(私、どうしちゃったんだろう・・・?)
レベッカ・チェンバースは何が起こったか理解できずにいた。
いや、正確に言うと断片的には思い出せるし、理解できる。
彼女の部隊が殺人の容疑で追い続けていたビリー・コーエン。
共に死線をくぐり抜ける中で、掛け替えのない相棒となった男。
そのビリーが突然立ち止まった。
「どうしたの?」
近付く彼女に彼は言った。
「・・・逃げろ・・・!」
それがビリーの最後の台詞で、直後多量の蛭が出現した。
彼の体を食い破って、夥しい数の蛭が飛び出してきたのだ。
衝撃と驚愕からレベッカの反応は遅れた。
避けなければと思ったときには、既に彼女の体には多数の蛭が纏わりついていた。
「っああっっ!!」
右手に幾つもの歯が立てられ、彼女は拳銃を取り落としてしまった。
それは一群の蛭によって手の届かない所へ運ばれていく。
それはレベッカに対する死刑宣告に他ならなかった。
彼女は思い出していた。
一度ビリーが蛭に噛まれたことを。
・・・要するにその時、彼は卵を産み付けられていたのだろう。
彼の声、彼の仕草、彼と過ごした時間・・・。
喪失の重さが押し寄せてくるのと、蛭の攻勢が始まるのが同時だった。
「ひいぃぃっ!!」
服の隙間から、強引に蛭が入り込んでくる。
蛭にしては大きすぎるそのフォルムは、レベッカの服に瞬く間に醜い凹凸を生み出した。
「いやだ!いやだぁっ!!」
ベタベタとした粘液に全身を愛撫され、半狂乱になって彼女は暴れた。
全身に鳥肌が立ち、気色悪さで失神しそうになる。
だが蛭たちは吸盤でしっかりと吸い付き、しかも払っても払っても次々と群がってきた。
そして次の瞬間―――
「ぎゃああっっ!!」
無数の牙が全身に突き立てられた。
「痛い痛いいたいイタイィィィッッッ!!!」
全身を襲う激痛にレベッカは床を転がりまわった。
だがT-ウィルスで強化された蛭たちは、そのくらいでは潰れることも剥がれることもなかった。
「いたい!!いたいぃぃっ!!」
絶叫する彼女の顔にも既に蛭が群がり、何箇所も皮膚を食い破り、血を啜った。
その口からは何本もの奇妙な舌が蠢き、傷口を弄ぶようにぬちゃぬちゃという音を立てた。
「助けて・・・たすけてぇ・・・」
無数の口に穿たれながらレベッカが懇願する。
硬直しきった全身は大粒の脂汗が浮かべ、蛭たちがそれを美味そうに舐め回していく。
痛みに尖った乳首にも蛭が噛み付き、その痛みで更に硬さが増していく。
「やめて・・・痛い・・・いたいよぉ・・・」
あまりにも不条理な暴力に、少女のように泣いて許しを乞うレベッカ。
その目は徐々に正気の色を失いかけていた。
どのくらいの時がたち、どのくらいの叫び声を上げたろうか。
レベッカは既に声も出さず、いや、声も出せずに倒れ伏していた。
既に服はズタボロに破れ、破れ目から蛭が蠢くのが見える。
時折その下に見える白い肌は、赤く濡れてテラテラと光っていた。
それは顔も例外ではない。
血と粘液、鼻水と涙。
あらゆる液体が幼さの残る顔を汚し抜いていた。
蛭は通常、標的に麻酔を注入する。
気付かれなければその分行動を阻害されることも無いからだ。
だが彼らはそれをしなかった。
あえて痛みで獲物が衰弱するのを狙ったのか?
否。
彼らは標的に別のモノを注入したのだ。
そしてその効果は突然に表れた。
「――ひ・・・いっ!?」
痛みに慣らされきった神経系に、全く別の信号が走る。
正気へと引き戻されたその目には、戸惑いと共に別種の恐怖の色が宿った。
「なっ・・・あ・・・熱い・・・」
怯えたような声を合図に、無数の蛭たちは一斉に傷口を吸い上げた。
「きゃあああぁっっ!!!」
レベッカの体が大きく跳ねる。
それは全身に電流を流されたような感覚だった。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
吸い上げが止まると共に息を整えようとするレベッカ。
だがそんな彼女を嘲笑うように、蛭たちはもう一度傷口を吸い上げた。
「くあああぁぁっっ!!!」
悲鳴と共に再び彼女の体が飛び跳ねる。
――レベッカの拷問劇は、第二幕に入っていた。
「はあぅぅぅっっっ!!!」
噛み傷だらけにされた乳首が、思いっきり吸い上げられる。
凄まじい激痛とそれを上回る快感が彼女の脳を焼いた。
「はっ!!あっ・・・あひぃっ!!?」
乳首からの刺激に耐える彼女を掻き乱すように、下半身から刺激が襲ってきた。
一匹の蛭がクリトリスに噛み付いたのだ。
鋭い歯が包皮を切断すると、流れる血ごとその口が陰核を吸い上げる。
「ひあああああぁぁっっ!!!!」
強烈なパルスが全身を駆け抜け、快感がレベッカの許容量を突破する。
声の限りに絶叫し、彼女は絶頂に至った。
「はっ・・・はっ・・・ふぅっ・・・」
蛭の隙間から見えるその表情は放心したようで、同時に明らかに傷ついていた。
僅か30分にも満たない間に彼女は地獄へと突き落とされた。
奪われ、汚され、痛めつけられ、挙句望まぬ快楽に追いやられたのだ。
「・・・ぅっ・・・ぐすっ・・・うえぇっ・・・」
可愛らしい顔をくしゃりと歪め、レベッカは嗚咽した。
だがそれは蛭たちの嗜虐心を刺激するだけの行為でしかなかった。
いや、本当に刺激したのかは分からない。
だが事実として蛭たちは陵辱を再開した。
「ぐすっ・・・ぇっ・・・・・ぎゃあああああっっ!!!!」
華奢な体が弾かれたように跳ね、ヒクヒクと痙攣を繰り返す。
クリトリスに蛭が歯を突き立てたのだ。
激痛と快感が心の堤防を叩き壊し、再び与えられた絶頂が心を更に苛んでいく。
「・・・あ・・・ああぁ・・・」
どれだけ泣いても悲しんでも、相手が望むままに自分は感じ、達してしまう。
その現実を理解した時、彼女は屈辱と深い無力感に襲われた。
「・・・嫌だ・・・もういやだぁ・・・」
鼻水さえ流して泣きじゃくるレベッカを、無数の舌が汚しぬいていく。
まるでそれは彼女に告げているかのようであった。
お前が本当に絶望するのはこれからだ、と。
「あっ・・・あ・・・ああ゛あああああっっっ!!!!」
三度目の絶頂は長かった。
両乳首、全身の順に吸い上げが連鎖し、最後に陰核が目一杯吸い上げられたのだ。
しかも覚めそうになる度に傷ついたクリや乳首が乱暴に噛み、弾かれ、彼女を高みに引き戻してしまう。
愛液が間欠泉のように何度も噴き出し、細い腰は壊れたようにガクガクと揺れまくった。
「――っっ!!!――っうっっ!!!――っんぁぁあぁぁんんっっっ!!!!」
いつの間にか尿道に舌が差し込まれ、それを合図にレベッカは小水をぶちまけた。
股間の蛭たちが美味そうにそれを嘗め回す。
無数の舌が秘裂を這い擦り回り、レベッカを更に追いやり続けた。
・・・どれほどそれが続いたろうか。
「・・・あっ・・・はっ・・・あ゛っ・・・」
絶頂から戻っても彼女の体は酷い倦怠感に支配されていた。
子宮を中心に腰が痺れ、陰唇は絶頂の余韻にひくついている。
「・・・はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・・・」
荒い息を繰り返し、必死に体を鎮めようとするレベッカ。
だが蛭たちは彼女が覚めやるのを待とうとはしなかった。
「――っひいいいいぃぃっっ!!!!」
突然膣内が舌に掻き回され、4回目の絶頂が彼女を吹き飛ばした。
両目が大きく見開かれ、舌を突き出した口からは涎が零れ落ちる。
その舌に一匹の蛭がかぶりつく。
大口を開けた蛭は、コンドームのように舌を覆い尽くしてしまった。
――そして次の瞬間
「あおおおぉぉっっ!!!!」
舌が強く吸われ、同時に蛭の舌が蛇のように絡み付いてくる。
異形に舌をフェラされるレベッカを吐き気が、そしてそれ以上の快楽が襲う。
5回目の絶頂までに5秒もかからなかった。
蛭はそのまま絶頂から覚める度に舌を甘噛み、吸い、そして舐めしゃぶった。
立て続けに絶頂を迎えるレベッカの体は、海老のように反り返っていた。
そんな彼女を追い打つように、蛭は膣に舌を差し込んだ。
尿道にも再度舌が入り込み、膣と共にぐちゃぐちゃに掻き回す。
「あ゛あっ!!!あ゛っ!!!あがああっっ!!!」
彼女は獣のような声を上げ、ブリッジしたまま腰を滅茶苦茶に動かした。
数えることさえ困難なほどにオーガズムが連続する。
その間レベッカは髪を振り乱し、大粒の涙を流し続けた。
――もう何度イかされたのかも分からない。
一匹の蛭が彼女の舌を吸い上げ、フェラの要領でイかせまくったのが50回目前後だった。
全身の傷口に舌が抽送され、長い絶頂を与えたのが90回目くらいだった。
その度にレベッカは涙を流し、同時に心を磨り減らしていった。
100回を越えても彼女は犯され続け、200回を数える頃には抜け殻となっていた。
「・・・ゆるして・・・ゆるしてぇ・・・」
白目を剥き、涎を垂らして転がるレベッカは、さっきから同じ言葉を繰り返していた。
言葉と言うより、うわ言とでも言った方が良かろうか。
もはや当人は言葉の意味さえ分かってはいなかった。
無数の蛭に血を吸われ、規則正しくイかされるだけの存在。
幼くも勇敢で、知性に溢れた面影はもうどこにも無かった。
――と、急に蛭たちの動きが止まった。
静かに佇む彼らは、何かを考えているようにも、協議しているようにも見えた。
やがて彼らは唐突にレベッカの体から離れた。
彼女の全身があらわになる。
弾力に富んだ白い肌は所々食い千切られ、自らの血を浴びて赤く染まっている。
あちこちに覗く筋組織――特に右頬の表情筋――は、さながら人体模型を連装させた。
幾つもの切れ目が入った乳首と陰核は、今にも取れて落ちそうであった。
その姿は、特に以前の可愛らしい彼女を知る者なら哀れみを覚えずにいられないほど痛々しかった。
だが蛭たちは被虐の少女を哀れに思って離れたわけではなかった。
むしろ逆である。
その証拠に彼らは体勢を立て直すと、一斉にレベッカへと殺到していった。
「いぎいいいいぃぃっっ!!?」
膣から、肛門から無数の蛭が侵入し、細身の体が大きく震えた。
それは肉の津波だった。
津波は上半身にも殺到し、口から鼻から、耳からも侵入してきた。
「おげっ!!えっ!!おごぉっ!!!」
穴という穴が無理に広げられ、激痛と苦しみが全身を支配する。
だが、本当に酷いのはその後だった――。
「おおおおっっ!!!おっ、おぁ・・・お゛おおおおおぉぉっっ!!!!」
蛭が流れ込んでくる苦痛が、媚薬によって快感に変わり始めたのだ。
絶対値が大きかった分快感もまた強烈で、レベッカは一瞬で絶頂へと追いやられてしまった。
それに呼応するように、更に膨大な数の蛭が流入してくる。
その圧力と摩擦力がまた変換を受けて、凶悪な性感が体を駆け回った。
「おぶぅっ!!!あがっ!!!おごおぉっ!!!」
秒刻みでレベッカを絶頂が襲い、その度に彼女の体が痙攣し、飛び跳ねる。
それはまるで生きたまま鉄板で焼かれる魚であった。
腸が、子宮が限界まで拡張され、外向きに体を圧迫する。
細く締まった腹は、今では蛙のように醜く膨れ上がっていった。
やがて、蛭の流入が止まった。
肉壁の拡張が限界に達したのだ。
だが津波はそれでも収まらなかった。
入りきれなくなった蛭たちは、新たに侵入路を開削し始めた。
――要するに、自らの牙によって新たな穴を開け始めたのである。
乳首が完全に食い千切られ、形の良い乳房に穴が穿たれる。
腕や太腿、腹にも穴が開けられ、眼球も食い千切られて眼窩が暗く覗いた。
そうやって開いた穴から蛭たちが無理やり潜り込んでくる。
太腿の筋肉と皮膚の間に入り込む者。
尻に食らいつき、筋肉に穴を開けながら体を埋める者。
乳房に半分以上潜り込んでビチビチと尻尾を振る者。
恐ろしいことに、その全てが最終的には性感へと変わってしまう。
「ぐあああっ!!!ぎひっ!!!ひぐあぁっ!!!」
四肢の筋肉を食い破られ、指一本動かせない状態で達し続ける。
全身の筋肉と皮膚の間を蛭が泳ぎまわり、それに合わせて皮膚がグロテスクに隆起していた。
更に腹を齧っていた連中が完全に腹筋を貫通し終えると、今度は体内の連中まで呼応し始めた。
内側から音を立てて内臓が食われ、レベッカは見る間に空っぽになっていく。
「あがああっ!!!がああっ!!!ああっっ!!!あ゛ああっっ!!!」
口から血を噴き出し、全身が引きつれたように痙攣する。
それでもなお絶頂は全身を支配し続け、膣からは赤く血の混じった愛液が飛び散った。
狂った快楽の地獄の中で、段々と意識が遠くなっていく。
その間レベッカは、哀れなレベッカは、文字通り血の涙を流して泣き続けたのだった。
暗く寒い空間に、ただ浮かんでいる。
(私、どうしちゃったんだろう・・・?)
レベッカ・チェンバースは何が起こったか理解できずにいた。
いや、正確に言うと断片的には思い出せるし、理解できる。
一言で言うのは難しいが、要するに自分は酷い目に遭ったのだ。
・・・筆舌に尽くしがたいほどの。
だがそれがどのように現状に結びついたのかが分からない。
いや、そもそも現在自分がどうなっているのかが分からない。
(私死んじゃったのかなぁ。それで魂になって浮いてるの。)
非現実的な考えのようであったが、状況を勘案するとそれが最も妥当な仮説に思えた。
――と、彼女は目の前の誰かに気付いた。
暗い空間にぼうっと浮かぶその姿は美しく、一瞬彼女は女性だと思った。
だがよく見ると違うことが分かる。
・・・女性は股間に棒など生やしてはいない。
それを見てレベッカはふと自分の体を見た。
彼女もまた男と同じで、全裸だった。
音も無く男が近付いてくる。
レベッカの中の何かが危険を告げていた。
あいつに捕まったら犯されるよりもっと酷いことになる、と。
だが体が動かなかった。
それどころか乳房や陰部を守ることさえできなかった。
見ると手足の先端が闇の中に飲まれている。
視線を戻すと、男は目の前にいた。
(イヤッッ!!)
心の叫びも虚しくレベッカの唇が奪われ、膣にペニスが突き立てられた。
同時に彼女の中に何かが流れ込んでくる。
記憶、知識、そして様々な負の感情。
それを受けた瞬間、レベッカは男が何者か理解した。
・・・そしてその数瞬後、彼女は男の中に吸い込まれるように消えた。
レベッカを肉片一つ残さず食らい尽くすと、蛭たちは一つの形に変わった。
それはレベッカの姿そのものだった。
取り込んだ獲物に擬態した蛭たちはビリーの亡骸を一瞥し、そのまま歩き去った。
自分たちの女王に極上の血肉を献上するために。
BAD END
- これが1番好き。可愛くて美味しそうなレベッカが可哀想で可哀想でもう最高。 -- (名無しさん) 2021-08-06 23:58:02
- 是非ともCGアニメーションやイラスト化して欲しいね -- (名無しさん) 2021-08-11 19:52:41
最終更新:2008年08月07日 20:08