香ばしいにおいが立ち込こめる。
首まで茶色いソースに漬け込まれたあたしはその匂いに顔をしかめる。
極上のステーキのような匂い。
しかし、それはあたしのクラスメート達がオーブンの中で焼かれている匂いだからだ。
さっきまで聞こえていた悲鳴はもう聞こえない。
それと入れ替わるように彼女達の肉が焼ける匂いが立ち込め始めたのだ。
「うぅ……」
思わず涙がこぼれる。
今オーブンで焼かれているのはクラスの半数。
普段から親しくしていた友達もその中に少なからず混じっていた。
彼女達から声が聞こえなくなり、代わりに香ばしい匂いが放たれていることの
意味がわかっていたからだ。
いつも明るかった綾香も、学級委員長をしていた佳代も、
今はオーブンの中で香ばしい匂いを放つ料理に変わりつつあった。
それは残ったあたし達の運命でもあった。
あたしと一緒にソースに漬け込まれたクラスメートから泣きじゃくる声が聞こえる。
「うぅ…久美ちゃんが…」
同じようにソースに漬けられた声に覚えがあった。
「ゆかり…」
あたしのクラスメートで、テニス部にいたゆかりだった。
彼女が同じくテニス部にいた久美と仲が良かったことを思い出した。
「久美ちゃん…お願い…返事してよ…」
さっきまで悲鳴を上げる久美に呼びかけていたゆかりの目には涙があふれていた。
ゆかりがあたしの視線に気づく。
あたしの方に振り返って言った
「由香、あたしたち、なんでこうなっちゃったんだろ…」
あたしはつい二日前のことを思い出した。
その日も何の変哲もない女子高の一日が始まっていた。
「ねえ、ゆかり、あなたいつからサンタクロース信じなくなった?」
「え?あたし小学校くらいかな?久美ちゃんは?」
「ゆかりとおなじくらいかなぁ」
「え?あたし中学校前まで信じてたよ」
「ウッソー?綾香、マジ?」
たわいもない会話をしていたのはクリスマス前の終業式の日。
誰もが大した感慨もなく終業式と言う名のセレモニーに出て、
中身を思い出しようもない先生の挨拶を聞いて…
「…のために、皆さんにはディナーになっていただきます」
それとともに、体が浮くような感覚とともに意識が遠くなり…
気がついたら閉ざされた白い部屋に全裸にされたクラスメートがいた。
みんなは最初のうちは当然のように恥ずかしがっていたが、
そのうち自分達の立場がそれどころのものではないことに気がついた。
その部屋には大量の水とコップ。
それと妙に小奇麗なトイレしかなく、出口がどこにもなかったのだ。
二日間の間、あたしたちは誰一人助けが来ず、大量に用意された水と
やけに大きなトイレだけがある部屋で過ごした。
その間にあたし達の身の上に起こったことに気づいたものがいた。
あたし達が聞き逃した挨拶をしっかり聞いていた佳代だった。
「あたしたち…これから食べられちゃうのよ」
佳代が最初から最後まで委員長らしく真面目に聞いていた終業式の挨拶を語った。
「あの時…あたしたちがディナーの食材に選ばれたなんていってて、
それを言った後から目の前が白くなって、気がついたらこの部屋だった」
それは大方のクラスメートも体験したことだった。
「でも、あたし達、誰に食べられちゃうっていうの?」
その答えは二日後明らかになった。
白い壁が突然開き、そこから小山のような化け物たちが現れた。
あたし達は一人ずつ捕まっては、首枷をはめられて部屋を連れ出された。
それからあたしたちは枷をはめられたまま化け物たちに体を洗われた後、
大きな手からは信じられないほど丁寧に髪を整えられて、アソコの毛を剃られた後、
同じような化け物たちが居並ぶステージへ全裸のまま運ばれた。
化け物たちが話す言葉は、彼女達にも聞き取れた。
あたしたちはオークションに掛けられている。
そう誰もが直感したが、首枷に加えて手枷もはめられたあたしたちは逃げ出すことすらできず
黙り込んだまま自分達が売られているのを見ていた。
全員に値段がついた後、あたし達は調理場へ運ばれた。
すでに事態を察知していたあたし達は泣き喚いたり逃げようとして
化け物たちに制止されたりしながら二組に分けられた。
その意味がわかったのは、あたし達がソースの沼の中へ漬け込まれ、もう片方の組の人たちが
胸や手足に塩胡椒を擦り付けられてオーブンに運ばれた時だった。
綾香や佳代や久美はそのとき首だけを残してオーブンに入れられて、
その裸身をじっくり焼き上げられた料理へと変えられていた。
「あんな風に焼かれちゃう気持ち…考えたこともなかった」
ぽつりとつぶやく声が聞こえた
「美穂…」
あたしのクラスでも飛び抜けて綺麗だと言われていた美穂が
そのぱっちりした瞳をオーブンの方へ向けていた。
そういえば美穂って料理が趣味だったな。
いつもあたしたちに振舞ってくれるクッキーやケーキを思い出した。
まさか自分がそうなるなんて思ったこともなかったろう…
そんなことを思っていると不意にオーブンが空いた。
オーブンから出された彼女達は、すっかりキツネ色に焼き上げられていた。
冗談好きだった綾香も、ゆかりと一緒に健康的にテニスをしていた久美も、
もう、話すことも動くこともなく、ただ皿の上にローストされた自らの裸身をさらすだけだった。
委員長の佳代も、いつもは冷静な顔をゆがめたまま顔に似合わぬ大きな乳房や丸いお尻から
肉汁をだらしなく溢れさせているだけだった。
彼女達は次々と皿に盛られ野菜と一緒に盛り付けられてソースをかけられていった。
湯気の立ち上る彼女達が手足に銀の飾りをつけられる。
まるでその様はローストチキンのようだった。
極上の肉料理となった彼女達は、覆いをかぶせられて運び出された。
次はあたし達だ。
運ばれる久美を見届けながらすっかり力の抜けたゆかりがまず手足を縛られて
オーブンへ運ばれる。
「いや…」
細い声でそういうだけだった。
ゆかりの裸体がオーブンに入れられ、首だけを出した状態で扉を閉じられる。
続いて美穂が、あたしの目から見てもうらやましくなるような
スタイルの良い体にソースをまとわせてオーブンへ運ばれた。
「やだやだやだ!助けて!ママ!」
美穂はその整ったスタイルの裸身を必死にばたつかせて逃げようともがく。
しかし、それも虚しく首だけを残してオーブンへと運ばれた。
その後も、ソースをべっとりまといつかせたクラスメートが
あるものは泣き叫び、あるものは観念したようにぐったりとオーブンに運ばれた。
あたしの番が来た。ソースでべとべとになった体にロープを巻きつけられて、
そのままオーブンへ運ばれる。
あたしは必死にもがいたが、運ぶ化け物の力の前に押さえつけられてそのままオーブンに運ばれた。
オーブンの扉に空いた穴から顔を出して、そのまま扉が閉じられた。
横一列にあたしや美穂やゆかりが並ぶ。
「久美…もうすぐ、同じところへ行くよ」
どこか焦点の遭わない目のゆかりがつぶやく声が聞こえた。
このままあたし達はオーブンで焼かれて料理にされる。
いやだ…
こんなの…
オーブンに火が入れられた。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
あたしは自分の体が焼かれる苦痛に悲鳴を上げた。
その悲鳴は急激に小さくなり、それとともに体の感覚が遠くなる
「あ…あ…」
口をパクパクさせながら必死に呼吸しようとするが息が出来なくなる。
「はぅ…」
肺の中から細い息が漏れた。
それを最後に呼吸が止まった。
顔も体も動かなくなった。
(…あたし…死んだの?)
それとともに、苦痛だけだった焼かれる感覚が、急に刺激を帯びるようになった。
(…あ?…あれ?…)
乳房をなでる炎が乳首に触れるとともに、電流のような感覚を走らせる。
すでに火の通った尻が肉汁を垂れ流すとともに腰が溶けそうな感覚を走らせる。
(あぅ…あ…)
快感があたしの感覚を蕩けさせる。
(うそ…あたし…焼かれているのに?…)
何も考えられない。熱を帯びた腰がどくどくと肉汁を垂れ流す度
腰が浮き上がりそうな衝撃を受ける。
(いや…こんなの…でも…)
肉に火が通るとともに、浮き上がるような快感が全身を貫く。
今まで異性を知らなかった膣も、あたし自身が出す肉汁で満ちていき、
それがあたしの子宮口にあふれ出した。
(ふあ…ああああぁぁぁ!!!)
あたしが体験したことのない快感。
熱い肉汁に子宮まで蹂躙される感覚。
そうしたものによってあたしは高みに跳ね上げられていった。
あたしの体は花が開くように豊富な女の匂いを弾けさせた。
体中から溢れるような肉汁が湧き出るのを感じるとともに意識が白くなっていく…
ディナーを待ち望む化け物たちは、テーブルに並んだ
娘達に満足そうな笑みを浮かべた。
スレンダーな娘からグラマーな娘までさまざまな娘達が
今、目の前で美味しそうな裸身を晒していた。
体中から立ち上る湯気が「早く食べて」と誘っているようだった。
さっそく、化け物の一人が綾香の両手足につけられた飾りを持って
綾香のお尻にかぶりついた。
綾香の丸い尻は肉汁を垂らしたまま化け物の口の中で咀嚼されては
彼女自身の味を化け物の口に伝える。
両手足をくくられた彼女の体は腰で分断された。
皿の上に上半身を置かれてまずは足からかぶりつかれる。
綾香の足の肉は柔らかさと女の子らしい豊かな風味を放っていた。
皿の上に置かれた上半身が化け物の口に入り咀嚼される。
程よい大きさの乳房が胸の肉とともに化け物の口の中でもみしだかれるとともに
噛み砕かれて、内臓と一緒に混ぜ合わされた。
続いて化け物の一人が佳代のお腹にナイフを入れる。
火が通った佳代のお腹の中には彼女の旨みを閉じ込めた内臓が艶を放っていた。
この化け物は紳士的なタイプらしく、ナイフとフォークで佳代を切り分けて食べていく。
自らが競り落とした娘をじっくり眺めた後に彼女の内臓を口に入れた。
自分の内臓を目の前で食われる気持ちは皿に盛られた彼女の顔からはうかがい知れない。
化け物は佳代の内臓を口に入れて、濃厚な味わいを楽しんでいた。
彼女の内臓は、見た目によらず濃厚な女性の色香をまとっていた。
膣を噛み切ると溢れる肉汁に満足げにうなずくと、続いて彼女の秘裂にフォークを当てる。
つつくだけでどろっと流れる豊富な肉汁からはむせかえるほどの女のにおいが立ち込める。
それは、彼女がその体に必死に秘めていた「女」が奏でる匂いだった。
化け物は大きく股を広げた裸身にナイフを入れた。
彼女は少しずつその豊満な体を切り刻まれながら化け物の口に収まっていった。
大きな乳房はナイフが触れるとともにぷるんっと揺れ、
ナイフが入るとともに果汁のような肉汁を溢れさせた。
化け物は、彼女のストイックな顔に似合わぬ豊かな胸の味わいと
くびれた胴体の引きしまった食感、腰から放たれる女性の香りを
時間をかけて堪能していた。
佳代のボディは彼女が秘めていた女性の味を解放するように
化け物の口の中で自らの味を奏でていた
そのころ、久美の体は足と首だけを残して食べつくされていた。
運動で鍛えた彼女のしまった肉質は、彼女を買った化け物を喜ばせていた。
胸の乳房はそれほどでもないが、控えめな乳房を支える胸の肉と一緒に口に入れると
プリプリした食感とともに確かな女性の味をほとばしらせた。
化け物の牙を受ける太腿は、しっかりと牙を受け止めるが、やがて牙に噛み切られて
その後は弾力たっぷりの食感と新鮮な肉の味を口にあふれらせた。
彼女の肉は化け物の牙を受ける度にプリプリとした歯ごたえを与え、
噛み砕かれる度に弾けるような肉の味が跳ね回る。
化け物は咀嚼するほどに味の出る彼女の鍛え上げられた肉体を味わい尽くそうとしていた。
久美が今まで必死の努力で作り上げたボディは、今化け物の口の中で
スポーツ少女特有の無駄のない肉の味を主張するだけの存在になっていた。
そのころ、ソースに漬けられたグループの娘達も、化け物たちの口に入ろうとしていた。
ゆかりは久美の皿の隣に並べられた。
ソースで彩られたゆかりの裸体は久美と同様の引き締まった肉に独特の艶をまとっていた。
ゆかりの体は引き締まった肉質にソースを染み込まされて濃厚な味を染み込ませていた。
ゆかりを買った化け物は佳代と同じくナイフとフォークですこしずつゆかりを食べていく。
フォークを胸にあてるとパリッと焼かれた皮が綺麗にはがれた。
露になった彼女の瑞々しい肉をナイフで切り分けて口に入れる。
噛むほどにゆかりの肉からほとばしる肉汁と染み込んだソースが化け物の口を潤した。
続いてすらりとしまった太腿がナイフで切り分けられた。
その断面から惜しげもなく溢れる肉汁が彼女が久美同様に運動で鍛えられた体であることを示していた。
太腿の切断面の内側はまだ赤みを帯びていて、その中にはたっぷりの旨みが閉じ込められていた。
切り分けた太腿の肉を口に入れると素直に剥がれる皮がパリッと香ばしい味を放つとともに
太腿の肉からは素直でクセのない味が噛めば噛むほど広がっていく。
ゆかりの首は横を向いていて、その目線は食べられていく久美をじっと見ていた。
久美と一緒に化け物に食べられていくゆかりの表情はどこか穏やかだった。
それは仲の良かった久美と一緒に食べられる幸せを感じているようだった。
そのころ、ソースに漬けられたグループの娘達も、化け物たちの口に入ろうとしていた。
ゆかりは久美の皿の隣に並べられた。
ソースで彩られたゆかりの裸体は久美と同様の引き締まった肉に独特の艶をまとっていた。
ゆかりの体は引き締まった肉質にソースを染み込まされて濃厚な味を染み込ませていた。
ゆかりを買った化け物は佳代と同じくナイフとフォークですこしずつゆかりを食べていく。
フォークを胸にあてるとパリッと焼かれた皮が綺麗にはがれた。
露になった彼女の瑞々しい肉をナイフで切り分けて口に入れる。
噛むほどにゆかりの肉からほとばしる肉汁と染み込んだソースが化け物の口を潤した。
続いてすらりとしまった太腿がナイフで切り分けられた。
その断面から惜しげもなく溢れる肉汁が彼女が久美同様に運動で鍛えられた体であることを示していた。
太腿の切断面の内側はまだ赤みを帯びていて、その中にはたっぷりの旨みが閉じ込められていた。
切り分けた太腿の肉を口に入れると素直に剥がれる皮がパリッと香ばしい味を放つとともに
太腿の肉からは素直でクセのない味が噛めば噛むほど広がっていく。
ゆかりの首は横を向いていて、その目線は食べられていく久美をじっと見ていた。
久美と一緒に化け物に食べられていくゆかりの表情はどこか穏やかだった。
それは仲の良かった久美と一緒に食べられる幸せを感じているようだった。
そのころ由香も、ひときわ大きな化け物によって食べつくされようとしていた。
由香は皿の上で寝かされたまま化け物にお腹や胸を齧られるままになっていた。
その姿からは数日前までクラスメートと一緒にたわいない話をしていたころの面影はなくなっていた。
皿の上でローストされた裸身をさらす由香の目は虚空を向いていた。
そんな由香をまじまじと見つめた化け物は、由香の腰にかぶりつく。
由香の下腹部から肉と内臓が齧りとられて空虚な空洞となる。
化け物は、由香の子宮や卵巣、膣を他の内臓と混ぜ合わせて噛み砕いていた。
それまで異性を知らなかった由香の女の臓器は化け物の牙による陵辱を受けて、
ピリピリに千切れていくのと引き換えに秘められた女性の色香を口内に広げた。
大きく股を広げた状態になった彼女の秘裂からはどろっと肉汁が溢れていく。
続いて化け物は由香の胸に牙を押し当てた。
牙があたるとともにほどよいサイズの胸から艶と香りが惜しげもなく放たれる。
彼女の胸や手足からは女性の肉ならではの香りと歯ごたえ、
内臓からは由香の味を凝縮したような豊満かつ初々しい味わいが化け物を楽しませる。
処女ならではの瑞々しい味わいを口に広げながら由香の体は化け物の口の中で噛み砕かれていった。
やがて、ディナーは佳境を迎えた。
皿の上には手足の先や骨、首などが無造作に転がっている。
中には骨まで食べられて首だけになった者もいた。
そんな彼女達の目に、食事を終えた化け物たちの姿が映った。
化け物たちは光をまとうとともに、姿を変えていった。
それはやがて、一人の人間とソリ、それを曳く動物達の姿をしていった。
動物が曳くソリと御者に姿を変えた化け物は、冬の夜空へ飛び立っていった。
サンタクロース
彼らが一夜限りの人間の姿になる前に行われる慣わし。
それが若い女性のローストによるパーティーだったのだ。
最終更新:2010年05月06日 14:50