小学校の帰り、由美は友達3人と帰っていた。芸能人や好きな人の話題で盛り上がりながらいつものように別れた。
「じゃあね、由美ちゃん」
「うん。また明日ね」
ボーイッシュなショートカットがひらり、としている。今日はなんだか気分がいい。

「あ!!佳奈ちゃんにノート返さないと…………」
急いで方向転換して、さっき別れた道の反対側へ向かう。雑木林を突っ切って近道すれば佳奈の家だ。
「もう少し…………ん?」
林の道の真ん中に赤いランドセルが落ちていた。拾い上げてみると「上田佳奈」と書いてあった。
「佳奈ちゃん…………近道したのかな?。でも、なんでランドセル…………」
付近を見回すと佳奈の姿はない。不思議に思った矢先、林の奥の方に明らかに異質なものを見つけた。
「なんだろう?」
もしかしたら、佳奈もあれを見つけて駆け寄っていったのかもしれない。
「行ってみよ…………」

その場所は妙に拓けていて、木の枝やら葉はあまり落ちていなかった。
「うわぁ…………何?これ?」
巨大な蕾に似た木とも草ともとれない植物が2つそこにあった。
「凄~い………あれ?」
その植物の近くには見覚えのあるバンダナが落ちていた。
「佳奈ちゃんの??」
近づいて拾い上げる。確かに佳奈の巻いていたものだ。
「どうして……………」
その時、植物の近くの蔦が急に空へ上がった。由美は驚く間もなく複数の蔦に縛り上げられてしまった。
「きゃ…………」
由美の体は宙に浮き、閉じられていた植物の口が開かれた。
「助けてええぇぇ!!」
足の方から口に吸われていく。なんだかぬるぬるしていて気持ち悪い。
「きゃあぁぁ!!」
あっと言う間に腹まで飲み込まれていっている。
「助けてええぇぇ!!」
頭までいっきに飲まれ、ズズズ、と音を立てて口は閉じられた。

「ぐす…………狭いよぉ………」
中は思ってたよりだいぶ狭い。人一人入るくらいの広さだ。
「お父さん……お母さん………弘人君………」
しゃがんで泣いている由美に太い触手が迫る。ジーンズの隙間から侵入を許してしまう。
「きゃ………助けて…………」
完全に拘束され、身動きがとれない。由美のランドセルが触手に絡めとられ、口から吐き出された。
「あ………」
確か植物は2つあった。もしや佳奈も…………
「あああ…………いやあぁぁーー!!」
わずかな隙間の穴から白唾液が出てくる。ネチョネチョして気持ち悪い。
「うう~…………」
服が溶けていき、由美は生まれたままの姿を現わにした。由美の無防備な女陰に太い触手がグネリ、と無理矢理入り込んでいく。
「あう…………これ…………ああぁぁあぁ………!!」
クネクネ動く触手は先にある口で由美の初愛液を啜っていく。
「うあ!!くうぅぅ…………ひぃ!!」
由美はジタバタ暴れ周り、やっと触手を振りほどいた。そして手を女陰な差し込んである触手を掴んで抜いた。
「痛…………」
まだ足りないと言わんばかりにピチピチと暴れ回る。由美は投げ捨てると、手を口の部分に伸ばしてこじ開けようとする。
「お願い、開いて!!」
植物の抵抗はあるものの開きかけている。
「もう…………ちょい…………」
再び触手が女陰に侵入してきたが、かまうもんか。由美は助かりたいがために必死にもがいた。
「っううぅ~…………えい!!」
由美は足でビシビシと植物の体内を蹴りまくる。そうすると痛んだのか、植物が震えだして、口が開いて由美を吐き出した。
「わあぁ!!」
裸体のまま由美は後ろを向く。そのまま植物は地中へ潜っていった。
「あたし…………は!!佳奈ちゃん…………」
もう一つの植物の口が開かれ、そこからヘアピンが出てきた。
「…………!!」
ジュワ~、と黄色い液が吐き出された。その液が触れた枝が溶けていった。
「佳奈………ちゃん………??」
そのまま植物は由美のほうと同じく地中へ入っていった。

その後、由美は警察に保護された。だが、佳奈は見つかっていない。おそらくは溶かされたのだろう。
警察の調査で穴を掘ったが、その植物は見つかっていない。あとで聞いた話で由美はあの辺りの゙食童草゙の伝説を聞いた。
「あと少し、遅かったら…………」
由美は学校で励まされていたが、心は救われきってはいなかった。
「あたし………」
しかし、生きなくてはならない。なぜなら由美は生きて歩いてゆけるのだから。
由美は友達の輪の中に入り、思いっきり笑った。隣の弘人の隣で――

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最終更新:2008年05月19日 11:26