「お邪魔するぜ」
「お、いらっしゃい!」
「商品は入荷してるか?」
チリンチリンと鐘が鳴り、店に来た俺達に挨拶する店長に商品が入荷したか尋ねた。
「ちょうど新鮮な肉が入ったばかりだぜ!」
「どれどれ」
渡されたメニューを顔を突き合わせて覗き込む。
マユ14G肉(未経験)
サユリ27D肉(経験済)
ヒナタ12C肉(経験済)
カナエ35J肉(経験済)
と記載されていた。
「お、未経験の若い肉が入ったのか!俺はそれにするぜ!」
「じゃあ、俺はカナエ肉にするか」
「お前も同じで、毎回熟成肉じゃねえか」
「あん?だって、一番脂が乗ってるし、柔らかくて美味いだろ?」
「まぁ、分からなくもないがな」
何度か食べたかことがあるのが、俺はやっぱり若く弾力と歯ごたえがある肉が好きだからな。
「お、きたきた!」
注文した肉が泣き叫びながら連れてこられてきた。
「いや!ここどこ!?おうちに帰してよ!」
「・・・・あなた、ごめんなさい。私、きっとここで・・・」
やっぱり若い肉は元気があっていいな。熟成肉は諦めが早いから、俺はあんまり食欲が湧かないな。
「おら!静かにしないとぶっ殺すぞ!」
自慢の爪を目ん玉の前に突きつけると、すんなり静かになるから面白いよな。
この店はセルフサービスで好きなパン生地や具材を選んで好みのおっぱいバーガーを作れるからよく通いつめている。俺の作り方は、食材を脅して自分で自分の下拵えをさせる作り方だ。だって、喰われたくなくてないのに、自分で喰われる準備をするんだぜ?凄く興奮しねえか?
「おら!死にたくなかったら、美味そうな盛り方をしろ!」
「ひぃっ!?や、やめて!やるから!えっと、ようはハンバーガーみたいにすれば良いのよね?」
くくくっ、真剣な表情での準備を見てると笑いと涎が止まんねえぜ。んん?あぁ、あいつまた生のまま喰ってやがるな。隣がうるさいと思ったら、友達のワニのやつ調理前につまみ食いしてやがる。まぁ、ニンゲンのメス肉には二つ肉玉があるからな。片方は生で、もう片方はハンバーガーで食べるやり方も分からなくもないな
「お、お待たせしました。ご、ご注文のマユ14才のプリプリGカップのおっぱいバーガーです」
そんな言わせた台詞に振り返ると、目に涙を浮かべて震えながら若い肉が用意されたトレイに自らの乳房を載せていた。
ふむふむ。パン生地はシンプルなタイプにして、パン生地に挟まれた乳房の上にはとろけるチーズ、緑鮮やかな新鮮レタス、アクセントのピクルス、真っ赤なケチャップと黄色い刺激がたまらないマスタードのいたってシンプルなおっぱいバーガーだった。
「いいないいな!分かってるぜ!」
「ひぃっ!?い、言った通りにしたわよ!もうお家に返してよ!」
おっと危ない危ない。腹減り過ぎて味わう前にかぶりつくとこだった。
「黙れ!(ザシュッ!)勝手に口を開くな!動くな!いいな!」
頰を浅く裂くと悲鳴をあげ、激しく上下に顔を動かし肉は動きを止めた。
まずは、肉質の味見だな。パン生地から溢れるくらい大きな肉玉を舌で舐め、牙で甘噛みする。若い肉は張りがあり牙で優しく噛むと確かな弾力で牙を跳ね返す。その僅かな抵抗に気分が高まり、舌を動かす度に柔らかく変形する乳房はまるで、早く食べてみてよ!美味しいよ!と言っているようだ。もう、辛抱堪らん!
口を大きく開けておっぱいバーガーに齧り付く。鋭い牙は一切の抵抗を許さず形の良い乳房がまるでスプーンで抉り取ったように噛み切り口の中収まる。
「いぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
迸る肉の悲鳴をBGMに目を閉じて、口の中乳房を味わう。グチャグチャと咀嚼するたびに舌触りのいい皮膚が裂け、中の旨味を閉じ込めた脂肪が口の中に広がる。うまい。この熟成する前のさっぱりとした脂肪の味が堪らない。俺は夢中で喰いかけのおっぱいバーガーに齧りつく。喰い千切る度に悲鳴をあげてくれるなんていいサービスだな。気かつくと右のおっぱいバーガーを喰いつくしていた。おっぱいバーガーがあった場所は平らで真っ赤に染まっていた。肉?肉は涙をボロボロ零して大変食欲がそそる顔をしてサービスしてくれているぜ。
「さて、次は涙のスパイスのおっぱいバーガーか。いただきますっと」
それにしても、ニンゲンのメスは不思議だな。一個喰われたなら、もう一個も喰われるに決まっているのにな?必死にこれ以上食べないで!って叫び両方共喰い尽くしてやるとすごい顔を毎回してるからな。ニンゲンってバカの集まりなのか?
ふぅー、美味かった美味かった。さて、帰るか。ん?あぁ、残った肉はどうするかって?もちろん帰す訳はないぞ?俺は店長に頼んで全部ミンチにしてもらってテイクアウトにしてる。
ワニの野郎は肉玉だけ喰ったら、そのままテイクアウトして庭で放して仲間と一緒に鬼ごっこをするらしいぞ。捕まえた後、もちろん美味しくいただくに決まってるだろ?
最終更新:2019年11月08日 10:56