その日は何事も変わりなど無かった。いつものように学校に行き、友達と遊んだのだった。
それでいて、短縮日課なので宿題を早く終わらせて友達の家に遊びに行こうと思っていた。
なのに……なんで……
黒い空間にぽつんと1人、由美は座っていた。何が起きたか、自分はどうしてここにいるのか今だに理解できてなかった。
「あたし……なんでこんなとこにいるんだっけ………そうだ……」
「お兄ちゃああああん、怖いよ~~、お兄ちゃああん!!」
腰から胴へかけて巻かれている触手はしっかり由美を捕らえていて、逃がす様子を見せない。
やがて由美は穴へ引きずり込まれて、触手の先端にある口から飲まれていった。
「んんんんーー!!」
頭から吸われるように食いつかれ、伸縮によって由美の体が口へと入っていく。
既に腰まで吸い込まれ、足掻くように足を端つかせる。しかし、無駄に終わり、やがて彼女の体は完全に飲まれたのだった。
「そっか……だからランドセルも靴もないのね。うう…怖いよぉ……」
うずくまってしくしくとすすり泣く。食べられてしまったという事実が由美を恐怖へと誘っていく。
そこへ、1本の触手がするットやって来て由美の足を絡め取った。
「え、いや……」
すると次々に別の触手が両手も縛り上げ、四肢の動きは完全に制御され、由美は助けを求め続けた。
―――どうも、こんにちわ。私は紐男爵と申します
「………!?」
―――私はあなたを飲み込んだ者です。そして、これからあなたを本当に食べたいと思います
「あたしを……食べる?……いやああぁぁ!!た、助けて!!」
―――心から愛してますよ~
突如下から幾本もの触手が伸びてきて、服の間から侵入して由美に巻き付いていく。
今だに異性を知らない女陰へと侵入した触手の動きによる性感によって膨らみかけた胸がズキュっと震えた。
「ああ……んんん……痛……」
膣を通り抜けて活動を始めたばかりの子宮へと辿り着いた触手はその膜に吸い付いた。
「!!!!!??あ、あ、あああアアア!!」
養分が少しずつ触手に吸い込まれていく。愛液が由美の下着を通過して下に垂れると、残りの触手も一斉に口や尿道へと侵入して養分を吸っていった。
「あがっ……んあああっ!!ばず……べで……」
言葉にならない悲鳴は暗闇に響くこともなく、次第に由美の体は萎んでいった。
やがて服だけになり、すっかり由美が着ていただけになったものはやがて外へ吐き出された。
これは1つの物語に過ぎず、助かる未来がある。どの未来を選ぶかは……
宙に浮かされた。
最終更新:2008年08月07日 20:08