悲鳴がくぐもったものになった。
口の中に入った異物で声が上げられないのだろう。
すでに股間は侵入された異物によってかき回され、ぐちゃ、ぐちゃ…という音が響いてくる。
「あ…あふ…ふぐぅ…」
徐々に声が喘ぎ声に近いものに変わる。快感をこらえているかのように体をよじらせる。
乳首はこれ以上ないほど屹立し、紅潮した顔からは甘いため息が漏れる。
それとともに例の音、彼女の体内をむさぼる音は大きくなり、彼女の胴体全部から聞こえるようになった。
こころなしかへこんでゆく彼女のお腹を見ながら悠美は思った。
もうすぐ私も食べられる…
その新進の化粧品メーカーは魅力的な高給のため常に競争率の高かったメーカーだった。
そこに入社した私たちが最初につれてこられたのは山の中の工場だった。
その時点でいた新入社員は男女50人ずつ。厳しい書類選考や面接を通ってやってきた人たちだった。
「あれが、私たちの化粧品の元になっている液体です」
指差す先には、天井から下がる木の根とそこから滴る液体、そして、それを見ている人がいた。
「この木から滴ってゆく液体を集めたものを加工し、わが社の化粧品にするのです。
できあがったものはここで入念に試験を行ってから市場に出されます」
隣の部屋を指す。そこにはマネキン人形のような人形にさまざまな化粧品を塗りつけていた。
「人間の肌に最も近い試験人形。さっきの木とこの人形がわが社の製品の秘密なのです」
悠美はふと、その中の人形の一つを見て妙な既視感を覚えた。
見学を終えると新入社員たちは男女に分けられた。
男性は、白衣の人たちのいる病院のような部屋へ。
女性は、その隣の広間へ連れられることになった。
「健康診断でもやるのかな?」
男の中の一人が、隣にいた女性に声をかける。
「章だったら変な性病でも引っかかるんじゃないの。
「ちょっとまてよ。俺が悠美以外の女と…」
思わず口ごもる
「あ、思い当たることでもあるんだ」
悠美はふくれながら指をさす。
「バカなこと言うなよ。こんなとこで言える話じゃないから口ごもっただけだ」
そんなことを駄弁りながら二人はそれぞれの部屋へ入っていった。
広い部屋につれてこられた私たち女性群。そこには人数分の大き目のシャツがあった。
「これから、あなたたちはここでしばらく研修として集団生活をしてもらいます。
ここにある服に着替えて、そのまましばらく待っていてください」
私たちはいわれたまま服を脱ぎ、シャツに着替えた。
下着も脱ぐように言われたので大きいシャツ一枚だけになった私たちはどこか落ち着かない気分でその場にいた。
やがて、同じようなシャツ一枚だけを着たグラマーな女性が入ってきて挨拶の後、こういった。
「私が研修担当です。これからあなたたちには当社の化粧品にふさわしい女性になっていただく準備をしてもらいます」
診断室へ入れられた男たちは一通りの検査を終えると家に帰された。
彼らはその後、それぞれの配属先で続けて研修を受けることになる。
ただ一人、章と呼ばれた男を除いて。
「ぐ、ぐぐぅ…」
章は全裸のままストレッチャーに乗せられ、緑色の液体を点滴させられていた。
口にはボールギャグ、手足は縛られながら、自分にされた拘束を外そうと悪戦苦闘していた。
一通りの検査を終え、最後に検診を受けるつもりでパーティーションルームに通されるや否や
口に薬の染み込んだ布を押し込められ、気がついたらこんなところに拘束されていたのだ。
すでに手足の末端は茶色に変色し、感覚もまったくない。
「あなたは今年の社員たちの中から適正を見抜かれた選ばれた人なのですよ。
もっと堂々としてはいかがですか?数多くの「女性の体」を手に入れられるあなたは
わが社の女王バチといってもいいというのに。あ、男性のあなたには失礼なたとえでしたか」
そばにいた白衣の男が話す。
「ぐ、ぐぅぐ…」
章の手足は木のこぶのようになってしまっていた。生気を感じない、木の幹のような状態だった。
「あなたの体はこれから一年間かけてあの木と同化することになります。
あ、心配しないでください。あなたの周囲には他の女子社員と同様のアフターケアをしてあげますから。」
男は、章を木に縛りつけ、手足を樹脂で固めた。遠目には、木の幹と章が同化したように見えた。
完全に動けなくなった章を尻目に白衣の男は部屋を後にした。
悠美は、変調のない平和な日々に退屈を覚えかけていた。
毎日、ちょっとした肌や化粧に関する講義を研修担当から受ける以外はまったくの自由時間で、
食事も味のよいものが振舞われ、温泉すら用意されていた。
こうなると、着ているものがシャツ一枚のいでたちすらいつのまにか慣れ、
女性ばかりの気軽さもあってシャツの裾からお尻や秘裂がのぞくことすら気にも留めなくなった。
そんな日々の繰り返しの中で、刺激が欲しくなった悠美は、思い切ってシャツを脱ぎ捨て全裸になった。
それをみた女性たちも、一人、また一人と服を脱ぎ捨て始めた。
快適な温度に調節された部屋の中で、誰もが体を知り合った人たちばかり。
羞恥心より、刺激が上回ったのだった。
その日から、研修担当も、入室以後シャツを脱いで、研修をするようになったのを気にとめるものはいなかった。
それから一週間後。不意に部屋の中にモヤが垂れ込め、それが部屋を覆いつくした。
モヤに覆われた部屋の中では誰もが全裸のまま昏倒していた。
悠美は、冷たい空気を感じて目が覚めた。手足が金属製の枷で固定されて四つんばいにされていた。
横を振り向くと、同じような体勢のまま拘束された新入社員たちが並べられていた。
彼女たちは、枷の着いた足場を、ベルトコンベアのように運ばれながら、奥の部屋へ運ばれた。
奥の部屋には、大きな木と、そこから長く伸びる太い枝、その先端は大きな触手になっていた。
触手の先端には男性の顔のようなものがつき、「口」からは蛇の胴体のような舌が動いていた。
その触手が尻を向けたまま四つんばいになっている女性に向かって急速に伸びてゆく。
「な、なんなの?ねえ、これ、いったいどういうこと?」
「動けないよう。誰か、助けて」
「い、いや、なんか変なのが伸びてくる。やだ」
意識を取り戻した女性たちはパニックに陥っていた。
気がついたら手足を拘束されたまま四つんばいにされ、しかも必死で振り向いたら
自分たちの方向へ大きな触手が伸びてくる。
必死で手足をばたばたさせ、逃げようともがく女性たち。その前に、冷静な声が響いた。
「わが社に採用された麗しき女性のみなさん。
みなさんが飼育を終えてようやく出荷の日を迎えましたことをお喜び申し上げます」
そういっていたのは研修担当だった。
「な、なに、それ」
「飼育?出荷?なんなのよ。あたしたちを解いてよ」
「これから、あなたたちはあの木の栄養になります。
あの木に栄養を与え、根からでてくるエキスをもとに化粧品を作るわけです。」
そういったまま一番先頭につながれていた娘の秘所に手を添えた。
「あ、なにを…ふぁっ」
手馴れた手つきで娘の秘裂と乳房をもみしだきながら話を続けた。
「あの木はわが社がと南米の奥地から入手した木だったのですが、思わぬ事故で採集に当たっていた学者が
木に「取り込まれて」しまったのです。」
「ふ…あ…い、く…っ」
顔を真っ赤にしながら責めを受ける娘はすでに話しを聞いていなかった。
「じゃ、このくらいでいいわね」
そういって粘液を垂らす触手を引きずり込み、娘の秘所にぴたりとつける。
一瞬感じたひんやりとした感覚に娘は我に返ったが、そういう間もなくぐにゅりと彼女の膣に
太く灼熱した「舌」がわりこんだ
「あ、ああああぁっ」
十分にほぐされた女の部分に入り込む舌はそのまま膣を蹂躙し、
彼女の蜜を味わうかのように彼女の膣内をねぶりまわした。
「あ、ふぅ…や…いやっ…」
必死に自分に襲い掛かる触手から逃れようと首を振るが、全身に浸透する快楽に抵抗は長続きせず
いつのまにか自ら腰を突き上げるようになっていた。
「木に取り込まれた学者があちこちの動物をあなたがたのように食べて栄養にしていることと、
その根から化粧品に適したエキスがでることは木ごと学者を救出したときに気づきました。
いま、その学者は完全に木に取り込まれてしまっていますけど」
指差す先に、人の顔のようなものがコブのように残る大きな木の枝があった。
「一年程度たつとあのように木の一部になってしまうのですが、それまでは自分が取り込んだ動物や
人間の口を操って周囲の動物から栄養を取る習性があることに気づいたのはさらにその後でした」
触手に取り付かれた娘は、ついに絶頂に達したのか小刻みに身を震わせながら股間から潮を吹いていた。
それと同時に、娘の中に膨大な量の熱い液が注ぎ込まれたように感じた。
触手はそのまま彼女のさらに奥へと伸びていった。
「うぐっ…ぐっ…ぁ…」
すでに意識のなくなった彼女の腹部にぐちゃぐちゃという音が響く。
やがて、彼女の中からじゅるじゅるという音とともに何かが吸い上げられようとしていた。
「あ…あぁぁっああああぁ…!」
突然の痛みに意識を取り戻した彼女は、その直後、自分の内臓を吸い上げられる感覚を味わうことになった。
「いや…あ、あたしのおなかが…吸い出されちゃうっ…あ…が…」
最後は声にならなかった。触手が吐き出した消化液によって内臓が溶かされ、かき回されたまま吸収される。
ものすごい吐き気を覚えたが、なにも吐き出すことは出来ない。
胃も腸も溶かされ、吸い上げられ、やがて彼女は腰を上にへたり込んだ。
彼女を食べつくしてもさらにその余韻を味わおうと触手はその先端から消化液を出し、
彼女の残る頭や手足を溶かそうとする。
「研究の末、化粧品の製造に最も適しているのは若い男を取り込んだ枝で若い女性を食べた場合だということに
行き着いてからがわが社の化粧品事業の始まりでした。先ほどいったようにとりこんだ枝の寿命は一年、
そこで、毎年新入社員の一部を適正を選んでこの栄誉ある役割を受け持ってもらうことにしたのです。」
研修担当の話と、最初に選ばれた娘が食べられるさまを青ざめながら見る他の女性たち。
悠美はその話を聞いて、ふと思い当たることを感じた。
それまで目をそむけていた太い枝と、その先端の触手の「顔」をよく見た。
その顔は章のそれだった。
信じられない。目の前にはいつくばる娘だった物体を吸い上げながら章は思った。
気持ち悪い木に取り込まれ、動きの取れないまま、目の前の娘の秘所に舌を差し入れたときに、
舌が感じた「美味」に打ち震えていたのだ。
そのまま、自分の本能が命ずるまま目の前の娘を犯し、吸い上げた。
彼女の内臓は濃厚な女性の味を章に訴えかけていた。
それをさらに味わいたくなった章はまだ中身の残っている頭や手足に舌を伸ばし、その肉を味わっていた。
その様子を見ていた研修担当は、様子を見て、触手を娘から引き抜いた。
引き抜かれた娘はほとんど皮だけがのこったままその場にへなへなとへたりこんだ。
「麻美ぃ」
おもわず周囲から泣く声が響く。麻美と呼ばれた娘は枷を外されたが、皮だけになった彼女は
すでにピクリとも動かず、股間には大きな穴が開いていた。
「彼女はこれから処理の行程を経て、試験人形になってもらいます。あ、心配しなくて結構です。
周囲にはあなた方は全寮制の職場で働いていることに工作してあげますから、親や友人を心配させることもありません。
心置きなく食べられて人形になってください」
それを聞いて悠美は研修初日に見た人形の顔を思い出した。
その顔は、自分の一年前にこの企業に就職した先輩のものだったのだ。
研修担当は、麻美の隣で青ざめている娘に目を向けた。
「さて、彼女の体はもう食べるところがなくなったみたいだし、次の娘にいってみましょうか」
「い、いやぁぁぁっ!」
拘束されたままの体をゆすりながら必死の絶叫を放つ彼女。
彼女が快楽に身をゆだね、触手に自分の内臓や肉を味わわれるようになるのにそう時間はかからなかった。
3人目の膣を舐る章は娘の膣が章に伝える若い女の子の美味をかみ締めていた。
一人目の濃厚な味わいや、二人目のそれとは異なる美味しさに、思わず舌も活発に動いてしまう。
いつもより大量に吐き出される消化液を懸命にかき回しながら、悲鳴を上げる娘の内臓を味わいつつ飲み込んでゆく。
彼女は過去二人の様を見ていたせいか、快楽に落ちることはなかったが、
その分自分の内臓がかき混ぜられ、吸い上げられる感覚に悶え、苦悶の表情を浮かべながら必死で体をゆすっていた。
大量の消化液の熱さ、内蔵を吸い上げられる喪失感を感じた後、彼女はようやく動きを止めた。
そのときまで、彼女の上げる「くるしいよう、だ、誰か助けてぇっ」という声は響き続けた。
次々と食べられる娘たちをみて、悠美はひとつの決意を固めつつあった。
もう、自分が食べられるのは避けられない。章に食べられるのなら、仕方ない。
でも、どうせなら、他の娘よりも美味しく食べて欲しかった。
そして、悠美の番がやってきた。
研修担当の手は手馴れただけあって、悠美の蜜壷をあっという間にひらかせてしまった。
悠美はとろんとした目で、自分を食べようとする章に目を向けた。
「おねがい、誰よりも美味しく食べて」
章の目の前に突き出された悠美のむき出しの腰と性器。
すでに無数の女性のそれを味わってきた章にとってそれはとてつもなく「美味しそう」なものとしか思えなかった。
俺はこれから悠美を食べる。そうわかっていても、女性への食欲を植え付けられた触手となった章には
彼女への食欲を抑えることは出来なかった。
思わず大きく息を吸い、悠美にかぶりついた。
「ひぎっ…あ…」
思わず息を呑む。体の中に杭が突き刺さるような感触と、ビリビリと何かが破れる痛み。
自分の体のどこかが、胎内にはまり込んだ章の舌を受け入れようと電撃のような快感を送り込んでいる。
悠美も、積極的に快感を得ようと腰を振り、乳房を振り乱した
「や、あぁ…ふぅん」
遠慮のない喘ぎ声が響く。自らの膣を巨大な舌でかき回され、すべての快感を呼び起こされる感覚、
章が自分を味わっている。そう思うことで得られる被虐的な快楽。
それらが一体になって悠美は登りつめていった。
やがて、胎内に感じる章が一層熱くなったと思うと、体の奥底に熱い液体が注ぎこまれるのを感じた。
熱い液体は瞬く間に子宮を満たし、溢れたまま胸まで達した。
内臓が溶かされるのを感じながらも、悠美の秘裂は章の舌を締め付け、多くの消化液を自分の中に吐き出させる。
悠美の腰は激しくグラインドしながら自分を溶かす消化液を自らの体に行き渡らせようとしている。
せめて、章に自分を美味しく食べて欲しい。少しでも多くの快感に浸ったまま食べられたい。
そう思った悠美は快感に身をゆだねたまま章に内臓を食べられていった。
章にとって悠美の味はこれまでのどの娘よりもすばらしいものだった。
生きている状態ならではの膣の新鮮な味、たっぷりと吐き出した消化液でこねくり回す喉越しのよい
子宮やバラバラになった卵巣、つるりと自然に吸収される胃や腸。
悠美の体はそのすべてが章にとっての極上のフルコースだった。
吸い出される美味に刺激されてより一層の消化液を悠美のなかに注ぎ込む章。
そして、ぐちゅ、ぐちゅと音を立てながら溶かしつくされた股間から内臓の破片を吸いだされる悠美。
悠美にはすでに全身の感覚はなくなっていた。意識すらも朦朧としたまま、
ただただ章に自分の肉や内臓を振舞い続けていた。
やがて、消化液が頭に達した瞬間、悠美の意識は暗転した。
脳や舌の破片が章の口へ上がってゆく。奥深くまで蹂躙しつくされた悠美の体だったものは
残ったわずかな筋肉を痙攣させながら、章に食べられるままになっていた。
「あ~あ、やりすぎちゃってるねぇ。これじゃ実験人形にも使えない。よっぽど美味しかったのかね。この娘」
目の前の残骸を見て研修担当はつぶやいた。
足元に残る「悠美だったもの」は内臓はおろか、骨や肉、皮すらも溶かしつくし、
取り込み残したわずかな皮の破片が残るだけだった。
一年後
すっかり木と一体化した触手。
そこには瘤のように章ともうひとり、悠美の顔がならんで浮かんでいた。
最終更新:2008年05月19日 11:24