カツンカツンとピッケルを振るう音が寒空に木霊する。
彼女の名前は明日香、もう少しで一人前というとこまできたハンター。
ところどころガタが来たザザミ装備から脱却するために資金集めの毎日である。
「あ、いたいた」
朽ちたドラゴンの抜け殻から白く不気味なものを引きずりだすとそれは彼女の腕に噛み付いた。
「あーもう・・・寒いし痛いし次は別のクエストにしようかなぁ」
今受けているクエストは『フルフルベビー5匹の納品』
先ほど腕の鎧部分に噛み付いた芋虫状の不気味な生物を5回もはこばなければならない。
1回に1匹、その運び方がギルドでのルールだった、
しかし寒さと痛さと気持ち悪さで彼女は違反をしてしまう。
その後の惨劇など想像もせずに。
「やっぱりルールは守るべきだったかな、3匹もいると動きにくかったなぁ」
食欲旺盛なフルベビは目の前に獲物を見つけると
即座に噛み付き尻尾の吸盤で体を支え獲物を喰らおうとする。
生身の部分を噛まれたら一溜まりもないため鎧を噛ませているが
古くなったザザミの殻が悲鳴をあげ、鈍い痛みに注意力を削がれる。
慎重に走りながらも時折訪れる骨の軋みに顔を歪め
滑りやすい雪道をキャンプ目指して進んでいく。
そして飛び掛る肉食竜を避けようとして彼女は狩猟区域外へと滑り落ちてしまった
「痛っっ・・・どうしよう体動きそうにないよぉ・・・アイルーさーん助けてーー」
モンスターとの戦闘や毒などで動けなくなった時
アイルーの手によってキャンプに運ばれる。
しかし、それは狩猟区域内でのこと豪快に雪を巻き上げながら滑り落ちた彼女を
アイルー達も見失い助けに来れるわけがない。
何か使えるアイテムはないかと鞄に手を伸ばそうとして響いた痛みで思い出した存在。
恐る恐る腕に目をやると今にも砕かれんばかにヒビがはいった鎧と
不気味にうねるフルベビの姿があった。
「あの衝撃でも離れないの?止めて!あっち行って!」
すでに立ち上がる体力さえない彼女がどんなに腕を振ろうとも
それは優しく揺すってる程度にしかならず吸盤と歯でしっかりくっついたフルベビには意味がない。
そうこうしている内に右腕の鎧はとうとう噛み砕かれてしまった。
その下にあるのは彼女の肉、ハンターとして鍛えられてはいるが
若い女性らしくその肉は白く柔らかく瑞々しい張りがある。
口に残る殻の破片を吐き出すとその不気味な口を大きく広げた。
「嫌・・・いやいやぃゃ・・・やめてぇ!」
骨折・裂傷様々な傷を戦いで経験してきた、
それでも身動きもできずモンスターの口が迫るという経験はしたことがなかった。
弱々しく振られる顔は獲物を狩るハンターではなくなり
本来の年よりも一層幼くか弱い少女のものになっていた。
ボタボタと流れ落ちる彼女の真っ赤なシロップは真っ白な雪と真っ白な口を赤く染めていく。
「いだい・・・ヒグ・・・止めてお願い・・・ヒギッ」
右腕の白い肌の隙間からさらに白い骨が見え始めた頃、
逆の腕を噛み砕こうとしていた奴がある部分に気づいてしまった。
彼女の細すぎず太すぎない極上の太もも、
十分な防御性能を得ると共に動きやすさにも重点を置いたザザミ装備からは
美味しそうな太ももが初めから露出しているのである。
モチモチとしているが決して余分な贅肉があるわけではない彼女の太ももに
フルベビが歯をたてるとプツッと小気味よい歯ごたえの後は抵抗もなく引き裂け
口の中を旨みで満たしていった。
「うぅぅ・・・いだ・・・私の手が・・・脚が・・・」
体が冷え痛覚が鈍くなり痛みによる失神も出来ぬまま
彼女は少しずつなくなっていく自分の体をただ眺めている。
まだ小さいフルベビならば武器さえあれば一刺しでも仕留められただろうが
落ちる際になくしたらしく近くには見当たらなかった。
ただ、痛覚が鈍るほど冷えた体は出血が予想より穏やかで
このまま痛みに耐えれば助けがきて死ぬことはないかも知れない。
そんな希望が彼女の生まれる。
しかし、僅かな希望まで打ち砕かれる出来事が彼女を襲う。
腹部の鎧を噛んでいた奴が鎧のジョイント部に気づき最も頑丈であったはずの胴体の鎧は
あっけなく引き剥がされてしまい御馳走が露になってしまった。
引き締まってはいるが中に宝物が隠れているお腹
太ももよりも柔らかく甘い胸
そしてその奥には厳しい寒さの中でも熱くとろける心臓
寒さで先端が尖り吹雪に揺れる2つの丸い乳房の片方が醜悪な口で歪な形に変えられていく。
「あ、あ、あ・・・私のおっぱい・・・やめてぇ、返してぇ」
過酷なクエストと命を守るトレーニング、
それらに追いやられ誰に触れてもらえなかった女性の象徴の片方は
モンスターの中に消え二度と戻らなくなった。
右腕を食い荒らした奴は肘から先が筋肉の支えをなくし風に揺れるようになると
すぐ後ろにあるもう片方の乳房へと標的を変える。
左の乳房を完食した奴は中の宝物を守るお腹の肉を食い破っていく。
そして太ももを味わっていた奴は上へ上へと食べ進み、
もう一つの女性の象徴に目を向けた。
食いちぎられる痛みでなく這い回られる不快さを感じた彼女は
そこに目を向けると痛みを忘れて体を揺さぶるように首を振る。
「止めて・・・そこだけはやめてぇ・・・お願い食べるなら先に殺してえぇ・・・」
彼女の悲痛な声もモンスターに通じるわけもなく
大した強度もないが最後の盾である下着を引きちぎられる。
痛み・恐怖・絶望
それらに晒された彼女のそこは黄色みがかった液体で濡れていた。
わざわざそれを舌で丁寧に舐め取り、
舐めるために口が近づくたびに恐怖で体が強張りチョロチョロと湧き出していく。
反応を楽しむかのように数回繰り返した後に
嘲笑うかのように彼女の顔がある方に振りかぶって大口を開けた。
「誰も・・・あかちゃん・・・まだ・・・まだぁ」
すでに単語の繋がりも崩れうわ言のように言葉を吐き出し、
涙と涎でベタベタになった顔を力なく振り続ける。
そして口が振り下ろされ噛み千切られた。
それなのに彼女の秘孔は未だ元の形を保ったままである。
「あ゛あ゛ーーーい゛や゛ーーーーーー」
それまでより強い痛みに彼女の体が大きく仰け反った。
噛み千切られたのは小水を舐め取る過程で膨らんだ神経の塊。
限界まで歯を食いしばり、それでも漏れる耳を切り裂く絶叫が彼女の受けた衝撃を物語る。
その音が鳴り止まぬまま今度は秘孔が食い破られていく。
奥へ奥へ、その先に御馳走があることを知ってるかのように道を食い広げながら進んでいく。
それが辿り着いたことは彼女にもわかっている、それでももう叫ぶ体力すらなくなっていた。
そして女性の中心が乱暴に食いちぎられ次々と胃の中へ消えていった。
「う゛っ・・・ゴブッゴフ・・・」
包装紙を剥ぎ取るかのように腹の肉を食べ終えた奴が内臓を貪り
彼女の口から大量の赤いシロップが流れ出す。
胸・肩と丁寧に食べてた奴はそのシロップを舐め取りながら顔までよじ登り
源泉である唇に吸い付きあふれ出すシロップを飲み干し濡れた唇も噛み千切って咀嚼する。
すでに彼女の反応はほとんどなく、ただむせるたびに破れた口元から冷めつつある血を零す。
散々全身を食い荒らしたフルベビ達は最後に弱々しく動く心臓に口を向けた。
数日の間アイルーや他のハンターの手によって彼女は捜索された。
しかし強い吹雪と本来踏み込まない狩猟区域外であることが原因で
彼女は遺体すらも発見することができないという報告で捜索は打ち切られた。
全てを胃の中に仕舞ってしまった本当の原因は次のご飯を探している。
最終更新:2010年05月06日 03:00