この物語は「エンドロール」。流れる文字の背後に、細切れに表示されるだけの過去の追憶。
 全てはもう終わってしまって、取り返しがつくことなど何もない。





   ▼  ▼  ▼

 人の駆ける荒い息遣いが闇夜に溶ける。
 靴底がタイルを踏みしめる硬質の音が乱れに乱れて鳴り響く。

「うわ……あ……うあ……」

 声の主は男だった。男は声にならない声を途切れ途切れに上げながら、まるで這うように何かから逃げ出していた。最早悲鳴を上げる気力と体力すらなく、その足元は覚束ない。
 見れば、男は腕から夥しい量の血を流していた。切り裂かれた傷は耐えがたい激痛を発しているだろうことが容易に想像できる。しかし、男にはそんなことを気にしていられる余裕などなかった。
 止まれば死ぬ。
 一瞬でも足を止めてしまったら、待ち受けるのは更に悲惨な末路だけなのだ。

(嫌だ)

 背後より迫る恐怖、その圧に限界を越えた足はそれでも止まることが許されない。
 追いつかれれば死ぬしかない。
 きっと自分は殺されてしまう。抵抗の余地などない。

(死にたくない)

 だから走る。激痛も苦痛も置き去って、酷使して血反吐を吐くほどに損耗した肺をそれでもと稼働させて。
 人一人いない夜の街路を、等間隔に並んだ灯りが照らす夜道を。
 惨めに、無様に、一心不乱に逃げ出していた。


 ―――男の正体を言ってしまえば、彼は聖杯戦争に招かれたマスターだった。
 既に没落した魔術師の家系に連なる彼は、しかし枯渇したはずの魔術回路を生まれつき保持しており、魔術の修練こそしてこなかったもののある程度の魔力を備えるに至っていた。
 少なくとも、こうして令呪の恩恵を与えられる程度には、彼の魔術回路は優秀だったと言えるだろう。
 引き当てたサーヴァントはセイバー。その英霊を目の前にして、彼は天啓を得た気持ちでこの聖杯戦争へと臨んでいた。最優のサーヴァントを引いた自分に敵はないと、あるいは舞い上がっていたのかもしれない。
 そして今夜、彼にとっては初陣となる日に出会った敵は、単独行動中と思しきキャスターだった。当然彼は好機と見てセイバーをけし掛けた。相性の好悪は瞭然であり、故に自分たちが負けるはずもないと高を括って。
 果たして、その目論見は成功に終わった。ある程度抵抗はされたものの、セイバーは見事そのキャスターの首を刎ねて勝利をおさめた。戦闘と勝利が生み出す高揚に体が火照ったことを、彼は今でも鮮烈に思い出せる。
 自分は勝った。勝ったはずだ、なのに……

(どういうことだ、あれは!?)

 勝利の栄光から急転直下、"それ"は現れた。
 斬首され死したはずのキャスターの体が持ち上がり、何故かその状態で攻撃を仕掛けてきたのだ。
 セイバーもすぐに応戦したが、どれだけ切り刻もうと構わず攻撃を繰り返してくるキャスターに、徐々に損耗を強いられた。
 そして壮絶な削り合いの末に、セイバーは遂に……

(くそッ、あんなの聞いてねえぞ! あんな反則アリなのかよ!)

 朦朧とする意識の中で、それでも抑えきれない悪態を内心で吐き捨てる。
 あれは反則だ。死んでも生き返るサーヴァントなど聞いたことがない。
 首を刎ねようと、心臓を潰そうと、全身を微塵切りにしても、あのキャスターは何事もなかったかのように立ち上がってきたのだ。
 そんな得体の知れないサーヴァントに、今自分は追われている。サーヴァントを失った自分を確実に殺すために。

(どこだ、どこから来る!?)

 走りながら必死に首を振って辺りを見回す。
 右―――何もいない。
 左―――誰もいない。
 上―――広がるのは星の無い漆黒ばかり。
 背後――とてもじゃないが振りかえられない。

 闇の中に立つ影のような街灯の間を、必死の形相で、転がるように走る。
 どこへ逃げるかなど考える余裕はなかった。ただ転がった先へ、目が向いた先へ、どこまでも広がる冷たい夜闇の中を、ひたすらに逃げ回り続けた。
 そして、何度目かの曲がり角を一切減速することなく曲がり―――

「ごぶっ……!」

 体の真ん中を、鋭い衝撃が貫いた。次いで襲いくるのは灼熱の感覚。
 ごぽり、と声にならないままに熱いものがこみ上げてくる。男は正確に認識することができなかったが、それは男自身の吐血だった。
 全身から力が抜ける。四肢は萎え、力は入らず、空転する呼吸だけが空しく宙へ消えていった。
 何故だか痛みは感じなかった。ただ重たい疲労感と鈍色の視界が頭を埋め尽くした。
 何が起こったのか、分からない。自分は一体どうなったのか。
 暗闇に閉ざされていく視界を、それでもと男は持ち上げる。
 そこに映ったのは、ただ一面の漆黒。
 その闇色から浮き出るように佇む、擦り切れた外套の影。
 そして外套の中から覗く、白色の仮面。

「お、前は……」

 最期、男の視界に映し出されたのは、こちらへと伸ばされるキャスターの手のひら。
 顔面を鷲掴みにされた感触と共に、男の意識は今度こそ二度と浮上しない深みへと沈んでいった。





   ▼  ▼  ▼

 子供の自分にとってはやけに広く感じる部屋。お風呂場前の脱衣所。
 殺風景な内装とフローリング、適当に丸められた洗濯物がだらしなく放り込まれた段ボール箱。
 最近よく止まるようになった古い洗濯機。ママがそのことに機嫌を悪くして怒鳴っていたのが耳に新しい。
 壁際には背丈の低い戸棚が一つ。引き出しはたくさんあるけど、パパとママは整頓には無頓着だから使っているのはボクしかいない。
 あとは風呂場に続くサッシと、立てつけの悪い窓。それが、この家における僕の世界の全てだった。

 今日も大きな声が聞こえる。
 耳に煩い音や声は人を苛つかせる。いつも聞こえてくるのはパパの怒鳴り声か、ママの媚びた声。あとは、知らない男の人の声くらい。
 今聞こえたのは、硬いものがぶつかってガラスが割れた音だ。多分また、パパが酒ビンを投げたかしたのだろう。ママのヒステリックな叫びも聞こえる。あとで片づけなくておかないと。
 正直言って気が滅入る。かつての自分は、よくこんな環境に耐えていたものだ。いや、耐えられなかったからこんなことになったのか。どちらでも構わないけれど。

 戸棚の引き出しの一番奥に隠してあった日記帳を取り出す。僕は自分の部屋がないから、ここが僕の秘密の隠し場所だった。
 分厚い日記帳、触ってると安心する。ここにはボクが犯してしまった間違いがたくさん書いてあるけど、それでもボクにとっては唯一の「僕のもの」だ。
 今日あったことを書き連ねる。どうでもいいこと、ちょっと興味をそそられたもの、いつものルーチンワーク。書くことはいくらでもあった。何もない日々だから、少しでも記憶に残ったものがあればそれを書けばいい。
 さらさらとペンを走らせる音だけが部屋に響く。いつの間にか隣の部屋の喧騒は静まっていた。多分寝入ったのだろう。それくらいしかやることのない男だ、パパは。
 日記帳に書きこむこと暫し、満足したボクは日記帳を閉じて元の場所に戻し、ペンを筆箱の中にしまった。途端にやることのなくなったボクは、湿気と生乾きの臭いが染みついた陰気な部屋の中を、ぐるぐるとまわり始めた。
 今日という日もそろそろ終わる。無意味な日常が、無価値なボクの蛇足な日々が、また一つ消費される。

 コンコン。
 ふと、窓ガラスを叩く音が聞こえた。
 控えめなそれは周囲を気遣った音であり、この家から消えて久しい人らしい思いが入ったものだった。ボロな平屋の、それも一階の窓だから叩ける者はそれこそ大勢いるだろう。もしかしたら泥棒かもしれない。けれど、そうではないことを僕は知っていた。
 目を向けてみれば、そこにいたのはやっぱり僕の知ってる姿だった。擦り切れた黒い装束みたいなものを着込んだ人。顔には仮面が付けられて、表情どころか男か女かさえ分からない。

 「魔法使いだ」と言った初対面の時のボクに、その人は否定も肯定もしなかった。少し話して、その身から漂う血とすえた臭いに「じゃあ人殺しだ」と言った僕に、その人は黙って頷いた。
 その人は自分のことをキャスターだと名乗った。「やっぱり魔法使いじゃないか」と言ったら、どちらも同じだと返された。
 なるほど、とその時僕は納得したことを覚えている。人殺しにはやはり、人殺しがお似合いなのだ。

 僕は窓ガラスをノックしたまま黙って佇んでいるその人に近づいて、窓を開けてあげた。その人は霊体化という、いわば幽霊みたく壁をすり抜けることもできたはずだけど、僕のいる部屋に入ってくる時はいつもノックをしてくれる。気遣い、というものなんだろうか。よく分からない。
 その人はやっぱり黙ったまま、土足で部屋に上がりこんできた。そしてそのまま、隅のほうに座り込む。

「……どうだったの」
『サーヴァントを一騎仕留めた』

 抑揚もなく、その人は言った。男の声と女の声が入り混じったような、不思議な声だった。その人の性別が分からない理由の一つだ。

『しかし少なくない傷を負った。敵陣営を生贄に捧げたことで大凡回復はしたが、この状態での戦闘には不安が残る』
「……そっか」

 ついさっき、胸のあたりに鈍い痛みのようなものが走ったことを思い出した。今まで経験したことが無かったから分からなかったけど、あれが魔力の消費というものなのだろうか。内臓から血を絞り出されるような感覚。あまり好きにはなれそうにない。

「そういえば……その生贄ってマスターやサーヴァント以外にも使えるんだったよね」

 無言の首肯。その人―――キャスターは首を縦に振ることで僕の疑問に答えた。

「じゃあ、ちょうどいいのがそこにいるよ」

 そう言って隣の部屋を指差す。両親の寝室だ。キャスターは、困ったように振り返った。

『お前は、自身の知る誰かの殺害を厭んでいたはずだ』
「僕が殺したくないのは……償わなきゃいけないのは、僕が原因で死んだ人たちだけだよ。あいつらは自業自得」

 だから死のうが死ぬまいがどうでもいい。わざわざ再殺してやる義理なんてないけど、殺さない理由だってありはしない。
 酒と暴力と性欲しかない父親と、男に抱かれることしか頭にない母親。あいつらはどうしようもない屑だ。僕と同じように。
 キャスターがこちらを見る。本当にいいのか、という最終確認だ。僕は黙って頷いた。

 キャスターの姿が消えてなくなる。霊体化だ。こうなるとキャスターは誰の目にも見えなくなるし、壁だってすり抜けられる。
 窓を閉め、施錠もちゃんとして、ボクは明日の学校の準備を整える。昔は嫌いだったけど今度はちゃんと通ってみたいと思う。隣からくぐもった困惑の声と怒号が聞こえてきた。宿題はちゃんとやったかな、最後の確認をする。
 そういえば、明日は日直の当番だった。少し早めに出て行かなくてはならないだろう。何かが蒸発するような音と甲高い悲鳴が耳に突き刺さる。そうと決まればそろそろ寝なくては。

「おやすみなさい、みんな」

 誰ともなしに呟いた声は、もうどこにもいないみんなに向けて。僕なんかがいたせいで死んでしまったみんなに向けて。
 頭の中に思い描く。みんなと一緒にいた時間は、僕の人生で一番楽しかった。
 今夜はみんなの夢が見たいな。そう思いながら、意識を深く沈めていく。例え都合いいものだとしても、夢は幸せなものが見たかった。





   ▼  ▼  ▼


 学校における彼は、目立たない大人しい子というイメージをこれ以上なく表したかのような少年だった。
 自己主張は少なく、表情も抑揚も乏しい。周りに敵を作っているわけではないが親しい友人も特にいない。
 教室の隅っこに漂う空気のような生徒、それが彼だった。

「いい子だよ」

 彼を知る大人は大抵こう答える。聞き分けがよく大人しい子、手間のかからない都合のいい子。

「嫌な子だよ」

 彼を知る子供は大抵こう答える。何を考えているかよく分からない。不気味だし根暗だし、仲のいい子なんて誰もいない。だから嫌な子。

 結局のところはどちらも同じだった。大人も子供も、遠巻きにして見るだけで彼と接しようとはしなかった。いい子も嫌な子も、単なる無関心の現れに過ぎなかった。


 その日、クラスで作文の宿題が出された。テーマは「将来の夢」。
 ありふれた宿題だった。生徒たちは面倒臭がったり、嫌な顔をしながらも、思い思いの文を書き連ねていった。
 次の日集められた作文は十人十色の内容で、長かったり短かったり、巧みだったり適当だったり。それでも子供らしい感受性に溢れた夢が詰め込まれたものばかり。
 けれどその中に、周りから浮いた作文用紙が一枚あった。
 将来の夢というテーマとはまるでそぐわない、悲観的で突き放したかのような文章。その文頭には、ぽつりと一文だけが書かれていた。

『人間みたいなことが、してみたい』

 その言葉の意味を理解できた者は。
 少なくとも、それを見た者の中には存在しなかった。



【クラス】
キャスター

【真名】
無銘@ソウルサクリファイス

【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具A+

【属性】
秩序・中庸

【クラススキル】
陣地作成:B
魔術師として自分に有利な陣形を作り上げる。

道具作成:A
供物魔術に必要な道具を作り上げる。

【保有スキル】
供物魔術:A
供物を捧げることにより発動する魔術。効果の内容は供物により千差万別となる。
この魔術は使用に魔力を要さないが、使用の度に供物が破損していく。
キャスターが扱う魔術は、供物・生贄・禁術のいずれにおいても「何かを犠牲にする」ことをトリガーとして発動する。

生贄:A
戦闘不能に陥った対象を文字通り"生贄"とする術。
生贄に捧げられた対象の魂はキャスターの右腕に取り込まれ、肉体は完全に消滅する。
単純な魂喰いとしても非常に効率のいい代物であるが、その他にも取り込んだ魂の量と質に比例してキャスターのステータスに上昇補正を与える効果がある。
また、一定以上の魔力を持つ人物にこのスキルを使用した場合、"生贄魔術"を使用することが可能となる。
生贄魔術は非常に強力であるが、それを使用した場合は魔力回復やステータス上昇補正は得られない。
生贄魔術は以下の三通りであり、対象の属性によって発現する魔術が決まる。
グングニル:生贄対象の全身の骨格を肥大化させ、周囲一帯に骨の槍を降り注がせる。追加の効果はないが、その分威力は他の生贄魔術より強大。属性・混沌。
エンジェル:生贄対象の魂を昇華させ、周囲一帯に光の槍を降り注がせる。また、その際にキャスターの傍にいる人物を無差別に回復する。属性・秩序。
ユグドラシル:生贄対象の下腹部から茨化した骨が突き破り、巨大な樹のようになる範囲攻撃。その際周囲の人物の魔力を無差別に回復する。属性・中立。

心眼:C
霊的な透視、看破能力。
心眼(真)や心眼(偽)とは異なるスキル。

精神汚染:E
取り込んだ魂により自我が侵食されている。生贄により魂を取り込む度、このスキルのランクは上昇していく。上昇量は対象の持つ魔力量に比例して大きくなる。
ランクEにおいては精神干渉のシャットアウトが出来ない代わりに意思疎通にも支障はないが、ランクが上昇していくにつれて右腕が異形と化していき殺戮衝動が強まり意思の疎通が困難になっていく。
またこのスキルランクが上限に達した時、キャスターは全ての自我を失い"魔物"と化すだろう。

不死の呪い:EX
不死存在の血を取り込んでいるためキャスターは不死の存在となっている。
どれだけ肉体を破壊されようと魔力を消費して元通りに再生可能。肉体の再生にかかる魔力の消費は通常と比べて遥かに軽くなるが、霊核を砕かれた際の再生には多量の魔力消費が必要となる。
また、後述の宝具によって失われた部位は再生しない。

【宝具】
『禁術・贄喰らいの魔装(ソウルサクリファイス)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1~666
自身の肉体の一部を供物にすることにより発動する大魔術。肉体のみならず該当部位における魂ごと捧げられるため、この宝具によって失われた肉体部位は二度と元に戻ることはない。
禁術は以下の通り。
サラマンダー:全身の皮膚が焼け落ちることで発動。周囲一帯を業火で焼き払う。
グレイプニル:右腕の骨と神経で編まれた鎖で対象を捕縛する。捕縛された相手は一切の身動き及び魔術・スキル・宝具の発動ができない。対象の魔としての性質が強ければ強いほどこの魔術の効果は上昇する。
ゴルゴン:片目を抉り取ることにより発動。石化魔術弾を連射するゴルゴンの瞳を無数に召喚する。
ベルセルク:脳を肥大化させ発動。強力な念動波により周囲を無差別に破壊する。使用後に脳は元の大きさに戻るが、代わりに思考能力が制限される。
エクスカリバー:背骨を引き抜き、地面に突き刺すことで地中から生える巨大な剣として具現し、対象を自動で追尾して切り裂く。
ヴァルカン:自分の心臓を錬成体として機能させ、魔力で構成された剣を無尽蔵に取り出す。その剣はA+ランクの対人宝具として機能する。
ルシファー:自身の足の骨格を肥大化・変形させることにより巨大な翼に変異させる。一時的に敏捷に+++補正を与え異形の翼による物理攻撃を可能とする。

【weapon】
  • 右腕の呪血
右腕から流した血を刃もしくは弾丸にしての攻撃。当然ながら攻撃の度にキャスターは傷ついていくが、不死の呪いにより再生可能。

【人物背景】
主人公であるアーサー・カムランがその記憶を追体験することになる「ある魔法使い」。
魔物と化した人間の殺害要請を引き受ける魔術組織アヴァロンに属していた魔術師。キャスターのいた世界における魔法使いとは「人殺し」の代名詞でもあった。
かつてパートナーであったニミュエという女性を生贄にしてしまった過去を持つ。
予知能力を持つ魔術師「マーリン」によって、将来世界を滅ぼす怪物になると断言され、その未来を防ぐためにマーリンと二人で「聖杯」探求の旅をしていた。
結果的に彼/彼女は怪物と成り果てる運命を乗り越えることに成功するのだが……
真名が無銘となっているのは■■■■によって世界が滅ぼされ彼/彼女の名を知る者がいなくなってしまったため。同様の理由で姿さえも失っており、今回の聖杯戦争においては襤褸布を纏い仮面で顔を覆い隠し男女双方の声が重なって聞こえるという性別不明の状態となっている。
性格は理知的で意外と洞察力が高い。また、血なまぐさい世界に身を置くにしては少々お人好しのきらいがある。

【サーヴァントとしての願い】
■■■■を完全に殺す/救う。



【マスター】
ラッセル@END ROLL

【マスターとしての願い】
自分という存在を無かったことにして、自分が引き起こしてしまった全ての悲劇を消し去る。

【weapon】
分厚い日記帳:
自分の部屋すら与えられなかった彼の、唯一と言っていい「自分のもの」。持っていると安心する……らしい。
中には今まで犯してきた様々なことが書かれている。

【能力・技能】
身体的にも頭脳的にも年相応の少年。
元来、彼は何の異常性も特別性も持たないただの少年でしかないはずだった。

【人物背景】
ゴミ屑のような両親からネグレクトと虐待を受け、幼少期より性的倒錯環境で育てられた(というか放置された)少年。
愛情を知らず、人らしい情を知らず、いつの間にか彼からは共感性が欠如してしまい、罪悪感というものを持たない後天性の精神異常者へと変貌した。
そして自覚的、あるいは無自覚的な行いの果てに彼は自らの両親を惨殺する。全てに疲れ果てた彼は、自らが犯した犯行の全てを記した日記帳を手に警察へと足を運び……
これが原作開始前におけるラッセルという少年の全てである。その後、彼は政府機関により新薬ハッピードリームの被験体となるが、彼の見た夢を理解している者は彼一人しか存在しない。
参戦時期はトゥルーエンド1「END ROLL」後より。

【方針】
聖杯狙い。
そこに躊躇いを覚えることも、罪悪感を感じることも、最早自分には許されてなどいない。

【把握媒体】
ラッセル:フリゲです。一応プレイ動画もあるみたいです。
無銘:PSvitaから出てるゲームです。youtubeにプレイ動画があります。

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最終更新:2016年08月05日 22:28