深夜の冬木、深山町に未だ残るスラム街。
道路の脇には赤黒く錆び付いた鉄板屋根とビニールシートの壁が点在している中、レオーネは佇んでいた。
露出度の高い風貌の、長身でグラマラスな肢体を隠しもせずに、困り顔で頭を掻いている。
「参ったなぁ~…」
その顔色にはあらゆる未知のモノを見てしまった戸惑いと、
兼ねてよりの獲物であった帝国を腐らせている元凶の大臣をこの手で葬れると思ったのにそれができない無念が浮かんでいた。
そもそもレオーネは、この冬木のスラム街で目覚める直前まではナイトレイドのアジトにいたはずだ。
気付けば見知らぬ土地に一人残されており、流石のレオーネも面食らった。
じっとしていても仕方がないと、いざ周囲の偵察に出向いてみれば、絵が動く箱やら道を走る鉄で覆われた車やら、
帝都の石畳とは違う黒い石で舗装された平坦だ道路やら、建造物の合間を縫って張り巡らされている黒い線やらが目に付いた。
服装も根本から違うようで、よくすれ違う人々から好奇の視線を向けられたものだ。
レオーネからすればまさに別世界だった。
「明日はナイトレイド最後の任務なのに、私だけ聖杯戦争なんてものに巻き込まれるなんてさ」
帝国との決戦前夜、残された仲間と任務の完遂を誓い合ったというのに、自分だけ席を外していては恰好がつかないではないか。
これまでの過程で殉職していった仲間達のこともある。こんな場所で何もできず死ぬなど笑い話にすらならない。
どうにかして、あの場に戻らねばならないだろう。
「でもね」
戻らねばならない――のだが。
「その前に、私にはやることができたんだ」
「ほう?言ってみろ」
レオーネと同じく、スラム街には彼女と相対している男がいた。
不遜な態度でいる男を強く睨みながらレオーネは言い放つ。
「この聖杯戦争でいい気になってる奴をボコることさ。…お前みたいな悪党をな」
「何を言い出すかと思えば…気に入らない奴をぶん殴ってきたお前なら理解できるはずだ。俺の理想を」
男は、あろうことかスーツ姿の眼鏡をかけた男性で、明らかに男の方がこの世界の文化に馴染んでいる姿をしていた。
体格こそまさに大男と呼べるほどの筋肉質な外見であるものの、年齢が中年を超えているせいか髪の生え際が後退している。
誰が見ても少しマッチョなだけの定年間際の男にしか見えなかった。
名を、スティーブン・アームストロング。信じられないだろうが、レオーネのサーヴァントである。
アメリカの上院議員だったようで、レオーネが感じ取れる"匂い"も単なる政治屋のそれだ。
サーヴァントというあらゆる世界・時代の英雄の一人がマスターの元に来るとのことだったが、
まさかよく標的にされていた政治家がサーヴァントとは、肩透かしを食らった気分だった。
しかし、アームストロングから話を聞くうちにレオーネは認識を改めることになる。
この男は危険人物だと見なしていた。
「"真の自由《サンズ・オブ・リバティ》"だっけ?確かに、ろくでなし共には単純で生きやすい世界かもね。けど、それは皆が夢見ていた世界じゃない」
「お前は気に入らない悪党を叩きのめすのがやめられないんだろう?聖杯の力で"真の自由"をあらゆる世界に広げれば、それが好きなだけできる。
国だの組織だの権力だの、つまらんもののために戦う信念を持たぬ豚共を一掃できるんだぞ!」
「なら、虐げられてきた奴らはどうすればいい?たとえそれで大臣をぶっ飛ばせたとして、それだと何も変わらないだろ!」
「変革には犠牲が伴う!弱い奴は淘汰されるだけだ!」
少しの間を置いて、レオーネは決断する。
やはり、この男は気に入らない。始末するしかない。
あのエスデスがこの男と組んでいたならば多少はうまくはいっただろうが、
スラムで育ち、虐げられた弱者を嫌というほど見せられたレオーネは、
社会や法というものを一切排し、弱肉強食を是とする"真の自由"というものを到底受け入れられなかった。
"真の自由"とは国や組織に思考を支配されない、個々の主義主張によって闘争が行われる自由というが、それは仲間が思い描いていた世界とは程遠い。
「ライダー…いや、アームストロング。お前は私が倒す!」
そう言って、レオーネは帝具"百獣王化"ライオネルを発動する。
レオーネの髪が長く伸び、手足が獣のそれになる。
たとえ自身のサーヴァントだとしても躊躇はない。
初っ端からサーヴァントを失っても、ライオネルで生き残る自信はある。
ゆえに、レオーネはアームストロングを葬る。
「仕方のないやつだ。いいだろう…相手してやる」
自身の操る帝具・ライオネルによって極限まで高めた身体能力を以て、対峙する男へ突貫する。
一直線にアームストロングへと迫り、渾身の拳を突き出す。
たかが正拳突きと侮るなかれ、ライオネルで強化された肉体は人間に風穴を穿つほどの破壊力を持つ。
伊達にナイトレイドで兇手をしていない。
そして、アームストロングの着るスーツへ鉄と鉄を打ち付けたような爆音と共に拳がめり込む。
常識的に考えれば、誰もが決着がついた、レオーネの勝利だ、と思うのであろう。
その相手が常識の範疇だった場合の話だが。
「っ!?」
レオーネが拳を突き出したまま、目を見開かせて硬直する。
猛獣の如き拳は、なんと男の身体に穴をあけるどころか、陥没してすらいなかった。
確かに、先ほどの一撃は、気に入らない悪党を叩きのめす時のそれだ。決して手加減などしたつもりはなかった。
それがどうだ、アームストロングは受け止めることなど無用とばかりによろめきもせず、ただ涼しい顔をして得意げにレオーネを見つめているではないか。
これまでレオーネはライオネルによる強化以上の筋力・スピードを持つ強者と戦ってきたが、敢えて受け止めない相手は初めてだ。
「どうした?それで終わりか?」
「くッ!」
ひとまず距離を取るためにアームストロングから後ろへ跳んで離れる。
サーヴァントだから一筋縄ではいかないことはわかっていた。視認できるパラメータでは筋力と耐久が高いが、まさかこれほどとは。
「来ないのならこっちからいくぞ!」
お返しとばかりにアームストロングが攻勢に出る。
彼が地面を踏むと、レオーネの肌を風がしなる感触が撫でた直後にアームストロングの巨体がレオーネの前に迫っていた。
「な――」
レオーネには、アームストロングの服装があまりにも戦場離れしていたからか、
あるいはブドーとの戦闘経験もあったとはいえその巨体で素早く動くことなど不可能という固定観念があったからか、反応が遅れた。
そして次にレオーネの身体を襲ったのはマグニチュード8以上の地震に揺られたかのような衝撃。
アームストロングのタックルをモロに食らってしまったのだ。
これでアームストロングからしてみれば少し小突いた程度の力しか出していないのだから驚きだ。
「がっ…!」
「俺のタックルはどうだ?」
そのまま吹き飛ばされ、倒れていたところを頭を近づいてきたアームストロングの両手で持ち上げられる。
「お前…ただの政治家じゃ――」
サーヴァントだとわかっていても、そう聞きたくなる。
何せ、たかが政治家がパワー・スピード・タフネス、どれをとっても今まで戦ってきた者の中でも最上級の実力を誇っているのだ。
レオーネも元の世界では皇拳寺で修業した者が政界に進出していることを風の噂では聞いたことがあるとはいえ、ここまで規格外の強さを持つ者は存在しえないとわかる。
「俺はスポーツマンだ!そこらの政治家とは鍛え方が違う!一緒にされちゃ困るな!!」
アームストロングはレオーネの額に自身の頭をぶつけた。上院議員渾身の頭突きだ。
その際、アームストロングの顔全体が黒く変色していた。
この一撃をまともに受けてしまったレオーネは、強く地面に打ち付けられ、立つこともできなかった。傷口からは痛々しく血が流れている。
ライオネルの奥の手「獅子は死なず(リジェネレーター)」のおかげでなんとか生きているが、頭蓋骨を骨折しており、意識を保つのがやっとだった。
「フン…電力に頼るまでもないか」
倒れ伏すレオーネを前に、アームストロングは懐から葉巻を取り出し、余裕の表情をしながら一服する。
「……ぐ……ぅ……」
「この程度で死ぬほど柔じゃないよな?貴重な魔力源に死なれちゃこっちが困る」
レオーネはうつ伏せの状態のまま、首だけを動かしてアームストロングを睨みつける。
しかし、未だ戦意は失われていなかった。
「力で敵わないなら……!」
本当は自分の力だけでこの悪党を葬りたかったが、仕方ない。
レオーネはマスターがサーヴァントに対して優位に立てる絶対命令権を行使することを決める。
「令呪によって命ずる――」
「…待て、何をする気だ!?」
「――自害せよ、ライダー!!」
令呪の一画がレオーネの身体から消失し、そこから解き放たれた魔力がアームストロングを飲み込む。
この時、アームストロングは初めて焦燥の表情を見せた。
やがて、彼の手が動き――。
「ぐがっ!?」
レオーネの髪を掴み、再びアームストロングの顔面の真ん前に引きずり上げた。
予期せぬ痛みに、苦渋に顔を歪ませながらレオーネは声を上げる。
「な……どうし、て」
「…大方、令呪を使えば俺をどうにかできると思ったんだろうが、そう簡単にはいかんぞ」
確かに、令呪を以て『自害せよ』と命じた。
その時点で、サーヴァントはその命令に逆らうことができず、己の意思に反して自ら命を絶つはずだ。
だが、このスティーブン・アームストロングというサーヴァントは例外中の例外ともいえる特性を持っていた。
「"真の自由《サンズ・オブ・リバティ》"。誰にも支配されない自由…自分だけの理想のために戦える自由。
俺と周りにいる奴らはその自由の中にある。どんな魔術にも、スキルにも、宝具にも…そして令呪にも縛られない」
「バカな…!?」
真の自由。それはアームストロングのスキルという形で具現化されていた。
いわばどんなものにも意思や行動を妨げられずに、自分自身の願いのために戦う状態を作り出せるスキルだ。
狂化によって理性をなくしたバーサーカーも、度を越した信仰心によって精神に異常をきたしたサーヴァントも、アームストロングの前ではありのままの姿になる。
あらゆる制限から解放され、本当の願いのために戦えるようになるのだ。
それは令呪の強制力すらも拒絶する絶対的なものだった。
先ほどの自害の令呪が効かなかったのも、アームストロングは夢半ばで死ぬわけにはいかないからだ。
「これでわかったろう?お前に俺は殺せない」
アームストロングはレオーネの髪を解放し、再び地面に落とす。
しかし、レオーネは寸でのところで手をつき、跪くような姿勢になって見上げる。
額の流血は、ライオネルによって既に完治していた。
「お前の言う"ろくでなし"の住みやすい世界を広げるために――共に歩もうじゃないか…同志よ」
アームストロングが握手するべく手を差し伸べる。
それに呼応してか、アームストロングの周囲には四人の人影が並んでいた。
一人は身体を強化するパワードスーツを身に纏った剣士。
一人は大柄で、巨大な鋏を地面に突き立てている大男。
一人は赤いバイザーのような装備で顔の上半分を隠した2本の戦術釵を持つ男。
一人は手のようなものを繋ぎ合わせた槍を持つ赤毛の美女。
剣士以外は、明らかに身体を機械化しているサイボーグだった。
それもタツミやマインから聞いたセリューとは違い、外見から一目でわかるほどだった。
「そいつらは…」
「俺の夢に賛同してくれた同志だ。聖杯戦争でも俺の手足となって動いてくれる」
「個人の主義主張だなんだと言っときながら、お前は群れてるんだな」
レオーネにしては珍しく、皮肉を交えながらアームストロングに言う。
そのままレオーネは立ち上がる。戦いで受けた傷は、既に戦える程度には回復していた。
「大義のためには、組織を利用することも必要だからな。…で、共に来る気になったか?」
「私もここで死ぬ気はないからね。あくまで利害の一致ってことにしておくよ。…けど、忘れるな。お前たちは獲物だ」
「ほう?言うじゃねえか」
「気に入らなかったらぶん殴ってもいいんだろ?いずれお前の言うとおりにしてやるさ、アームストロング」
レオーネはアームストロングと周囲に立つ4人を睨みつける。その視線には明確な殺意が込められていた。
【クラス】
ライダー
【真名】
スティーブン・アームストロング@メタルギアライジング
【パラメータ】
筋力A 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具C++
【属性】
混沌・悪
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
中でもメタルギアなどの兵器の操縦に長ける。
【保有スキル】
真の自由:EX
サンズ・オブ・リバティ。ライダーの抱いていた理想。
雇われ者同士のビジネスとしての代理戦争ではなく、個人の力のみによる、個々の主義主張や思想によって闘争が行われる世界。
ライダーは経済として戦争が行われ、さらには国家や企業といった自分のためではなく組織のために闘争を行う状況から、
個人と個人が拳で語り合える西部開拓時代の古き良きアメリカを体現した世界に引き戻すべく暗躍していた。
ライダーの周囲にいる者が何らかの理由で本来の理性・人格に異変をきたしている場合、正気に戻すことができ、
その者の『本音』を引き出し、主義主張や思想のために戦える状態を作り出す。
その効力は強力で、令呪による強制力もこのスキルの前では無意味である。
いわば周囲にまで影響をもたらす精神防御。
謀略:B
主に情報操作による敵対勢力の弱体化、もしくは自陣営にとって有利となる工作を行う手腕。
機械化された情報端末や手足となる組織を用いることで、より効果的な工作が可能。
カリスマ:B-
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
ライダーは合衆国の上院議員に過ぎないが、大統領の有力候補であり、その理想に共感した者からの人望は厚かったためBランク相当のカリスマを持っている。
ただし、ライダーが惹きつけるのはライダーの大義に共感した者のみである。
無力の殻:C-
実際に交戦するまで生身の人間であり、サイボーグの敵ではないと考えられていたことに起因するスキル。
後述の宝具のナノマシンを作動させている間はこのスキルは効果をなさない。
ライダー自身はサーヴァントと認識されなくなるが、本来の無力の殻とは異なり、他のスキルとの併用は可能。
能力値も低下はしないものの、このスキルが発動している間は宝具による能力値強化の恩恵を受けられないため、実質的な能力値低下といえる。
とはいえ、素の状態のライダーでも侮れないほどに実力が高い。
魔力吸収(電力):A+
ヘリコプターや兵器の残骸、果てには冬木一帯の電力網から電力を吸収し、莫大な魔力に変換できる。
ライダー自体、後述の宝具により魔力の燃費が非常に悪いが、このスキルでそれを補うことができる。
また、自分に向けられた雷系の攻撃もまた電力なので、魔力に変えて吸収することができる。
ガルバニズムとは違い、魔力から電気へ変換することはできない。
【宝具】
『超院議員・闘戦確実(フルメタル・ナノマシン)』
ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:自分 最大捕捉:-
ライダーの肉体に埋め込まれた、クレイトロニクス技術を応用したナノマシンであり、ライダーの肉体そのものともいえる。
体内の人工心臓が全身のナノマシンの制御を担っており、ライダーの肉体を構成するナノマシンはあらゆる衝撃に対応して瞬時に肉体を黒く硬化する他、
肉体を切断されても瞬時に結合する自己修復能力など、もはや化物としか思えないような能力をもつ。
特にあらゆる衝撃に対して瞬時に硬化する機能は攻防一体の暴力的ともとれる凄まじいパワーとタフネスをライダーにもたらす。
最大限にナノマシンを作動させた場合、ライダーのパラメータは
筋力A++ 耐久A++ 敏捷A
までに跳ね上がる。
ただし、ナノマシンを本格起動させるとなると膨大な魔力を必要とするため、魔力消費の問題に直面することは免れない。
例え腕を切断されてもあっさり修復出来るものの、回復するにも攻撃するにも魔力を要するので、その持久力は無限とはいかない。
それを克服するべく、戦闘前に周囲から電力を吸収して魔力に余裕を持っておくことが重要となる。
『進撃せよ頂の雷竜(メタルギア・エクセルサス)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1000人
アームズテック社製の大型多脚歩行戦車であり、アームストロングがライダーたる所以。ライダーの意志で自由に顕現させることができる。
傭兵のサイボーグ化の浸透したライダーの世界で、高出力と柔軟な思考、小型の筐体を持つサイボーグ相手に中型や小型の無人兵器では太刀打ち出来ない実情に対処するため、
超高出力モーターも積めて質量攻撃も出来る、超大型兵器の高耐久装甲と圧倒的火力でねじ伏せるという逆転の発想から生まれた兵器。
かつてライダーはこの戦車を駆ってジャック・ザ・リッパーこと雷電と戦ったことから、宝具として所持している。
核搭載型二足歩行戦車の代名詞であるメタルギアの名を継いでいるが、この宝具は核を搭載しない前提の兵器である。
メタルギアとは『歩兵と兵器を繋ぐ金属の歯車』という発想から来た言葉であるためと思われる。
この兵器の外観は全長4mの巨大な脚6本と、脚に似た形状の長い2本の腕を備えている、さながら超巨大な金属の蜘蛛。
メタルギアシリーズ独特の、パーツ同士の摩擦によって軋んで発生する恐竜染みた咆哮も健在。
大型のブレードに変形する2本の腕や、胴体上部と肩にあたる部分に大型プラズマ砲、強靭な出力を誇る足による踏みつけで敵兵を民家ごと蹂躙する。
また、この宝具が戦闘の末に大破しても、ライダーはその残骸から電力を吸収して膨大な魔力を蓄えることができる。
…ここまでこの宝具について長々と解説したが、実のところライダーは、本気を出して白兵戦に臨んだ時の方が遥かに強い。
はっきりいって、ライダーの「前座」以上の役目を果たせない悲しい宝具でもある。
『破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
麻薬取引や人身売買、さらにはテロリズムに手を貸すPMC、デスペラード社の幹部陣。
全員が『風』の名を冠するコードネームを持つことからこう呼ばれており、一般の契約兵士とは異なるボディと武器を持っている。
デスペラード社はライダーの理想実現のために汚れ仕事を引き受け、その幹部陣はライダーの真意を知りつつ行動していたため、
以下の四人を独立サーヴァントとして召喚することができる。
ただし、一度消滅した『破滅を呼ぶ風』は二度と召喚することができない。
彼らはライダーの目的にほぼ全面的に賛同しており、共に野望のために動いている。
全員がEランク相当の単独行動を持っており、当然戦闘に参加させるには魔力を要するが、
戦闘を『破滅を呼ぶ風』に任せてライダーが後方に下がることで魔力消費を並程度に抑えることができる。
フランスの冷たい突風の名を持つ「破滅を呼ぶ風」の一人で紅一点。「ランサー」の適正がある。
「使い魔(仔月光)」のスキルを有しており、大量の仔月光を引き連れて戦闘する。義体には仔月光の腕を接続する端子があり、戦闘時は千手観音のような姿になる。
仔月光の腕を繋ぎ合わせた武器「エトランゼ」は、その先端にナイフを握らせて槍のように、時にはしならせて鞭のように操る。
武器を破損しても手近な仔月光からすぐに補充が可能で、腕を失った仔月光の胴体は爆弾としても使用できる。
90年代に起こった内戦で家族を失った過去を持つが、同時にその時に犯人に復讐したことで人殺しの才能を自覚した。
季節風の名を持つ「破滅を呼ぶ風」の一人。「アサシン」の適性がある。
「殺戮の模倣子」のスキルを持ち、モンスーンと相対した者は一定確率で徐々に残虐な思考に染まり、最終的には精神汚染:Dを習得してしまう。
強力な電磁石が内部に搭載されており、身体を自由にバラバラにできる特別性のボディを持つ。
ローレンツカを利用した電磁石の能力を持つ二本の戦術釵「ディストピア」を使い、ボディの特殊な機能を生かした多彩な戦い方を可能とする。
スモークグレネードを使って視界を奪っての多方向からの奇襲も得意とする。
かつてのクメール・ルージュの大虐殺の生存者で、殺意や憎悪の連鎖という模倣子(ミーム)に取り込まれ、自らも殺戮のミームを振りまく存在と化してしまった。
カリフォルニアに吹く熱風の名を持つ「破滅を呼ぶ風」の一人。「シールダー」の適性がある。
重量物を軽々と振り回せる出力を持つ、巨体の特別性のボディを持つ全身サイボーグ。
主兵装として二本の大型高周波マチェーテ「人斬り鋏(ブラッドラスト)」を持ち、アームを介して6枚の爆発性反応装甲でできた盾を装備している。
この盾は外部からの衝撃を受けると爆発するという攻防一体の対サイボーグ兵器となっており、盾を振り回すことで相手を吹き飛ばしたり、
盾を展開した状態で体当たりを行うなど、防御だけでなく攻撃にも使用できる。
「戦乱は人間の本質である『残虐性』によってもたらされる」という理念を持っている。
デスペラード社の実質的なリーダーで、元はアメリカ陸軍に所属し、当時から捕虜への虐待や民間人への無差別攻撃を行っていた。
軍人時代から行く先々を夕焼けのように血で染めたことから「サンダウナー」と呼ばれるようになった。
ミヌアーノ(南米の冷たい風)と言う異名も持つが、主には 『ジェットストリーム・サム』 として知られている、デスペラード社に雇われた男。「セイバー」の適正がある。
日本人ブラジル移民から伝わった、柳生新陰流の流れを汲むというブラジリアン剣術『ホドリゲス新陰流』の使い手で殺人剣である『裏太刀』の達人。
無手での戦闘にも優れており、投げなど多彩な格闘手段を持つ。
彼の愛用する『高周波ムラサマブレード』はCランク相当の宝具として扱われ、消滅しても他者に託すことができる。
デスペラード社に入る前は裏社会で用心棒等を経験したり戦場を渡りながら、社会の害悪となる無法者を斬りつつ放浪する生活を送ってきた。
厳密には「破滅を呼ぶ風」の一人ではないが、ライダーの理想に共感し、その軍門に下っていたため彼も召喚できる。
【weapon】
メタルギア・エクセルサス、あるいは己の肉体。
ただし、当面の戦闘は『破滅を呼ぶ風』に任せる。
【人物背景】
コロラド州上院議員であり、2020年の大統領候補の一人。
夢の実現のためにPMCのデスペラード社と結託している。かなり豪胆な性格で風情を楽しむといった概念からは遠く、儚さが美しいという理由で好まれる桜は余り好かない。
アメリカンフットボールの大学レギュラー時代に身に着いた肉体と海軍従軍経験の他、脅威的な戦闘力を最新のナノマシン技術から得ており、雷電達とは別系統のサイボーグと言える。
敵には容赦しないが、自分の理想に理解を示す者にはそれまで敵対していた相手であろうと寛大な態度をとる。
パキスタンのシャバッザバード基地にて、大統領暗殺を食い止めに来た雷電を待ち構え、メタルギア・エクセルサスを駆って彼と激突する。
反米世論が渦巻くパキスタンにて会談予定であるアメリカ大統領の暗殺事件を演出し、
米国民の排外感情や報復意識を煽って新たなる戦乱を引き起こす「テクムセ作戦」により、戦争経済の復活を画策していると思われていたが、
雷電と拳で語りあうことにより、“真の自由(サンズ・オブ・リバティ)を目指す”という夢があることが明らかになる。
その自由とは“誰もが力を行使できる自由”であり、組織化・商業化された戦争を廃して、
「個人と個人が拳で語り合える西部開拓時代の古き良きアメリカ」「気に入らない奴をぶん殴れる世界」「法も秩序も無く個人の力のみに頼った弱肉強食の、混沌としながらシンプルな世界」を目指している。
【サーヴァントとしての願い】
“真の自由(サンズ・オブ・リバティ)”をあらゆる世界へと広める。
【マスター】
レオーネ@アカメが斬る!(漫画)
【マスターとしての願い】
生還して大臣を葬る。
その前にライダー達は「気に入らない」からいずれ殺す。
【weapon】
使用者を獣化させ、人間離れした身体能力と治癒力をもたらすベルト型の帝具。
戦闘スタイルは獣のごときパワーとスピード、野生の勘を駆使して相手を叩きのめすシンプルかつ豪快なもの。また大幅に強化された五感により索敵や偵察もこなす。
奥の手は脅威の治癒力"獅子は死なず(リジェネレーター)"。体を貫かれようが、裂傷を負おうがたちまち再生し、ほぼ不死に近い生命力を得る。
帝具は1000年に造られた超兵器で神秘が宿っているため、サーヴァントにも対抗できる。
【能力・技能】
ナイトレイドに所属し、帝国に蔓延る悪を殺してきたように、暗殺任務をこなすために必要な技能を持つ。
【人物背景】
巨乳でグラマーなサバサバした女性で、タツミをナイトレイドへスカウトした張本人。
表稼業は"腕の良いマッサージ師"で人気もあるが、博打好きで金遣いが荒くよく複数の借金取りに追われており、タツミとの初対面の際には世間知らずの彼から金を騙し取っている。
気さくな性格でラバックと並ぶナイトレイドのムードメーカー的存在だが、殺し屋として多くの修羅場をくぐってきただけに時折シニカルな表情を浮かべる。
メンバーの中ではアカメと特に仲が良く彼女を「親友」と称しており、よく一緒にいることが多い。
また、タツミとは姉弟のような関係で非常に可愛がっており、「いい男に育てば自分のものだ」と言い張っている。
ナイトレイド一の酒豪でもあり、何かしら理由をつけては酒を飲んでいる。
帝都のスラム出身であり、ある日スラムの子供を馬で踏み殺すというゲームを行っていた貴族を「気に入らない」として殺害。
それ以降気に入らない悪党を叩きのめすことが癖になっていき、それを続けていた所をナイトレイドにスカウトされた。
そのため権力を悪用する大臣は彼女にとって格好の獲物であり、その手で殺す日を待ちわびている。
基本的に善人の集まりであるナイトレイドの中ではアウトローな存在で、自身を「ロクでなし」と評した上で「だからこそ世の中のドブさらいに適している」としている。
参戦時系列は最終決戦前(14巻冒頭)まで。
【方針】
ひとまずはライダー達と一時的だが手を組む。
しかし、ライダーのことはやはり気に入らないからいずれ葬るつもり。
把握媒体
ライダー(スティーブン・アームストロング):
原作ゲーム1本のみ。幹部陣も宝具で召喚できるので別途把握が必要になるかもしれない。
現在はDLCが同梱された完全版がPS3用ソフトで購入できる。
動画サイトには本編及びDLCストーリーのプレイ動画がデモムービー込みで全て上がっているので動画把握も可能。
レオーネ:
原作漫画。参戦時期的に14巻まで。
最終更新:2016年09月04日 10:37