「ねえ……知ってる?2年前に行方不明になった女の子が裸の姿で発見されたんだって……」
「あ、今朝のニュースでやってたね。公園で倒れてて体には粘液が付いてたって……」
真琴は教室に入ってくるなり、友達の雅からこんな話をされた。
何でもその女の子は年をとってはいなかったらしい。記憶も鮮明だったが、2年間の記憶だけは欠落していた。
現実にそんな事があるなんて信じられなかった。そんなものは漫画かアニメくらいだと思っていた。
「でも、今度は別の女の子が行方不明になったんだってさ」
「ふぅ~ん」
こんな他愛もない会話が弾むはずもなく、直ぐ様数人で昨日見たドラマの話になっていた。
何事もなく一日が終わり、真琴はランドセルを背負って帰ろうとした。雅と帰ろうと思っていたが、どうやら図書委員の仕事があるようなので他の友達と帰ることにした。
途中で初恋真っ盛り中の圭一に会って友達にからかわれながら帰ったのは、後を思えばいい思い出だったんだ。
それはその日の夜9時頃だった。急に家に電話がかかってきた。
「もしもし、早坂です」
「真琴ちゃん?。家の雅がお邪魔してない?」
それは雅の母からの電話だった。確か雅は図書委員の仕事を……
「いえ、雅は学校の仕事で一緒に帰りませんでしたけど……」
「そ、そう……」
残念そうな声が帰ってくる。真琴は何か変だと思い、こちらから質問した。
「おばさん、雅はどうしたんですか?」
「それが……まだ帰らないの」
「え!?」
電話はここで母と変わった。警察も探してるらしいが、一行に見つからないらしい。
真琴は明日は土曜で休みということもあり、こっそり家を抜けて学校に向かった。
夜の学校は不気味で、一人だと恐いものだった。足音が返ってきて響いてくる。
「雅……あたしだよ…真琴だよ?」
恐る恐る電気を点けて図書室のドアを開けて中に入る。中は何も変わった様子はない。
しかし、赤いランドセルが一つ落ちていた。雅のだ。つまり雅は少なくとも図書委員の仕事はしていたことになる。
「どうしてこんな所に落ちてるの?机にいつも置いとけるのに……」
゙ウマソウ……゙
「え?」
何か声がした。雅のじゃない。真琴は固まってしまった。
「誰……誰なの?」
静寂に響く自分の声。返ってはこない相手の言葉。つい上を向く。
すると、モナリザが笑った絵が一枚飾ってあった。
「まさか……ね。ん?」
いつも見慣れてるはずのモナリザ。だがどこかおかしい。
「新しい?」
確かこの鉄筋校舎に変わった30年以上前の絵と聴いている。だから薄くなってるはずで、昨日までそうだった。
しかし、このモナリザはまるで書いたばかりのように鮮やかな色彩だった。
゙フタリメ……モット…ウマソウ…゙
「嘘……」
口が動いた。真琴は信じられなかった。次の瞬間、モナリザの口から無数の触手が出てきて、真琴の体に巻き付いた。
「きゃあ!!」
雅のランドセルを掴んだままグルグルと胴体と手が縛られる。服とスカートの間から残りの触手が入り、両胸と女陰を這いずる。
「う……ああぁぁあぁあ……」
膨らみかけた胸はヌルっとした感覚に、女陰はピシピシと閉じた宝箱を開けるように動いていた。
「うんう……いや…やめてよおぉ……」
ついには膣への侵入を許し、綺麗な膜を赤い色に染めてしまう。
「ああぁぁあぁあーーー!!……ぐ……えううぅ…」
下着を愛液が濡らしていく。その状態で体が宙に浮いていく。そう、モナリザの口に運ばれていってるのだ。
「……う…いやだああ……誰か、助け……うぐ……」
淫の交じった声は虚しく響くだけ。口に近づくにつれて触手に飲まれていく。
「うう……むぐ……」
大きな口が真琴の頭を飲み込んでいく。ジタバタとする真琴の足はとにかく助かろうとする意志の表れだった。
だが、やがて真琴の全てはモナリザに飲まれてしまった。濯ぐようにモゴモゴし、ランドセルを吐き出す。
真琴は両腕は広がり、足を閉じるようにされ体を十字になるよう触手で巻かれていた。
意識を取り戻すと、そこはまるでドラえもんのタイムマシンの空間のように多彩な色が混じった空間だった。
「あたし……助かったの?」
服がもうビリビリと破けていた。どんなに力をいれても解けはしないとわかる。
「真……琴?」
「その声、雅なの?」
真っすぐ見ると雅も自分のように巻かれてる事に気付いた。
「どうなってるの?……」
「あたし達、モナリザに食べられちゃったんだよ……」
「いやああ……家に帰りたいよ…」
一斉に雅に巻き付いた触手が動き始めた。真琴は驚愕した。そして雅から吸い取られるように光が出ていく。
そうしたら雅の体が蝋人形のよいに固まっていくのだから。
「真琴……助けて、助……け……」
完全に雅は蝋人形のように固まってしまった。触手が解かれると雅の体は上にある穴から排出された。
「次は……あた…し?」
案の定、それは起きた。光が……生命が吸い取られていく。
「いやああぁ!!」
必死に藻掻く。だが、それ以上に侵食が早い。真琴はついに首まで固まった。
「圭一君……助け、助け………助……」
ついに真琴も蝋人形のように固まってしまった。モナリザは真琴を吐き出した。雅とは重なって置かれていた。数分後、何ものかが2人を運んでいった。
゙誰?助けに来てくれたの゙
真琴は自我を保っていた。死ななかったのは嬉しいが早くなんとかしてほしい。
「モナリザ、さんきゅな。でも真琴と雅とはね…」
゙え…?゙
2人はその人物に運ばれていった。その方向は真琴をよく知っていた。そして、蛍光灯が彼の顔を映し出した。
゙嘘……圭一君?…゙
抜け道から家に入り、倉庫の地下室へ運んだ。中には自分と同じくらいの少女の人形がいくつもあった。いや、いた。
恐らく、彼女達もモナリザに……。圭一は裸になり、真琴に抱きついた。
「ごめんな真琴……俺はモナリザと契約したんだ。若さをやるから、女の子達をくれってな」
゙好きだったのに…゙
「俺はおまえが好きだった……まあ、これで恥ずかしがらずに犯れるってもんだよ」
彼の陰茎は真琴の膣に入り込んだ。彼女は何を感じるのか……彼はわからない
「三日たてば戻るから安心しな。まあ、憶えちゃいないだろうがな……そしたら、また……な」
最終更新:2008年08月07日 20:07