ゆたかとみなみは仲良く散歩をしていた
だが誰もいない道を歩いていたとき、空からセルが現れた
「きゃあぁ!」
「……!」
ゆたかとみなみは見たこともないその異様な姿を見て驚いていた
「ククク……美味そうな女だ……吸収してやる!」
セルは尾の先端を広げてかまえた
「あ……あ……」
ゆたかは恐怖でガタガタと震えていた
「……ゆたか…逃げるよ!」
みなみもかなり恐がっていたが
脅えているゆたかを見てやっと我に返った
そしてゆたかの手を握り走り出した……が
「遅い!」
シュッ セルは一瞬にしてみなみたちの前に回り込んだ
「はやい……!」
「………うわあぁぁぁぁん!」
ゆたかは恐怖のあまり泣き出してしまった
「ククク……そこの小さいのからいただくとするか」
「……させない……ゆたかは私が守る!」
みなみはゆたかの前に立ちセルをにらみつけた
だが
「邪魔だ!」
ドゴォッ セルはみなみを蹴り飛ばした
みなみは近くの壁に思いっきり叩きつけられてぐったりしていた
「みなみちゃん!!」
ゆたかはみなみの元に駆け寄ろうとした……が
「いただきまぁす」
ガバッ
セルは尾をゆたかに覆い被せた
しかもゆたかの足のひざのあたりまで尾が覆っていたのだ
ゆたかは異常なくらい背が低いためであろう
そしてセルはそのまま尾を浮かして、ゆたかはひたすら足をばたつかせていた
「ゆた……か……」
みなみは強烈な蹴りを受けて完全に動けなくなっていた
そして目からは涙が流れ落ちていた
「んんんんんっ!んんんんっ!」
「ククク……吸収してやるぅ!」
ずぶっ ずぶっ ぎゅおぉっ
セルはゆたかをじわじわと吸い始めた
ゆたかは尾の中の異臭と粘液 そして何度も吸い上げられることによって
だんだん弱ってきた
「あぁっ……んんっ………苦し…い……みなみ……ちゃ…」
セルはいやらしい笑みを浮かべてゆたかを味わっていく
「なかなか美味いなこの子供……ではそろそろ……!」
そして吸い上げる力が徐々に強くなっていった
ゆたかの体はすでに全部尾の中に収まっていた
「んああっ!あぁっ!んんんんっ!!」
ずぶっ ずぼっ じゅぼぉっ……ごくり
ゆたかはついにセルに吸収されてしまった
「フハハハハ!久々のごちそうだったな……
だがあんな子供一匹じゃまだ満腹にはならないな……ククク」
そしてセルはみなみに近づいていった
「ゆたかを……ゆたかを……返して……」
みなみは弱々しい声で泣きながら求めた
だがセルは嫌みな笑みを浮かべて尾を再び広げてかまえた
「ククク……あの子供ならそのうち消化されて完全に俺の栄養となるだろう……
もちろんお前もいただくがな!」
そしてセルは勢い良くみなみに尾を覆い被せた
この後みなみもじゅぶじゅぶと長い間吸い上げられて
吸収されてしまうのであった
そして満腹になったセルは空へと消えていくのだった
この日から数日後
セルはとある神社の美味そうな双子を見つけて食事にしてしまうのはまた別の話
最終更新:2008年08月07日 20:08