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 私はいつだったか聞いた事がある。
偉大なる先王、より言えば、国を興した太祖を父に持つ息子は、その父の偉大さに絶対勝る様な偉業に挑戦してはならない、と。
何故ならば相手は、国を興した国父なのだ。これを超える程の偉大な所業など、たかが知れている。歴史に精通している私は知っている。
偉大なる国父に比べて、何とも愚物な二代目が、世の中には多いのか、と言う事を。ある者は国の版図を広げようとしたりして失敗し、ある者は内政を良くしようと失敗して。
そんな彼らを愚かと思う反面、私は彼らの気持ちが良く解る。偉大なる父を持つ子供は、どう足掻いてもその父と比較されると言う宿命を持つ。
その重責に耐え切れず、逸り、余計な種を撒いてしまう。彼らの心理の奥底に燻っていたのは、きっと焦りだったのではないのだろうか? 私はそう思う。

 どちらにしても私は、そんな彼らの歴史から感じ取った。
二代目或いは三代目の役割とは、太祖である父が遺したシステムなどの維持に努めつつ、改良点を探し、いわば体制を盤石に整えさせる為に存在するのだと。
地味な仕事だと思うかも知れない。しかしそれこそが、国や組織と言う生命を長らく維持させ続ける為に重要な事柄なのだろう。
だから私は、彼らの事例から物事を学び、その役割を演じようと必死に頑張ったんだ。頑張った、筈なのに……。

 私は、客観的に人からどう見られているのか解らない程、幸せな性格をしていない。
私、『オルガマリー・アニムスフィア』は、父から引き継いだ人理継続保障機関、フィニス・カルデアのメンバーから、こう思われているのだろう。『無能』、と。
人理の存続と言う非常に重大で、重責の約束された使命を担うには、私はきっと、未熟で幼い子供だと思われているのだろう。
魔術師の名門たる、アニムスフィア家の一員として、魔術の修練を私は当然積んで来た。なのに私には、サーヴァントを使役するマスターの適性がない。
だから陰で、マスター候補である面々から、どのような陰口を叩かれているのかも凡そ理解している。当然だ、よりにもよって機関のトップ。
しかもアニムスフィア家の現当主であり、サーヴァントを使役するに相応しい程の魔力回路を事実有している筈なのに、マスター適性がないのだ。
これ程、お笑い草な話もない。他人の話ならば、呆れて物も言えなくなっていただろう。――だが、その呆れて物も言われない立場に、私は立っているのだった。

 ……そして今、私はカルデアに戻るのが怖い。
今戻れば私は、使命すら放棄して逃げ出した臆病者の誹りを、受けかねないかも知れなかったから。

「なんで、私がこんな目に……」

 息を殺し、一際大きく太い幹を陰にして、私は不様に縮こまり隠れていた。
暗い森の中だった。暗いのは夜だから仕方がないとして、植生が明らかにヨーロッパのそれではない。これはどちらかと言うと温帯の植生だった。
だが、私は知っている。何故この森がヨーロッパのそれと違うのかと言う事を。だってここは、極東の国日本、もっと言えば冬木の街の森林帯であったからだ。

 気付けば、私は此処にいた。
場所については、頭に刻み込まれている。如何やら此処は、1980年の日本国。より場所を正確に言うなら、冬木市。
この場所について私は知っている。冬木市こそ、カルデアの開発した機構である、システム・フェイトの英霊召喚の基幹システムの元となった街だからだ。
涙で濡れた視界を拭って直し、ぐずり声を必死に押し殺しながら、私は考える。何故私は冬木、しかも1980年の時代にいるのだ?
私が活動していた時代は2015年。当然私はまだ生まれてすらいない時代の筈だし、カルデアスもシバも、発明されていない筈。
つい最近、霊子演算装置・トリスメギストスが開発されたが、タイムトラベルを可能とするレイシフトの実験はまだやっていなかった筈。
無論、私が実験台になった記憶もない。なのに私は、此処にいる。いつの間にか日本国に瞬間移動し、剰え、35年も前の時代に、タイムスリップして。

「見つけたぞ」

 背後から、無慈悲な断罪者の声が聞こえて来た。
十数cm頭上を、高速で何かが通り過ぎるのを私は感じた。何かが通り過ぎたその後で、漸く何かが通ったと認識出来る程の速度。
ミシミシと、背を預けていた大樹が嫌な音を立てて行くのを私は聞き、急いでその場から倒けつ転びつと言う様子で距離を取る。
ずぅん、と地面を緩く応えさせて、大樹が地面に倒れた。あのままいたら、樹に押し潰されて死んでいた事だろう。

 背を預けていた大樹の向こう側には、軽鎧を身に纏い、光り輝く剣身をもった、絢爛な長剣を握る戦士がいた。その背後には、スーツを纏う壮年が構えている。
戦士の後ろにいる男が、魔術師である事を私は知っている。理解が追い付かないのは、戦士の方。私の瞳に映る、セイバーと言うクラス名、そのステータス。
この表記の意味を、私は知っている。あの軽鎧の男は、セイバーのクラスのサーヴァント。そして此処冬木は、聖杯戦争の舞台なのだ。

 過去に此処で、聖杯戦争が行われていた事は、魔術師達の間では有名な事実だ。
無論、カルデアの根幹を成すシステムの一つに、に冬木の英霊召喚のシステムを流用している事を知っている私が、その事実を知らない訳がない。
知っているからこそ、絶望もひとしおだった。よりにもよって、聖杯戦争が行われているその年代に、私が飛ばされる何て……!!

「セイバー。お前なら解るだろう。この少女は聖杯戦争のマスターだ、此処までの魔力は一般人にはあり得ない。早急に始末しろ」

「そのようだな。丸腰の女を斬るのはあまり良い気持ちはしないが、恨むなら自分の不運を祈ってくれ。楽に殺してやる」

 言って、セイバーは長剣を構え、此方に鋭い目線を送る。
呼吸すらままならない程の恐怖が、私の胸中を支配しているのが解る。何か言葉を発そうにも、言葉が腹から喉に上がるその最中で、粉々に霧散して消えてしまう。
結果、口から漏れるのは「ひっ……!!」と言う情けない声だけ。サーヴァントとはとどのつまり英霊、抑止力の側に属する高次の精霊である。
つまり、とてもじゃないが人間の魔術師風情が勝てる相手ではない。況して相手はセイバー。三騎士は対魔力と言うスキルをデフォルトの状態で保有しており、
これがある限り人間の魔術師が彼らに対して優位に立てる道理はない。私は既に、チェックメイトに等しい状態であった。

 ――どうして。私は、こんな目に遭うの?
小娘が人理の存続を約束出来るのか、と、私の巣であるカルデアや、カルデアに出資と言う形で協力してくれる多方面からも疎まれ煙たがられ。
実力を以て有能さを見せ付けようにも、カルデアで特に重要になる、マスターとしての資質も持たず。誰も私を認めない。それが、私の人生の全てだった。
皆が私を認めてくれるだろう案件、つい最近確認された、2016年の7月に発生する人類の文明の滅亡。それを解決する機会から最も遠い位置に、今や私は飛ばされている。
無能な上に小心者だと、カルデアの皆は私を笑っているのだろうか? レフも、今度ばかりは、私に愛想を尽かしているの……?

 嫌。嫌よ嫌よ嫌よ嫌よ嫌よ!!
誰にも認められてない、誰にも褒められてない、評価もされてない、好かれてもない!!
魔術師としての修業をサボった事だって1日もない、勉強だって子供の頃からずっと頑張って来た!! 
頑張った成果を誰にも見せつけられないで、誰からも凄いねと言われないで、誰からも流石はアニムスフィアの当主だとも認められないで……。
こんな極東の島国の、私の事など誰も知らない1980年で、死にたくない!! 世界の危機を前に逃げ出した小娘だなんて、思われたくない!!

 助けて!!
――私は、救われたい!! 世界だって、救いたいのよ!!

「――君の願いを、確かに聞き入れた」

 それは、爽やかな青年の声だった。
その声は私の幻聴であった訳ではなく、目の前の魔術師とセイバーのサーヴァントにも聞こえる現実の声だったらしい。
マスターが「警戒しろ!!」、と叫んだ時、キィンッ!! と言う音と同時に、セイバーの手から光り輝く長剣が弾き飛ばされ、宙を舞っていた。
バッ、と私の前に、見事な黒髪をポニーテールに纏め、左手に鋼色のガントレットを装備した、青い色のコートが清潔で綺麗な、長身の男が現れた。
懐に差した刀の鞘。剣を差す部位から言って、剣士と言うよりは寧ろ、日本における剣士の呼称、『サムライ』の方を私は想起した。その男の背に隠れる私の立ち位置が、何だか、美女を守るナイトの様な感じがして――。

「もう大丈夫だ。君の命は僕が護るよ、マスター」

 言って男は、此方に顔を向けて来た。
翡翠にも似た緑色の瞳がとても美しい、顔立ちの整った青年だった。
肌の色から言って東洋系の人物なのは間違いないが、顔立ちの整い方は、西欧系のそれ。笑みを零したその顔と、口にしたそのセリフに、私の顔が赤くなった。

 何か言葉を発そうとするが、奇妙な魔力の収束を、私は左手に感じ、其処に目線を送った。
これを私は知っている。サーヴァントとマスターの主従関係が結ばれた時、或いは、聖杯戦争への参加者の選定の証。つまり、令呪が私の左手甲に刻まれているのだ。
三つ首の蛇を模した形に、私は見える。遂に私は、マスターとして――!!

「如何やら、マスターとして認められたみたいだね。おめでとう」

 柔らかく優しい声で男がそう言った。
そして、彼のクラスが露になる。クラスは――『セイヴァー?』。救世主のサーヴァント、と言う事だろうか。
一瞬疑問に思ったが、私はとても嬉しくなった。人理の存続を願い、そしてこれから滅亡から人類を救済する組織の長たる私には、これ以上となく相応しいサーヴァントだった。

「安心して欲しい、マスター。君の若く美しい命は、この僕『フリン』が護るから」

 言ってフリンと呼ばれるセイヴァーは、懐の鞘から刀を引き抜いた。闇夜の中でも鋼色に白々と輝いているように見える、一目見て解る名刀だった。
その佩刀で、私の目の前の危難を救ってほしい。そして出来れば――カルデアまでついて行って、世界の事を、救って欲しい。この男ならそれが出来る。そう思わせるだけの力強さが、フリンにはあった。

「貴様……何者だ!!」

 セイバーの男が、何かに怯えたように叫んでいた。ステータスは、圧倒的に此方が勝っている。
その実力差に、恐怖しているのだろう。私は、そんなサーヴァントを御せている自分が、とても、とても――誇らしくなった!!

「――人類の救済者さ」

 そう言ってフリンは、風のようにセイバーの下へと迫り、彼を一太刀で四分割し、三騎士の一角を簡単に殺して見せた。
生まれて初めて味わったと言っても過言ではない高揚感と達成感、そして自尊心が満たされる感覚の中で見た、私の引き当てたサーヴァントの勇姿は――。
彼、フリンの事を、私を救う王子様と思わせるに相応しい力が、あるのだった。


【クラス】

セイヴァー

【真名】

フリン@真・女神転生Ⅳ FINAL

【ステータス】

筋力A+ 耐久A+ 敏捷A 魔力A 幸運D 宝具EX

【属性】

中立・中庸

【クラススキル】

人界の救世主:-
セイヴァーは間違いなく人の世を救っただけでなく、幾つもの並行世界の基点である、いわば特異点と呼んでも差し支えのない英雄であった。
人間以外の全ての存在のステータスをワンランクダウンさせるスキルだが、何故か今回のセイヴァーについてこのスキルは『一切機能していない』。

【保有スキル】

???:EX
セイヴァーの手によって意図的に隠蔽されているスキル。隠蔽されているとはいえ、ある程度のランクの看破スキルがあれば見抜かれるし、このスキルの性質が消えてなくなったと言う訳ではない。

対魔力:A+
A+以下の魔術は全てキャンセル。事実上、魔術ではセイヴァーに傷をつけられない。

魔術:A+
悪魔や神霊に師事した事で、様々な魔術をセイヴァーは扱える。

カリスマ:A+
人々に希望を齎すチャンピオンとして、そして、人類の救世主としての圧倒的カリスマ。ここまでくると人望ではなく『魔力、呪い』の類である

話術:A+
言論によって人を動かせる才。卓越した話術により国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。
カリスマや叛骨の相を持った存在にですらも有効に働くが、特に、大衆に対してセイヴァーの話術は有利に働く。

再生:EX
リインカーネーション。終末と創造、無限の象徴。凄まじい勢いで傷が回復し、このランクでは回復阻害の宝具ですら、その宝具のランク次第では呪いが機能するか解らない程。
そしてセイヴァーの再生スキルは更に極まっており、霊核を破壊された状態、または消滅の状態から完全に復活する事が出来る。
但し再生に掛かる魔力は尋常ではなく、再生を経る度に掛かる魔力は掛け算的に増えて行く。オルガマリーレベルのマスターであっても、三回が関の山。
また、マスターが死亡した状態で再生は発動せず、マスター不在状態で消滅させられれば、真実セイヴァーはこの世から消え失せる。

【宝具】

『人の世に『救済』を(チャンピオン)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:測定不能 最大補足:測定不能
岩盤に空を覆われた東京に於いて、超人的な活躍と公明正大で慈悲深い英雄的な精神、そして平和を深く愛するその性格で、東京の光となったセイヴァー。
その彼の英雄譚が宝具となったもの。セイヴァーは己のクラス名或いは真名を知っているNPCが、セイヴァーに『世界を良くしてくれるのではないか』と言う、
希望的観測或いは信仰心を抱いた時、セイヴァーはそのNPCが抱いた信仰心から魔力を供給。現界或いは攻撃に使う魔力に転用させる事が出来る。
一人あたりのNPCから得られる信仰心は微々たるものだが、セイヴァーを信仰する者が増えれば増える程、セイヴァーは莫大な魔力を一身に受けさせる事が出来る。

【weapon】

備前長船:
セイヴァーの振う業物。悪魔と打ち合えるだけの力を有している。
これに、セイヴァーの膂力と、セイヴァーが有する様々な剣技が合わさると、途方もない殺人剣に姿を変える。

【人物背景】

空を岩盤に覆われ、太陽の光が差さぬ街となった東京。其処に蔓延っていた悪魔の勢力や天使の勢力を、人の身で次々と倒して行き、
更には狂暴な悪魔を使役する阿修羅会やガイア教団に壊滅的な打撃を与え、救世主として東京中に知れ渡っていた男。
一方的に期待を向けられているという非常にプレッシャーのかかる立場にある中、毅然とした態度を見せ、見事世界を救って見せ、真実救世主として活躍した。

【サーヴァントとしての願い】

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【マスター】

オルガマリー・アニムスフィア@Fate/Grand Order

【マスターとしての願い】

元の世界にセイヴァーと共に帰還

【weapon】

【能力・技能】

魔術師の名家であるアニムスフィア家の当主として、並の魔術師を超える程の魔力回路と魔力の総量を持ち、本人の魔術の冴えも非常に凄い。
だが、性格が小心者の為、戦闘に適した人物ではない。

【人物背景】

魔術師の名門アニムスフィア家の当主であり、人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長を務める女性。
本来ならカルデアの所長の座を継ぐ人物ではなかったが、3年前に父が急逝した事により、急遽所長になってしまった女。
魔力は高いもののマスター適正が無い(同時にレイシフトも不可能)という、貴族魔術師の家系の者としては致命的な欠陥を持つ体に生まれついた為、魔術師の世界では蔑ろにされ、誰からも省みられずに生きてきた。

グランドオーダー開始前の2015年、主人公がカルデアを訪れる前の時間軸から参戦

【方針】

セイヴァーと共に冬木を脱出。あわよくば、聖杯も回収する

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「貴様……何者だ!!」

 セイバーが叫んだ。
パスを通じて、このサーヴァントが恐怖しているのが伝わってくる。このサーヴァントの経歴を、スーツの魔術師は聞かされている。
優勝を狙いに行っても問題のない優等生。自身のサーヴァントに相応しい傑物。それが、彼がセイバーのサーヴァントに下した評価だった。

 それが何故、此処までの恐れを抱いているのだ? 念話で男は訊ねてみた。怒号に等しい悲鳴で、セイバーが伝えた。
このセイヴァーと言うクラスのサーヴァント、フリンを名乗る男は、人間ではない。一目見て解ったと言う。
このサーヴァントは――正真正銘の怪物が、人間のフリをしている、恐るべき存在であると。

 引き抜いた鋼色の刀を構えて、フリンが此方に目線を投げ掛けた。

「――人類の救済者さ」

 その言葉を口にしたフリンの笑みは、救世主(セイヴァー)のクラスにはとても相応しくない、悪辣で、邪悪で、超自然的な恐ろしさを感じる笑みだった。
やっと、スーツの男はセイバーが恐れていた理由を理解した。この男は、サーヴァントではない。いや正確には、『サーヴァントとして呼ばれるべき存在ではない』。
その事に気付いた瞬間には、セイバーが頭頂部から股間まで縦に真っ二つに、臍の当たりから真横に胴体を寸断された光景を壮年は見た。
簡単にセイバーに斯様な末路をくれてやったセイヴァーの笑みは、変わらず悪辣で邪悪で――先程までエメラルド色だった瞳は、ルビーの如く赤く血走っていた。

 次は私の番、と言う事を認識するよりも速く、壮年は心臓を一突きされ殺された。
その光景を、熱っぽい表情で、オルガマリーは眺めている。自身が呼び出した存在が、サーヴァントに枠に当て嵌めての召喚ですら、危険な存在であると露とも知らずに。




【クラス】

セイヴァー

【真名】

シェーシャ(今はフリンと名乗っている)@真・女神転生Ⅳ FINAL

【ステータス】

筋力A+ 耐久A+ 敏捷A 魔力A 幸運D 宝具EX

【属性】

中立・中庸

【クラススキル】

人界の救世主:-
セイヴァーはこのスキルを有さない。何故ならばセイヴァーは人類の救世主であるフリンではなく、そのフリンに敗れた偽りの救世主、クリシュナが使役していた龍神が、フリンを装っているに過ぎないからである。

【保有スキル】

竜の因子:EX
セイヴァーは竜の因子を引き継いでいるどころか、正真正銘の竜種そのものである。ステータスの異様な高さは、このスキルに起因する。
但しサーヴァントとして召喚された現在では、本来の姿である竜(シェーシャ)としての姿には変身出来ず、ブレスも吐けない。
そして何よりも、このスキルのランクEXとは『正当な竜』であると言う意味の規格外を表すEXである。セイヴァーの場合、受ける竜属性特攻のスキル・宝具の効力が、通常の10倍になる。

対魔力:A+
A+以下の魔術は全てキャンセル。事実上、魔術ではセイヴァーに傷をつけられない。
セイヴァーは元を正せば、ヒンドゥー教の最高神であるヴィシュヌと共に瞑想を行う、彼の配下である龍神である。
単体ですら絶大な力を持つ龍王・ナーガの一族、その中でも王と呼ばれる程の個体であるセイヴァーの対魔力は、最高クラス。
本体で召喚されれば、真実如何なる魔術も通用しなくなるが、『フリン』としての殻を被っての召喚の為、ランクがダウンしている。

魔術:A+
英雄・フリンとしての殻を被っているセイヴァーは、彼に勝るとも劣らぬ様々な魔術を憶えている。

カリスマ:A+
人々に希望を齎すチャンピオンとして、そして、人類の救世主としての圧倒的カリスマ。これも、フリンを殻にする事で習得した。
本当のフリンはそのカリスマを利用する事はなかったが、このセイヴァーは自身の目的の為にそれを悪用する。

話術:A+
言論によって人を動かせる才。卓越した話術により国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。カリスマ同様、フリンを殻にする事で習得。

再生:EX
ヴィシュヌと共に在る龍神・アナンタ或いはシェーシャとしての権能。万物の始まりと終わり、そして∞を象徴するこの龍神は、
本来彼と同等以上の神格或いは神秘を内包した攻撃でなければ、傷一つ負わないばかりか、縦しんば消滅させたとて完全な状態で復活すると言う、
まさに『再生』の名に相応しい程の力を持っていた。サーヴァントとして召喚されたばかりか、フリンと言う人間の殻を被っての召喚の為、再生スキルは龍神であった頃とは比較にならない程弱体化している。

【宝具】

『無限蛇よ、魂を喰らえ』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:測定不能 最大補足:測定不能
セイヴァーが装うフリンと言う英雄の殻に、生身の人間或いはNPCが、信仰心及び希望的観測を抱いた時に発動する、自動発動型の宝具。
『人の世に『救済』を』、と言う宝具名はセイヴァーが意図的に名前を改竄させたもので、此方が真の宝具名になる。
セイヴァーは、セイヴァー自身に寄せられた期待や信仰心を糧に魔力を徴収する事が出来る。とどのつまり、魂喰いと何ら変わりはない。
元を正せばこの龍神がフリンに化けている訳は、こう言ったやり方で魔力や信仰心、魂を回収した方が効率が良いと彼自身が思ったからに他ならない。
この宝具の悪辣な点は、この宝具が発動していると言う事実及び何を基点に発動するのかと言う事が知られ難い事もそうだが、
生まれ出た信仰心から魔力を徴収する為数回に渡り魔力を供給させ続ける事が可能な点が一番悪辣。
そしてこの宝具自身、原理としては『信仰心を通じて行う魂喰い』である為、魔力を徴収され続けたNPCや人間マスターは、魂を失った状態になる(厳密には死亡ではない)。

『宇宙卵(クリタ=ユガ)』
ランク:EX 種別:宇宙創造宝具 レンジ:∞ 最大補足:∞
セイヴァー、もといシェーシャに課せられた真の役割及び、その性質が宝具となったもの。
セイヴァーの正体は宇宙卵と呼ばれる、新しい宇宙の源をその内部に宿した卵である。セイヴァーのその性質は、宝具ランクと同等の看破スキル・宝具でなければ見抜けない。
この宝具が発動すると、上記にもある通り真実、新しい宇宙(世界)が生まれる。その世界は既存の抑止力が働かない新しい世界であり、サーヴァントになる前のセイヴァーは、
この世界で主であるクリシュナや、クリシュナに同調する多神教の神々と共にユートピアを築く事を夢としていた。
しかし宇宙の創造と言う、魔法の域を遥かに超えた、最上位の中の最上位の神秘に相当するこの宝具の発動は不可能。
冬木市の全NPCどころか全世界のNPCの魔力を徴収した所で、令呪を千画用意した所で、サーヴァントとして格落ちしているセイヴァーではこの宝具は絶対に発動出来ない。
この宝具を、セイヴァーとしての型に当て嵌められて召喚されたシェーシャが発動させられる方法は、ただ1つ。聖杯を手に入れ完全に受肉した後、世界中のNPCから信仰心を通じて魂を喰らう事である。

【weapon】

備前長船:
フリンとして振る舞う為のアイテム。フリン当人も、剣術の達人だった。

【人物背景】

先述の通り、このサーヴァントの正体はフリンではない。彼の正体はシェーシャと呼ばれる、ヒンドゥー教の三主神であるヴィシュヌの遣いである龍神である。
嘗てはクリシュナ、オーディン、マイトレーヤ、ケツァルコアトル、バールなどと言った名だたる神々で構成された多神連合の要として機能していたが、二人の神殺しによって斬殺された。

竜種、その中でも神とすら呼ばれる個体であるこの幻想種は、聖杯程度の力では分霊すら召喚させられない程の大怪物。
仮に、本来の姿で召喚される事があれば、万に届く程の数の英霊が集まった所でどうにもならない程の戦闘力を持つのだが、
現在はフリンと呼ばれる、シェーシャが活動していた世界では特に有名だった英雄を殻として被っていた時の状態で、聖杯戦争に参戦。
これにより辛うじて、サーヴァントとして召喚されうる基準をギリギリ満たしたとされ、マスターであるオルガマリーに召喚されるに至っている。

【サーヴァントとしての願い】

受肉。そして、生前叶わなかった新宇宙の創造。

【把握媒体】

フリン:
原作ゲームの終盤までの把握が必須。プレイ動画が転がっていれば、それの把握が一番良いかも知れません。ちなみに前作を把握する必要性はゼロに等しいです。

所長:
原作序盤までプレイすればOK。今なら動画も転がっている筈。

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最終更新:2016年07月13日 19:12