★転校生クエストの邪魔をしない
★転校生とは戦わない
魔人派遣会社ハンキレンは、一夜にして崩壊した。
元々「魔人とは関り合いになりたくないが、魔人の力は借り受けたい」という身勝手な人間様を相手取ったビズである。
"一般人が魔人を従えている"という構図こそが肝要なのであり、魔人資本の介入を察した顧客たちは、蜘蛛の子散らすように去っていった。
連日のストップ安により紙くずと化す株券。
残されたのは、行き場を失った魔人たちだ。
魔人野球、魔人サッカー、魔人バレーボール、魔人アメフトに代表される魔人球技の社会人リーグは、主催であったハンキレンの崩壊により立ち行かなくなり、消滅。
魔人スポーツは衰退の一途をたどる。
魔人受け入れの企業へのコネクションを持たない非魔人学園在籍の魔人などの受け皿になっていたブラック企業が失われたことで、魔人学生の就職氷河期が始まった。
鴻畔は、公園でブルーシートと新聞紙で暮らすことを余儀なくされた。
最終更新:2013年12月02日 22:13