クダリ「ぼく、クダリ。サブウェイマスターをしてる。さぶウェイマスターじゃないからね、一緒にしないでね」
ノボリ「クダリ、何故いつもおとこ丸の仕事を断るのですか!たまにはダブルトレインを出て鍛えてみたらいかがです?さぶウェイマスターなるもの、筋肉は必須ですよ」
クダリ「サブウェイマスターだから。サブウェイマスターだから。あそこで鍛える必要はないと思うな」
ノボリ「そうですか…分かりました」
クダリ「意外とあっさり」
ノボリ「代わりに駅員たちを鍛えさせましょう」
クダリ「やめたげてよぉ!」
クダリ「大体なんなのあれ。トレーニングとか意味が分かんない。やるならこんな地下じゃなくてちゃんとした施設に行けばいいでしょ!」
ノボリ「そのような言い方は止めてくださいましっ!!」
クダリ「わっ、びっくりした…急に大声出さないでよ」
ノボリ「わたくしはあなたの為を思ってあの線路を開通させ、そしてあのおとこ丸の内装を考えたのです!地下にこもってばかりのわたくしたちは明らかに運動不足です。ですから、あなたに少しでも運動していただきたくて…」
クダリ「ノボリ…ちゃんとぼくのことまで考えて…」
ノボリ「そしてよりわたくしとあなたがさぶウェイマスターらしくなれるようにと思い!」
クダリ「ねぇさっきの話聞いてくれてた?」
ノボリ「さぁクダリ、いざおとこ丸へ!!出発進行ーッ!!」
クダリ「お願いだから話聞いて!」
ノボリ「ちょっと心が揺らいだでしょう?少しなら良いかな、なんて思ったでしょう?」
クダリ「うわぁ、ものすごーくむかつく」
ノボリ「大丈夫ですよ、あなたならきっとすぐにプロフェッショナル用の車両に行けますから」
クダリ「そんな心配全然してないから!」
ノボリ「おや、頼もしい返事です」
クダリ「そんな前向きな意味じゃないいいい!!もういい加減にして!!ぼくはサブウェイマスター!ダブルバトルが好きで、ポケモンたちのコンビネーションが好きで、勝つのが何より好き!無駄な筋肉なんていらないよ!!!」
ノボリ「わたくし、筋肉をつけてから勝率が上がりましたが」
クダリ「えっ」
ノボリ「そうですね…昔に比べてバトル中の揺れが気にならなくなった分、冷静にバトルの展開について考える余裕が増えました」
クダリ「そ、そうなんだ…」
ノボリ「…悪いものではありませんよ?」
クダリ「う…」
ノボリ「乗りますか、乗りませんか」
クダリ「………」
ノボリ「…分かりました、まだ悩むのでしたらわたくしと契約をしましょう」
クダリ「契約…?」
ノボリ「契約の内容は簡単です。あなたの言う事を何でも1つ、1つだけわたくしが聞き入れますから、その代わりにあなたはさぶウェイマスターとなり、おとこ丸でその身体を鍛えてくださいまし」
クダリ「言う事を…何でも1つ…」
ノボリ「ええ、何でも」
クダリ「じゃ、じゃあ……ぼくをサブウェイマスターのままでいさせてください」
クダリ「こうして地下の平和は1人のもやしによって守られました、まる」
駅員「目の前にクダリさんの代わりに鍛えさせられた俺がいます。全く平和じゃないです」
最終更新:2011年02月15日 00:15