L:風鼠 = {
t:名称 = 風鼠(マジックアイテム)
t:要点 = 風,かわいい,小さい
t:周辺環境 = 手の上
t:評価 = 全能力1
t:特殊 = {
*風鼠は操風行為が出来、10の評価で行動を行うことができる。
}
t:→次のアイドレス = 鼠嵐(絶技),突風(絶技),鼠のわたり(イベント),カマイタチ(イベント)
}
【一柱増えたら、もう一柱】
雷鼠が家にやってきてから、一週間。
この前の休みの日に風住と夜のデートで、雷鼠が家に来たことも伝えて、ほっと一安心。
‥肝心のデートの方は、後が大変だったのは別の話。。
そして、そのデートが終わった日の夜。
下宿先のおじさんにこっぴどく怒られ、罰として道場で素振り100回を終えた足で、自分の部屋まで戻ると、窓がガタガタと強く風に煽られて音を鳴らしていた。
窓に目をやると、小さい青いものが不穏なオーラを出しながら、自分の部屋を見つめている‥。
・・・このままだと窓を壊されかねない。
とりあえず窓を開けて、その小さい来訪者を部屋の中に招き入れた。
一瞬、強い風が部屋の中に吹き込んだが、すぐに風は治まり、窓も元の落ち着きを取り戻した。
が。
その小さい来訪者がいきなり飛び掛ってきた。
とっさに身構えるが、時すでに遅し。
小さい体に似合わない勢いの体当たりが、顔めがけて飛んでくる!!
‥と、いつまで経っても衝撃が来ない。
恐る恐る目を開けてみると、顔の前でふよふよとその小さいのが浮かんでいた。
姿や大きさは雷鼠にそっくりだが、体の色が青いのと若干尻尾が尖がっている。
まつげがくるんとカールしていて、ほっぺたはぐるぐる。
「・・・、えっと。こんばんは。」
「ちゅー。」
挨拶をすると丁寧にお辞儀をする。
・・・普通に可愛い鼠だった。
「何か御用かな?」
と、青い鼠に向かって話しかけた時、眠っていた雷鼠がポケットから顔を出した。
とたん、青い鼠が「ちゅー!」と言いながら、雷鼠に向かって突撃した。
雷鼠も雷鼠で、寄ってきた鼠に顔をすり合わせて、ちゅーちゅーちゅーちゅー鳴いている。
一通りの挨拶が終わっただろうと思う頃を見計らって、2匹を机の上に乗せて、話を聞くことにした。
「えーっと、風の鼠だから、風鼠?」
「ちゅー。」
可愛い相槌が入る。
「もしかして、雷鼠のお嫁さん?」
『ちゅー。』
2匹して可愛い相槌を打つ。
「じゃあ、雷鼠を追ってここまで?」
「ちゅー。」
「風鼠っていうことは、ご主人様は風神さん?」
「ちゅー。」
「‥ちなみに、帰る気は?」
「ちゅー。」
しっぽをないない。と言いたげに振る風鼠。
「はぁ・・。えーっと、風神さんには話してあるの?」
「ちゅー。」
しっかり頷く。
「・・・・・・。」
悩んでる自分の顔を見て、風鼠と雷鼠は揃ってつぶらな瞳を向けてくる。
・・・そんな2匹に断ることが出来るはずもなく。
雷鼠と風鼠と一緒の生活が始まるのであった。
最終更新:2008年08月07日 15:17