ポコ…ポコ…

その音に可奈は目をそむける。
怪物の腹から音が聞こえてくる。
怪物の腹は、さっきよりやや小さくなっていたようだ。
「佳美…」
茂みの中で息を潜めながら可奈はクラスメートの名前をつぶやいた。
さっき怪物に呑み込まれたときにはあらん限りの力で抵抗し、
呑み込まれた後もしばらくは喘ぎ声を発しながら
ゴムボールのように膨れ上がった腹の中で暴れていた。

しかし、それが徐々に小さくなり、それとともに怪物の腹は徐々に小さくなった。
腹の中で暴れる音も、徐々に小さくなり、今やわずかに怪物の腹を弱弱しく響かせる程度になっていた。
その中で、佳美がどんな姿になっているかは考えたくもなかった。
可奈は怪物に見つからないように茂みの奥へ隠れていった。


可奈は、そうしながら昨日のことを思い出していた。
その日、彼女のクラスは体育のために着替えを終え、グラウンドに集まっていた。
着替えを終えて教師の前に全員が集合した瞬間、視界が暗転、落下するような感覚に襲われた。
そして気がついたら、この茂みの中に教師と彼女達がいたのだった。


「これからあなた達を食べたいと思います」


そういった後、新任教師はむくむくと姿を変え、大きな蜘蛛のような姿になった。
悲鳴がこだまする中、教師だった怪物は、長い足を延ばして目の前にいた少女を捕らえた
「最初の食事は唯ちゃんにしたいと思います。みなさん、食べられたい順番に前に出てください」
そういうと、唯と呼ばれた少女の体操着を剥ぎ取り、そのまま大きく開かれた口の中へ落とし込んだ。
あまりのことにあっけにとられたながら、可奈たちは唯が目の前で呑み込まれる様を見ることになった。
くちゃ…くちゃ…口の中で唯は必死にもがきだした。
時折口の中から唯の手が飛び出しては口の中に引き込まれる。
そして、大きく膨れ上がった口から腹に向けて唯が落とし込まれた時、生徒達がとった判断は一つだった

逃げなきゃ…食べられちゃう…


そして今、可奈たちは周囲の茂みの中に息を潜めていた。
時折、悲鳴とともに女生徒が怪物に食べられていく音が聞こえる中、茂みの中を一心不乱に逃げていた。

そして、茂みを抜けた頂に、生徒達を見つけた
「舞、陽子!助かってたの?」
そういって可奈は生徒達に駆け寄った

「…もう…ダメよ…」
可奈を迎える舞たちは絶望的な表情とともにそうつぶやいた
「な、なぜ?」

彼女達は、頂から見える眺めを呆然と眺めていた。
そこには周囲を海に囲まれた絶海の孤島の眺めがあった
「これじゃ、どこにも逃げられないじゃない。もうすぐ、先生もここに上がってくるわ。
食べられるのが早いか遅いかだけの違いだけで、あたしたちみんな食べられちゃうんだ」
そういって陽子はボロボロ涙を流しながらへたり込んだ
「いや…もういや…助けて、お母さん」

可奈は呆然とそれを見ていた。

そして、木々をへし折る音とともに先生だった怪物があがってきた
悲鳴とともに可奈たちは茂みの中へ戻っていった。
それを尻目に一人ふらふらと先生の前に歩いていった少女がいた

「陽子!?」

陽子はふらふらとした足取りで服を脱いで怪物の前に歩み出た

「いいです…あたしを食べても…でも、痛くしないでくださいね…」

そういったまま怪物の前に裸身を晒す陽子。

「…もう…覚悟は出来ました…このままじゃ、逃げることなんて出来やしないもの」

陽子はそのまま先生だった怪物に呑み込まれていった

丸みを帯びた体を舐りまわすと、口の中に蕩けるような味が広がった
今までの娘と違って抵抗しない陽子の体は、舌の侵略を従順に受け入れていた。
マシュマロのような胸や、心地よい弾力のある尻や太腿、
そして、股間は怪物の舌に舐られて、徐々に熱を帯び始めていた
蕩けるような熱気と陽子の女の味が口中にいきわたった刹那、怪物は陽子を腹の中に収めた

全身唾液でぐちょぐちょにされながら陽子の体は嚥下によってもみしだかれていた。
あたし…食べられてるんだ。
その現実が陽子を被虐的な快感へと導く。
全身が性器になったような口の中での責めですっかりほぐれた体は
喉を通る圧迫感と怪物の体内の温かさで独特の快感を伝えつつあった。

陽子は、少しでも快楽に浸ろうと、喉の肉壁に胸を押し付け始めた。
もう、これで最期なんだという思いが陽子の心の何かを壊していた。
そのままするすると胸や乳首に伝わる快感を楽しみながら陽子の体は胃袋に落とし込まれる
胃袋にたまった消化液は、陽子の体を容赦なく溶かし始める。
怪物の唾液にも消化液にもたっぷりと媚薬の成分が含まれていて、それが伝える快感は
陽子の心を変化させつつあった。
快感と被虐心に壊れた陽子は、その消化液にまみれた自らの胸を揉み、秘裂に消化液を導きながら
文字通り蕩ける感覚を味わい始めた。

徐々に飴玉のように小さくなってゆく自分の体を感じながら登りつめてゆく。
胸が溶け、秘裂から徐々に自分が溶け出し始める中でも陽子は必死に
快感を味わおうとしていた。
陽子が食べられた後、可奈は藪の中を必死に逃げ惑っていた
陽子の後も、自分の境遇を知って自ら食べられる道を選んだ生徒や
逃げようとしたものの及ばず抵抗しながら食べられる生徒は後を絶たなかった。

可奈は、それでも逃げ延びていた。
すでに何日たっていたかわからなかった。
食糧はあちこちにあったが、服はなく、すでに体操服も下着もボロボロになっていた。
食べられた生徒達の体操服は怪物の唾液にまみれていて着ることが出来なかった。
「この島にいるのは、あたしたちだけなのよね…」
そうつぶやくと、ボロボロの服を脱ぎ捨てて全裸になることにした。

服を脱ぎ捨てた彼女は、目の前の川に身を躍らせた。
自分の身を清めながら、彼女は思った。
みんな…無事なのかな?

彼女の足が何かにすくわれた感覚とともに、ずるずると後ろに引き込まれる。

川の中から怪物が姿を現した。
「い、いやぁぁ!」
必死でもがいて、足をとる怪物の触手をほどこうとする
しかし、怪物の力は余りに強く、そのまま彼女の体は足からぶうんと宙に舞い上げられた。
「やだやだやだあぁ!」
ひっしで首を振るその下には怪物の口があった。
「助けて!先生!あたしを食べないで!」
口の中に落とし込まれながらも可奈は必死に抵抗した。
宙に舞い上げた可奈の裸身を口に入れた怪物は、可奈の生きの良さに満足の表情を漏らしていた
陽子以来、どこか諦めた表情の生徒を食べたことも多かったが、
怪物にとって可奈のような必死の抵抗を試みる娘のほうが好物だったのだ。
口の中で暴れる可奈の裸身に容赦なく唾液を浴びせる。
可奈の動き続ける体を舐り続ける。
開くことを拒む可奈の秘裂に舌を割りいれる。

時折口の外には乱そうとする可奈の体を押さえつけながら、可奈を味わおうとする怪物。
徐々に、全身を舐られて快感を開花させつつある可奈の体から抵抗の力が衰えてゆく
のを感じ取った怪物は、そのまま可奈を呑み込んだ

「た、助けて!ねぇ、やだ。あたし、食べられたくなんかないよ」
股間からの熱気に力を奪われてなすすべもなく胃袋へ落とし込まれる可奈の裸身。
思うように動かない手足を動かしながら、可奈は精一杯の抵抗を試みたが、
狭い腹の中ではまったく身動きすら取れなかった。
「ここで、佳美も、陽子も、溶かされちゃったのね」
自分を溶かそうとする消化液を降り注がれながら、上に上がろうと手を持ち上げる
胃の壁から上の喉へ手を差し入れようとするが、力が強くて思うように開かない。

そうしている間にも可奈の体は徐々に蕩け始めた

そして…

ずるっ

「!!!」

もはや声にならなかった。
可奈の両腕が降り注がれる消化液に溶かされてどろりと溶けてしまったのだ。
両腕からは苦痛の代わりに独特の快感が広がった。

「やだ…あたし、どうしたの?体を溶かされているのに?」

消化液の媚薬に浸され始めた可奈の体は、それでも快感を受け入れずに
体を暴れさせながら、なんとか逃げようともがく
そして、もがきながら自分の体が蕩けていくのを徐々に浸透する快感とともに感じ取りつつあった。

腹の中でも動き続ける可奈が、徐々に小さくなり、動かなくなるまでそう時間はかからなかった。



可奈を消化して、小さくなった怪物の腹は、その後徐々に膨らみ始めた。

すべての生徒を食べ終わった怪物は、そのまま藪の頂へ上っていった。
そして、そこでいくつもの卵を生み出し始めた。


「ごちそうさま。かわいい生徒達。そして、こんにちは、あたしの子供達」
生徒達の体をエネルギーにして、多数の卵を産み落とした怪物は、
目を細めながら半透明の卵の中をうごめく子供達を眺めていた。

名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年08月07日 20:11