モンスターの中には人間等を食べるものも少なくない。
そんなのが当たり前にいる世界において需要あれば供給ありで運営されているのがこの「人間市場」だった。
そこではモンスターが人間の村をおそったりして手に入れた娘やいつのまにやらとりいってきた
人間の商人によって「売られて」きた娘がモンスターのための食材をして売られていたのだ。
そんな「人間市場」で、今日も競りが行われようとしていた。
競りにかけられる娘たちが集められている地下室。
食材にされるために集められた娘たち。
娘たちは全裸のままそれぞれに迫り来る運命の刻を待っていた。
泣き叫びながら両親に助けを求めるもの、壁にすがりつき、助けを求めるもの。
絶望感に打ちひしがれて床に崩れ落ちるもの。
その中で、一人平静な表情のままどこか遠くを見つめる娘がいた。
「お姉ちゃん、もうすぐ…そっちにいくよ…」
閉ざされた扉の向こうに穏やかな表情のままつぶやいた。
彼女の脳裏には妹との思い出が走馬灯のように浮かんでは消えていた。
彼女の姉は、魔法使いになることを志ざし、勇者とのパーティーに加わったまま、行方不明になっていた。
パーティーはモンスターに全滅させられ、残った姉はそのままこの人間市場に売られてしまった。
風の便りで、伝え聞いた姉の最後。それを聞いて彼女は泣き伏した。
しかし、彼女にも、運命のときはやってきた。
ある日突然村はモンスターたちに襲われた。
多くの村人は彼女の両親も含めて殺され、残った娘たちが今ここに売られてきたのだ。
ふと起こした視線の先に彼女の幼馴染だった教会の娘もいた。
泣き伏す気力も失ったのか彼女は呆然とした顔をしていた。
みんな、食べられちゃうんだ。
どこか冷静な気持ちのまま、そう思った。
「ねぇ、食べられるときってどんな気持ちかしら」
不意に背後から声をかけてきたのは、宿屋の娘だった。
「あたしたちって、これから競りにかけられて、それから売られて食べられるんでしょ」
「そうよね。お姉ちゃんも、ここ、来たのかな」
「やだなぁ、風のうわさでしょ。あの娘はきっと大丈夫だって。あたしたちと違って…」
そういってふと口ごもった
「そう…よね…あたしたちは…これから…食べられちゃうしかないんだ…」
顔を伏せて一人ごちる娘
「う…やだよぉ…あたし…食べられたくなんかないよぉ…」
沈黙の中、嗚咽が聞こえる。彼女もその沈黙の中に加わった。
彼女の運命は自分の運命でもあるのだ。
そして、運命のときはやってきた。
少女たちは全裸のまま両手を縛られ、首に鎖のついた皮製の輪をはめられて、引き出されてゆく。
舞台のように一段高くなった壇の上に数十人の美少女が全裸で並ぶ。
彼女たちの首輪には番号が振られていた。
それが彼女たちの「商品」としての番号だった。
競りが始まった。番号の若い順に一人ずつ引き出されてゆく
全裸の少女は身動きのとれないままモンスターたちに品定めされていた
モンスターたちはモノを扱うそのままの無遠慮さで少女たちを眺めてゆく
モンスターの中には少女の乳房や秘裂を舐るものも出始めた
「あ…うぅん…」
身動き取れないまま巨大な舌や触手に舐られて思わず声を出す少女
この競りでは商品に傷つけない範囲なら味見もできるので、
触手や舌で彼女のナマの味を味わおうとするモンスターが少女に群がっていった。
「あぁ…いや…あふぅ…ん」
触手が股間を舐るたび声をだしながら少女は自分の女の部分が痙攣するのを感じた
それとともに肉壷からあふれる彼女の蜜を掬い取っては舐めてゆく。
その味を見ようと他のモンスターが彼女の甘い股間を舐めては彼女を責め立てる
「いやぁ!ああっ!あああああっ!」
休む暇を与えない数匹のモンスターによる「味見」に彼女は耐え続ける
淫核を吸われ、秘裂から出てくるスープを味わわれ、固くなった乳首をこりこりと嬲られながら食感を伝える。
もう、立っていることも出来ずに、本能の赴くまま縛られた腕を必死に動かし、体を痙攣させる。
その太腿を強引に開かせ、モンスターたちは彼女の体を味わってゆく。
じゅる…じゅる…
とめどなく溢れる蜜を掬い取られ、柔らかい乳房は巨大な舌でその肉質を味わわれ、
太腿を大きな口で甘噛みされる。
彼女は競りにかけられながら、自分を味わわれていた。
「ああっ…っ!っ!」
彼女は全身を痙攣させて、股間から激しい勢いで潮を放つ。
絶頂に達した彼女をさらにモンスターはさらに舐りながら味わう。
群がるモンスターになぶられて最後は自ら理性を失うほどまで「味見」されつくした少女は
やがて値札を付けられて引き立てられるように下げられていった。
彼女は呆然と自分を買ったモンスターの顔を眺めていた。
それは、やがて調理された彼女が食卓の上で見るはずの顔だった。
そして、競りは続く。
最初の少女のように一人でモンスターに買われる者もいれば
数人まとめて買われる者もいた。彼女たちは市場の違う店に引き立てられてゆく
彼女たちは鎖でつながれて全裸のまま市場の中を練り歩かされる。
肉屋か食堂か。彼女たちはそのままバラバラに解体されて肉として売られる運命にあった。
引き立てられる彼女たちは不安な面持ちでともに競り落とされた少女たちを見合っていた。
お互いに解体されて「肉」になってゆく運命の彼女たち。
彼女たちは奇妙な連帯感と不安感を感じながら最後の歩みを進めていた。
その先にあるのは血の染み込んだ解体場で一人ずつバラバラにされてゆく運命だった。
響き渡る悲鳴。首を切り落とされて悲鳴が途切れるとともに転がる首。
首を失いだらんとした胴体を手馴れた手つきでバラバラにしていく。
手足を切り落とし、それぞれに肉を小分けにしてゆく。
新鮮な子宮や膣、胃や腸を引きずり出して部分ごとに仕分ける。
全裸で鎖に吊るされたまま教会の娘はそれを見ながらじっと祈りを捧げていた。
「助けて…」
そう思った刹那、乱暴に首を掴まれた彼女はそのまま地面にたたきつけられた
血の染み込んだ地面に押し付けられた彼女の首に大きな斧が襲い掛かる。
その後、解体場を出て出荷してゆく肉。彼女の胸や手足、内臓はその中に混じって解体場を出て行った。
競り落とされた少女の中には、壇上のさらに奥にある大きな壷に漬けられるものもいた。
この市場の名物となっている「公開調理」に供される娘たちだった。
彼女たちは、特殊な液に漬けられたあと、生きたまま調理されて食べられてゆくのだ。
かくしてひとり、またひとりと競り落とされてゆく。
「あたしの番だ」
魔法使いの姉は、全裸のまま引き出されていった。
彼女の目の前には数匹のモンスターが並ぶ。
まじまじと彼女は生まれたままの姿を眺められる。美しく盛り上がった胸の双球に、丸い腰と股間…
しかし、どのモンスターも彼女の胸、腰、太腿と肉付きのよさそうな部分を眺めているのがわかる。
彼女に注がれる無遠慮な視線はいずれも彼女の「肉」を見ていた。
胸の肉の柔らかさ、腰の中に入っている内臓と尻の肉、そして太腿の食感。
食材として全裸の体を見られる視線は、そういったものを見透かされているようで、
感情のない目線とともに自分が食材に過ぎないことを改めて思い知らされる。
やがて、彼女の体を触手が撫で回し始めた。
モンスターの舌が彼女の乳房を舐り、その柔らかさを伝える。
触手が彼女の体を開かせ、秘めやかな部分をまさぐり始める
「ああ、やだ…気持ち悪い…」
羞恥心に耐えながら立ち尽くす彼女。彼女の味を知ろうとさらに多くのモンスターが彼女の
あらゆる部分を嘗め回す。とくに秘裂は入念に味わわれた。
そのたびに体に走る快感を彼女はじっと耐え続けた。
やがて、彼女はモンスターに押し倒されて味見されることになった。
秘裂に群がり乳房にむしゃぶりつくモンスターにされるがままになっていた。
いつしか股間からは洪水のように甘い蜜が滴り始めていた。
彼女の脳裏に去来するのは諦めの心境だった。
もう助からないのなら、せめてもの快楽には浸りたかった
「あの娘も、こんな目にあったのかなぁ」
どこか場違いな想念が浮かぶ。
妹がそうされたのなら自分だってそうなってもしかたない。諦めの心境でモンスターの責めを受け続けた。
「あ…うぅん…ふぁっ…」
いつしか甘美な声を上げながら彼女はモンスターたちに極上の蜜を垂れ流し始めた。
食べられる前のほんのわずかな快楽に必死におぼれようとしていた
そんななか
「あれ?あなたは…」
そんな声に我に返った。
自分の真上にいた青いモンスターが自分を見つめていた。肉としてでなく、一人の人間として。
責められながら彼女はそのモンスターに視線をやった。
「やっぱりそうだ。あたしだよ。あたし」
そういってそのモンスターは腕にはめている腕輪を見せた。それは彼女の姉がしてたものだった。
「お姉ちゃん?」
「そう。あたし、モンスターにつかまって競り落とされたんだけど、モンスターと入れ替わって助かったの。
安心して。あなたはあたしがきっと競り落としてあげるから」
そういって容姿が変わった姉はそれでもはっきりわかる笑顔を見せた。
不意に彼女の目の前が光で満たされた気がした。
お姉ちゃんが生きていた。そしてあたし、助かるんだ。
そんな期待感が胸いっぱいにひろがった。
やがて競りが始まり、突然壇上に現れた青いモンスターがあたしを競り落とした。
胸をなでおろした彼女は味見の余韻の残る股間のまま引かれるままに歩いていった。
これで、助かる。そう思った彼女が放り込まれたのは壷の中だった。
公開調理のための下ごしらえの壷。
「え?なんで?あたし…」
助かるんじゃなかったの?
競りの時のまま満足に動かない手足をばたばたさせるが、そのたびに大きな棒で壷の中に沈められる
徐々に麻痺してゆく手足。この薬液には感覚を麻痺させ、意識を最後まで持たせる作用があったのだ
食べられる、その瞬間まで。
「なんで?あたし、お姉ちゃんに買われたのに?このまま料理されちゃうの?
そしてお姉ちゃんに…」
余りにも思い出したくない光景が頭に浮かんで必死で首を振った
しかし、今の状況はあきらかにその未来を暗示していた
あたし…お姉ちゃんに食べられるの?
薬液から引き出された彼女はすでに自分で歩くことが出来ないほどに麻痺した体になっていた。
彼女は大きな皿に乗せられて調理台への階段を上ってゆく。
途中、入れ替わりに調理された娘とすれ違った。
香草や野菜をちりばめられて裸身から肉汁を滴らせる彼女は宿屋の娘だった。
娘は虚ろな目線をこっちに向けた。その目線はこれから調理される彼女にこういってるようだった
「さよなら」
そのまま宿屋の娘はモンスターたちの待つテーブルに運ばれていった。
彼女を待つのは調理場そのものの光景だった。
一瞬見えた希望が完全に潰えるのを感じた彼女はあらん限りの力で手足を暴れさせようとした。
しかし、薬液の作用で麻痺した手足はまったく思うように動かず、
いらだたしいほどの緩慢さでのろのろ動くだけだった。
「やだ!やだやだやだあぁぁ!」
泣き叫びながら抵抗するが、体は一向に動かない。
そうこうしているうちにあたしは大きな板に乗せられた。
周囲からモンスターたちがちかづいてくる。手にはさまざまな調理器具。
あたしは動く手足を抑えられたまま調理されていった。
下からはこの公開調理を眺めるモンスターがひしめいていた。
その中には、これから彼女を食べようとする姉の姿もあった。
抑えられている右手に大きな刃物が当てられるのをひんやりした感触とともに感じる。
鈍い感覚とともに右手が肘から切断される。
「………!!」
感覚を失うとともにゴロリと右手が転がる音が響く。
さらにそのまま左手、右足、左足を切断される。
彼女は自分が解体されて食材になってゆくのを感じていた。
バラバラになってゆく彼女を楽しげに見守る姉の顔が彼女の視線に入った。
その目はおいしそうな食べ物を目にするそれだった。
モンスターに見られる中、彼女はお腹を切り開かれて、内臓を引き出される。
痛みは麻痺していても、お腹からは途方もない喪失感と気持ち悪さが伝わってくる。
その気持ち悪さと絶望感でいつしか抵抗するのを忘れて彼女はぐったり横たわってしまった。
ずるずる引き出される内臓を呆然と眺める彼女。
もう、あたしは生きた人間じゃない。モンスターの食べ物なんだ。
目の前で行われる光景は彼女に改めてそのことを思い知らせていた。
真っ白な裸身からこぼれる内臓を。そんな姿を見られることにいつしか慣れて行く自分を感じていた。
「えぐっ、うぐっ…うえっ……う…」
内臓が引き出されていくとともに気持ち悪さは増し、空えずきを催す。
それとともに息が急速に苦しくなる
「……ぉ……ぇ…」
呼吸が止まった。急速に体中に寒気が走る。
それとともに引き出される心臓
「あたし…死んじゃったんだ」
薬液の作用で意識は残っていても、彼女はもう体を動かすことがまったく出来なくなった。
体温を維持できなくなった体は急速に冷たくなってゆく。
そこに横たわっているのは人間ではなく、手足や内臓を取り除かれた食材だった。
調理するモンスターはそんなことにかまわず彼女の体に塩や香辛料をすりこむ。
空洞になったお腹の中も遠慮なく手を突っ込まれて調味料をすり込まれる。
ピクリとも動かない彼女の体はモンスターにされるままにお腹を開かれ、下味を付けさせられる。
「………」
空っぽになったお腹に野菜や肉を詰め込まれた彼女は、そのまま熱い鉄板の上へ移されることになった。
ジュウウウ…
あお向けに横たえられた彼女の背中や尻の肉が鉄板の上でこげる音が響く
「うぅぅ…」
焼かれた体が自分の意思とは関係なく声を漏らす。
体が急速に熱くなる感覚のまま、体の奥底からは熱い汁が沸いてくるのを感じていた
彼女の肉汁はやがて乳首や秘裂からとろとろとこぼれ始め、それが網や炎に吸い込まれて芳香を放つ。
ひっくり返された彼女は目の前に熱い炎が自分を焼くために燃えているのを見た。
手足も内臓も失った彼女はそのままこんがりと焼き上げられていった。
乳房が押し付けられて焦げ目を作ってゆく。乳首からはあふれ出した肉汁が鉄板にこぼれる。
再びひっくり返された彼女の上にどろどろした液体がかけられた。
ジュワーッ!
彼女にかけられたソースは鉄板の上で弾けて大きな音を立てる。
よく火を通した彼女の体のわずかに残った動く筋肉が反射して痙攣するように動く。
ピク…ピク…
震えながら肉汁を滴らせる彼女の表面はこんがり焼きあがり、
体内は肉の旨みをたたえたまま熱い炎のような熱さを残していた。
焼きあがった彼女は皿に移されてテーブルへ移される。
両脇に野菜、香草、そして別に調理された彼女の内臓や手足が並べられた。
隣のテーブルからは空になった皿が下げられる
すっかり食べつくされた宿屋の娘の残骸だった。
そこにはかつての優しそうな娘の面影はどこにもなかった
皿の上には体のほとんどを食べつくされた残骸があるだけだった。
「おいしそう、いただきま~す」
両親と思しきモンスターに囲まれたお姉ちゃんは幸せそうな顔だった。
そのまま、お姉ちゃんは虚ろな表情のままの彼女に顔を近づけてくる
「ごめんね、あたし。モンスターになってから自分の体やいろんな女の子を食べて生きてきたの。」
もはや言葉を発することも出来ない妹を前に聞こえるか聞こえないかの声で囁く。
「だから、久しぶりに会ったあなたをみても懐かしいとか言う前に「美味しそう」
としか思えなくなったの。だから、あたし、あなたを食べちゃうことにしたの。
味わわせて。あなたの味」
それだけ言って彼女は妹の股間に顔を近づける
「わぁ、スープがとろとろと溢れてきてる。あたしね、自分の体のここは食べてなかったの
だから、あなたのここで我慢してあげる。感謝してね。大事な部分をお姉ちゃんが食べてあげるんだから」
そういってがぶりと彼女の股間にかぶりつく。
「~~~!!!」
わずかに伝わる感触から股間とその奥の女の部分、秘裂をかみちぎられる感覚が伝わる
むしゃ…むしゃ…
動くことの出来ない彼女の視界には彼女を食べる姉の姿は入ってなかったが
音だけでも自分が食べれているのを感じていた
処女のまま、取り除かれることなく清らかなまま残された膣や子宮が他の部分の肉や野菜と混じって
新鮮な弾力とともに肉の味を伝える。
「おいしいよ。やっぱり女の子の大事なところっていいね。」
舌なめずりしながら彼女の顔に近づく。
口の中から彼女の噛みちぎられた秘裂をだしてみせる
「………」
自分の女陰の成れの果てを見せられて口をつぐむ彼女の前で、姉はそれを再び口に入れる
くちゃ…くちゃ…
自分の体が食べられる音を耐えがたい思いで聞く彼女。
姉は妹の尻の肉や腰の肉をもてあそびながら貪る。
やがて妹の前に一つの内臓を引き出して見せ付ける
「これ、あなたの子宮でしょ。これ、とってもおいしいんだよね。」
そういって口の中に子宮を放り込んでくちゃくちゃと咀嚼する
「あたしの…大事なところが…」
自分が食べられているのを改めて感じさせられる。
やがて、両親のモンスターも加わって彼女の体は少しずつ喰いちぎられ始める
肉汁を滴らせながらパンパンの弾力を保つ太腿は盛大に彼女の肉のスープを滴らせながら食べられてゆく。
肉の多い太腿はモンスターにとってのご馳走だった。
焦げ目や乳首から透明な汁をたらす乳房は姉にむしゃぶりつくようにかぶりつかれた
「やっぱりあたしより大きいんだ。こんだけ大きいと食べ応えあるよね。いただきま~す」
胸の上で自分の胸がむしゃぶられる。胸の肉から肉汁を滴らせながら姉の口の中でもてあそばれる
そんな感触を味わわされたあと、彼女の胸の上には何も残らず、
盛大にこぼれた肉汁が胸の上に垂れるだけだった。
脇に分けられた内臓や手足を美味しそうに食べるモンスターたち。
両親も加わって彼女の体は少しずつ肉も骨も食べつくされようとしていた。
肋骨にくっつく肉が肋骨ごとはがされてしゃぶられる。
中身を失った骨盤がささげあげられて、ボリボリと噛み砕かれる。
肩を噛み砕かれた後、皿の上には見る影もない残骸と首だけが転がっていた。
その首を掲げあげたのは姉だった。
「うふ…すっかりかわいくなっちゃって。その、顔、とっても美味しそうよ。
これからはあたしの体の中に混じってあたしの中で生きるのよ。じゃあね。」
そういって彼女は一口で彼女の首を放り込んだ
口の中に放り込まれた彼女の首は、舌で転がされてその頬や鼻を舐るようにいたぶられる
半開きの口の中に舌を侵入させられてもてあそばれる。
真っ暗な口の中で首だけで転がされながら、彼女は自分の頭が噛み砕かれるのを待っていた
「…もう…やだ…早く…食べちゃって」
口の中で舐りまわされて唾だらけになるのを感じていた彼女は
少しでも早くこの苦痛が終わることを祈っていた。
せめて、すこしでもはやく姉に食べてもらいたかった
「お姉ちゃん…おねがい……はやく…食べてよ…」
言葉を発せないまま祈る心境でもてあそばれるままになる彼女。
そこに変化が起こった
ゴクリ…
思いがけない音とともに彼女の首は味わいつくされた顔の皮や
瞳をこぼしながら飲み込まれた
「いやぁぁぁぁ…」
真っ暗ななか、奥へ奥へと動かされ、転がってゆく首。
彼女は見えない中直感的に感じていた。
あたし、呑み込まれちゃったんだ。
首だけの彼女はそのまま虚空の奥底へいざなわれる。
その先にはモンスターの胃袋が彼女を消化するために待ち構えているはずだった。
妹の感触を喉越しで感じながら姉はおなかをなでさする
「おいしかったわ。ごちそうさま」
市場をでた姉の目に、明るい太陽の光が降り注いだ
彼女の手には、肉屋で買い付けられた肉が下げられていた
それは、彼女と同じ生まれの教会の娘のそれだった。
太陽の光を浴びて、新鮮な娘の肉は独特の艶を見せていた。
その太陽の光の届かないモンスターの胃の中で彼女の妹は最後の瞬間を迎えつつあった。
胃の中に送り込まれた彼女の首。すでに胃の中に送り込まれた彼女の体の成れの果てとともに
消化されるときをむかえる。彼女の首は噛み砕かれて飲み込まれた彼女の内臓や肉とともに埋もれた。
待ち構えるかのように彼女の姉の胃は蠕動を始め胃液を噴出し始めた。
調理され、首だけにされた彼女には、もう何をすることも出来ず、されるがままになるだけだった。
体や内臓とともに混ぜ合わされた彼女の首にモンスターの胃液が降り注ぐ。
ドロドロに溶かされた首に残った瞳は呆然と虚空を映していた。
最終更新:2008年08月07日 20:08