帝国の勢いは今絶頂と言える。
先進的に整備された軍事力により、
拡大する領土は人間の世界のみならず、
亜人、獣人の国々まで飲み込んでいった。

その帝国首都中心部、無骨ながら巨大な宮殿、
立派なエンタシスの並ぶその玉座の間に皇帝はいた。

歳は若く、絢爛な赤と紫のローブをまとい、肩肘を付いた尊大な態度で玉座に座る。
自信に溢れた、冷酷かつ粗暴そうな人間の男だった。

次々と玉座の前にかしづく数々の配下との執務を終え、夕刻にさしかかった時間、
皇帝の前に連れられてきたのはエルフの貴族の娘だった。
エルフというのは、日の光の弱い土地で暮らす、
白く美しい民であり、人間よりとがった耳をしているのが特徴である。
人の歴史の生まれる前より魔法を扱い、それを生かし乏しい土地でも暮らしてきた。

人間に比べれば少数であり、肉体的にも劣るが、
長い歴史と魔法の力により、今までは常に人間より優位に立っていた。
時代によっては人より神の子として崇められていたエルフも、
人間の技術、戦術、魔術の進歩と、帝国という強大な力の出現についには屈することとなったのだ。


エルフは成長の遅い種族である。
連れられてきたエルフの娘も、実際は皇帝と同じほどの歳ではあったが、
その姿は人間でいえば子供で、身長は胸ほどもなかった。

後ろ手に枷を填められているが、特に乱暴に扱われたわけでもなく、
肌は絹のように美しいままで、その腰まで延びた美しい髪は白金色に輝いていた。
怯えた大きな瞳は海を閉じこめたような深い青に輝き、
一見幼く見える顔つきは、人間では十分に成熟する
その年輪を経て、何とも言えぬ儚さと美しさを湛えていた。
衣装こそ薄布をまとったようなものになってはいるが、
覗く貴族らしいきれいな柔らかい手足と、本人の美しさの前に、見窄らしさを感じさせなかった。

連れてこられ、目の前にひざまづくそんな美しいエルフの娘を、皇帝は無感情、冷酷な目で見つめていた。
娘は貢ぎ物だった。

娘の国はつい先日、帝国により攻め滅ぼされたばかりであった。
この時代、滅ぼされた国は、王は殺され、財は奪われ、
民は奴隷として売られることは当たり前のことだった。
それが亜人種ならなおさら良い扱いはされない。

誇り高き一族の娘も、心を砕かれ、今はただ震え俯くことしかできなかった。

「こっちだ」

皇帝自らに枷を引かれ、娘は玉座の後の幕の奥に
連れられる。歪に大きな扉の前で、娘は枷をはずされた。
供が扉を開け、そこに皇帝と娘の二人のみが通される。
その部屋は人間二人には無駄に広く、
特別豪華ではないが磨かれた石の床と、
簡素で大きなベッドのみがあった。
きっと、「そのような」用途に使われる部屋なのだろう。
娘は虜囚の身になったときから覚悟はしていたことだったが、体が震えた。

「脱げ」

返事もなく、ただ娘はうつむきながら、纏っていた薄布をはだける。
現れた白い肌はきめ細やかで、少しだけ膨らんだ、
柔らかそうな乳房の中心には、血色のいい桜色の果実の粒が実っていた。
清らかな陰部は毛も生えておらず、柔らかに割れる肉の盛り上がりが慎ましくあるだけだった。
柔らかな長い髪に包まれる、白く美しい肉体が、そこにあった。


未だ荘厳な衣装のまま座る皇帝は、
その場で立ちすくむ娘の裸を、無表情にいくらかの時間眺めると、
その手を、目の高さにある娘の頭に延ばした。

「ひっ…」

と小さな声をあげ、震える娘の、手に収まってしまいそうな小さな頭に、
皇帝は手を広げ、覆うように被せると、皇帝は小さな呪文を唱える。

その瞬間、娘の頭の中では、暖かな閃光がはじけた。



娘は、一瞬なにをされたのかはよくわからなかったが、
ただ体の力が抜ける感覚を覚え、その場にへたりこんでしまう。

直後に、自分の体に訪れる変化に娘は気づく。

「あっ…あ…」

娘は、へたりこんだ地面に、自分の股間から熱いものが漏れていることに気が付く。
一瞬、失禁してしまったのかと思ったが、見てみると、こぼれていたのは粘性をもった液体であった。

立ち上がると、清らかな割れ目から、脚に伝うほど愛液が滲んでいた。
娘は、今まで経験したことのない疼きが、そこから湧いてくるのを感じた。

気が付くと、肌も火照り、胸の果実も高く膨らんでいた。
五感もなにか急に鋭くなったようで、周りの音や匂いが、
強く感じられるようになった気がする。無意識のうちに、息も荒くなっていた。



皇帝の唱えた呪文は、帝国王家に一子相伝で受け継がれる、精神に作用する魔法だった。
余りに強力なため、存在から秘匿されたその魔法は、
高等生物に強力な快楽を与え、支配するというものだった。

皇帝は娘を引き寄せると、その熱くなった股間に手を伸ばし、
形を確かめるかのように、ゆっくりとその割れ目に指を這わす。

全くこなれていないはずの娘の股間は、とろけるような柔らかさの肉が、
男を受け入れることを望むように、熱く蜜を溢れさせていた。

「あっ」

娘は、軽く触られただけであったのに、脚の力が抜け、
つい恐ろしい相手であるはずの皇帝にしがみついていた。

(これは…精神に作用する魔法だ。それも強力な)

娘の残った理性が危険を知らせたとき、皇帝はその頭の上でもう一度呪文を唱えていた。



2重にかけられた魔法は、より深く娘の精神を蝕む。
このまま身を任せたら壊されてしまう、という危機感を上書きするように、
目が回るような熱情と、どうしようもない欲求が、下半身から体を満たしてくるのを感じた。

目の焦点は合わなくなり、股間からあふれる蜜はさらに増えていた。

恐ろしく攻撃的な魔法は、先ほどまで純朴だったエルフの娘を、
一瞬の間に発情した雌の獣へと変えていたのだ。


「こっちへ来い。」


娘が目を回している間に、皇帝はベッドに寝そべっていた。
言われるがまま、娘はたどたどしい足取りで、ベッドに近づいていく。
体は空気に触れるだけで、むずがゆい快感を覚えるほどだった。

(あそこにいかなくちゃ…この体の疼きをなんとかするために…)

初対面の、それも人間の男に、こんな感情を覚えるなんて、
なんて恥ずかしいことなのだろうか。

そんな考えもただ浮かぶだけで、もはや理性は肉体に抵抗しようとはしなかった。


ベッドに上がり、寝そべる皇帝の目の前に座る。
自然と、娘の視線はその股間に向かっていた。
経験はなくとも、知識と本能が、そこに自分の欲求を満たすものがあると囁くのだ。

「はだけてみろ」

それを求めようとする、自分の心を見透かすような言葉が耳に届く。
娘は、言われるがままに、たどたどしい手つきで、上等な皇帝の腰布をはだけていく。

「あ…おちんちん…」

その中から、熱い棒を見つけると、割れ物を扱う慎重さで、ゆっくりと取り出した。
皇帝のものはもう大きくなっていた。娘は、自分に今からこの大きなものが入るのだという恐怖と、
それを欲しいという気持ちになっている自分に驚いていた。

娘はさすがにそれをどう扱っていいかがわからず、握りながら、皇帝を上目で見つめるしかない。

そんな娘の小さな体を、男は抱き抱え、
ベットに寝かせ…

その膣穴に自身の肉棒をあてがうと、ゆっくりと挿入した。

「!!!!っっっ!!……」

娘の声にならない叫びがあがる。初めて挿れられたその痛みだけではない。
その一突きで娘は絶頂に達していたのだ。

頭の中でぷちぷちと星がはじけるような快感に、
なんとか理性を残していた娘の顔はとろけ、だらしなく出された舌から涎がこぼれる。

魔法の力で何倍にも高められた快楽は、想像以上に脳のどこかを壊していくような暴力的なものだった。

男はそのまま娘の軽い体を突き上げるように、何度もゆっくりとストロークを続ける。

娘はそのたびに絶頂を味わうことになった。
純潔を失ったことなどもはやどうでもよかった。

快楽で時間の感覚を失った娘には、
どれだけその肉棒をたたきつけられたかは分からないが、
幾度かのストロークの後、男はゆっくりと娘の奥深くに自分のものを差し込むと、
びくびくとそのモノを脈動させた。

「あ…出してるんだ…」

そんなことが頭をよぎった時、
男は娘の頭の上で、3度目の魔法をかけていた。


男が膣穴からその自身を引き抜くと、いつの間にか、薄いゴムでできた避妊具が被せてあった。

男はため息を一つつくと、膨らんだその避妊具をくずかごに捨て、
もと居た椅子に足を組み腰掛ける。

一方娘は3度目の魔法に心を壊されていた。
もはや快楽は触れられずとも湧き上がり、思考は性欲に支配された。

床にうつ伏せに沈み、突き上げた尻の間からは愛液を滴らせ、
男を誘うように、陰部を脚の間から延ばした手で、慰める娘がいた。

「もっとぉ…もっとください…」

汗と涙と涎で汚れても、まだ可愛らしいその顔は、
一瞬前には儚げで美しかったエルフの娘とは考えられないほど、欲に蕩けていた。

静かな部屋に娘の自分を慰める、くちゅくちゅとした
音と漏れる声だけが響く。

その様子を、皇帝はひたすらに冷たい目で見ていた。
事をすました後だからではない。男は最初から最後まで、
娘のことを無感情な目でみていたのだ。



その部屋を照らす明かりから生み出される影、

皇帝の背後の壁に映し出される闇が濃くなったと思うと、
厚みが生まれ、二つの光る目と、ぬうっとした実体が現れる。

二人以外、誰もいないと思われていた部屋の中に現れたのは、
この世のものではない、二本脚で立つ真っ黒な獣だった。

その大きさは皇帝よりふた周り大きく、突き出た鼻は狼のようで、
むき出した牙は鋭い。頭には小さな耳と、雄山羊のような立派な黒い巻き角が突き出している。

その獣は、例の魔法と同じように、皇帝の一族に代々受け継がれるものだった。
名前はビヒモスと呼ばれる。おそらくは別の世界から呼び寄せられたものなのだろう、
契約のもとで皇帝一族の命令に従い、強大な力で皇帝を仇なす者から守護する、
神秘の存在だった。

ビヒモスは皇帝の影から進み出ると、エルフの娘の元に寄る。

「はぁはぁ…こんどは、あなたが…してくれるの?」

普通の人間なら恐れをなして逃げ出すような魔物にも、
心を壊された娘は、ひたすら動物のように尻を向け誘うままだった。

もはやエルフの娘は、豚であっても、子供相手であっても、誰にでも
快楽を求める生き物に成り下がっていたのだ。

ビヒモスは、自身に向けられた、その小さくやわらかな、二つの尻に鼻先を近づけると、
その肌ざわりを確かめるように、長い舌で舐めまわす。

その舌がねっとりと這いまわるたびに、娘から高い声があがり、
その尻の間の、二つのぷっくりとした肉の膨らみから蜜が漏れる。

ビヒモスはよだれを垂らしながら、その鼻先を尻の間に差し込むと…
その鋭い前歯で、蜜で濡れる肉の膨らみの一つを噛み、引きちぎった。

「ぎゃううううううんっ!!!」

ぶちぶちと柔らかな肌が引っ張られ、小さな柔らかい肉が、引きちぎられると、
ぺろりとビヒモスの口の中に収まる。

ぐちゃぐちゃと音を立てながら、味わうようにその肉片を咀嚼すると、
奥歯で細切れにされ、大量に分泌された唾液と混ざり合っていく。

一方娘は再々度の絶頂に達していた。先ほど上げた声は悲鳴でなく嬌声だったのだ。
もはや娘は体を引き裂かれる強烈な痛みも、すべての刺激を性感として感じるようになっていたのだ。

味わった小さな肉を飲み込むと。続いてビヒモスはその隣の丸い尻に齧りつき、
むしゃむしゃと柔らかな歯ごたえを楽しむと、ぶちぶちとその肉を引きちぎる。
先ほどと違い、口いっぱいの食べごたえのある肉を、ゆっくりと美味そうに咀嚼していく。

きめ細やかな白い肌の張り付いた、美しい半球型の尻肉ステーキが、何度も突き立てられる牙に、
どんどん形を失っていき、最後はゴクリとビヒモスの喉を通っていった。

目を細め、涎を多く垂らしながら味わっているその様子を見るに、ビヒモスは
このエルフの娘の柔らかい肉を大変気に入ったようだった。

急いでもう片方の尻にかじりつき、その程よく載った脂と肉の張りを味わう。
その間にも娘は嬌声を上げながら、片方の陰唇を失い丸見えになった穴から
愛液を垂れ流していた。


たったいま寵愛した娘が、生きたまま引き裂かれるのを、皇帝は眺めていた。
ビヒモスが皇帝を守る条件に対し交わした契約とは、一定期間ごとに、ビヒモスの好む
生きた若い娘を餌として捧げることだった。

先ず生贄を犯したのは、捧げる前に楽しもうと思ったわけではない。
皇帝にとって性交などどうでもいいことだった。
ビヒモスが、甘い快楽で溺れた人間のメスの肉を好んだからだ。

帝国という歴史ある国を政る上、皇帝は、孤独だった。
生まれた時から、中から外から、権力を狙う敵だらけだったのだ。

その中で、幼い頃から、唯一信頼できる、余計な考えを持たずに
自分を忠実に守ってくれるビヒモスに対し、皇帝は友情と信頼をもっていた。

契約上、より良い肉を捧げるという決まりはなかったが、
友を喜ばせようとする皇帝の、狂った思いやりだった。
わざわざ避妊具をつけているのも、友が口にするものを汚さないようにという
配慮だった。


大好物の尻肉を食べ終えたビヒモスは、次に両足首を掴むと、
性器や尻などの、女性らしい部位を失った股間をいっぱいに開脚させる。

そのまま棒付き肉を扱うように、内腿の肉に食らいつく。
張りがありながら柔らかい内腿は、
清らかな娘の外見に似合った、上品な味がした。
よく肉が詰まる部位をむしると、中から赤白い骨が覗く。

娘は、下半身からどんどんと血のこびりついた骨に変わっていく。
もはや快楽に疲れ、声を上げることはなくなり、ただ天井を見上げるのみとなっていた。

「なんだか、眠くなってきた…」

部屋には肉を咀嚼する
くちゃくちゃという音だけが響く。

下半身が骨だけになる頃には、娘は呼吸を止めていたが、
その表情はいまだ快楽に取り憑かれたままだった。

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最終更新:2016年01月24日 13:27