隊の嚮導艦。負けず嫌い。
特技はギンバイ。

【サーヴァントとしての願い】
今のところなし。

【マスター】
アイハラ・リュウ@ウルトラマンメビウス

【マスターとしての願い】
元の世界への帰還。

【weapon】
無し。

【能力・技能】
防衛隊員である事もあり、一般人以上の体力を持つ。

【人物背景】
CREW GUYSの隊員。
熱血漢だが口が悪く、知らずのうちに人を傷つけてしまう事もある。
パイロット技術は一流。

【方針】
一般人への犠牲は出来る限り出さない。

【把握媒体】
陽炎:ライトノベル全7巻。原作のボイス(wikiに台詞集あり)も参考になる。

アイハラ・リュウ:本編全50話。劇場版及びOV「ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス」。

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最終更新:2016年09月04日 02:23