あるところに たいへんいたずら好きな あくまが いました。
あくまは いつも おとくいの いたずらで
人間を おどろかせては 楽しんでいました。
さあて。 今日は 人間たちに どんな いたずらを してやろうか。
この日も あくまは うきうきしながら 人間の くらす町へ むかっていました。
おっ。
そのとちゅう 町のほうから ひとりの 女の子が 歩いてきました。
こがらな かわいらしい 女の子でした。
ようし、 今日は あのこに いたずらをしてやろう。
あくまは そろりと ものかげに かくれました。
女の子は 手に かごを 持っていました。
おつかいへ 向かう とちゅうのようです。
そんな 女の子は どこか もじもじと 落ちつかない 様子です。
うーん。 したくなってきちゃった。
それは どうやら トイレを がまんしているようでした。
女の子の様子を 見ていた あくまは なにかを 思いつきました。
そして そそくさと その場を はなれていきました。
女の子が 早く おつかいを すませようと 急ぎ足で 歩いていると
道の とちゅうで 小さな小屋を 見つけました。
前を 通りかかると 小屋は トイレだと わかりました。
あら。 こんなところに おトイレなんて あったかしら。
でも ちょうど よかったわ。
女の子は そこを かりることにし 早足に 小屋に かけ入りました。
女の子が 小屋に 入ると 和式の べんきが ひとつだけ ありました。
女の子は それに またがると 急いで パンツを下げ しゃがみました。
前の われ目から おしょう水は いきおいよく ふき出しました。
用を足しおえて ひといきついたころ 女の子は まわりを 見回しました。
あれ? ないっ。
トイレには 紙が ありませんでした。
女の子は こまってしまいました。
ふいて あげようか?
えっ。
どこからか 女の子に 声が かかりました。
それ。
ぺろり と 女の子の しずくのついたわれ目は なにかに なめられました。
きゃあっ。
ぺろり。
やっ。
ぺろぺろ ぺろり。
なんなの?
女の子は またがった 下を のぞきました。
なんと べんきの おくから 舌がのびて 女の子のしずくを なめとっていたのです。
きゃあああ! おばけぇ!
はははは。 おどろいたか!
そのとき きんかくしから 目が あらわれ 女の子の顔を 見ました。
おいらは あくまさ。 お前を おどろかすために トイレに 化けていたのさ。
いやあっ。
女の子は 小屋から 出ようと 立ち上がります。
まあ まちなよ。
とつぜん かべから 手が生え 女の子を おさえつけ しゃがませました。
いやぁ これいじょう なにをするのっ。もうじゅうぶん おどろいたわっ。
へへへ。 いたずらのつもりで なめてたけど
お前の おしりって けっこう美味しいな。
あくまは 女の子の おしりの味を 気に入ったようでした。
もうちょっと 味見させて くれないか?
いやよ。 もう こんなことは やめて。
いつもいつも 町の みんなが あなたに めいわくしているのよ。
女の子は あくまを にらみます。
それなら 味見させて くれたら もう お前の町への いたずらはやめるよ。
え 本当に?
ああ。 やくそくする。
女の子は しばらく なやんだ後に 言いました。
わかったわ。 少しだけよ?
よしっ。
女の子は しぶしぶ あくまの 言うことを ききました。
べんきは 口の すがたに 変わり 女の子の こしを すっぽり くわえました。
いただきます。
きゃ。
そして ちゅばちゅばと 音を 立てて しゃぶり はじめました。
舌は 女の子の 背中から 前へ われ目を なぞります。
れろり。 れろり。
う くうう。
なんども なんども くり返し われ目は 味わわれました。
ぺろぺろぺろ じゅぷ。
あるとき われ目のおくから とろりと みつが ふきました。
ふええ。 ねえ まだ 味見するの? わたし おつかいの とちゅうなの。
まだまだ。 だってまだ なめてるだけで ひとくちも 味見してないもの。
え?
ひとくちとは どういういみだろう?
女の子は あくまが 言ったことが わかりませんでした。
じゃあ そろそろ いただくか。
少しって やくそくだから ひとくちだけに しておいてやるよ。
おしりを くわえる口に するどい歯が 生えてきました。
そして 歯は 女の子の やわらかなお肉に くいこんでいきます。
え え なにするの?
小さな おしりは ここちのいい だんりょくを 歯に伝えます。
そして あっぱくに たえられなくなると お肉と皮は
ぷちぷちと ちぎれてしまいました。
いやああああ!
トイレのかべから生えていた手は 女の子の わきの下を つかみ 持ち上げます。
ずしゃり。
すると 歯の食い込んでいる所から下の実は 女の子のこしから そがれ
あくまの口の中へ 落ちていきます。
むちゃむちゃ もぐもぐ。
あくまは それはそれは 美味しそうに 口を動かします。
や いやあぁ わたしの おしりがぁ。
女の子の しんせんな 果実は あくまの 口の中で はじけて
その味を ぞんぶんに 伝えます。
あまずっぱい ここちよさに あくまは うっとりとしました。
そして その ひょうしに あくまは 元のすがたに もどりました。
うーむ さいこうだ。
うええ。 食べられちゃったよぅ わたしの おしりぃ。
女の子は とても かなしくなりました。
じゃあな 人間。
やくそくどおり もう お前の町には いたずらしないでやる。
あくまは 口に残る味わいに まんぞくして さっていきました。
ごめんね おかあさん。 もうおつかい できそうにないよ。
でもね。 わたし 町から あくまを おいはらったのよ。
ほめて くれるかな?
女の子は その場に たおれこんでしまいました。
それいらい 女の子の町から あくまの いたずらは なくなったそうです。
めでたし めでたし。
最終更新:2010年05月06日 04:36